X(旧Twitter)アカウントでは筆者の考えをポストしましたが、この日記を更新するにあたって何も触れないままでいるのはおかしいと思い、理路整然とは言い難いと思いますが私見をまとめることにしました。
ご意見の相違があったり読了できる時間がなかったり、あるいは性的暴行や自殺に関する記述を読むのが辛いという方は、最後の項目だけでも読んでいただければ幸いです。
※問題の性質上、前者については新社名ではなく旧社名を用いています。
旧ジャニーズ事務所
調査報告書の概要版と公表版は、現在SMILE-UP. 社の被害補償特設サイトからダウンロードできます。両者を読みました。また、筆者が既にXのアカウントに投稿した内容の焼き直しが多いと思います。
この後に宝塚歌劇団が依頼したほうの調査報告書も読むことになったのですが、報告書そのものは宝塚歌劇団が依頼したものに比べると詳細かつ読みやすく感じました。宝塚歌劇団が依頼したほう、そのままでは文章内検索ができない仕様で不便だったんですよね。
https://www.smile-up.inc/s/su/group/detail/info-711?ima=3738
再発防止の意義
P.42「第3 本事案の原因」に、この企業およびメディアに対応が求められる理由が詰まっていると感じました。補償結果の最終報告や再発防止目的のコンプライアンス研修の内容報告が上がってくるか、この企業の問題をきっかけにして誰が当事者であっても性犯罪を許さない社会に変わっていけるか、を注視し続けることが現段階のファンの役目だと考えています。
この問題にまつわる意見の一部に「加害者が故人なのになぜ今更対応しないといけないのか」「聞き取りだけで客観的な証拠がない」といったものがあると思いますが、P.19 「3 性加害 (5) その他」の記載から社長以外の加害者も野放しにされていたであろう社内環境がうかがえますし、そこから再出発する必要があるのは明白です。また、あのとき被害を受けたんだと後から認識した人もいるでしょうし、加害するのは社内の人間だけとは限りません。その場合の対応フローまで備えたところでやっと安心だと個人的には思っていたので、SMILE-UP.社のニュースリリース「再発防止策の実施状況について」で内部通報制度における外部窓口の設置および周知がなされているのはその第一歩と捉えています。ハラスメント研修を行った側もしくは受けた側による内容の報告があればなお良いと思います。
https://www.smile-up.inc/s/su/news/detail/10018?ima=2834
この問題について別の仕事の取材で所属タレントに意見を聞くメディアも変だなとは思っていたけど
筆者が悪手だと思っている点を1つ挙げると、所属タレント(だった人)を矢面に立たせたことです。一連の問題はタレントではなく企業が矢面に立つべき事案でした。またいくら本人に覚悟があったとしても、引退した者を含めタレントがその場にいることで、会見の構図と要点や世の中の関心がかき乱されました。
そもそも何故こんなに大きな問題になったかというと、大人が多数の子供を傷つける行為が、権力に基づく構造を背景に野放しにされ続けたからなんですよね。所属タレントを応援する身としては今後に不透明さがいくつもあるしタレント本人の心境は計り知れないけれど、それでも一大企業の後始末を他山の石として取引先以外にもあらゆる犯罪を許さない機運が社会全体に高まれば、タレントのことは守りたいけど事務所の悪いところは変えるべきというファンの板挟み感情も報われるだろうと思っていました。
しかし今現在は大局が見失われているような気がしてなりません。児童虐待や性的暴行、そして告発者への二次加害のニュースが絶えない現在、あの有名な旧ジャニーズ事務所が払った代償と教訓は社会へ還元されているのでしょうか。どこか他人事のように思っている人が大半ではないでしょうか。心当たりがある人は、今すぐ自分の行為を省みて謝り自制することから始めてください。
想起した5年前の事件
旧ジャニーズ事務所の所属タレントたちの出演番組の一部は終了・一新されつつあります。筆者の好きだった「ザ少年倶楽部」(NHK BSプレミアム*1)も「ニュージェネ!」(NHK BSP4K)にリニューアルが決まりました。個人的に恐れているのが、所属タレントがハラスメントを起こしてしまうのではないかということです。ハラスメント研修が適切に行われていれば良いのですが、どうしても思い出してしまうのが「Rの法則」の事件*2。前述の社内環境で少年期や青年期を過ごしてきたことを差し引いても、何か起きた時により厳しい目を向けられるのが所属タレントたち。今回の件で旧ジャニーズ事務所のタレントの出演機会そのものが失われるのを覚悟していましたから、所属事務所に限らず多数のアーティストが出演する番組という形でリニューアルされたのは意外でしたし、タレントだけでなくファンの行動も試されているような気がします。真っ当に仕事をしている所属タレントの活動の場が奪われることが今後ないよう、祈るだけです。
宝塚歌劇団
調査報告書の概要版については2023年12月18日に掲載取り止めとなりましたが、調査報告書を受けての対応については歌劇団ホームページの当該ニュースからダウンロードできます。これを読むとともに、2023年11月4日の歌劇団の会見、遺族代理人弁護士の会見および12月7日の遺族代理人弁護士の会見の映像を見ました。
https://kageki.hankyu.co.jp/news/20231114_1.html
https://www.youtube.com/watch?v=-Fp4uhPPjX8
https://www.youtube.com/watch?v=hqk6uPAMgiQ
https://www.youtube.com/watch?v=f9C7otNm17I
最初にお詫びさせてください。
この日記では組配属や舞台上での性別や新人公演の話題が登場する複数の記事を公開しましたが、その当時は新人公演の長の期の仕事がここまで多岐に渡っていたことを知りませんでした。
新規で用意する必要のある衣装のレポート作成やスケジュール調整作業といった演者にとって必須でない業務を課されていた生徒さんたち、タスクシフトできる状況ではなかったであろう環境のスタッフさんたち、そして筆者のタカラヅカ観に基づく日記を通して取り上げた方々と宝塚歌劇を知った読者の皆さんに、無知な筆者のイメージやバイアスをむやみに広げる内容だったことを恥じています。申し訳ありません。
旧ジャニーズ事務所と異なり決着のめどが立っていない問題のため、多く語ります。
供述の信頼性をどこに置くか
第三者委員会の条件を満たしていない、遺族側の証拠を採用せず劇団看護師の聞き取りを採用したといった部分を差し置くにしても、記述の多くが事実認定の矮小化ととられてもやむを得ないとは思いました。
例えば、ある劇団員の供述を取り上げたうえで「当該供述は自ら直接当該発言を聴いたのか、誰かから聞いたものなのか判然とせず、客観的な証拠もないため、当該発言があったかどうか判断することはできない」としたP.6 「第2 6 (3)全体の話し合い後の経過等」の他の部分にもありましたが、供述を裏付ける客観的な証拠がなかったり少数だったり伝聞だったりといった部分を持ち出して過小評価する記載が続くように映りました。これについては、劇団側の会見でも上記動画の1:47:28~で一部週刊誌の記者から質問がありました。
総合すると想像より過酷な状況なのでは
筆者が気になったところを他に挙げると、P.13 「第3 6 (1)事実の概要」から複数回登場する「指導」について、具体的な言動は報告書にほぼ出さずに回数と声の大きさ、人格否定の有無などを総合して「社会通念に照らして許容される範囲を超えるものとは言えない」としつつ別項で「精神障害を引き起こすような程度の心理的負荷が故人にかかっていた可能性が否定できない」とした点。
仮にそうした内容だったとしても、亡くなった生徒が置かれた状況を総合して上級生の言動の評価を行わなかったところに違和感があります。芸事を極め舞台を務めるために最年長でも18歳で宝塚音楽学校に入学し少人数の密接な関係下で青年期を過ごしてきた生徒たちにとって、「上級生からの指導」自体が社会通念から離れた重いものとなるのではないでしょうか。しかも亡くなった生徒の場合は
- 1つ前の本公演稽古期間の組内の全体の話し合いの後、過呼吸を起こして介抱されるほどの心理的ストレスを職場で受けたうえで
- 1人残されてしまう同期のために在団期間を延長したという逃げ場のない状況にあり
- 制度変更や公演内容難化などの負担を抱えて十分な睡眠時間もとれないまま長の期の仕事を務める必要があった
状況で、上級生自身が考えるよりも深刻に上級生の言葉や指導を受け止め、亡くなった生徒が自分自身を追い詰めるようになったことは想像に難くないです。
指導の相当性って何だろう
「第3 6~9」で上級生の指導が「相当性を欠くものと言えない」と評価された複数の問題で、亡くなった生徒が新人公演の配役表を研7以下のグループに先行漏洩した理由を聞かれて回答を二転三転させたこと、振り写しの要否についての相談が遅れたことなどを根拠の一部に挙げています。しかし、思うように事が進まなかったり余裕のなかったりといった状況にいる時、不注意や判断ミスや前言撤回を絶対に起こさない自信が筆者にはありません。
また、舞台に立ったことのない人間に見当もつかないこととして、本役へのお声がけコミュニケーションが舞台稽古1日目と決まっている理由が理解できませんでした。長の期の多数の業務が頭の中にあったか、あるいは前述の状況で集中力を欠いていたかと推測しますが、リハーサルともいえる舞台稽古の日にコミュニケーションを成立するため「芝居中のある場面の出番前に一緒に舞台袖にいた時」に本役に声をかけるのはハードルが高く思えます。コロナ禍から復活したこのコミュニケーションについて機を逸しかねないタイミング設定そのものを変えるという形の問題解決を図った動きは報告書には見当たらないままでしたし、亡くなった生徒自身の落ち度が彼女へのパワーハラスメントを否定する根拠にされていたのは、正直に言うと可哀想だと感じました。
そもそも「生徒間の問題」だと思われている気がする
これは疑問なんですけど、そもそも演出家を含めたスタッフへのハラスメント研修はしないんでしょうか?外部だとやっているところはあります。そもそも宝塚歌劇団が一部週刊誌に露骨に狙われだしたのって、元演出家のハラスメント行為の記事が発端じゃなかったですか?
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunka_gyosei/kibankyoka/no-harassment/index.html
https://momocan.co.jp/training/
勝手に引用させてもらい、また急に口調が荒くなりすみません。今月はこんなこともありました。
https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202312/0017122660.shtml
演出家ひとりにショーや芝居制作の権力が集中する構造 *3が続いているのを見ると、20年以上前に起きた元作曲家によるセクシャルハラスメント事件*4も過去とはいえないのでしょう。
両者に関して思うこと
雄弁な攻撃に晒されると沈黙の声は聞こえなくなる
旧ジャニーズ事務所の場合、10月に被害者の1人が自ら命を絶ったと報道がありました。各個人の告発内容の妥当性は被害者救済委員会が判断するものと考えている筆者は、一部のゴシップめいた報道のある告発者も含めて是非を判断する材料がないことから、何も言わない姿勢を貫いていました。個人攻撃とも解釈できる言葉を一度でも投げかけてしまったら、その行為を覆したりなかったことにしたりはできないからです。このニュースを見た時、筆者は無力感を覚えました。被害者や家族に対する誹謗中傷について、今でもあくまでSMILE-UP.社は具体的な措置をとると表現していません。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231114/k10014257421000.html
そして宝塚歌劇団の場合の何が怖いかというと、生徒さんが亡くなった理由について劇団および遺族側代理人弁護士の主張と全く違うものを挙げて訴えるポストが流布されていることなんですよ。サービスのガイドラインに反しない限りポストの内容は自由です。しかし、亡くなった生徒さん自身だけでなく劇団所属の生徒さんが公式に意見を表明する手段がない状態で、そのポストを広めて遺族側の方々を貶めるような言動がウェブ上に散見されるのも事実です*5。
誹謗中傷や二次加害につながる文章を見ない、見ても拡散しない、そして不確かな情報を語らないという姿勢を貫く人たちの努力は、あのような行為に押し流されていきます。
大人の責任
また逆も然りで、パワーハラスメントとされる行為をしたと一部週刊誌に書かれた生徒さんを貶める言動も許容されないと考えます。彼女たちも大人が介入できなかった環境の被害者だと思うからです。
事件と関係ないためか調査報告書に言及がない出来事として、今年の小劇場コンサートの舞台上で生徒自身が一部週刊誌の記事内容の弁明をした回がありました。その現場にいなかったので内容の是非について評価はしませんが、筆者は音楽学校の姿勢が「教育的配慮に欠けた」とされた退学裁判事件を想起しました。青年期の人間を預かる身として、適切な対応をとり健全な成長を支えるのが劇団や音楽学校の内部の大人の仕事でしょう。
音楽学校の改革がここ数年で進んだのは喜ばしいことですが、もっと前に音楽学校にいた現役生徒へのフォローを怠り、自主性に任せた劇団の姿勢が、今回の出来事を招いたのではないでしょうか。
※なお火傷の件が週刊誌から劇団に通知されたのは小劇場コンサートの千秋楽後だそうなので、これについて舞台上で弁明することはできません。
歌劇団も遺族側も公表していない芸名を使用する報道について
歌劇団も遺族側代理人弁護士も、亡くなった生徒の芸名は公表していません。おそらく両者の協議がある程度合意に達するか決裂するまでは公表しない、もしくはできないという判断がなされているのだと思います。
疑問なのは、その状態にもかかわらず彼女の芸名を使用して雑誌やウェブ上に掲載するメディアがあることです。該当メディアの記事を直接読んだことがなく芸名を使用したかまでは知りませんが、パワーハラスメントとされる行為をしたとされる生徒のことも特定可能な情報を出して報道したことは把握しています。人命が失われた重大なかつ慎重な問題について人の好奇心をみだりに煽る行為であり、亡くなったか否かに関わらず生徒への配慮に欠ける行為でしょう。歌劇団も遺族側の方々も抗議するつもりはないんでしょうか?
調査報告書を読み筆者が「供述の過小評価ではないか」と疑念を抱いた点について歌劇団の会見で的確に質問したのがこのメディアの記者でした。しかしそれは別として、芸名を報道に利用するこのメディアの姿勢には疑問を抱いています。会見の質問でも、亡くなった生徒の芸名を出していましたね。
そして、このメディアというか一部週刊誌が報道した生徒の芸名を広めたり意見発信に使ったりする人たちにも疑問を抱いています。
環境改善が必須なのは、加入者が居ないと成立しない職業だから
失われた人命や尊厳は元通りにすることができません。旧ジャニーズ事務所の元社長が青少年に性的暴行を加えたこと、宝塚歌劇団が生徒の命を守れなかったことについては、それぞれ旧ジャニーズ事務所と宝塚歌劇団が責任を負って補償や謝罪をするべきものと考えています。
それをふまえて何故ただのファンである筆者がこの問題の行く末にこだわるのか。
少年期・青年期の芸能活動のほとんどに保護者の協力が不可欠な中、こうした事件や問題が明らかになった場所へ自分の子供を預けたいと思えないな……と感じたのがその理由です。
旧ジャニーズ事務所のほうは調査報告書公表版P.18「第2 2 (2) エ (ウ)ジャニーズJr. 体制の整備」に記載があるように、元社長の体制下で整備されていなかったジュニアの契約が整備されました。宝塚歌劇団について、入団から5年間の「演技者専属契約」(雇用契約)と6年目以降の「出演契約」(業務委託契約)への切り替えがいつから行われていたか筆者は分かりません。これが決められた当初はそのスタイルが妥当だったのでしょうが、今回の件は社会の流れに応じた検討や変更で防げた悲劇だったのではないか、という思いが残っています。
そしてひたすらこの文章を書く筆者を突き動かしているのは、旧ジャニーズ事務所の所属アイドルや宝塚歌劇団の生み出す作品にエネルギーとモチベーションを貰ってきたことなんです。辛いときに元気をくれた、知らない世界を教えてくれた。そうした思い出があるからこそ、そこに身を置く方々の心身の健康が損なわれない環境であってほしいし、応援し続けられる存在であってほしい。
両者の事件が「有名プロデューサーの少年愛」「女の園のいじめ」というスキャンダラスな切り口ではなく、権力構造や労働関係に基づく問題として取り扱われ、これからの社会をよりよくするきっかけになることを願っています。
正直に言うと、これまで通りの熱量で両者を愛好したり楽しんだりし続けられるのかは筆者自身にもまだ分かりません。
こんな思いを抱えるのは矛盾じゃないかと思いながら、タカラヅカの別の組の公演の配信を見たり配役決定のニュースを喜んだり、好きな所属タレントの出演番組を見たり感想をポストしたりしています。
ここまで書き上げるのに2か月以上かかりましたし、結局のところ好きな物事に対する甘さを捨てきれていないと自覚しています。
この文章を読んで、両者のファンだとこういう思考に至ることもあるんだな、と思っていただければ幸いです。
何かを応援するにあたって気を付けねばならないと感じたこと
- 声を上げた者を傷つける行為はあってはならない。
- 矢面に立つべき者が誰かを見誤ってはならない。
- おかしいと思ったことは顧客目線でも発信する。
- 再発防止・改善の経過と結果を注視し続ける。
筆者個人が好きな物事をこれからも応援するために決めた心構えはこの4つです。
この記事の後には、今秋の観劇旅行記のおまけ編を更新する予定です。少なくともその時々の自分の心の動きそのものに偽りはないので、今の自分がどう思っているかということは関係なく、素直に書いた文章です。
紹介文にもあるように「自分の趣味とか雑感その他を、気が向いた時に書き連ねる」日記なので、これからもマイペースに更新していきたいと考えています。
読んでいただき、ありがとうございました。
*1:2023年12月1日のNHK BSチャンネル改編前に放送が終了したため便宜上の記載。
*2:2018年2月12日に旧ジャニーズ事務所に所属していた当時46歳のタレントが、NHKEテレの教養バラエティ番組「Rの法則」で共演していた女子高校生に飲酒させた上わいせつな行為をしたとして、強制わいせつ容疑で書類送検されました。番組は打ち切りとなり、このタレントは所属ユニットの脱退および事務所との契約解除に至りました。
*3:例えとして不適当な気はしますが、筆者が今年観劇した公演の芝居の終盤に、歌でもBGMでもない部分で突然ドイツ語の会話が登場しました。どの言語を話しているか分からず客席で戸惑いましたし、観客に不親切な部分を事前に修正するシステムが存在するのか疑問に思いました。
*4:当記事については人名を書かないように努めています。気になる方は「専属作曲家 セクハラ 謹慎」でウェブ検索してヒットするWikipediaの個人名記事に目を通したり、個人名について調べたりしてみてください。
*5:2023年12月8日にNHKで放送した「かんさい熱視線 あるタカラジェンヌの死 宝塚歌劇団で何が…」に個人を特定できない形で現役生徒が出演しましたが、その行為を責めるものではありません。