宝塚音楽学校(以下「音校」)の)合格発表が終わったタイミングで公開している、315プロ所属アイドル46名の空想組配属・第8弾です。
第8弾はF-LAGSとLegendersの2ユニット。1つの記事につき5~6名ずつになるよう、アイドルファイル順から少し変えてお送りします。諸注意については前回の記事と同じですが再掲。
※4~5年前の空想(年表形式)がベースになっています。筆がのって文章量が多い部分もあります。
せっかくなのでトップになるならどんな感じになるかについても全員について考えました。相手役はこんな人が合いそう、みたいなことも書いておりますのでご注意ください。やって欲しい作品も考えましたが、具体的なタイトルはあまり挙げていません。同じユニットのメンバーは同じ時空にいる設定で、タカラジェンヌだったら互いにどんな関係になるかも書き添えました。
配属の決め手に一貫性がない気がしてきたので、筆者の各組に対するイメージを書いておきます。なお、全員このイメージ通りに配属した訳ではありません。
花組 → 正統派、ダンスが上手い、トップスターみんな顔が良い、男役も娘役もよく育つ
月組 → チャレンジング、芝居が上手い、フレッシュと職人の共存、不思議な人事が発生しがち
雪組 → 情感豊か、日本物に強い、しっとり優美で大人しい、小柄で端正な美形か超絶スタイルの持ち主がスターになる
星組 → パッション、サービス精神旺盛、貴族から体育会系まで振れ幅が大きい、自組への愛着が強い
宙組 → のびのび自由、コーラスに定評がある、都会的で大人っぽい、モデルみたいな長身がたくさんいる
普段の記事は敬体(です・ます調)が多いのですが、このシリーズは基本的に常体です。過去に考えたアイドルの組配属空想記事に登場しなかった用語には脚注を付けました。
それでは独断に基づく組配属、いってみよう。
F-LAGS
- 直感を重視したが、合っている気がする。
- 物腰柔らかく温和な涼くんの芯にあるのは精神面と意志の強さだと思っています。きっと一筋縄ではいかないタカラジェンヌ生活になるでしょうが、そうした道程さえ魅力に変えてしまう彼の姿を見たければ月組かな、と感じました。
- 両親の方針でバレエやピアノを習っており、仲の良い従姉妹が宝塚歌劇団志望(涼くんより先に合格し入団)だったことがきっかけで観劇しファンになる。中学校入学を機に受験スクールにも通い始めた。音校の入試では面接官に身長や足の大きさを質問され、次の受験までに身長を伸ばそうと必死に努力した。中卒1回目と高1修了2回目の受験は不合格、高2修了3回目の受験で合格。初舞台は月組。
- 爽やかで温かい持ち味の男役として出発する。その一方で毎公演のように女装(男役が娘役に扮すること)を振られ「月組名物」と言われるように。研4の別箱公演で輪っかのドレスの準ヒロイン役を与えられたこともあったが、娘役転向はしなかった。研5で新公初主演し、最終的に3回主演する。
新公学年時代の経験で表現力を身に付け、ステージから観客に夢や希望を与える男役へと成長。男役でも当たり役を得ながら着実にスターの階段を一歩ずつ上っていく。もともと男性ファンの割合が比較的高く、男役へのこだわりを貫く心意気や舞台姿でさらに男性ファンが増えていくという現象が起こった。 - 初台詞をもらった一本物の【WILD BOYS】秋月 涼+*1を、公式生徒名鑑「宝塚おとめ」の「好きだった役」の項目に長い間挙げ続けていた。なお研10で下級生に混ざって【希望への意志】秋月 涼+*2のような水兵か【フレッシュカウボーイ】秋月 涼+*3のようなカウボーイの衣装でロケットに入ることになる。あとは両性具有的な役どころを務めてほしい。イメージは「ロマンチカ宝塚’04 -ドルチェ・ヴィータ!-」(星組、2004年)で真飛聖さんが演じたサテュロスS。
別箱ヒロインの見せ場で『Dazzling World』を歌ってそうだし、退団公演直前のディナーショーで男役声で歌ってそう*4 。 - 月組配属じゃなければ花組か雪組。組替えはしない。
- トップになるのも月組で、研13。相手役は星組出身の9期下の、宝塚歌劇の枠に収まらないようなエネルギッシュなタイプ。トップ時代は組替えで月組に来たスターが比較的多く、恒星のような周りのスターたちと対照的に月明かりのような優しい光を放つトップスターと評された。大劇場2作目はハットに燕尾のジャズショー。3作目のショーは変わった趣向で、組子たちに見守られつつ羽根なし軍服でマントを広げながらパレードの階段降りをした。
退団作は一心に夢を追い続けて叶える主人公を描いた芝居と、涼くんの足跡をたどるようなショーの二本立て。退団会見で退団理由を聞かれて、「夢を追い続けるために次のステップに進もうと思いました」と答えた。退団後は俳優業に進出し、主にテレビドラマや映画の世界で活動する。 - 普通に芸名としてありそう。前月組トップスターも「りょう」さんだったので。
兜大吾 → 雪組
- 「日本物の雪組」を継ぐ存在になってほしい。
- 演技をしている大吾くんのカードイラストを眺めていると、どんな役柄でも「義」を感じるんですよね。雪組は2019年に「壬生義士伝」を上演した組でもあり*5、大吾くんの持ち味は雪組向きだと考えました。また、小柄なダンス巧者は雪組というイメージがあることも理由の1つです。
- 小学5年生の時にテレビで日本物の月組公演を観たことがきっかけで興味を持つ。芸事の理解のない家庭だったが、母親がこっそりバレエや声楽経験者の知人に頼んで習わせてくれた。中学3年生の修学旅行で初めて宝塚大劇場で星組の初舞台公演を観劇し、音校受験の面接では居合道の型を披露した。中卒1回目の受験で合格。初舞台は花組。
- 研2の本公演で主人公の幼少期の役に抜擢されて注目を浴び、少年役が何度も巡ってくるようになる。特に日本物への適性は高く、居合道の経験や実家での生活が役作りに活きたことも多々あった。パワフルなダンスと懐深い演技を武器にしつつ歌のレッスンにも励み、新公は研4、少し空いて研6、研7と計3回主演する。
- 舞台に立つ理由を「観客を楽しませて笑顔を届けたいから」と公言している。ただ武器類の扱いや殺陣が非常に上手いためか戦いに身を投じる役を演じがちで、本人は少し寂しく思っている。
「星逢一夜」(雪組、2015年)終盤の「からかっただけじゃ」が大吾くんで脳内再生されて仕方ないので、こうした方言の台詞をいっぱい喋ってほしい。学年が上がっても幼少期の役を自分で演じることが多々ありそう。あとチェンジ前だけど【GANG UP】兜 大吾*6みたいな衣装をどこかで着てほしい。ショーでは【バレンタイン2016】兜 大吾+*7みたいな投げキッスで観客のハートを鷲掴みにしたことがある。 - 組替えはせずにずっと雪組。ただ、意外と全組いけそう。そろそろ雪組に組替えですが和希そらさん*8のような小柄で多才な男役が長身の多い宙組に在籍していますし、大吾くんも意外と合うんじゃないかと思えてきます。
- 筆者の願望としてはトップになるのも雪組で、研14。相手役は月組出身の9期下。愛らしいルックスに卓越した演技力を兼ね備えた天才型ヒロインで、トップ就任1作前に組替えしてきた。二番手男役には学年の離れた若手男役が起用され、その育成にも力を入れつつトップコンビと二番手の絶妙なバランスで人気を集めるようになる。
有名作品の舞台化やラテンショーにも取り組み、大劇場4作目のハートウォーミングな芝居の上演中に劇場のみんなが笑顔で一つになったのを感じたことがきっかけで退団を意識。退団作は笑いあり涙ありのエンターテインメント義賊ものの芝居と、エネルギッシュなダンスショーの二本立て。トップ期間を支えてくれた二番手男役にバトンタッチした。退団後は一旦表舞台から身を引いて生活していたが、考えた末に芸能界復帰を決意。舞台での演技やダンスを中心に活動する。 - 宝塚歌劇団の生徒で「だいご」姓は実在するが、名前が「だいご」はあまりいないと思われる。
九十九一希 → 月組
- 単純に月組に来て欲しいと思ったのもある。
- 自分ではない誰かを観察し表現することに長けている一希くん。様々なベクトルで演技力の高い生徒たちが集う月組という環境は勉強になるだろうし、「本名の自分」を表現する時が来た時に糧になるのではないかと考えた。
- 好きな小説の舞台化がきっかけで小学生の時に全国ツアー宙組公演を初観劇して以来、岐阜に来る公演は毎回観劇。岐阜から引っ越した後の中高生時代には自作小説を各所に応募することもあったが、父親と同じ小説の道に進むことを迷っていた頃かつて観劇した作品の台詞を思い出し、自分を変えるために音校受験を決意。かつて母親と一緒に習っていたバレエをもう一度習い始める。高2修了1回目の受験で合格、初舞台は星組。
- 組配属当初は役が付くことが少なかった。研3で初めて担当した「楽屋日記」の文章力が高いと「歌劇」読者の間で話題になり「先生」の愛称が付いた他、端正で耽美的な容姿にも注目が集まる。地道にレッスンに励んだ成果は役付きに結び付くようになった。研6で新公初主演、最終的に2回主演する。
自身の強みでもある演技力で観客を魅了する一方、カフェブレやスカステ出演の際にはアウトドアな一面がクローズアップされ、ギャップでファンになる者も出現した。「えと文」は計2回担当。 - 役から届く気持ちを受け止める感性が鋭い。バウ主演作で自らの体を傷つける役を演じた際、稽古場ではあまりの迫真の演技に本当に傷つけてしまいそうだからと演出家から小道具を持たないよう指示された。また小説を書いていた経験から物語の構造をふまえて演技を組み立てる側面もあり、一希くん本人にそのつもりはなかったのだが稽古場で質問をしたところ、その作品がデビュー作だった若手演出家から脚本の改善の糸口を掴めたと後ほど感謝されたことがある。
【霧の中の物語】九十九 一希+*9や【秘密の花園】九十九 一希+*10など目立つポジションでなくても下級生の頃から舞台姿は目を引いていた。あと関係ないけど【ウィンタースノー】九十九 一希+*11を見ると「麗しのイレーネ*12……」と言いたくなる。 - スーツやモードなファッションだとクールな雰囲気も感じるので、月組じゃなかったら宙組だと思う。組替えはいずれしそう。
- 研10で東上した次の大劇場公演を最後に宙組へ組替えし、二番手を経て研14でトップになる。相手役は雪組出身で6期下の二番手娘役。アクの強い役もこなす三拍子揃った実力派で、一見しっとりと大人しいが役によってかなりの迫力を出せるという共通点を有し、予想以上の相性の良さを見せる。大劇場お披露目の芝居では革命家を演じ、大劇場3作目の一本物では実写化不可能と言われた名作文学の世界初舞台化に挑み成功させた。
退団作は恋愛色の強い貴族物の芝居と、ドラマチックで耽美的なレビューの二本立て。退団公演の期間中、出演者全員で書いたリレー小説をプレゼントされた。退団後は再び小説を書くことを決意し、色眼鏡で見られながらも自らの道を切り開く。のちに自作小説が宝塚歌劇で舞台化され、劇中歌の作詞も担当することに。また、「歌劇」にエッセイの連載を持つ。 - 平仮名の「かずき」を名前に持つ生徒は思いつくが「一希」はなさそう。調べたところ「九十九」姓は実在した(第62期生の九十九恭さん)。
<F-LAGSがタカラジェンヌだった場合の関係>
大吾くんと涼くんが本科予科になったり、涼くんと一希くんの月組在籍期間が重なったり、一希くんの初舞台公演を大吾くんが観劇していたりする。トップ期間が重なって仲良くなってほしい。SideMではアイドルとして既に活動していた涼くんとそれを追ってアイドル界に飛び込む大吾くんと一希くんという構図なのだが、入団順は真逆になった。
Legenders
葛之葉雨彦 → 宙組
- 身長が15cm低かったら違う組に入れていたかもしれない。
- 315プロで最もオールバックが似合うアイドルなので、コスチューム物よりはスタイリッシュなスーツ物をたくさん見てみたいという思いを込めて宙組に。恒常衣装の意匠や少年期のエピソードから和の経験値が高いと考えられるため雪組に入れたかったが、あまりに背が高いと難しい気がした。
- 家業を継ぐために育てられると同時に、嗜みとして日本舞踊を習い始める。男舞も習い師範から宝塚受験を勧められたが、中学生になるまで関心はなかった。奈良県に本拠地があったOSK*13も観たことはありそうだが、音校受験する頃には一旦解散していたと思われる。雨彦が自発的に何かをしたいと言い出したのは初めてだったため、習い事の費用は自分で稼ぐ、受験は1回のみという約束で受験の許しを得る。高卒1回目の受験で合格。初舞台は雪組。
- 長身揃いの宙組でもひときわ目立つ歌劇団史上最高身長と飄々とした雰囲気、そして確かな実力から本公演では年長者の役が多かった。新公主演を望む声も多く、研5のバウ公演で日本物の三番手を演じたことで一目置かれるように。研6で新公初主演、最終的に2回主演する。
その後は敵側や悪役中心に役が付くようになったが、根強い人気や当たり役に恵まれ、スター候補としての存在感を増していく。日舞の経験から宝塚舞踊会*14には毎回出演。 - スーツをたくさん着るし、何故ヒロインはこっちを選ばなかったのだろうと思ったら実は……みたいな格好良い大人の役も演じる。イメージは【ウェディング】葛之葉 雨彦+*15。日本青年館か赤坂ACTシアターで魔術や闇祓いが題材のファンタジーに主演する。チェスがモチーフのショーに出て【Black Crown】葛之葉 雨彦+*16の衣装を着てほしい。できれば主演で。
- 組替えはせずにずっと宙組。Dance値の高さから花組、あるいは高身長の男役が増えつつある月組への配属もありだと思う。
- 短い二番手期間を経てトップになるのも宙組で、研15。相手役は月組出身の6期下。キレの良いダンスが特徴で大人っぽい容姿の、可愛いというより格好良いという表現が似合う娘役。両者の性格や学年もあって互いに媚びない関係を築いたためか、大人のラブロマンスから強い絆で結ばれたバディものなどの多様な演目を、実力を以て彩ることとなった。大劇場お披露目は一本物の再演。
退団作は周囲の人生を狂わせる謎の男が自らも運命の女によって身を滅ぼす芝居と、アラベスクなレビューの二本立て。この作品まで雨彦さんが余裕なく憔悴する役を演じることはなかったため、ファンの隠れた需要を最後に叶えた形となった。退団後は故郷に戻って家業を継ぐ。元トップスターという異色の経歴と格好良さで話題を集める傍ら、硬軟織り交ぜた経営手腕を発揮するようになる。 - 苗字はそのまま芸名に使えそう。「〇〇ひこ」という芸名の生徒は思いつかない。
- 変幻自在なところにアイドルの面白さを見出した想楽くんに向いている組だと思ったのもある。
- しっとり優美な雪組か、のびのび自由な宙組のほうがきっと想楽くんにとってはやりやすいはず。でも彼の心に秘めているエッジの効いた部分や聡さがキャラクターとして成立する過程は、月組が一番想像しやすかった。関係ないけど想楽くんは98期に居そう。
- 年に1回宝塚歌劇を鑑賞する家庭で育ち、兄とともにバレエを数年間習っていた。高校進学後、仕事に忙殺される兄や自分の意見を押し殺す同級生たちを見るうちに、自分らしさが活きる業界を志すように。両親の反対を受けたが兄の後押しで乗り切り、アルバイトの傍らボーカルやジャズダンスなどを芸能スクールで習い始め、受かるはずはないと思いながら力試しのつもりで音校を受験。面接では川柳を披露した*17。高1修了1回目の受験で合格する。初舞台は宙組。
- 歌唱力はあったが入団直後から起用されたわけではなかった。一方で役の解釈を評価してくれた上級生と稽古を重ねるうちに、「芝居の月組」らしい緻密な演技力を手に入れる。もともと国語が得意だったことも演技の素地になった。研5で新公初主演。最終的に3回主演する。
魅力的な歌声や舞台姿でスターの一員となるだけでなく、ほんわかとした雰囲気から繰り出される辛口な言動にもファンがつく。新公主演後にトップスターが独りで踊る場面のカゲソロに苦戦するなど、貴重な経験もしながら成長していく。 - 大正浪漫もののバウ主演作が大好評となり成功を収める。個人的には、セイレーンやローレライのように誰かを破滅に導く人間じゃない存在を演じるのを見てみたい。あと【纏いし音の歴史】北村 想楽+*18を見て、何かの作品で楽器職人を演じそうだなと思った。ショーで着てほしい衣装は【きらり艶やかに】北村 想楽+*19。
- 必要以上に組子と距離を近づかず、相手が傷つきそうな意見は極力言わないほうがいいと考えていた。ある日新公で想楽くんの役を演じることになった下級生の熱意に心打たれ素直に感想を言葉にしたところ、その下級生の演技が目に見えて良くなっただけでなく、本公演での自分のパフォーマンスを振り返るきっかけも発見。それからはより良い舞台を作るために必要な意見ははっきりと表に出すようになる。直接的な表現よりも意味を考えさせられるような言葉でダメ出しする様子は名物となり、トップスター時代は特に歌と芝居に関して新公主演者が毎回凄まじい成長を見せると言われた。
- 月組じゃなければ雪組か宙組。組替えをする場合も、月・雪・宙の3組の間で動きそう。
- トップになるのも月組で、研12。相手役は宙組出身の6期下。可憐なビジュアルで入団直後から抜擢を受けてきたこともあって、芯の強さとしっかりした実力が身上。容姿の系統も近く、初めて組んだ別箱主演2作目の美しく残酷な愛憎劇では東上を果たした。フリートークではさっぱりハキハキ系の相手役がいつの間にか想楽くんのペースに乗せられている様子が面白いと言われる。大劇場お披露目は歌唱力重視で「ファントム」*20かと思ったが、自分らしく生きたい想楽くんに、愛した人に素顔を見せて拒絶される役はかわいそうな気がする。オリジナルの平安物の芝居か舞踊詩形式の日本物ショーでも主演する。
退団公演は、海外を舞台に主人公が身分違いの恋をしたことから始まるミュージカルロマンと、世界巡りの構成でサヨナラ色の強いレビューの二本立て。退団後は俳優業へ進み、映画・ドラマ・舞台で活動する。 - ひらがなで「そら」という名前の生徒は過去に何人もいたし、現役で3人いる。
古論クリス → 宙組
- 大きくてVisual値の高いアイドルは宙組が似合う。
- 彼が愛する海のように広く深い心を持つクリスさんなので、こういうスケールの大きさを感じさせるアイドルは宙組で育てたいと思った。パッション溢れる語り口からは星組らしさも感じたので迷った。
- 好きなことを何でもという教育方針で沢山の習い事に通い、小学1年生からモダンバレエを習う。小学4年生で初観劇し、外国人らしい容姿に適性を感じ受験準備を開始*21。海洋学者の夢もあったため高卒時は大学の海洋系の学部を受験し合格してから音校受験に臨み、高卒4回目の受験で合格。初舞台は宙組。海にまつわる芸名を付ける。初舞台ロケットがスパニッシュ風だったことは思い出の1つとなった*22。
- 宙組らしいスタイリッシュな長身美形男役で、台詞をもらってからは声の大きさと通りの良さも評価されるように。歌は毎公演のように上級生や同期に付き合ってもらいながら稽古を重ねた。研5で新公初主演、最終的に2回主演する。
歌唱力もゆっくりと上達し、れっきとした宙組男役スターの一員に。その一方で海への造詣の深さをきっかけにスカステで海コーナーを持つことになった。 - アニメや小説のメディアミックス作品が似合うと言われることが多く、【深淵からの目覚め】古論 クリス+*23では初めて宝塚歌劇を観た多数の原作ファンを虜にしたというエピソードを持つ。ここ数年ロシアに縁のある宙組なので【大海を越えた先に】古論 クリス+*24でロシアが舞台の作品に出て欲しい。というかロシアン・レビューが上演された記憶がないので、宙組でやりませんか?ちなみにクリスさん自身のお気に入りの衣装は【海往く汽車の案内人】古論 クリス+*25。
- 宙組じゃなければ星組配属。組替えしそうだし、組替えとなったら「宝塚も海もひとつなので」と言いそうだし、組替え先でもしっかり馴染んでくれるのでは。
- 研10で星組へ組替えし、研14でトップに就任する。相手役は星組生え抜きの8期下。組内のトップ娘役候補数名の中から選ばれた西洋人形のような容姿の娘役で、赤ちゃんの頃から観劇していた筋金入りの宝塚歌劇ファン。並びの良さもさることながら、トークでは時にパッションが迸りがちな互いを優しくリードし合う様が微笑ましいと評判になる。古典悲劇から軽妙なコメディまで幅広い演目で主演し、大劇場3作目では日本物も経験した。
退団作はドラマチックに駆け引きを繰り広げる上流階級の恋愛物の芝居と、海をテーマにした力強く壮大なレビューの二本立て。演目発表の時からファンの間ではサヨナラ公演だろうと言われていた。退団後は俳優やモデル業に進出しつつ、海タレントという新ジャンルを切り開く。 - 花組娘役に音くり寿(おと・-す)さんがいるので決して非現実的な名前ではない。
<Legendersがタカラジェンヌだった場合の関係>
いくつか接点を挙げると、雨彦さんとクリスさんが本科予科かつ同組配属だったり、想楽くんの初舞台に雨彦さんとクリスさんがいたり、雨彦さんの相手役が想楽くんと同組出身だったり、クリスさんの相手役が想楽くんの同期だったり。どこかで出会って引き合わせられてほしい。
こんな感じになりました。
JupiterやDRAMATIC STARSと同様3人同時に接点ができることはなさそうなのが「らしい」と思いました。ただF-LAGSとLegendersは、2人ずつならかすかに接点が生まれています。サービス開始後に追加実装された2ユニットということで、我ながらそう来たかとなりましたね。
「アイドルマスターSideM GROWING STARS」(略して「サイスタ」)から実装されたC.FIRSTの3人については、イメージが固まってから筆を進めるつもりです。よって315プロ空想組配属シリーズはここで一区切りとなります。
2016年から2017年にかけて空想していた内容だったので、こうして時を経て形にできて良かったなと安堵しています。この数年でアイドルマスターSideMと宝塚歌劇団の両方に色々な変化があり、それらをふまえて考え直す作業も楽しい9か月間でした。
真の最終回を書き上げるまでまだ時間はかかると思いますが、楽しんでいただけた方は是非ともよろしくお願いします。
[2023/4/29追記:C.FIRST編が完成しました!
gzmlhzmkwq7w3.hatenablog.com ]
読んでいただきありがとうございました!
記事作成にあたっては、「宝塚語辞典」(著:春原弥生、刊:誠文堂新光社)、「波瀾爆笑!?わが人生 I」「II」「III」(刊:宝塚クリエイティブアーツ)および「宝塚アーカイブ | 舞台・演劇用語 | シアターリーグ」(http://www.moon-light.ne.jp/termi-nology/takarazuka/)を参考としました。
*1:2017年1月31日~2月6日にモバゲー版SideMで開催された期間限定イベント「WILD BOYS ~激情の拳~」の限定ガシャR+。
*2:2018年7月24日~31日にモバゲー版SideMで開催された期間限定イベント「Dream Ship Party Live」のランキング上位報酬SR+。
*3:2018年11月30日~12月7日にモバゲー版SideMで開催された期間限定イベント「のびのび牧場☆COWBOY LIVE!」の限定ガシャSR+。
*4:『Dazzling World』は涼くんが初登場したゲーム「THE IDOLM@STER Dearly Stars」での持ち歌の1つ。男性であることを隠してデビューした女性アイドルとしての楽曲なのだが、「THE IDOLM@STER Dearly Stars」ではある条件を満たすと男声バージョンでこの楽曲を聴くことができる。
*5:公式月刊誌「歌劇」2019年6月号に掲載されたこの公演の担当演出家・石田昌也先生のコメントによれば、ポスターは「義」の文字だけ少し大きくなっている。
*6:2017年1月31日~2月6日にモバゲー版SideMで開催された期間限定イベント「WILD BOYS ~激情の拳~」のランキング上位報酬SR。
*7:2016年2月8日~15日にモバゲー版SideMで開催された期間限定イベント「バレンタイン2016」の限定ガシャR+。
*8:2021年12月10日に宙組から雪組に組替え予定の男役。ヒップホップダンスを習っていた経歴があり、アイドルを追っていた経験のある観客の視線をとらえがちと言われている。出身は岡山県で、奇しくも大吾くんと同じ中国地方。
*9:2019年12月1日~9日にSideM LIVE ON ST@GE!で開催された期間限定イベント「WORLD TRE@SURE in UNITED KINGDOM」の限定ガシャSR+。
*10:2020年4月18日~24日にモバゲー版SideMで開催された期間限定イベント「花籠の円舞曲」のランキング上位報酬SR+。
*11:2018年2月16日~22日にモバゲー版SideMで開催された期間限定イベント「Winter Snow Live 2018」のランキング上位報酬R+。
*12:2017年に宙組で上演された「神々の土地~ロマノフたちの黄昏~」の登場人物・大公妃イリナの劇中での愛称(出身国のドイツ語読みで「イレーネ」となる)。イリナを演じた伶美うららさんは目鼻立ちのはっきりした顔立ちとドレス映えするデコルテを持つ美形娘役で、この作品を以て退団した。なおイリナは白色のモフモフが付いた水色のコートだけでなく、「銀河鉄道999」のメーテルばりの黒色のモフモフが付いたコートを着ているシーンもある。
*13:宝塚歌劇団・松竹歌劇団(SKD・解散済)と並ぶ三大少女歌劇の1つであるOSK日本歌劇団は、奈良県奈良市にあった近鉄あやめ池遊園地のなかに円形大劇場と養成機関の日本歌劇学校を有していた。近鉄からの支援打ち切りに伴い2002年にいったん解散したが、存続運動を経て2004年に再度旗揚げし今に至る。ちなみに、解散前の作品には夢枕獏さんの小説「陰陽師」を原作としたミュージカル「闇の貴公子」がある。
*14:2年に1回宝塚大劇場で開催される、日本舞踊の発表会。普段の日本物ショーは洋楽で踊るが、宝塚舞踊会は邦楽で踊る。
*15:2017年8月15日~24日にモバゲー版SideMで開催された期間限定イベント「Happy Resort Wedding」のランキング上位報酬R+。
*16:2016年9月30日~10月7日にモバゲー版SideMで開催された期間限定イベント「Checkmate! ~盤上の支配者~」の限定ガシャSR+。
*17:音校入試の面接で俳句を披露した元星組トップスターの紅ゆずるさんがいる。
*18:2019年1月12日~19日にSideM LIVE ON ST@GE!で開催された期間限定イベント「壮麗なる音の煌めき」限定ガシャSR+。
*19:2019年10月31日~11月7日にモバゲー版SideMで開催された期間限定イベント「万華絢爛歌謡祭」のランキング上位報酬SR+。
*20:小説「オペラ座の怪人」を原作にアーサー・コピットの脚本とモーリー・イェストンの作詞作曲で制作されたミュージカルで、宝塚歌劇団で何度か上演されている。アンドリュー・ロイド・ウェバーの音楽で制作され劇団四季などでも上演されている「オペラ座の怪人」とはアプローチが大きく異なる。
*21:第86期生で父親がアメリカ人の星条海斗さんのエピソードを参考にした。
*22:クリスさんの母親はスペイン人。初舞台ロケットがスパニッシュ風だった実例として第92期生の「NEVER SAY GOODBYE」(2006年、宙組)があり、ロケットがどのようになるかは不明だが来年4月上演予定の第108期生初舞台公演はスパニッシュ・レビューである。
*23:2020年10月6日~10月18日にモバゲー版SideMで開催された期間限定イベント「ビーストクロニクル ~Risin' Soul~」の限定ガシャSR+。
*24:2019年6月1日~8日にSideM LIVE ON ST@GE!で開催された期間限定イベント「WORLD TRE@SURE in RUSSIA」の限定ガシャSR+。
*25:2020年3月1日~10日にSideM LIVE ON ST@GE!で開催された期間限定イベント「汽笛を鳴らせ!マリントレインLIVE」のランキング上位報酬SR+。