gzmlhzmkwq7w3の日記

 自分の趣味とか雑感その他を、気が向いた時に書き連ねる予定です。【2025/1/19追記:筆者がブログを始めるきっかけになったアイドルユニットからメンバーが1人離れる前に公式YouTubeユニット単体動画で1000万回再生を達成するためこの欄で協力を仰ぎ、無事達成できました。彼が離れる前の最新版の同曲の動画が公開されましたので、見ていただけると嬉しいです。https://www.youtube.com/watch?v=ve_cUjVUYbs】

2024年の心に残ったパンチラインを振り返りたい

 筆者が毎週聴いているラジオ番組に、リスナーが誰かに言われてテンションが上がったフレーズを募集する「ガチあガリパンチライン」というコーナーがあります。身近な誰かが言っていたフレーズに限定されるためメールを送るハードルはなかなか高いのですが、好きなコーナーです。
 というわけで、残すところ2週間強となった2024年を振り返る意味も含めて、ことし筆者がいろんな場面で見聞きした中から選んだお気に入りのパンチラインを語っていきたいと思います。

 

※この記事では個人的に“食らった”“痺れた”もしくは“心に残った”と感じた決め台詞に近い言葉たちを紹介します。広義のパンチラインからは外れていますし、前後の文脈に関係なく核心を突くような短いフレーズは少ないのでご注意ください。
 歌詞とそれ以外を区別するため一部に下線を引いていますが、原文を参照できるものは可能な限り原文通りに表記しました。

 

 

 

「僕はこんな事をするために大学を出てマネージャーになったわけではありません。」 - STARTO ENTERTAINMENTジュニア担当マネージャーのひとり・通称チキマネ

「ガチあガリパンチライン」を擁するJFN系のラジオ番組『HiHi Jetsのラジオだじぇっつ!』(愛称ハイラジ)第131回から早速エントリー。この放送回がHiHi Jetsとして最後の仕事だった髙橋優斗さんへのぶっちゃけエピソードをスタッフ陣から募集したところ、髙橋さんの着替えを手伝わされたことについてチキマネさんが寄せたメッセージの中にあったパンチラインです。
「いい大人なので服は自分で着替えるべきだと思います。」という至極当然の指摘と「親にも言えずにいます。」という切実な陳情とをつなぎ、なおかつ単体でもインパクトが大きいところが好きですね。このパートを読み上げる時メンバーみんな爆笑していたのですが、チキマネさんもこの続きで「5人がワイワイしている雰囲気は大好きだったので今ではいい思い出です。」と肯定していたのも納得でした。
 マネージャーに着替えを手伝わせていた24歳(当時)男性が今や会社を興して社長業に奔走していると思うと、不思議なものです。

audee.jp

「卒業の時期は別になりましたが、二人で決めたゴールが “これが私たちのベストだったんだ”と思っていただけるように精一杯頑張ろうと二人で心を決めました。」 - 礼真琴

 宝塚歌劇団星組トップスター・礼真琴さんの退団会見から。彼女より先に退団することが決まっていた星組トップ娘役(当時)・舞空瞳さんについての質問に対する回答が個人的パンチラインでした。
 トップコンビの任期を決める要因は一ファンの想像を超えている部分がありますが、「二人で心を決めました。」で結ぶところが美しいです。そう言ってくれるなら信じてついていこうと思わせてくれる、トップスターの責務を感じる言葉でした。
 同時退団が常に理想的、とは筆者は思っていません。過去の記事にも書きましたが「巡り会えた それはただの偶然じゃない そうだよね?」「歩いてゆこう…肩ならべて ほら、一歩ずつ」*1という言葉の似合う関係性のもと、素敵な舞台を作ってくれたらそれで十分だなあと思うのです。

kageki.hankyu.co.jp

「愛の深さや 人の優しさ なんもかんも歳を重ねるほど 難しいと感じる」 - 『なんだかセンチメンタルな時の歌』(モーニング娘。’24) 作詞:つんく♂

X(旧Twitter)で見かけたとあるポストに載っていた歌詞です*2。共感したと同時に、アイドルの楽曲の歌う感情の幅広さを思い知ったパンチラインでした。いろんな楽曲があって、みんな違ってみんないい。
 このポストがきっかけでモーニング娘。の新曲を聞きデジタルシングルを買い、現メンバーの顔と名前が分かるようになりました。ちなみに筆者は両サイドA面曲のもう一方の『最KIYOU』のほうが好きで、「出た出た 主語でかい『女は最強』 ちっぽけでも高らか『うちら最KIYOU』」(作詞:児玉雨子)も選出するか悩みました。

 

「だってこの話の本当の対象は、年上の男の話しかちゃんと聞かないでしょう?」 - ヤーレンズ出井隼之介

 WEBメディア・ワラパーで連載のコラム「可否伝」第7回にて、お笑いライブシーンで起きた話題について漫才師である出井さん自身の目線で語った文章から。無自覚な「この話の本当の対象」を掘り起こす、切れ味抜群の一文です。皆さんもどうぞ通しで読んでみてください。
 ヤーレンズは雑談が面白くて出演番組をいくつも見聞きしています。喋っているのを聞くだけで、知らなくてもさほど困らない芸能政治スポーツゴシップ豆知識が勝手に深まっていくんですよね。片岡愛之助さんが藤原紀香さんの作った白味噌のお雑煮を5杯もおかわりしたとか、甘利明さんの好きなテレビ番組が「なんでも鑑定団」だとか、元プロ野球選手の佐々木主浩さんのロッカーにMAXのポスターが貼ってあったとか、この人たちの番組がなきゃ知らないままだったと思います。2024年3月3日放送の「ヤーレンズのチャートアタック」第一夜(ABCラジオ)は今年一番面白かったラジオ番組でした。

wluck-park.com

「だったら夢を待つより、最高のステージを現実のものにすればいい。そのほうが確実です。」 - 鷹城恭二(Beit)

 アイドルマスターSideMの10周年を盛り上げるストーリー「10th Anniversary Fes ~サイコーのパッションで!~10周年ストーリー3」第4話でアイドル・鷹城恭二くんが発したパンチラインバンダイナムコIDを持っていないと読めないストーリーなので簡単に発言の経緯を説明すると、10周年に向け創意工夫をこらそうとアイドルたちが作戦会議を続けるある日、ピエールくん(Beit)が見た夢の話を聞いて渡辺みのりさん(Beit)がそれを羨ましがったのを受けての一言でした。
 いやー、これはテンション上がりましたね。クールに見えて熱いものを中に滾らせている、かっこいいアイドル。このストーリーを読ませてくれたことに、SideMに関わる全ての方々へ感謝しています。個人的にはこのストーリーを読む4日前に「HiHi Jets Arena Tour 2024 BINGO」の大阪城ホール公演に現地参加してきたばかりだったので、兼任ファンの血も燃えました。

asobistory.asobistore.jp

「たった一度の人生だから、僕はカテーテル治療までに薬で治せる形にして次の世代に渡したい」 - とある講演会で講師を務めた医師

 これをいつどこで誰が言っていたか具体的に書くと筆者の個人情報がある程度特定されかねないためぼやかした情報で申し訳ありませんが、これは食らいました。特に「たった一度の人生だから」の部分に。
 世の中の役に立つことだけが是ではないにせよ、仕事でただ疲れて帰って次の1日を繰り返すだけの生活になっていた筆者にとって、好きで始めたこの仕事を通して筆者が本当にしたかったことは何なのか、後輩たちに何を残せるのか、と仕事への姿勢を自問自答する契機になりました。


 ここから番外編。イチオシといかないまでも好きなパンチラインを並べました。

「収録中?あのさ……焼肉行かね?」 - 岩﨑大昇(美 少年/ジュニア)

 個人的にパンチライン尽くしだったハイラジ第99回から選出。この回のパーソナリティ担当メンバーが収録中のタイミングでうっかり電話をかけてしまったために突然出演することになった岩﨑さんが発した一言でした。何故収録中に焼肉に誘ったのか、というかそもそも何故電話に出たのか。
 HiHi Jets楽曲とメンバーが選んだ他アーティストの楽曲が1曲ずつ流れるこの番組。いわゆるシンメたる井上瑞稀さんと橋本涼さんのとある回の2曲目の曲振りコメントは並べると別の意味でインパクトがあったので、折角ということでここに載せておきます。

井上「僕の恋愛観を体現している曲です。それでは聞いて下さい。『関白宣言』」 ※ハイラジ第118回
橋本「それでは聞いて下さい。えー、野原しんのすけで『オラはにんきもの』。どうぞ」 ※ハイラジ第95回

audee.jp

「やっちゃえよ!やっちゃえよ!ほら!ほら!死にはしねえ!」 - 作間龍斗(HiHi Jets / ジュニア)

 2024年5月11日放送の「Hiしか」こと「HiHi JetsのHiしか言いません!」(テレビ東京系)で青山学院大学体育会チアリーディング部REESESの練習に参加した際、伝統の「野球応援」のオリジナル台詞を依頼されて作間さんがひねり出したパンチラインHiHi JetsにはウケましたがREESESの皆さんの反応は微妙でした。そりゃそうだ。
「Hiしか」は当記事公開時点でU-NEXTにて一挙配信中なのでU-NEXTの該当回のリンクも貼っておきます。この番組はパワーワード多かったですね。橋本さんの「男のスマホ見て幸せになれると思うなよ」とか、写真対決のゲストのかが屋・加賀翔さんがあざとかわいい弟系ドラマの設定で撮った写真に付けたタイトル「お、おれの作るサンドイッチがそんなにうまいかよ」とか。

video.unext.jp

www.tv-tokyo.co.jp

 

「はい、こことそことあそこがドカーン!!」 - 『マイ・ヒーロー』(50TA) 作詞:50TA

 音楽界の革命児・50TAが4年ぶりに発表した新曲の『マイ・ヒーロー』と『青と白』。『マイ・ヒーロー』は特撮主題歌というオーダー通り「正義の心」「町の人々」「地球の平和を守る」「子役」などのフレーズ盛りだくさんで進めておいてサビでいきなり漠然とした、でも何となく分かる特撮概念をぶち込むところが天才的です。
 制作の模様に密着した「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)の特撮主題歌ドッキリ放送回を筆者はあいにく見逃してしまったのですが、放送後に一部音楽配信プラットフォームで公開された2曲とも奇想天外の怪作でした。アレンジャーは偉大です。

マイ・ヒーロー

マイ・ヒーロー

 

「試合に勝ちたい熱い男が2人いたってことさ。」 - タイラー・オースティン(横浜DeNAベイスターズ)

 2024年8月27日開催の横浜DeNAベイスターズ阪神タイガースの試合で、続投を志願する中継ぎ投手を監督がグラウンドで一喝して交代宣言するという出来事がありました。その舞台裏に迫った日刊スポーツの記事において、当事者である監督と中継ぎ投手、そしてキャプテンとともになぜか掲載された一塁手・オースティン選手のコメント。読んだこちら側が「ヒューッ!」と言いたくなるような、洋画ばりに格好良い一言です。
 あくまで番外編にした理由を挙げると、1つは母語が日本語ではない場合に翻訳を介して選手本人の意図がどこまでこちらに伝わっているか判断が難しいこと、もう1つはスポーツ新聞の記事は言ってないのに言ったとするケースも疑われることです*3同じく日刊スポーツの記事ですが「負けて悔しくないんか」や、古くは巨人はロッテより弱いについても、そのものズバリの発言はしていなかったと聞きますし。
 リーグ優勝こそならなかったもののベイスターズがこの後ポストシーズンを制して日本一になったということは、結果的に「試合に勝ちたい熱い男」は2人どころじゃなかった訳ですね。ポストシーズンの劇的な戦いぶりは大変面白かったです。

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「内容じゃなくて、流暢にテンポ良くたんたんたーんと喋っていると何だって格好良い」 - ルシファー吉岡

 急な体調不良により代理パーソナリティが生放送ラジオ番組を務めるというニュースを立て続けに見た時期があり、それをきっかけにradikoのタイムフリー機能で聞いた2024年3月23日放送の「ルシファー吉岡オールナイトニッポン0」(ニッポン放送)より。
 本番7時間前に急に代理を依頼されたそうで、前半も面白かったのですが後半で吉岡さんの得意分野に絞って進めるようになって盛り上がりが一段上になる様子を含めて楽しんでいた視聴者にとって、吉岡さんが1時間50分喋ってたどり着いたこの境地には十分な説得力がありました。まあ、得意分野をそのまま書くと「エロ・クソ・ハゲ」なんですけど。

radiko.jp

「他の人の手がけたうみちゃんを見に行く時はいつも、『私の脳内海乃さんより素敵な海乃さんなんているんですか笑?』みたいな面倒なテンションになるんですが、おみっちゃん美雪からアデーラまで、たくさんいました。参りました。」 - 谷貴矢

 宝塚歌劇団の公式月刊誌「歌劇」2024年7月号のサヨナラ特集記事にて、宝塚歌劇団演出家の谷さんが月組前トップ娘役・海乃美月さんへ宛てた送る言葉から。
 正直言うと気持ち悪いっちゃ気持ち悪いんですけど「まああなた程の人がそう言うのなら……」といえる立ち位置の演出家だったと思います。特に「Rain on Neptune」(2022年、月組)で彼女の役柄に年上属性と氷属性を付与したのは谷さんの趣味でしょうが、個人的に解釈一致していて素晴らしかったです。こちらが参りました。宝塚歌劇以外でも1回は組むんじゃないかと思っています、谷・海乃タッグ。

shop.tca-pictures.net

「景色のいいところ……まさか、崖」 - 黛京子

 昭和から平成初期っぽい映像制作を得意とするYouTuberグループ・フィルムエストTVが友近さんの発案で制作した「友近さん&モグライダー芝さんと〝あの頃〟っぽいサスペンスドラマを撮ってみた」こと「友近サスペンス劇場『外湯巡りミステリー・道後ストリップ嬢連続殺人』」(脚本:西井紘輝)のこのセリフもパンチラインと言っていいでしょう。
 友近さん演じるフリーライターの主人公・黛京子がクライマックス直前で放つこのセリフ。「いやいやそうはならんやろ」な訳ですがここで一気にサスペンスドラマ最大のお約束へギアを上げてくるんですよ。ドラマだけでなくCMの作り込みも凝っていて面白い作品でした。主題歌『ジャスト・アローン』のサビ「私この街に来ると」はドライブ中に時々口ずさむくらいお気に入りです。

www.youtube.com

【2024/12/19追記:なんと一度限り?のBS放映*4が決まりました。しかも出演者とスタッフによる撮影秘話の生配信もYouTubeで同時に行われます。皆さん良ければぜひ。 https://x.com/FilmestTV/status/1869578412492493145


「ガチあガリパンチライン」生みの親たる猪狩蒼弥さん(HiHi Jets / ジュニア)は最近のハイラジで「相手の心をパンチしなきゃいけない」「言われたくない核心みたいなところに打ち込んで刺すからパンチラインと語っていました。
 その定義に則るならば2024年で最も心に刺さったパンチラインは、

  • 僕はこんな事をするために―
  • だってこの話の本当の対象は―
  • たった一度の人生だから―

になるのでしょうが、今回挙げたいずれも、様々な角度から筆者の心を掴んだカッコいいパンチラインです。10個以内に絞ってスッキリした記事になるはずが、どうしても選び切れませんでした。12か月間毎回視聴して感想を残していたのがハイラジとHiしかの2番組なので、どうしてもHiHi Jets絡みのパンチラインが多くなったのはお許しください。

 というかなんでハイラジもHiしかも12月いっぱいで終わっちゃうんだよー!1回はメール採用されたかったよー!

 すみません。取り乱しました。

 流行語でも名言でもパワーワードでもなくパンチラインという観点を重視しながら1年を振り返りました。来年もいろんな物事との遭遇を大切に、毎日を元気良く過ごしたいと思います。
 ちなみにテーマからは外れますが、2024年に聞いた中で最も強く心を掴まれたラジオネームは「犬猫の可愛さが全くわからないばあさん」です。

 

 読んでいただき、ありがとうございました!

*1:『With…STORY』(F-LAGS)の歌詞より。

*2:メロディに乗せるにあたり実際は「愛の愛の愛の愛の愛の深さや」というふうに繰り返す表記が正しいのですが、今回は初見の表記を採用しています。

*3:当記事でいうと2番目に紹介した発言の参照元である宝塚歌劇団の退団会見の記事は公式ホームページからいずれ消えてしまうので、時期を見てスポーツ新聞を含め他紙の記事にリンクを変更するつもりです。他紙にもこの発言は概ね同じ内容で載っていたため信頼性は問題なしと判断しました。

*4:ちなみに2024年12月29日のBS朝日放送版は字幕表示ON/OFF可能な形式となっており、このパンチラインは「景色のいい所…。まさか…崖!」と表記されていました。