gzmlhzmkwq7w3の日記

 自分の趣味とか雑感その他を、気が向いた時に書き連ねる予定です。【2023/12/20追記:昨今の問題について筆者のスタンスを書きましたので、ブログトップに表示しています。】

「ビバ!タカラジェンヌ」今年初のOGゲスト回を聞いたので今のうちに感想を書きたい

 近畿地方に住んでいた頃、BSやCSの受信環境はなかったがテレビやラジオで宝塚歌劇団の番組を見聞きすることができた。その1つがラジオ関西の「ビバ!タカラジェンヌ」。現役の宝塚歌劇団生徒やOGをゲストに招いてのトークやリクエスト特集は、宝塚歌劇団のことをよく知らなかったファンにとって非常にありがたい存在だった。
 というわけで、2021年1月18日放送の「ビバ!タカラジェンヌ」、第67期生の燁明(よう・あきら)さんをゲストに迎えた回の感想を思いつくままに書いてみたい。
(こうして兵庫県のラジオ番組の感想を書けるのは、昨年の「ラジオっていいね」キャンペーンをきっかけにradikoのプレミアム会員登録を行って以来、地元に限らず全国のラジオ番組を楽しめるようになったおかげである。ありがとう、HiHi Jetsをアンバサダーに起用したradiko。そしてありがとう、HiHi Jets。)

 

 

タカラジェンヌはバイタリティーが旺盛

 ご存じのかたも多いと思うが、ゲストの燁明さんはSexy Zoneに所属するマリウス葉くんのお母様である。昨年ジャニーズの世界に足を踏み入れた筆者としても、宝塚とジャニーズとをつなぐ特異な存在であるマリウスくんを育てたお母様は一体何者なのだろうという気持ちがあった。だから、この番組に出演したと知って驚いたのも事実である。
 実際に聞いてみてどう思ったかというと、正直これほどまでに関西弁全開のお喋りをされるとは考えていなかったのだが、冗談も交えながら陽気にお話しされる燁さんの姿は見えなくても声だけでエネルギーが伝わってきて、とても面白い30分間だった。
 結婚以来22年間ドイツで生活し芸能活動どころか顔出しもされていなかったところから、トークショー(2020年開催予定も実現せず)、ブログの開設、宝塚音楽学校受験スクールのダンス講師そしてストレッチ教室の開講と様々な活動をされているのもすごいと思う。現役時代は芸名のように思われたいという気持ちがあったとのことだが、華やかな世界で煌めきを放っていた人は退団後も内面まで輝いている……。第67期生にちなんで6月7日のトークショー、実現を楽しみにしている。
 なお、「ビバ!タカラジェンヌ」の次に放送されている「風さやか 愛と夢♡永遠のタカラジェンヌ」も、パーソナリティの風さやかさん(第48期生)のなんかすごいエネルギーをビシバシ感じられる番組である。

 

宝塚に入れないならジャニーズか歌舞伎?

 お子様3人を宝塚歌劇に連れて行ったときに一番興味を示していたマリウスくんが「宝塚に入りたい」と言ったときに考えたのが、宝塚歌劇団の小道具・大道具・衣装係・振付・演出などの裏方、歌舞伎そしてジャニーズとのこと。それでジャニーズ事務所に履歴書を送って合格するのもすごい話である。思い返せば、何年か前の24時間テレビ女形に挑戦したマリウスくんは実に端正だった。歌舞伎役者のマリウスくん、想像できるようなできないような不思議な感じである。宝塚とジャニーズと歌舞伎って、近いような遠いような不思議な関係な気がする。
 そして日本を明るくしたい、幸せにしたいという思いで来日した決心の尊さたるや。タカラジェンヌになれたとしてもきっと多才で愛されるスターになったであろうマリウスくん。きっと宝塚ファンはみんなマリウスくんのことを陰ながら見守っているに違いない。

 

新人公演今昔、結婚退団とスター育成についての思考

 30分間の番組で名前が挙がった公演が、「はいからさんが通る」(2020年・花組)、「レビュー交響楽」(1986年・星組)そして「戦争と平和」(1988年・星組)。
 燁さんが在籍していた頃は1つの公演につき新人公演が2回あり、実際に新人公演で主演したのが「レビュー交響楽」。研8での退団作が「戦争と平和」。退団の理由はのちに夫になる男性の存在だったとのことだが、新人公演の主演者が結婚退団するというのは現代でも起こりうるのだろうかと思う。
 筆者が宝塚歌劇を見始めた100周年の少し前には、新人公演の主演を4~5回務めるかたが何人もいたらしい。だが、筆者が見始めてから4~5回主演したかたというと永久輝せあさん(第97期生)と暁千星さん(第98期生)が思い当たるのみである。個人的には、主演が偏り過ぎないことには賛成だ。特定の人間に何度も機会を与えて真ん中の極意を学ばせるのは育成の手法の1つではあるが、その人に何か不測の事態があったらと考えるとリスキーでもある。何せ生徒は理想通りに動く架空の存在ではなく、生きている人間なのだ。
 それ絡みでもう1つ思うのは、育成には不確定要素があるということ。どんなに短い人でも2年間はみっちり芸事を学んできたタカラジェンヌとはいえ、舞台ですぐ花開く人もいれば、時間がかかる人もいることだろう。そして、予想や期待とは違う方向に開花する人もきっといるはずだ。青写真通りにならなかった場合に進むことのできる余地は、一体どれだけあるのだろうか。
 実はいまHiHi Jetsの時と同じようにアイドルマスターSideMに登場するアイドルでも宝塚で組配属を考えたいと思ってこまめに書き起こしているのだが、SideMのアイドルは必ず前職持ちということでアイドル活動のスタートが20歳越えの人もおり、入団前の芸事経験が重要なタカラジェンヌへの置き換えが難しいのである。これが近年のジャニーズのアイドルだと10代のうちに事務所に入る人が大半で、事務所入りの前に何かしら習っていたという話を聞くことも多い点が、タカラジェンヌと性質が近いように思う。SideM組配属は少なくとも今年中には記事をアップしたいと思っているが、果たして間に合うか……。

 

 思いつくままに書いたので、年始の記事なみに散漫になってしまった。

 燁明さんの貴重なトークも、パーソナリティーの小山乃里子さんとの軽妙なやり取りもかなり仲が良さそうで楽しかった。radikoプレミアム会員のかたは居住地に関係なくタイムフリー聴取機能で来週月曜日の放送まで視聴可能なので、興味を持たれたら一度聞いてみてはいかがだろうか。

 次に見る公演は、どうにか宝塚大劇場で見届けたい……!