SideMに関連していることであればなんでもOKということで、自由すぎる題材ですがこちらの企画に参加します!
筆者は2014年からのタカラヅカもとい宝塚歌劇団を、翌年からアイドルマスターSideMをそれぞれマイペースに追いかけています。宝塚歌劇団のショーは作品ごとの特定のテーマに沿ったいくつもの場面を集めて構成されており、総数200曲以上(2022年8月3日現在)のSideM楽曲単独で一本芯の通ったテーマのショーが作れるのではないかと思い立ちました。
実は数年前に当時リリース済みのSideM楽曲を対象に同じ趣向の動画を作ったのですが、見たい演出を詰め込めすぎて60分オーバーの大作になってしまったということで、曲数の増えた2022年夏の再挑戦です。
今回は、
- 2022年8月3日までに世に出た「SideM」を商品名に含むCDに収録されている楽曲を対象とする。
- 過去に同じ趣向でショーを作った時に使用した楽曲はすべて対象外とする。
- タカラヅカのショーの基本構成(プロローグ、中詰、ラインダンス、デュエットダンス、パレードなど)をベースとする。
- 総演奏時間はタカラヅカのショーの一般的な上演時間である55分以内に収める。
という条件のもと考えました。総演奏時間が50分から55分の間(できれば50分以内)に収まれば公演時間55分と言って差し支えないだろうという想定のもと可能な限り曲間をカットして音源を編集し、54分38秒ぴったりになったところで完成としています。
過去に同じ趣向でショーを作ってみた際に使用した楽曲はこちら(登場順)。
一部を除き、今回使用した楽曲のタイトルから配信サイトの試聴音源に飛べます。基本的には楽曲網羅度が高めのe-onkyoさんが中心です。配信タイトルについてはこちらのサイトを参考としています。誠に勝手ながらリンクを貼りました。
目安の再生時間を併記しておりますが、編集しながら測ったため間違いがあるかもしれません。機種依存文字は適宜書き換え。
imas-history.hatenablog.com
[2022/12/2追記:本日より定額制音楽ストリーミングサービスにてアイドルマスターSideMの楽曲配信がスタートしましたので、それぞれ加入されているサービスでも楽曲を聴いてみていただけると嬉しいです。]
タカラヅカのショーの基本構成はこちら。
このショーの会場は宝塚大劇場、出演者は特定の誰かではないですが宝塚歌劇団の生徒さんという想定で考えたため、男役や娘役ほか専門用語がいくつも登場します。タカラヅカのことをよく知らないかた向けに易しい記述を心掛けますが、分かりにくければ申し訳ありません。宝塚大劇場についてはモバゲー版SideM「絢爛☆青春のH×J歌劇団!」イベントストーリーの背景の劇場だと思ってください。そしてこの記事は皆さんの想像力があってこそ完成しますので、公演パンフレットに寄せて作った紹介文と補足を読みながら、自由に想像していただけると幸いです。
最後にテーマの選定およびショーのコンセプトについて。主題歌になった楽曲から着想し、テーマは「笑顔」にしました。笑顔の持つ様々な側面(Side)をモチーフにした場面を歌とダンスで綴るショー、というイメージです。今回対象になった楽曲のうちだけでも「笑顔」「笑う」「スマイル」「にっこり」などの表現を歌詞に含む楽曲は114曲あり(筆者調べ)、SideM楽曲にとって馴染み深いテーマでもあるということも選定の背景にあります。
それでは、申し訳程度の統計で自由研究要素を満たしたところで、ドラマチック・ショー『Smile!! -最高の瞬間を-』24場を開演いたします。
- 第1・2・3場 プロローグ~Side:Dreaming~A・B・C
- 第4・5場 トレジャーハント~Side:Wonderful~A・B
- 第6・7場 カジノ~Side:Cruel~A・B
- 第8場 コムローイの灯~Side:Kind and Tender~
- 第9・10・11・12・13・14場 星空夜祭~Side:Twinkling~A・B・C・D・E・F
- 第15・16場 レゾナンス・フュージョン~Side:Arising~A・B
- 第17場 最高の奇跡~Side:Delightful~
- 第18場 フィナーレ~Side:Endless~A
- 第19場 フィナーレ~Side:Endless~B
- 第20場 フィナーレ~Side:Endless~C
- 第21場 フィナーレ~Side:Endless~D
- 第22場 フィナーレ~Side:Endless~E
- 第23・24場 パレード~Side:Forever~A・B
第1・2・3場 プロローグ~Side:Dreaming~A・B・C
幻の城を統べる夢の王子が笑顔で人々を繋ぐ思いを歌い、夢の紳士と夢の淑女たちが主題歌を歌い継いでいく。夢の王子と夢の王女による華やかなパーティーが幕を開ける。
【使用楽曲】
「スマイル・エンゲージ」(歌:Beit)※音源はST@RTING LINE-BEST版 <イントロからアウトロまで全部>0:00:00-5:28:00
【補足】 キラキラで華やかで夢のような楽曲なので、主題歌にぴったりだと思いプロローグに持ってきました。舞台いっぱいに大きな西洋風のお城のセットを配置して、イントロの始まりとともに緞帳が上がると、お城のバルコニーみたいなところに立つトップスターの独唱で幕開けという形にしたいです。ST@RTING LINE-03のジャケ写みたいな感じ。
www.youtube.com 1番はトップスター(夢の王子)、2番の「シアワセは~大事に出来るんだ」は二番手スター(夢の紳士A)、「言葉~Welcome to World!」は男役数名、「Wonder night~夢のプロローグ」はトップ娘役(夢の王女)、「願いを込めて~きっとどこまでも」は男役と娘役混合、最後の「Dreaming night」からは全員で歌います。宝塚大劇場は舞台の上手と下手を客席側にせり出したゆるやかなカーブで繋ぐ橋のような形をした「銀橋」という舞台があるので、銀橋を渡りながらソロを歌ったり、舞台で大勢の男役と娘役がデュエットダンスをしたりします。そして出演者全員が舞台と銀橋に出て最後の「Dreaming night~Party time」を歌って踊ってプロローグを締めます。時代が許せば客席下りもしたい。
第4・5場 トレジャーハント~Side:Wonderful~A・B
素晴らしいタカラモノを探し求め、城を出て旅するトレジャーハンターたち。幾多の困難を乗り越えて辿り着いたのは意外な場所で……。
【使用楽曲】
「トレジャー・バーティー!」(歌:木村龍、若里春名、蒼井悠介) <2つ目の「Life Goes On 行こうよ トレジャー」まで+「宝物を探してるんだ」から最後まで> 0:00:00-1:19:30、3:10:50-3:51:00
「Present For You!!!!!~A day in the cafe~」(歌:Cafe Parade) <イントロからアウトロまで全部>0:00:00-4:37:00
【補足】 明るくて賑やかでちょっとコミカルな要素のある場面をプロローグの次に持って来るとそれっぽいかな、と思って選択。「トレジャー・パーティー!」は場面転換を兼ねて幕を閉めている間に生徒さん数名が銀橋を渡る時に歌うイメージがしっくりきました。「Present for You!!!!!(略)」については諸説ありますがIメロまであると言われるほど展開が目まぐるしく変わる楽曲で、この楽曲のメッセージ性も含めてどうしてもフルサイズで使いたかったんです。
プロローグの衣装のままの3名の男役だけ舞台に残って、3名はトレジャーハンター役として本家と同じ振付をしながら「トレジャー・パーティー!」を歌って銀橋を渡ります。舞台に辿り着くとカフェのスタッフたちが上手と下手に立っていて、「Present for You!!!!!」を歌い始めると幕が開き、お菓子とお料理たちが踊り始める、という形にしたいです。歌うのはCafe Paradeと同じ5名の生徒さんで「オーナー」「ウエイター」のように職業の役名を付け、歌詞に出てくるミルフィーユ以下5つのお菓子についてもそれぞれをイメージした衣装を作って1人ずつ生徒さんをあてます。最終的にはトレジャーハンターたちもカフェのスタッフやお菓子やお料理たちと一緒に楽しく踊り、この場面は終わります。
第6・7場 カジノ~Side:Cruel~A・B
賭け暮らしで思いのままに生きるギャンブラーSは、カジノで運命の女性・ミストレスと恋に落ちる。しかし彼女の隣にはギャングのボスがいた。ミストレスを賭けた、ギャンブラーSとボスのゲームの結末やいかに。
【使用楽曲】
「GOLD~No.79~」(歌:山下次郎) <「出たとこ勝負でいいさ…」まで+「Get your heart of GOLD」から最後まで> 0:00:00-1:24:40、4:10:00-4:17:30
「デコボコユニット」(ANIMATION PROJECT 劇伴) 0:00:00-0:37:30、1:36:20-1:45:40
「ALL nOR NOTHING」(歌:神谷幸広、北村想楽、握野英雄、華村翔真、榊夏来、岡村直央) <「差し出してしまう」まで+3:07:00あたりまでの最後の間奏+最後の「さぁ、ゲームを始めようか」から最後まで> 0:00:00-1:01:80、2:45:10-3:07:80、3:23:10-4:10:10
【補足】 タカラヅカのショーによくある三角関係、そして場合によっては刃傷沙汰の場面をSideM楽曲で作るには劇中劇イベント曲を中心にするしかないかなと。「口元の歪んだ勝機と狂喜の相貌(かお)」を笑顔と判定したので、異論があればすみません。カジノが舞台という点から賭けを連想して「GOLD~No.79~」を、ギャンブラーSとミストレスとボスの3名の間に走る品定め感を表現できるBGMを探して「デコボコユニット」を選びました。
舞台がセット転換のため暗くなっている間、トップスター扮するギャンブラーSが「GOLD~NO.79~」を歌いながら銀橋を渡ります。歌い終えたギャンブラーSはトップ娘役扮するゴールドのドレスを身にまとったミストレスと一目で恋に落ちます。ボスは学年が上めの男役に演じてほしいですね。「デコボコユニット」では3名が互いをじっと見つめたり、挑発するように踊ったりします。カジノのゲームで決着をつけようと「ALL nOR NOTHING」になりますが、ここは他の男役や娘役たちが扮する(ルーレットから連想した)赤と黒の衣装を着たギャンブラーの観衆たちが歌います。宝塚大劇場は舞台の両側に花道があるので、アウトロにて勝利を収めたギャンブラーSがミストレスを連れて花道に出ていく途中、舞台にいるボスが焦燥に駆られて2人に銃口を向けたところで暗転とします。撃つ瞬間は演出しません。
第8場 コムローイの灯~Side:Kind and Tender~
コムローイは天灯とも呼ばれる熱気球の一種。青年たちは娘たちとともにコムローイに灯をともし、優しく微笑み合う。
【使用楽曲】
「My pen light, SMILE」(歌:柏木翼、華村翔真、東雲荘一郎、円城寺道流) <「届くように」まで+「『コップンカップ』明日へと贈るよ」から最後まで> 0:00:00-1:24:80、4:10:10-4:29:00
【補足】 前の場面の治安がよろしくなかったので、ここで緩和および浄化パートを設けたいと考えて選曲しました。タカラヅカではタイの首都・バンコクを舞台にしたレビューを上演した前例があるので、ワートレのタイ楽曲で一場面を作るのも良いのではないかと思ったんです。
この場面は一旦下りた幕の前で。二番手スターが扮するコムローイの青年Aが、花を持ちながら歌います。銀橋を渡ってもいいかも。そしてランタンを持った二番手娘役扮するコムローイの娘Aと巡り会い、2人は幸せなカップルに。そしてコムローイの青年とコムローイの娘をあと4組くらい出して、5組一緒にランタンに灯をともします。衣装はWORLD TRE@SURE 10のジャケ写みたいな感じで。
www.youtube.com タカラヅカで場面転換に使う幕は布以外にも電飾付のものや風景を描いた一枚絵が使われることがあるので、この作品ではコムローイ祭りのランタンを何列か縦に並べたように見える電飾をデザインして、この場面で昇っていくランタンに見えるように点灯させたいですね。
第9・10・11・12・13・14場 星空夜祭~Side:Twinkling~A・B・C・D・E・F
一筋の流れ星とともに現れたシューティングスターSの歌から、鮮烈な光を放つ星たちによる祝祭へと発展する。
【使用楽曲】
「夜空を煌めく星のように」(歌:DRAMATIC STARS & High×Joker) <「それぞれの輝きへとGo Ahead!」の後の間奏が終わるまで> 0:00:00-1:25:70
「Compass Gripper!!!」(歌:FRAME、もふもふえん、F-LAGS) <「(今Change Your World!)」まで+「ココロ呼吸するように夢を求めてみようよ」から最後まで> 0:00:00-1:05:10、3:22:50-3:52:00
「カレイドTOURHYTHM」(歌:Jupiter & W) <「キミとどこまでもTourhythm」の後の間奏が終わるまで> 0:00:00-1:50:90
「エウレカダイアリー」(歌:Beit & S.E.M) <「Try! Woo oh… 」から最後まで> 3:03:70-4:44:90
「笑顔の祭りにゃ、福来る」(歌:彩、神速一魂、THE虎牙道) <「まだまだ踊りましょう」の後から最後まで> 3:04:60-4:53:20
「夜空を煌めく星のように」(歌:DRAMATIC STARS & High×Joker) <「『Yes』だって証明しようGo Ahead!」の後のギターソロの終わりかけから最後まで> 3:20:70-4:53:70
【補足】 ショーの中盤に出演者の多くが舞台に出て盛り上がる場面を「中詰」と言います。今回は2ndおよび3rd ANNIVERSARY DISCのユニット合同曲のメドレーに。実は数年前に同じ試みをした時の中詰の案の1つでした。なお「Eternal Fantasia」(歌:Cafe Parade、Altessimo、Legenders)はその際に別の場面で使ったため選曲対象外です。
「My pen light, smile」が終わって幕が上がると空に一筋の流れ星が駆け抜けて、そこからトップスター扮するシューティングスターSによる「夜空を煌めく星のように」の独唱で中詰がスタート。大きな岩みたいなセットを作ってその上に立ってもいいし、舞台中央にあるセリを使ってセリ上がりでもいいですね。この中詰は男役扮するシャイニングスターと娘役扮するブリリアントスターの混合で各楽曲を数名から十数名ずつで歌ってリレーしていく形にするつもりなのですが、中心メンバーはそれぞれこんな感じで。
「夜空を煌めく星のように」……トップスター
「Compass Gripper!!!」……三番手スター(役名はシャイニングスターB)
「カレイド TOURHYTHM」……トップ娘役(役名はブリリアントスターS)
「エウレカダイアリー」……二番手スター(役名はシャイニングスターA)
「笑顔の祭りにゃ、福来る」はこの場面の出演者全員が銀橋を駆け抜けながら、サビでは銀橋と舞台いっぱいに立って、歌い踊って客席を盛り上げます。中詰の衣装はこの曲から連想して和テイストで、法被をタカラヅカナイズドしたみたいなイメージです。そして最後の「夜空を煌めく星のように」で銀橋から舞台にみんなが戻り、トップスターたちがサビに向かって歌い継いで、最後の「見上げた夜空に~夜空を煌めく星のように」を全員で歌って中詰は終了です。
第15・16場 レゾナンス・フュージョン~Side:Arising~A・B
暗闇の中で絶望する「私(少女)」の前に「君」が現れ、「私(少女)」を外の世界へ飛び立たせようと背中を押す。時は経ち、外の世界で生きる「私(大人)」の前に「君」が再び現れる。
【使用楽曲】
「Sign of Hope」(歌:Altessimo) <イントロのピアノを6回ほどリフレイン+その続きから「君がいた」まで+「何度地に落ちても」から最後まで> 0:00:00-0:04:70、0:00:50-0:04:60×3、0:00:50-0:54:40、2:43:20-4:48:80
「Hallo, Freunde!」(歌:伊集院北斗、都築圭、冬美旬、アスラン=ベルゼビュート2世) <「僕らの歌」まで+2番あとの間奏から最後まで> 0:00:00-1:14:50、2:03:70-4:15:50
【補足】イントロを伸ばすのはどうかと思ったのですが、踊りの時間を作りたかったのと、中詰に最後までいる生徒さんの衣装と鬘を変える時間が必要なので伸ばしました。後半にメッセージ性の強い場面でフィナーレへの流れを作るというタカラヅカのショーの流れにも合致した気がします。場面タイトルは「Sigh of Hope」の「鮮やかな共鳴」から「レゾナンス」、「Hallo, Freunde!」の「溶け合ってMusik」から「フュージョン」を取りました。
中詰の途中から舞台袖に下がった生徒さん扮する翼のダンサー2名が暗くなった舞台に登場して疎外感をイメージしたダンスを披露し、翼のシンガー2名(娘役)が上手と下手に立って「Sign of Hope」を歌い始めると、舞台にはトップ娘役扮する「私(少女)」の姿が。宝塚大劇場の舞台中央には回転できる大きな円盤の中にセリがあるので、少女が倒れ込んだ円盤が回転するとトップスター扮する「君」がセリ上がりという流れにしたいです。「君」は概念の擬人化で、観る人がそれぞれ意味を考えられるよう衣装も抽象的なものにします。「君」は途中まで「私(少女)」を癒すように寄り添い、「さあ 新しいプレリュードを掲げ」から「私(少女)」を新たな世界へ後押しするよう踊り、アウトロで2名が別れを惜しむように踊った後「君」は舞台袖に姿を消します。
舞台が明るくなると、トップ娘役扮する「私(大人)」は広場で「Hallo, Freunde!」を歌い始めます。「私(少女)」から「私(大人)」への早替わりは一瞬でできるように衣装に仕掛けをしておきます。バンド役の生徒さんを隣に「私(大人)」が歌う「Hallo, Freunde!」で踊る大勢の街の男女の中から、間奏で「君」が姿を現し、「ホラいつの間にか」から先は再会した「君」と「私(大人)」が歌い、エンディングを迎えます。
第17場 最高の奇跡~Side:Delightful~
時を越え、場所を越え、輝く笑顔が最高の奇跡を生み出していく。歓喜の歌が響き渡る。
【使用楽曲】
「なんどでも笑おう(SideM Ver.)」(歌:315 STARS(天道輝、桜庭薫、柏木翼)) <「最高の奇跡」まで+「さあ笑って ちゃんと愛を伝えよう」から最後まで> 0:00:00-1:45:60、3:04:60-5:29:10
【補足】 アイドルマスターシリーズ5ブランド合同楽曲のSideMバージョンということで研究タイトルに反するギリギリ、しかし使わずにはいられず選曲。筆者の観測範囲では聞こえてこなかった意見なのですが、フィナーレ1つ前に装飾少なめの衣装を着た生徒さんが大勢出てきて友情や人生といったテーマを表現する場面に使われていそうな楽曲じゃないですか?
イントロのギターで上手と下手から生徒さんたちが出てきて「いつまでも~照らすくらい」を歌ったあと、トップスターとトップ娘役が「ねえ 笑って~We all smile! Smile!」を歌って舞台袖にはけます。個人的には、歌い出しはこの後のラインダンスを担当する下級生たちにこの場面の冒頭だけ参加してもらってお願いしたいです。メタな話こういう場面は全員出演する場合が少なく衣装の数が限られると思うので、最下級生の生徒さんたちは舞台に出ずに歌うカゲコーラス参加になりそう。「きっかけは何だったかな?」からは二番手スターさんたちが1人あるいは数人ずつ歌い継ぎで、「迷いと不安の先に 見つけたタカラモノ」は第4・5場でトレジャーハンターを演じていた生徒さんたちに。「さあ 笑って ちゃんと愛を伝えよう」でトップスターとトップ娘役が衣装替えして合流。こうした場面ではこの公演を以て退団する生徒さんがピックアップされることがあるので、「今日これまでの~歩いてく」は退団者全員が中央に集まって歌います。これはありありと目に浮かんだので譲れません。「さあ 笑って 歌おう 歓びの歌」からは全員で歌って踊って手拍子してこの場面を締めます。
第18場 フィナーレ~Side:Endless~A
※フィナーレは1曲ごとに説明。
果てしなく広がる宇宙に現れた青年たちが、フィナーレの始まりを告げる。
【使用楽曲】
「運命光年」(歌:Jupiter) <「思い出になれ」まで+2つ目の「始まった恋の在り処で」から最後まで> 0:00:00-1:25:00、3:46:80-4:09:50
【補足】「なんどでも笑おう」にはJupiterかF-LAGSの楽曲を繋ぎたいと思って選曲。そしてこの曲でミラーボールを回して劇場を宇宙にしたかったのでこの位置に持ってきました。一旦幕が下りて前の場面の衣装のままの男役3名(トレジャーハンターとは別)が残り、歌いながら銀橋を渡ってもらいます。
第19場 フィナーレ~Side:Endless~B
フレッシュな笑顔にあふれたラインダンス。
【使用楽曲】
「Friendly Smile」(歌:315 STARS(メンタルVer.)) <「夢見たいって思える居場所さ」まで+2番あとの間奏から最後まで> 0:00:00-0:57:50、2:31:80-3:22:70
【補足】ショーのテーマにぴったりな曲名と、ラインダンスの足上げに合いそうなBPMの楽曲なので選びました。メンタル属性アイドルの楽曲なので、黄色くてポップで可愛い衣装がいいかな。
真っ暗な幕前に集まった生徒さんたちが歌い出しの「315! Friendly Smile(Yeah!)」でスポットライトに照らされてラインダンス開始。ここだけ歌ってあとは歌なしで、「散々な一日だって」から足上げ。エムステMVの振付が可愛いので振付の随所に盛り込んでほしいです。「シア(シア)ワセ(ワセ)」とかいい感じじゃないですか?
youtu.be※2時間越えのエムステMV集なので曲ごとに頭出しされています。「シア(シア)ワセ(ワセ)」は6:17頃。
第20場 フィナーレ~Side:Endless~C
紳士Sと淑女たちによるクールなフィナーレナンバー。
【使用楽曲】
「Time Before Time」(歌:Legenders) <「そんなふうに思えたんだ」まで+「想いのルーツを求めるように」から最後まで> 0:00:00-0:45:80、2:51:20-3:32:70
【補足】 数年前に同じ試みをした際には「魔法のステアー」(歌:ピエール)で優雅な娘役群舞を作ったので、今回はクールで攻めてみようと思って選曲。幕が上がったら娘役がトップスターを中心にひし形に取り囲んで大階段に板付きの状態になっていて、曲が進むにつれて陣形が円形になったり、手で時計の針を表すような動きをしたりします。歌い出しの「Before Time」だけ娘役が担当してあとは歌なしで進み、最後は舞台に降りて綺麗にポーズを決めてほしいです。
第21場 フィナーレ~Side:Endless~D
紳士たちによるソリッドなフィナーレナンバー。
【使用楽曲】
「We’re the one」(歌:C.FIRST) <「賭けてほしい」まで+最後から4番目の「We’re the one, we’re the one」から最後まで> 0:00:00-0:46:10、2:36:60-3:25:80
【補足】 大階段を使った男役群舞って「リズムの変化か緩急」や「研ぎ澄まされたあの感じ」が大事だと思うのですが、SideM楽曲はBPMが不変かつ速めのものが多いため上手く演出するイメージがなかなか浮かばず。BPMが小さくはないけれど常にリズムが刻まれていて振りを付けやすそうで、イントロから迫力のあるこの楽曲がいいかなと思い選びました。ここが一番難しかったです。
前の場面の終盤に男役たちが大階段にスタンバイしていて、二番手や三番手スターたちが歌い出しの「You know~Come here」を担当してあとは歌なし。娘役たちが舞台袖にはけて残ったトップスターが合流してからは、一列ずつ流れるようにポーズを決めたり、終盤の「We’re the one…」の後のダンスブレイクみたいな時間に突入する直前にトップスターが「フッ」と掛け声して一旦時を止めてからこの場面の出演者全員で踊りまくったりします (上手く伝わっているでしょうか)。
第22場 フィナーレ~Side:Endless~E
紳士Sと淑女Sによる、未来への希望をのせたデュエットダンス。
【使用楽曲】
「With…STORY」(歌:F-LAGS)※音源はST@RTING LINE-BEST版 <「ハナマルに笑顔の日々」まで「すべての出来事は」から最後まで> 0:00:00-1:17:50、3:07:10-4:53:60
【補足】 クールなナンバー続きからいきなり雰囲気が変わるし、できればラブソングを持ってこられたらという気持ちもあったのですが、ショー全体の調和を考えるとこの楽曲がベストだと判断しました。かねてからどこかタカラヅカとの相性を感じるなあと思っていたら、エムステMV集の1:10:22頃の振付、足がバレエの4番ポジションに似た形になっているんですね。
youtu.be前の場面の終盤で大階段にトップ娘役がスタンバイし、この楽曲は歌なしでふたりだけで踊ります。間奏ではひとりがもうひとりを持ち上げて踊るリフトを盛り込みたいですね。
トップスターとトップ娘役のコンビにどこで何を求めるかは人それぞれだと思うのですが、「巡り会えた それはただの偶然じゃない そうだよね?」「歩いてゆこう…肩ならべて ほら、一歩ずつ」という歌詞が似合う関係性のもと素敵な舞台を作ってくれたらそれで十分だなあ、と考える人がこの空想ショーを作っていることを書き残しておきます。
第23・24場 パレード~Side:Forever~A・B
エトワールが歌う主題歌から出演者全員による永久の笑顔に満ちたパレードとなり、幕が下りる。
【使用楽曲】
「スマイル・エンゲージ」(歌:Beit)※音源はST@RTING LINE-BEST版 <「笑顔交わせばホラ、いつだってヒトツになれる」まで+「願いを込めて~きっとどこまでも」+「Wonder night~夢のプロローグ」+「シアワセは一人じゃ~Welcome to World!」+2番目の「Dreaming night」から最後まで> 0:00:00-2:03:90、3:41:60-4:06:20、3:13:20-3:43:30、2:20:50-3:13:20、4:16:10-5:28:00
【補足】 フィナーレの最後に出演者全員が歌いながら大階段を下りてご挨拶する場面を「パレード」と言います。今回はプロローグと同じく「スマイル・エンゲージ」だけで閉幕まで完走したいと思います。
プロローグで「スマイル・エンゲージ」の可愛らしいイントロで踊る場面を作れなかったのと「With…STORY」の余韻を残したいので、よくあるパレード前のお辞儀はせずここのイントロでトップコンビにちょっとしたデュエットダンスを踊ってから舞台袖にはけてもらいます。パレードの始まりのパートを担当する生徒さんを「エトワール」と呼び歌唱力に秀でた娘役が単独で務めることが多いので、歌い出しで美声を響かせてほしいなと。Beitよろしく3人で分担してハーモニーを響かせるトリプルエトワールもありかも。パート分担はこんな感じで。
「Smile engage~はじまるParty time」…エトワール(「ずっと夢見てたんだ」から先は大階段を下りながら)
「御伽噺よりも~Present」…生徒3名(男役・娘役混合)
「抱えきれないくらい~一緒に行こう」…生徒3名(男役・娘役混合)
「今宵おくる~Welcome! With Beit!」…三番手スター
「Dreaming night~いつだって ヒトツになれる」…二番手スター
「願いを込めて~きっとどこまでも」…トップ娘役
「Wonder night~夢のプロローグ」…トップスター
2番の「シアワセは一人じゃ」から銀橋に移動し、「言葉足りなくても」で上手、「感情 歌になってく」で下手、「“愛”はこんなふうに生まれるんだね(見つけたよ)」で正面に三方礼。最後の「Dreaming night」あたりでトップスターが舞台に戻って舞台の上手と下手それぞれに移動して客席にお辞儀をし、トップスターの「(Everybody…Let’s step!)」の掛け声から先は出演者全員でステップを踏みます。観客は手拍子で盛り上げ、そのままアウトロの終わりとともに緞帳が下りてショーが幕を下ろします。
ショーの紹介はこれにて終了です。
パッションを込めたばかりに読みにくい、理解できない記事になっていれば申し訳ありませんが、少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。
個人的に気付いた反省点を記しておきます。
- ダンスだけの場面が少ない(歌なしで場面を持たせられない)
- フィナーレが爆速(他の場面に時間を使いすぎている)
- 二番手スターが目立つ場面が少ない(パレードのパートの配分も悩みどころだった)
あとはタカラヅカの中詰に多いラテン調にも挑戦してみたかったのですが、筆者にはラテンの素養がなく難しかったです。何年見てもラテンの要点が掴めません(?)。
最後に、アイドルマスターSideMは2022年9月以降もまだまだ楽曲が増えていくと考えられるので、現時点でリリース済みの楽曲を一通り聞く機会を作れて良かったです。企画者のすずなさんへの感謝の意を以て、この研究発表を締めることといたします。
読んでいただき、ありがとうございました!
※当記事に記載している内容は予告なく修正・変更することがありますのでご注意ください。