gzmlhzmkwq7w3の日記

 自分の趣味とか雑感その他を、気が向いた時に書き連ねる予定です。

2022年も髙橋優斗さんの誕生日を祝いたい

 11月15日は髙橋優斗さん(ジャニーズJr./HiHi Jets)の誕生日です。おめでとうございます。
 一昨年および昨年の誕生日祝い記事と比べつつ、ゆうぴーに関してこの1年で印象に残った出来事について書くことにしました。

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 真っ先に思い浮かんだのは「恋の病と野郎組 Season2」(日本テレビ系)です。筆者はHiHi Jetsを応援するようになった頃にいわゆる無印の「野郎組」hulu独占配信を楽しく見ていたので、今年放送された続編も完走しました。
 男子クラスのG組もとい野郎組のリーダー格・「ジョー」こと一条大地役を全体的にパワフルに演じていましたが、とても印象的だったのは第9話です。佐々木大光くん(7MEN侍 / ジャニーズJr.)演じる共学クラス・A組のアツシとジョーが校庭の階段に座って話すあの場面の、アツシの言葉を受けて沈黙しながら表情が変わっていくジョー。ゆうぴーの表現力が胸に刺さりました。この演技、とても良かったと心から思います。
https://www.ntv.co.jp/yarougumi2/story/09.html

 

 2015年にアイドル業を始めたゆうぴーのキャリアの半分も知らない筆者ですが、そんな彼だからこそ、小学生からアイドルをしている他のメンバーにない得意分野や慣れ親しんだことに関連するお仕事で本領発揮しているところが強みの1つのように思います。
 生まれも育ちも横浜の野球少年だった彼が、2021年9月12日の横浜DeNAベイスターズ東京ヤクルトスワローズの試合でセレモニアルピッチを務めました。ベイスターズの公式YouTube チャンネルにセレモニアルピッチ本番と裏側の映像がそれぞれ公開されているのですが、持ち前の声の大きさでグラウンドに入る時の小声ですら球場に響いているのも面白かったし、何よりイニング間イベントにも参加していた彼の一挙手一投足が本当に楽しそうで、見ている側としてはとてつもない元気を貰えたんですよね。
 他の記事で書いている通り別の二次元アイドルも好きなのですが、そこでの担当を決めたきっかけが「元気を貰った」ことだったのもあって、ゆうぴーは筆者にとってアイドルを好きでいることの原点を思い出させてくれました。ベイスターズファンではあるけれど、ラジオ番組などを聞いていると他球団の選手についても造詣があり、しっかり語れて褒めるところもいいなあと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=H_w8m2reBss
https://j-island.net/s/jitv/video/102991?ima=0143

 

 まさにそのラジオに関しては、「らじらー!サタデー」(NHKラジオ第一)だけでなく「HiHi Jetsのラジオだじぇっつ!」(JFN系)という冠番組を得た今年度はちょっと暴走するのも面白かったです。第18回ではリスナーの耳を壊そうとするし、第25回ではよく分からないポイントでスイッチが入るし、第11回は全体的に期待通りどころかそれ以上のぶっちゃけぶり。でも、第5回の「夢にZENSHIN」コーナーで今にも就活無双できそうな真面目なアドバイスをした後「Starting Over」(Mr. Children)をかけたゆうぴーは本当にすごいと思ったんですよ。
 おそらくハイラジのきっかけになった、2021年11月27日放送の「HiHi JetsオールナイトニッポンPremium」(山形放送ほか計4局・ジャニーズJr. チャンネルによる音声配信)での締めの挨拶を担当したのもゆうぴーでした。HiHi Jets、今見ないと損しますよ」という力強い言葉をくれたゆうぴー。この1年はいろんな状況下におかれたでしょうが、どんな時だってゆうぴーは明るい未来や未知の希望の在り処をHiHi Jetsというユニットに感じさせてくれると改めて感じています。時には大胆さや暴走もご愛嬌、たまには何かに預けてもいいんだよ、とひっそり思っています。
 https://audee.jp/news/show/91725


 今年1月に突然更新されたISLAND TVのプロフィール。宣材写真以外は結構前から更新されていなかったそうで、HiHi Jetsも文面が結構変わりました。そんな中で、ゆうぴーの「ファンの皆さんへ一言」という項目の答えがすごく好きなんですね。変わっていくことと変わらずにいることの両方が求められるこの世界で、成長と変化の渦中にある彼自身がずっとブレずに「スーパーヒーローになる」と言い続ける。その心意気もまたスーパーヒーローであり、アイドルの形の1つだと思います。
 彼が仲間たちとともに掴み取る有望な未来の輪郭が、はっきりと形作られる1年でありますように。

 

 読んでいただき、ありがとうございました!
※記事タイトルおよび本文ははしごだかに、タグは変換候補通りにはしごだかじゃない方にしました。

2022年も井上瑞稀さんの誕生日を祝いたい

 10月31日は井上瑞稀さん(ジャニーズJr./HiHi Jets)の誕生日です。おめでとうございます。
 一昨年および昨年の誕生日祝い記事と比べつつ、みじゅきに関してこの1年で印象に残った出来事について書くことにしました。

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 HiHi Jetsを応援するようになって2年と少しが経ち改めて思うのは、みじゅきのステージングがとても好きだってことですね。
 昨年11月に開催されたアリーナクラスの初単独公演「五騎当千」。筆者は今年6月30日のDVD発売日にやっと初鑑賞できたのですが、ソロコーナーで印象に残っているのは「虹」(二宮和也さん)をカバーするみじゅきの姿です。バラードという選曲も相まって、大勢の観客が彼の紡ぎ出す歌声や息遣いだけに集中していたあの空間。素敵なものを見せてもらったなあと、温かい気持ちになりました。
 彼の総合力の高さと振れ幅を見ていると、筆者個人がこれまで通ってきたどのジャンルにいたとしても彼には目が行くに違いないと思うんですよね。集団でのパフォーマンスを観る時、どんな楽曲でもまずみじゅきを無意識に目で追うようになっていると気付いたのはつい最近のことでした。
https://www.youtube.com/watch?v=pMnK5NQIHN4

 

 HiHi Jets5人で初主演したテレビドラマ「全力!クリーナーズ」(朝日放送ほか)本編でもクリーナーズを引っ張る一橋はじめという役をきっちり安定感たっぷりに好演していましたが、スピンオフ「とある日のクリーナーズ」でキャラクターを崩さずジェンガで遊ぶ姿におおっと思ったんですよ。クランクアップ後に撮影していてもはや普通のHiHi Jetsだと言われていたあのコーナーで、実は「はしもっちゃんの勝ちー!」って言っていたらしいことに気付かなかったくらいには自然に役として存在していました。
 だからこそ、初主演映画「おとななじみ」の公開が楽しみで仕方ありません。ハイティーンだったり学校の延長線上みたいな関係性の中にいたりする役のイメージが強いみじゅきが24歳の超残念男子を演じるわけで、昨年の誕生日祝い記事で書いたように「これから年を重ねて演じる役の種類が広がっていくのが楽しみな役者」な彼に大きな期待を抱いています。
https://otonanajimi-movie.jp/

 

 一方でジャニーズJr. チャンネル(YouTube)や「らじらー!SATURDAY」(NHKラジオ第一)、「HiHi Jetsのラジオだじぇっつ!」(JFN系)では何かとネタにされがちなポジションになりつつあるのも不思議なところ。なかなかの内容を「おい!」とか言いつつ受け流しているあの感じ、リーダーの1つの形としてありですね。個人的にはハイラジ第26回の、何にもハマっていなくてずっとスプラトゥーンしてるトークに親近感を覚えました。割と気ままというか頑固な部分が覗けて面白い人だなあと思います。
(とか言ってたらみじゅきの趣味に関わる新コーナーが誕生しました。筆者の趣味「献血」はメール例になってるので使えないけど、別の趣味を題材にして送ってみようかな。)
https://audee.jp/news/show/97937


 歌にダンスに演技とあらゆるジャンルのお仕事を見られるという意味で、みじゅきがアイドルという職業を選んだことには感謝しかありません。ハイラジ第28回で、続編やリメイクではなく男女逆転版の「イケメン♂パラダイス」をやりたいと話していたみじゅきですが、あのトークははしもっちゃんも交えて盛り上がった結果企画書が出来上がりそうな勢いでした。これ、マジでやってほしいんですよね。
 絶対にいつかと思っていたという映画初主演を実現した彼の願いがもっとたくさん叶い、彼の表現がいろんな人の心を動かす1年でありますように。

 

 読んでいただき、ありがとうございました!

2022年も橋本涼さんの誕生日を祝いたい

 10月30日は橋本涼さん(ジャニーズJr./HiHi Jets)の誕生日です。おめでとうございます。
 一昨年および昨年の誕生日祝い記事と比べつつ、はしもっちゃんに関してこの1年で印象に残った出来事について書くことにしました。 

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 真っ先に触れるのはちょっと不思議な感じですが、意外な方面に進出したなあと印象的だったのがクイズ番組でした。特に「日立 世界ふしぎ発見!」(TBS系)に出演と聞いた時は衝撃的でしたが、方向性がユニークながら理論立てて考えているところが番組の構成と意外なハーモニーを奏でていて、特に初出演(2022年5月21日放送)の神社特集回が良かったですね。「裸の少年」(テレビ朝日系)の知力体力クイズバトルシリーズも、回を経るごとに正解をきっちり出せるようになっているところに成長を感じていいなあと思います。料理だったりアートだったり、年々独自路線を歩みつつあるところが面白いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=vAYcHHP8-Lg

 

 昨年の誕生日祝い記事に引き続き、はしもっちゃんの演技の仕事について絶対に触れたいことがあるんですね。それはHiHi Jets5人で初主演したテレビドラマ「全力!クリーナーズ」(朝日放送ほか)。メンバーにあてて脚本を書いたというこの作品で彼が演じたのは、金髪ピアスの派手な見た目と溜めの長さで何をしゃべっても意味深に聞こえてしまう、普段何をしているかもよく分からない榎本二郎(通称「ジローちゃん」)でした。
 筆者は「全力!クリーナーズ」を観るうち2010年代の深夜アニメだと思うようになったのですが、クリーナーズの5人のうちジローちゃんは特に“それ”っぽい個性を持ったキャラクター。ひょっとすると、今年1月に突然更新されたISLAND TVのプロフィールで将来の夢の1つに「キャラクターの声優を担当する事」を挙げたはしもっちゃんの希望がちょっと変わった形で叶えられた作品だったのではないかと感じています。クリーナーズの5人の中でいつもの話し声と違う高さの声をベースに演技していたのは彼だけだったと思うんですよ。そうせざるを得なかったとしても実際にやれたのがすごい。筆者のようにゲームやアニメにも触れるタイプの人間にとっては「はしもっちゃんは顔だけでなく声のレンジまで武器にしているのか!」と唸った出来事でした。もっと彼の演技を見たり聞いたりしたいです。


 5人初の冠レギュラーラジオ番組「HiHi Jetsのラジオだじぇっつ!」(JFN系)では、誰と組んでも相手の個性を引き立たせているなあと思っています。
 声のトーンが近い作間龍斗くんとだったらまったりイケボラジオになるし、髙橋優斗さんとだったらマシンガン野球トークの貴重な理解者、井上瑞稀さんとだったら高校の同級生らしい息の合ったメール転がしを見せてくれて、猪狩蒼弥くんとだったらスピード感をきっちり受けとめて緩急を作るポジション。自然になのかそれぞれ相手に合った働きをしていて、元ラジオっ子からすると彼の出演回は個人的に聞きやすいんですよね。かと思えば「どういうこと?」と言われがちなところも面白い。第28回で彼が口にした「無敵時間」という概念は聞き直してもよく分からなかった。
https://audee.jp/news/show/97204


 一昨年のはしもっちゃんの誕生日祝い記事を読み返した際、「己の強みや押し出し方をどう捉えているかは分からないけれど」と、当時の筆者は一体なんてことをと言いたくなる表現に出くわしました。「伝記」を読んでいると分かりやすいのですが、叶えたいことや自身の希望をファンにたくさん伝えてくれる今の彼にはそんなことを全く感じません。
 彼が漕ぎ出す夢への海路が、星々を映す水面のようにきらめき続ける1年でありますように。

 

 読んでいただき、ありがとうございました!

2022年も作間龍斗くんの誕生日を祝いたい

 9月30日は作間龍斗くん(ジャニーズJr./HiHi Jets)の誕生日です。おめでとうございます。
 一昨年および昨年の誕生日祝い記事と比べつつ、作ちゃんに関してこの1年で印象に残った出来事について書くことにしました。

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 真っ先に思い浮かんだのが、作ちゃんが単独で初出演した映画「ひらいて」です。映画そのものの感想は別個に記事を書きましたが、作ちゃんに関して言うと、主人公・愛が想いを寄せる同級生・たとえを演じた彼のまとう「翳」が強く印象に残っています。長身ですらっとした人なので作品の舞台である高校の制服も似合っていたのですが、父親の支配を受け自宅を出られなくなった私服のたとえは大きな体が痛々しく見えるほど、背筋の凍るような美しい「翳」をまとっていました。自己紹介ラップ「だぁ~くねすどらごん」で「一点の翳りなき作間」と形容される彼ですが、こうした雰囲気を作り出せる造形美は本当に得難いものです。撮影当時はまだ高校生だった作ちゃんにとって、大切な映画になっていたら何よりです。
 演技のお仕事でいうと「全力!クリーナーズ」(朝日放送ほか)も、彼が演じた三津豆亮くんことおまめのメイン回にあたる第3回で、ふとした瞬間に映る彼の佇まいに自然と目が行くことがありました。リーゼントでも黒髪が死守されていたので、業界にも作ちゃん黒髪派が結構いるのではと思わなくもなかったです。
https://www.youtube.com/watch?v=DuDjhqNMbD4

 

 ここまで触れてきた彼の外面の部分と真逆な印象があるのはYouTubeでしょうか。ナイトルーティン回で出走者全員自分の実況を始めるところが面白かったですし、珍しくお怒りのDJ.作間も好きでした。この1年で、彼の等身大な自己表現にいくつも触れられたのは楽しかったですね。
 HiHiの中にいない作ちゃんをこの目で見届けて思うのは、HiHiの中にいる作ちゃんの重要性です。欠けてはならない存在だし、きっと筆者が思うよりずっと、彼自身がそう思っているような気がしてなりません。
https://www.youtube.com/watch?v=GZL-izP55eI

 

 自分でも意外なのですが、この1年の作ちゃんについて印象的だったことがいくつも浮かぶのがラジオです。
HiHi Jetsのラジオだじぇっつ!」(JFN系)初回の一発ギャグはとても頼りになりましたし、不在の回でやたら名前が出るところも面白いんですよね、inゼリーを2秒で飲める話とか。あと何故か「ジングルコント」コーナーを担う率が高くて、マッサージされている感を出そうとした完成版をゆうぴーとみじゅきにガチ目にダメ出しされているところが切なかったですね。はしもっちゃんと組んだしりとりもシュールで好きでした。
 2022年9月17日放送の「らじらー!SATURDAY」(NHKラジオ第一ほか)で、コーナーメールを送れるほど恋愛の経験がないというメールを受けて「そういう経験がない人のその苦しい気持ちも分かりあいたい」と答えた作ちゃん。初期の印象が「人間の感情を学んでいるヒューマノイドロボット」という失礼すぎるものだったものですから、彼が恋愛系の企画をいくつもやりたいのは感情の引き出しを広げたいからかなと感じていたのですが、経験がない側に立って憧れやキュンキュンしたい気持ちがベースにあったことと、その側に寄り添うかのような表現のコメントを出したことに勝手にぐっときました。
https://audee.jp/news/show/91782


 筆者は人の名前を見るのが好きなので、作ちゃんをはじめHiHi Jetsの誕生日祝い記事の1巡目は彼らの名前にフォーカスして締めの言葉を書きました。9月17日放送の「らじらー!サタデー!」では、なんと作ちゃんとゆうぴー本人から彼らの名前にある「斗」についての語りを聞けたんですよ。番組公式Twitterアカウントの書き起こし投稿のリンクを貼っておきます。
 https://twitter.com/nhk_radirer/status/1571129841256173569
 伝説や神話の生き物を表す「龍」に対して、男児の止め字によく使われる「斗」は筆者が1巡目で出典にした書籍に載っている意味が「ちいさい」など締めの言葉に使うのが個人的に難しいものばかりでした。だからこそこの放送を聞いた時、その名前を付けられて育った人自身の解釈は格別だなと感じたんです。
「龍っていう強い漢字だと僕には強すぎてしまうので、かけがえのない斗です。」と語った作ちゃんの感性があまりに眩しくて、彼がこの先生きていく世界でそれが磨り減ることがないよう願いたくなりました。彼の大きな瞳が、たくさんの素敵な物事を映して輝き続ける1年でありますように。

 

 読んでいただき、ありがとうございました!

2022年も猪狩蒼弥くんの誕生日を祝いたい

 9月20日は猪狩蒼弥くん(ジャニーズJr./HiHi Jets)の誕生日です。おめでとうございます。

 一昨年および昨年の誕生日祝い記事と比べつつ、ガリさんに関してこの1年で印象に残った出来事について書くことにしました。

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 筆者はガリさんの生み出す言葉にこれまで何度となく心を揺さぶられてきました。そもそもHiHi Jetsのファンになる大きなひと押しが漫談「閑古鳥の鳴く部屋で」の圧倒的な押韻だったのを考えると自然な話です。
 この1年では、2021年12月22日号の「an・an No.2279」(マガジンハウス)でHiHi Jetsの5人が表紙を飾った際、ガリさんによる書き下ろしポエムが掲載されました。それだけでも十分衝撃的だったのですが、なんと2022年4月13日号の「an・an No.2294」でまさかのシリーズ化。特別書き下ろし文「後天的ラッキーマン」を読み返してみると、文章全体を貫く美学に、いいものを読ませてもらったなあという気持ちになりました。
https://ananweb.jp/news/409272/

 

 というか、ガリさんがあまりに理想のエンターテイナーすぎて困るんです。これまでの筆者の人生でいろんなものを好きになってきた中で、こんなエンターテイナーがいたら素敵だな、と行き付いたぼんやりとした理想の在り方を事あるごとに顕現させてくれる人なんですよね(思い返せば、「ザ少年倶楽部」(NHKBSプレミアム)でHiHi Jetsがカバーした「$10」(SMAP)があまりに良すぎて勢いで記事1本書き上げたきっかけは彼のパフォーマンスでした)。今年のサマパラ直前の「伝記」はきっと折に触れて思い出すことでしょう。
 そして彼が言葉と態度で、自分たちの存在を楽しんでほしいと、何度も何度も示してくれることの意味を考えています。あえて言葉にしないというスタイルもまた素晴らしいと思うからこそ、猪狩蒼弥というエンターテイナーが大切にする要素に「言葉」を選んだことに感謝せずにはいられません。

 

 元ラジオっ子の筆者としては、5人初の冠レギュラーラジオ番組「HiHi Jetsのラジオだじぇっつ!」(JFN系)が始まったことも嬉しかったです。発想があちらこちらに飛ぶところが若者らしくていいなあと感じました。第7回ではしもっちゃんと組んだ時に突然爪の話題を振ったところとか、面白かったですね。ジャニーズJr.チャンネルだと、成分表回で好きなVTuberに関するトークが止まらない姿も楽しそうでした。
https://audee.jp/news/show/92136
https://www.youtube.com/watch?v=F6H_kQCWVz8&t


 もともと名前と存在を認識していた猪狩蒼弥くんに初めて関心を持ったのは2020年春のことでした。当時まだ17歳だった彼が20歳を迎えたことに、時の速さを感じずにはいられません。
 その頃は変更前だった自己紹介ラップ「だぁ~くねすどらごん」のガリさん紹介パートの歌詞が当初HiHi Jets全体に当てられていたという説を聞いて頷けるなと思っていたのですが、変更後の同じパートの歌詞もどこか客観性が見える中に彼の人生のテーマたる言葉が盛り込まれていて痺れたんですよね。「富と美学」を体現する彼の突き進む先にたくさんの幸運が溢れる1年でありますように。

 

 読んでいただき、ありがとうございました!

アイドルマスターSideMの楽曲だけでタカラヅカ形式のショーを作ってみたい

 SideMに関連していることであればなんでもOKということで、自由すぎる題材ですがこちらの企画に参加します!

note.com

 

 筆者は2014年からのタカラヅカもとい宝塚歌劇団を、翌年からアイドルマスターSideMをそれぞれマイペースに追いかけています。宝塚歌劇団のショーは作品ごとの特定のテーマに沿ったいくつもの場面を集めて構成されており、総数200曲以上(2022年8月3日現在)のSideM楽曲単独で一本芯の通ったテーマのショーが作れるのではないかと思い立ちました。

 実は数年前に当時リリース済みのSideM楽曲を対象に同じ趣向の動画を作ったのですが、見たい演出を詰め込めすぎて60分オーバーの大作になってしまったということで、曲数の増えた2022年夏の再挑戦です。
 今回は、

  1. 2022年8月3日までに世に出た「SideM」を商品名に含むCDに収録されている楽曲を対象とする。
  2. 過去に同じ趣向でショーを作った時に使用した楽曲はすべて対象外とする。
  3. タカラヅカのショーの基本構成(プロローグ、中詰、ラインダンス、デュエットダンス、パレードなど)をベースとする。
  4. 総演奏時間はタカラヅカのショーの一般的な上演時間である55分以内に収める。

 という条件のもと考えました。総演奏時間が50分から55分の間(できれば50分以内)に収まれば公演時間55分と言って差し支えないだろうという想定のもと可能な限り曲間をカットして音源を編集し、54分38秒ぴったりになったところで完成としています。

 過去に同じ趣向でショーを作ってみた際に使用した楽曲はこちら(登場順)。

「The 1st Movement~未来のための二重奏~」「MEET THE WORLD!」「Eternal Fantasia」「ROMANTIC SHAKER」「Secret! Playful! Drive!」「Undiscovered WORLD」「Tone’s Destiny」「彼らの日常」「Swing Your Leaves」「冬の日のエトランゼ」「サ・ヨ・ナ・ラSummer Holiday」「熱血大陸」「Baile Apasionado」「情熱…FIGHTER」「フェイバリットに踊らせて」「◇Cupids!」(※◇はハートマーク)」「ふわもこシフォンなゆめのなか♪」「MOON NIGHTのせいにして」「Reversed Masquerade」「…掲げよう、偽りなき自分を。」「Genesis Contact」「DRIVE A LIVE」「我が混沌のサバト・マリアージュ」「魔法のステアー」「TOMORROW DIAMOND」

 一部を除き、今回使用した楽曲のタイトルから配信サイトの試聴音源に飛べます。基本的には楽曲網羅度が高めのe-onkyoさんが中心です。配信タイトルについてはこちらのサイトを参考としています。誠に勝手ながらリンクを貼りました。
 目安の再生時間を併記しておりますが、編集しながら測ったため間違いがあるかもしれません。機種依存文字は適宜書き換え。

imas-history.hatenablog.com
[2022/12/2追記:本日より定額制音楽ストリーミングサービスにてアイドルマスターSideMの楽曲配信がスタートしましたので、それぞれ加入されているサービスでも楽曲を聴いてみていただけると嬉しいです。]


 タカラヅカのショーの基本構成はこちら。

 このショーの会場は宝塚大劇場、出演者は特定の誰かではないですが宝塚歌劇団の生徒さんという想定で考えたため、男役や娘役ほか専門用語がいくつも登場します。タカラヅカのことをよく知らないかた向けに易しい記述を心掛けますが、分かりにくければ申し訳ありません。宝塚大劇場についてはモバゲー版SideM「絢爛☆青春のH×J歌劇団!」イベントストーリーの背景の劇場だと思ってください。そしてこの記事は皆さんの想像力があってこそ完成しますので、公演パンフレットに寄せて作った紹介文と補足を読みながら、自由に想像していただけると幸いです。

 最後にテーマの選定およびショーのコンセプトについて。主題歌になった楽曲から着想し、テーマは「笑顔」にしました。笑顔の持つ様々な側面(Side)をモチーフにした場面を歌とダンスで綴るショー、というイメージです。今回対象になった楽曲のうちだけでも笑顔」「笑う」「スマイル」「にっこりなどの表現を歌詞に含む楽曲は114曲あり(筆者調べ)、SideM楽曲にとって馴染み深いテーマでもあるということも選定の背景にあります。
 それでは、申し訳程度の統計で自由研究要素を満たしたところで、ドラマチック・ショー『Smile!! -最高の瞬間を-』24場を開演いたします。

 

 

 

 

第1・2・3場 プロローグ~Side:Dreaming~A・B・C

 幻の城を統べる夢の王子が笑顔で人々を繋ぐ思いを歌い、夢の紳士と夢の淑女たちが主題歌を歌い継いでいく。夢の王子と夢の王女による華やかなパーティーが幕を開ける。

【使用楽曲】
「スマイル・エンゲージ」(歌:Beit)※音源はST@RTING LINE-BEST版 <イントロからアウトロまで全部>0:00:00-5:28:00

【補足】 キラキラで華やかで夢のような楽曲なので、主題歌にぴったりだと思いプロローグに持ってきました。舞台いっぱいに大きな西洋風のお城のセットを配置して、イントロの始まりとともに緞帳が上がると、お城のバルコニーみたいなところに立つトップスターの独唱で幕開けという形にしたいです。ST@RTING LINE-03のジャケ写みたいな感じ。

www.youtube.com 1番はトップスター(夢の王子)、2番のシアワセは大事に出来るんだは二番手スター(夢の紳士A)、言葉Welcome to World!は男役数名、Wonder night夢のプロローグはトップ娘役(夢の王女)、願いを込めてきっとどこまでもは男役と娘役混合、最後のDreaming nightからは全員で歌います。宝塚大劇場は舞台の上手と下手を客席側にせり出したゆるやかなカーブで繋ぐ橋のような形をした「銀橋」という舞台があるので、銀橋を渡りながらソロを歌ったり、舞台で大勢の男役と娘役がデュエットダンスをしたりします。そして出演者全員が舞台と銀橋に出て最後のDreaming nightParty timeを歌って踊ってプロローグを締めます。時代が許せば客席下りもしたい。

 

第4・5場 トレジャーハント~Side:Wonderful~A・B

 素晴らしいタカラモノを探し求め、城を出て旅するトレジャーハンターたち。幾多の困難を乗り越えて辿り着いたのは意外な場所で……。

【使用楽曲】
「トレジャー・バーティー!」(歌:木村龍、若里春名、蒼井悠介) <2つ目のLife Goes On 行こうよ トレジャー」まで+「宝物を探してるんだ」から最後まで> 0:00:00-1:19:30、3:10:50-3:51:00
「Present For You!!!!!~A day in the cafe~」(歌:Cafe Parade) <イントロからアウトロまで全部>0:00:00-4:37:00

【補足】 明るくて賑やかでちょっとコミカルな要素のある場面をプロローグの次に持って来るとそれっぽいかな、と思って選択。「トレジャー・パーティー!」は場面転換を兼ねて幕を閉めている間に生徒さん数名が銀橋を渡る時に歌うイメージがしっくりきました。「Present for You!!!!!(略)については諸説ありますがIメロまであると言われるほど展開が目まぐるしく変わる楽曲で、この楽曲のメッセージ性も含めてどうしてもフルサイズで使いたかったんです。
 プロローグの衣装のままの3名の男役だけ舞台に残って、3名はトレジャーハンター役として本家と同じ振付をしながら「トレジャー・パーティー!」を歌って銀橋を渡ります。舞台に辿り着くとカフェのスタッフたちが上手と下手に立っていて、「Present for You!!!!!」を歌い始めると幕が開き、お菓子とお料理たちが踊り始める、という形にしたいです。歌うのはCafe Paradeと同じ5名の生徒さんで「オーナー」「ウエイター」のように職業の役名を付け、歌詞に出てくるミルフィーユ以下5つのお菓子についてもそれぞれをイメージした衣装を作って1人ずつ生徒さんをあてます。最終的にはトレジャーハンターたちもカフェのスタッフやお菓子やお料理たちと一緒に楽しく踊り、この場面は終わります。

 

第6・7場 カジノ~Side:Cruel~A・B

 賭け暮らしで思いのままに生きるギャンブラーSは、カジノで運命の女性・ミストレスと恋に落ちる。しかし彼女の隣にはギャングのボスがいた。ミストレスを賭けた、ギャンブラーSとボスのゲームの結末やいかに。

【使用楽曲】
「GOLD~No.79~」(歌:山下次郎) <出たとこ勝負でいいさ…」まで+「Get your heart of GOLD」から最後まで> 0:00:00-1:24:40、4:10:00-4:17:30
「デコボコユニット」(ANIMATION PROJECT 劇伴) 0:00:00-0:37:30、1:36:20-1:45:40
「ALL nOR NOTHING」(歌:神谷幸広、北村想楽、握野英雄、華村翔真、榊夏来、岡村直央)
<差し出してしまう」まで+3:07:00あたりまでの最後の間奏+最後の「さぁ、ゲームを始めようか」から最後まで> 0:00:00-1:01:80、2:45:10-3:07:80、3:23:10-4:10:10

【補足】 タカラヅカのショーによくある三角関係、そして場合によっては刃傷沙汰の場面をSideM楽曲で作るには劇中劇イベント曲を中心にするしかないかなと。口元の歪んだ勝機と狂喜の相貌(かお)を笑顔と判定したので、異論があればすみません。カジノが舞台という点から賭けを連想して「GOLD~No.79~」を、ギャンブラーSとミストレスとボスの3名の間に走る品定め感を表現できるBGMを探して「デコボコユニット」を選びました。
 舞台がセット転換のため暗くなっている間、トップスター扮するギャンブラーSが「GOLD~NO.79~」を歌いながら銀橋を渡ります。歌い終えたギャンブラーSはトップ娘役扮するゴールドのドレスを身にまとったミストレスと一目で恋に落ちます。ボスは学年が上めの男役に演じてほしいですね。「デコボコユニット」では3名が互いをじっと見つめたり、挑発するように踊ったりします。カジノのゲームで決着をつけようと「ALL nOR NOTHING」になりますが、ここは他の男役や娘役たちが扮する(ルーレットから連想した)赤と黒の衣装を着たギャンブラーの観衆たちが歌います。宝塚大劇場は舞台の両側に花道があるので、アウトロにて勝利を収めたギャンブラーSがミストレスを連れて花道に出ていく途中、舞台にいるボスが焦燥に駆られて2人に銃口を向けたところで暗転とします。撃つ瞬間は演出しません。

 

第8場 コムローイの灯~Side:Kind and Tender~

 コムローイは天灯とも呼ばれる熱気球の一種。青年たちは娘たちとともにコムローイに灯をともし、優しく微笑み合う。

【使用楽曲】
「My pen light, SMILE」(歌:柏木翼、華村翔真、東雲荘一郎、円城寺道流) <届くように」まで+「『コップンカップ』明日へと贈るよ」から最後まで> 0:00:00-1:24:80、4:10:10-4:29:00

【補足】 前の場面の治安がよろしくなかったので、ここで緩和および浄化パートを設けたいと考えて選曲しました。タカラヅカではタイの首都・バンコクを舞台にしたレビューを上演した前例があるので、ワートレのタイ楽曲で一場面を作るのも良いのではないかと思ったんです。
 この場面は一旦下りた幕の前で。二番手スターが扮するコムローイの青年Aが、花を持ちながら歌います。銀橋を渡ってもいいかも。そしてランタンを持った二番手娘役扮するコムローイの娘Aと巡り会い、2人は幸せなカップルに。そしてコムローイの青年とコムローイの娘をあと4組くらい出して、5組一緒にランタンに灯をともします。衣装はWORLD TRE@SURE 10のジャケ写みたいな感じで。

www.youtube.com タカラヅカで場面転換に使う幕は布以外にも電飾付のものや風景を描いた一枚絵が使われることがあるので、この作品ではコムローイ祭りのランタンを何列か縦に並べたように見える電飾をデザインして、この場面で昇っていくランタンに見えるように点灯させたいですね。

 

第9・10・11・12・13・14場 星空夜祭~Side:Twinkling~A・B・C・D・E・F

 一筋の流れ星とともに現れたシューティングスターSの歌から、鮮烈な光を放つ星たちによる祝祭へと発展する。

【使用楽曲】
「夜空を煌めく星のように」(歌:DRAMATIC STARS & High×Joker) <それぞれの輝きへとGo Ahead!」の後の間奏が終わるまで> 0:00:00-1:25:70
「Compass Gripper!!!」(歌:FRAME、もふもふえん、F-LAGS) <(今Change Your World!)」まで+「ココロ呼吸するように夢を求めてみようよ」から最後まで> 0:00:00-1:05:10、3:22:50-3:52:00
「カレイドTOURHYTHM」(歌:Jupiter & W) <キミとどこまでもTourhythm」の後の間奏が終わるまで> 0:00:00-1:50:90
「エウレカダイアリー」(歌:Beit & S.E.M) <Try! Woo oh… 」から最後まで> 3:03:70-4:44:90
「笑顔の祭りにゃ、福来る」(歌:彩、神速一魂、THE虎牙道) <まだまだ踊りましょう」の後から最後まで> 3:04:60-4:53:20
「夜空を煌めく星のように」(歌:DRAMATIC STARS & High×Joker) <『Yes』だって証明しようGo Ahead!」の後のギターソロの終わりかけから最後まで> 3:20:70-4:53:70

【補足】 ショーの中盤に出演者の多くが舞台に出て盛り上がる場面を「中詰」と言います。今回は2ndおよび3rd ANNIVERSARY DISCのユニット合同曲のメドレーに。実は数年前に同じ試みをした時の中詰の案の1つでした。なお「Eternal Fantasia」(歌:Cafe Parade、Altessimo、Legenders)はその際に別の場面で使ったため選曲対象外です。
「My pen light, smile」が終わって幕が上がると空に一筋の流れ星が駆け抜けて、そこからトップスター扮するシューティングスターSによる「夜空を煌めく星のように」の独唱で中詰がスタート。大きな岩みたいなセットを作ってその上に立ってもいいし、舞台中央にあるセリを使ってセリ上がりでもいいですね。この中詰は男役扮するシャイニングスターと娘役扮するブリリアントスターの混合で各楽曲を数名から十数名ずつで歌ってリレーしていく形にするつもりなのですが、中心メンバーはそれぞれこんな感じで。

「夜空を煌めく星のように」……トップスター
Compass Gripper!!!」……三番手スター(役名はシャイニングスターB)
カレイド TOURHYTHM」……トップ娘役(役名はブリリアントスターS)
エウレカダイアリー」……二番手スター(役名はシャイニングスターA)

「笑顔の祭りにゃ、福来る」はこの場面の出演者全員が銀橋を駆け抜けながら、サビでは銀橋と舞台いっぱいに立って、歌い踊って客席を盛り上げます。中詰の衣装はこの曲から連想して和テイストで、法被をタカラヅカナイズドしたみたいなイメージです。そして最後の「夜空を煌めく星のように」で銀橋から舞台にみんなが戻り、トップスターたちがサビに向かって歌い継いで、最後の見上げた夜空に夜空を煌めく星のようにを全員で歌って中詰は終了です。

 

第15・16場 レゾナンス・フュージョン~Side:Arising~A・B

 暗闇の中で絶望する「私(少女)」の前に「君」が現れ、「私(少女)」を外の世界へ飛び立たせようと背中を押す。時は経ち、外の世界で生きる「私(大人)」の前に「君」が再び現れる。

【使用楽曲】
「Sign of Hope」(歌:Altessimo) <イントロのピアノを6回ほどリフレイン+その続きから「君がいた」まで+「何度地に落ちても」から最後まで> 0:00:00-0:04:70、0:00:50-0:04:60×3、0:00:50-0:54:40、2:43:20-4:48:80
「Hallo, Freunde!」(歌:伊集院北斗、都築圭、冬美旬、アスラン=ベルゼビュート2世) <僕らの歌」まで+2番あとの間奏から最後まで> 0:00:00-1:14:50、2:03:70-4:15:50

【補足】イントロを伸ばすのはどうかと思ったのですが、踊りの時間を作りたかったのと、中詰に最後までいる生徒さんの衣装と鬘を変える時間が必要なので伸ばしました。後半にメッセージ性の強い場面でフィナーレへの流れを作るというタカラヅカのショーの流れにも合致した気がします。場面タイトルは「Sigh of Hope」「鮮やかな共鳴から「レゾナンス」、「Hallo, Freunde!」の溶け合ってMusik」から「フュージョン」を取りました。
 中詰の途中から舞台袖に下がった生徒さん扮する翼のダンサー2名が暗くなった舞台に登場して疎外感をイメージしたダンスを披露し、翼のシンガー2名(娘役)が上手と下手に立ってSign of Hope」を歌い始めると、舞台にはトップ娘役扮する「私(少女)」の姿が。宝塚大劇場の舞台中央には回転できる大きな円盤の中にセリがあるので、少女が倒れ込んだ円盤が回転するとトップスター扮する「君」がセリ上がりという流れにしたいです。「君」は概念の擬人化で、観る人がそれぞれ意味を考えられるよう衣装も抽象的なものにします。「君」は途中まで「私(少女)」を癒すように寄り添い、「さあ 新しいプレリュードを掲げ」から「私(少女)」を新たな世界へ後押しするよう踊り、アウトロで2名が別れを惜しむように踊った後「君」は舞台袖に姿を消します。
 舞台が明るくなると、トップ娘役扮する「私(大人)」は広場で「Hallo, Freunde!」を歌い始めます。「私(少女)」から「私(大人)」への早替わりは一瞬でできるように衣装に仕掛けをしておきます。バンド役の生徒さんを隣に「私(大人)」が歌う「Hallo, Freunde!」で踊る大勢の街の男女の中から、間奏で「君」が姿を現し、「ホラいつの間にか」から先は再会した「君」と「私(大人)」が歌い、エンディングを迎えます。

 

第17場 最高の奇跡~Side:Delightful~

 時を越え、場所を越え、輝く笑顔が最高の奇跡を生み出していく。歓喜の歌が響き渡る。

【使用楽曲】
「なんどでも笑おう(SideM Ver.)」(歌:315 STARS(天道輝、桜庭薫、柏木翼)) <最高の奇跡」まで+「さあ笑って ちゃんと愛を伝えよう」から最後まで> 0:00:00-1:45:60、3:04:60-5:29:10

【補足】 アイドルマスターシリーズ5ブランド合同楽曲のSideMバージョンということで研究タイトルに反するギリギリ、しかし使わずにはいられず選曲。筆者の観測範囲では聞こえてこなかった意見なのですが、フィナーレ1つ前に装飾少なめの衣装を着た生徒さんが大勢出てきて友情や人生といったテーマを表現する場面に使われていそうな楽曲じゃないですか?
 イントロのギターで上手と下手から生徒さんたちが出てきていつまでも照らすくらいを歌ったあと、トップスターとトップ娘役がねえ 笑ってWe all smile! Smile!を歌って舞台袖にはけます。個人的には、歌い出しはこの後のラインダンスを担当する下級生たちにこの場面の冒頭だけ参加してもらってお願いしたいです。メタな話こういう場面は全員出演する場合が少なく衣装の数が限られると思うので、最下級生の生徒さんたちは舞台に出ずに歌うカゲコーラス参加になりそう。きっかけは何だったかな?からは二番手スターさんたちが1人あるいは数人ずつ歌い継ぎで、迷いと不安の先に 見つけたタカラモノは第4・5場でトレジャーハンターを演じていた生徒さんたちに。さあ 笑って ちゃんと愛を伝えようでトップスターとトップ娘役が衣装替えして合流。こうした場面ではこの公演を以て退団する生徒さんがピックアップされることがあるので、今日これまでの歩いてくは退団者全員が中央に集まって歌います。これはありありと目に浮かんだので譲れません。さあ 笑って 歌おう 歓びの歌からは全員で歌って踊って手拍子してこの場面を締めます。

 

第18場 フィナーレ~Side:Endless~A

※フィナーレは1曲ごとに説明。
 果てしなく広がる宇宙に現れた青年たちが、フィナーレの始まりを告げる。

【使用楽曲】
「運命光年」(歌:Jupiter) <思い出になれ」まで+2つ目の「始まった恋の在り処で」から最後まで> 0:00:00-1:25:00、3:46:80-4:09:50

【補足】「なんどでも笑おう」にはJupiterかF-LAGSの楽曲を繋ぎたいと思って選曲。そしてこの曲でミラーボールを回して劇場を宇宙にしたかったのでこの位置に持ってきました。一旦幕が下りて前の場面の衣装のままの男役3名(トレジャーハンターとは別)が残り、歌いながら銀橋を渡ってもらいます。

 

第19場 フィナーレ~Side:Endless~B

 フレッシュな笑顔にあふれたラインダンス。

【使用楽曲】
「Friendly Smile」(歌:315 STARS(メンタルVer.)) <夢見たいって思える居場所さ」まで+2番あとの間奏から最後まで> 0:00:00-0:57:50、2:31:80-3:22:70

【補足】ショーのテーマにぴったりな曲名と、ラインダンスの足上げに合いそうなBPMの楽曲なので選びました。メンタル属性アイドルの楽曲なので、黄色くてポップで可愛い衣装がいいかな。
 真っ暗な幕前に集まった生徒さんたちが歌い出しの315! Friendly Smile(Yeah!)でスポットライトに照らされてラインダンス開始。ここだけ歌ってあとは歌なしで、散々な一日だってから足上げ。エムステMVの振付が可愛いので振付の随所に盛り込んでほしいです。シア(シア)ワセ(ワセ)とかいい感じじゃないですか?

youtu.be※2時間越えのエムステMV集なので曲ごとに頭出しされています。シア(シア)ワセ(ワセ)は6:17頃。

 

第20場 フィナーレ~Side:Endless~C

 紳士Sと淑女たちによるクールなフィナーレナンバー。

【使用楽曲】
「Time Before Time」(歌:Legenders) <そんなふうに思えたんだ」まで+「想いのルーツを求めるように」から最後まで> 0:00:00-0:45:80、2:51:20-3:32:70

【補足】 数年前に同じ試みをした際には「魔法のステアー」(歌:ピエール)で優雅な娘役群舞を作ったので、今回はクールで攻めてみようと思って選曲。幕が上がったら娘役がトップスターを中心にひし形に取り囲んで大階段に板付きの状態になっていて、曲が進むにつれて陣形が円形になったり、手で時計の針を表すような動きをしたりします。歌い出しのBefore Timeだけ娘役が担当してあとは歌なしで進み、最後は舞台に降りて綺麗にポーズを決めてほしいです。

 

第21場 フィナーレ~Side:Endless~D

 紳士たちによるソリッドなフィナーレナンバー。

【使用楽曲】
「We’re the one」(歌:C.FIRST) <賭けてほしい」まで+最後から4番目の「We’re the one, we’re the one」から最後まで> 0:00:00-0:46:10、2:36:60-3:25:80

【補足】 大階段を使った男役群舞って「リズムの変化か緩急」や「研ぎ澄まされたあの感じ」が大事だと思うのですが、SideM楽曲はBPMが不変かつ速めのものが多いため上手く演出するイメージがなかなか浮かばず。BPMが小さくはないけれど常にリズムが刻まれていて振りを付けやすそうで、イントロから迫力のあるこの楽曲がいいかなと思い選びました。ここが一番難しかったです。
 前の場面の終盤に男役たちが大階段にスタンバイしていて、二番手や三番手スターたちが歌い出しのYou knowCome hereを担当してあとは歌なし。娘役たちが舞台袖にはけて残ったトップスターが合流してからは、一列ずつ流れるようにポーズを決めたり、終盤のWe’re the one…の後のダンスブレイクみたいな時間に突入する直前にトップスターが「フッ」と掛け声して一旦時を止めてからこの場面の出演者全員で踊りまくったりします (上手く伝わっているでしょうか)。

 

第22場 フィナーレ~Side:Endless~E

 紳士Sと淑女Sによる、未来への希望をのせたデュエットダンス。

【使用楽曲】
「With…STORY」(歌:F-LAGS)※音源はST@RTING LINE-BEST版 <ハナマルに笑顔の日々」まで「すべての出来事は」から最後まで> 0:00:00-1:17:50、3:07:10-4:53:60

【補足】 クールなナンバー続きからいきなり雰囲気が変わるし、できればラブソングを持ってこられたらという気持ちもあったのですが、ショー全体の調和を考えるとこの楽曲がベストだと判断しました。かねてからどこかタカラヅカとの相性を感じるなあと思っていたら、エムステMV集の1:10:22頃の振付、足がバレエの4番ポジションに似た形になっているんですね。

youtu.be前の場面の終盤で大階段にトップ娘役がスタンバイし、この楽曲は歌なしでふたりだけで踊ります。間奏ではひとりがもうひとりを持ち上げて踊るリフトを盛り込みたいですね。
 トップスターとトップ娘役のコンビにどこで何を求めるかは人それぞれだと思うのですが、「巡り会えた それはただの偶然じゃない そうだよね?」「歩いてゆこう…肩ならべて ほら、一歩ずつという歌詞が似合う関係性のもと素敵な舞台を作ってくれたらそれで十分だなあ、と考える人がこの空想ショーを作っていることを書き残しておきます。

 

第23・24場 パレード~Side:Forever~A・B

 エトワールが歌う主題歌から出演者全員による永久の笑顔に満ちたパレードとなり、幕が下りる。

【使用楽曲】
「スマイル・エンゲージ」(歌:Beit)※音源はST@RTING LINE-BEST版 <笑顔交わせばホラ、いつだってヒトツになれる」まで+「願いを込めてきっとどこまでも」+「Wonder night夢のプロローグ」+「シアワセは一人じゃWelcome to World!」+2番目の「Dreaming night」から最後まで> 0:00:00-2:03:90、3:41:60-4:06:20、3:13:20-3:43:30、2:20:50-3:13:20、4:16:10-5:28:00

【補足】 フィナーレの最後に出演者全員が歌いながら大階段を下りてご挨拶する場面を「パレード」と言います。今回はプロローグと同じく「スマイル・エンゲージ」だけで閉幕まで完走したいと思います。
 プロローグで「スマイル・エンゲージ」の可愛らしいイントロで踊る場面を作れなかったのと「With…STORY」の余韻を残したいので、よくあるパレード前のお辞儀はせずここのイントロでトップコンビにちょっとしたデュエットダンスを踊ってから舞台袖にはけてもらいます。パレードの始まりのパートを担当する生徒さんを「エトワール」と呼び歌唱力に秀でた娘役が単独で務めることが多いので、歌い出しで美声を響かせてほしいなと。Beitよろしく3人で分担してハーモニーを響かせるトリプルエトワールもありかも。パート分担はこんな感じで。
Smile engageはじまるParty time…エトワール(ずっと夢見てたんだから先は大階段を下りながら)
御伽噺よりもPresent…生徒3名(男役・娘役混合)
抱えきれないくらい一緒に行こう…生徒3名(男役・娘役混合)
今宵おくるWelcome! With Beit!…三番手スター
Dreaming nightいつだって ヒトツになれる…二番手スター
願いを込めてきっとどこまでも…トップ娘役
Wonder night夢のプロローグ…トップスター
2番のシアワセは一人じゃから銀橋に移動し、言葉足りなくてもで上手、感情 歌になってくで下手、“愛”はこんなふうに生まれるんだね(見つけたよ)で正面に三方礼。最後のDreaming nightあたりでトップスターが舞台に戻って舞台の上手と下手それぞれに移動して客席にお辞儀をし、トップスターの(Everybody…Let’s step!)の掛け声から先は出演者全員でステップを踏みます。観客は手拍子で盛り上げ、そのままアウトロの終わりとともに緞帳が下りてショーが幕を下ろします。

 

 

 

 ショーの紹介はこれにて終了です。
 パッションを込めたばかりに読みにくい、理解できない記事になっていれば申し訳ありませんが、少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。

 個人的に気付いた反省点を記しておきます。

  • ダンスだけの場面が少ない(歌なしで場面を持たせられない)
  • フィナーレが爆速(他の場面に時間を使いすぎている)
  • 二番手スターが目立つ場面が少ない(パレードのパートの配分も悩みどころだった)

 あとはタカラヅカの中詰に多いラテン調にも挑戦してみたかったのですが、筆者にはラテンの素養がなく難しかったです。何年見てもラテンの要点が掴めません(?)。

 

 最後に、アイドルマスターSideMは2022年9月以降もまだまだ楽曲が増えていくと考えられるので、現時点でリリース済みの楽曲を一通り聞く機会を作れて良かったです。企画者のすずなさんへの感謝の意を以て、この研究発表を締めることといたします。

 

 読んでいただき、ありがとうございました!

 

当記事に記載している内容は予告なく修正・変更することがありますのでご注意ください。

ACジャパンの2022年度キャンペーン広告について語りたい

 このブログで触れたことはありませんでしたが、今の仕事をしていなければ広告の製作に携わりたいと思っていた時期が筆者にはあります。そのきっかけは、小学生時代に見た公共広告機構(現:ACジャパン)のテレビCMでした。
 現在よりセンセーショナルな表現を用いて社会問題を啓発する映像群は当時の筆者にとってかなり衝撃的だったようで、あまり褒められたものでもありませんが中高生の時には公式ホームページに入り浸ってアーカイブを見まくる休日を過ごしたこともありました。

 そういうわけで今年7月に始まったACジャパンの2022年度キャンペーン広告について、筆者なりの感想を書いてみました。あくまで専門的な勉強を一切していない一個人の雑感としてとらえていただければと思います。クリックするとACジャパン公式の広告紹介ページに飛びます。各キャンペーンの説明は同じくACジャパン公式ホームページを参考にしました。

 早速いきます。

 

 

全国キャンペーン

社会問題をテーマに制作し、全国のメディアを通じて発信する取り組みです。

寛容ラップ

 ラップというかポエトリーリーディングというか、バトらないMCバトルのような気も。強面なお兄さん側からだけでなく、お年を召したご婦人側によるアンサーもきっちり収めることで「たたえ『合おう』」というメッセージをしっかり伝えています。テレビで流れているのは15秒版が多いですが、30秒版や公式ホームページで視聴できる60秒版にはさらなる展開があるので是非ともチェックを。

バッターボックスに立つ87歳

 何かを始めるのに遅すぎることはない、というキャンペーン。テーマは「年齢にとらわれない生き方を」のことですが、人生のハードルになるのは年齢だけではないことを考えると、「自分の未来にフタをしないこと」という若宮正子さんの台詞はあらゆる世代へのエールにもなるのかなと。惜しむらくは「寛容ラップ」にあった手話表示がないことですが、その代わりに日本語と英語の字幕があるのは良いことかなと思いました。

 

支援キャンペーン

 公共福祉に取り組む非営利活動団体の活動を、ACジャパンの広告枠を用いて発信する取り組みです。

HELLO 地域猫! - 日本動物愛護協会

 ハローキティ地域猫のまさかのコラボレーション。キティさんと同じく太めの線で描かれた地域猫のオリジナルキャラクターを含め、全体的にほんわかした仕上がりの広告になっています。テレビCMのサムネイルの「猫!」のフォントが可愛らしいのも良いですね。

おかあさんも、治るかな。 - 日本骨髄バンク

 ACジャパンの支援キャンペーンに長年名を連ねている団体の1つである日本骨髄バンク。これまでは骨髄提供を受けた元患者やドナー、支援を行っている著名人を取り上げたキャンペーンが多く、今回の「患者さん以外にドナーを待つ人」という切り口を設けたのは参加歴の長いこの団体らしいなと感じました。

若いうちから、腎臓検診 – 日本腎臓財団

「未来の自分自身による注意喚起」というスタイルは公共広告に時々見られます。今回は架空の人物であり作中で年齢を重ねている島耕作さんの特徴を活かしたキャンペーンに仕上がりました。テレビドラマで島さんを演じていた俳優・宅麻伸さんの声の使い分けも聴きどころ。

最初の一粒 - 国連WPF協会

 テレビCMの15秒版で初めてこのキャンペーンを見た方は、ぜひ公式ページに掲載されているCM紹介のラジオCM書き起こしを見ていただきたいです。ちょっと苦言っぽくなりますが、日本と世界の食の対比を描くという狙いが、テレビCMの15秒版や新聞広告だとその前段階で引っかかってしまってうまく伝わっていない気がしてならないんですよね。限られた条件で意図を適切に表現する難しさを考えさせられた1本でした。

またお父さんと – あしなが育英会

 親を亡くした子どもの実際の言葉、親と過ごした実際の場所で撮影した映像を使用したキャンペーン。字面だけだとセンセーショナルに映りますが、キャンペーンそのものは構成の丁寧さが際立つ前向きな作品に仕上がっています。

大切なものを見続けるために。 - 日本眼科医会

 日本眼科医会が支援キャンペーン入りしたのはおそらくACジャパン初。恥ずかしながらなぜ緑内障の発見が遅れやすいのか知らなかった筆者は、視野が欠けていくのをパズルのピースで表現するのは実情に合っているのか疑問に思っていましたが、キャンペーン開始の7月1日に日本眼科医会ホームページの「お知らせ」に掲載された「緑内障ってどんな病気?」という解説文が分かりやすくて勉強になりました。ACジャパンの広告紹介ページの「日本眼科医会のサイトを見る」からすぐ探せますので、皆さんもどうぞ。

I am a child – プラン・インターナショナル・ジャパン

 こちらもACジャパンの支援キャンペーン入りが初めての団体です。児童婚の現状をシンプルな文章で示すことで、世界の子供たちが置かれている現状にまず関心を持ってもらう。支援キャンペーンの初手としてインパクトの強い作品になったのではないでしょうか。

 

地域キャンペーン

 全国7地域がそれぞれ抱える問題からテーマを設定し、各地域のメディアで広告を展開する取り組みです。かつては東京も含めた8地域のキャンペーンでしたが、現在は上記7地域。「名古屋」「大阪」は筆者の経験上それぞれ中部地方近畿地方で流れています。皆さんがお住まいの地域はどの作品が流れているでしょうか?

わたしは、アイヌ。 - 北海道

 人それぞれの持つ自分らしさを育む、民族や文化の多様性をテーマにしたキャンペーンです。蒸し返す意図はありませんが2021年に日本テレビアイヌ民族に対する差別表現が放送された事件がありました。今年度の地域キャンペーンはすべて2021年度の続投作品であり、したがってこのキャンペーンが公開されたのも2021年でした。多様性を認めあうこと、個性を尊重しあう世界への共感を広げること。北海道から全国へ放送されてもいいのではないかと思います。

とうほく6健!お祭り体操 – 東北

 東北地方は背が高くて細身の人が多いというイメージがあったので、小中学生の肥満率が全国平均より高い傾向にあるのは個人的に意外でした。直近3年間に中止になった各地の祭をモチーフに入れることで、健康増進と郷土愛の2つのテーマを両立させた一石二鳥のキャンペーンです。あと、テレビと新聞では体操で、ラジオCMでは口の体操になっているという、媒体の特徴を活かした展開も上手いなと思いました。

想い鶴 – 名古屋

 他者を思いやる気持ちを実際に形にしてつなげていけばこんなに大きくなれる、という壮大な映像に仕上がっています。新聞広告の説明文が折り鶴を開いた紙になっている芸の細かさにも注目。
 個人的に名古屋地域キャンペーンといえばちょっとショッキングなくらいに交通安全を啓発するイメージがあったのですが、実際はそこまで種類は多くないんですね。どうも2016年度の「横断歩道で奪われている」や2005年度の「Shall we drive?」の印象が強すぎたようです。公式アーカイブが残っていれば皆さんにも見ていただきたかった。

お金の話はゆ~っくり – 大阪

 ナレーションと歌を兼務する渡部陽一さんの声質とBGMも相まって、どこかコミカルで癒し系な仕上がりのキャンペーン。しかしながら「悪い詐欺師は急かしてダマす」、「じっくり検討、しっかり確認、まわりに相談」という具体的なポイントがしっかり盛り込まれているので、大きな見出しやフックにだけ注目せずにご覧あれ。

いのちを守る切り札 – 中四国

 住民の意見を反映させた「災害・避難カード」が地域住民を救った事例を紹介することで、地域で連帯して防災に取り組む大切さを呼びかける作品です。ナレーションに起用されている声優・水樹奈々さんは高校受験で東京に向かう際に使った道路が帰りは阪神淡路大震災でなくなっていたという経験があり*1愛媛県出身ということ以外にも起用の理由があるのかなとひっそり思っています。

被災の声を、日々の備えに。 - 九州

 実際に災害に遭った体験談をもとに「やっておけばよかったこと」「やっておいてよかったこと」を共有して災害に備えようというキャンペーンです。新聞広告はテレビCMやラジオCMに収録されていない内容が多めに掲載されており、欠かさず見ておきたいところです。
 ここ数年のACジャパンのキャンペーンの傾向としては防災をテーマにした作品が多く、特に九州地域は積極的にテーマに選定し他地域より一歩進んだ取り組みを行っている印象があります。2019-2020年度は災害に備えるための「備災特設サイト」を開設していました(閉鎖済み)。

おじぃになっても釣りがしたい – 沖縄

 テレビCMにも映る沖縄の海の美しさ。それだけでなく、ごみ拾いをする少年たちの心も美しく撮っているような作品です。ひがりゅうたさんのナレーションが良いですね。他地域のキャンペーンが実在の人物や団体の取り組みを中心に据えているのを見ていたので名前の出ないこの少年たちは実在するのかなと変な勘繰りをしていたのですが、大変失礼しました。

www.asahi.com

 

ACジャパンNHK共同キャンペーン

 ACジャパン制作のCMをNHKで、NHK制作のCMを民放で放映する取り組みです。恥ずかしながら筆者も今回初めて概要を知りました(両者で同じCMが流れていると勘違いしていました)。

おせっかいでいい…

 昨年度の第1弾は、ヤングケアラーの置かれている厳しい日常を淡々と映す「誰も知らない」という作品でした。今年度の第2弾は、そこに気付く周りの人々という視点を加えたことで少しだけ救いのある映像になっています。ただ自助と互助だけで解決できるわけではないので、相談窓口を紹介するなど一歩踏み込むのは共同キャンペーンの枠組みだと難しかったのかなとも思います。NHKでは大阪地域キャンペーンが流れるそうですが、むしろ「おせっかいでいい…」こそNHKで流すべきとも思えてきます。
 NHKの広報動画ページでは第1弾と第2弾の1分版が公開されているのでそちらもご覧あれ。


第18回ACジャパン広告学生賞

 学生向け広告コンテストの受賞作品が実際にBS放送や新聞の広告になるという取り組みです。ACジャパンは民間企業と団体によるCSR活動を行う非営利団体ということで、「正会員リスト」記載の会員校(大学、大学院および専門学校)の学生に応募資格があります。
 ところでこのブログを見ている方はジャニーズ事務所所属アイドルのファンが多いと思うのですが、「まいど!ジャーニィ~」(BSフジ)で2020年末から2021年初頭にかけて手書き風の投票呼びかけCMと、ホームビデオ風の乳がん早期発見啓発CMが流れたのを覚えている方はいますか?それが第16回テレビCM部門のグランプリおよび準グランプリ作品です。

聞こえているのに、聞き取れない – テレビCM部門 グランプリ受賞作品

 APD(聴覚情報処理障害)によって社会生活にどのような困難があるのか、個人差はあるとしてもリアルに体感できるような映像に仕上がっています。ステレオ音声で構成したこともあって、テレビ放送ではより臨場感がありそうです。そして視聴者ができることが何か提示するのは昨今の公共広告に多い要素の1つですが、最後の1文はひょっとしてAPDに限定していないのかな、と解釈の余地があるように取れるのも良いところかなと感じました。障害という名前が付いていないとしても、人はそれぞれ異なる感覚を持っている生き物ですし。

充実した1日は充電が減らない – テレビCM部門 準グランプリBS民放賞受賞作品

 第一印象として、オリジナルソングが良い。そして解説文のスマートフォンそのものを否定しないスタンスがまた良い。スマートフォンで撮っているような映像を使って、スマートフォンを操作する瞬間が全く映らない充実した1日を表現するという試みが面白いなと思いました。
 今年度のテレビCM部門のグランプリと準グランプリ、どこか対照的な2作品で興味深いです。

バスの来ないバス停 –新聞広告部門  グランプリ受賞作品 

 朝刊紙のコラム欄のような段組み1段とイラストを大胆に置くことで、文字に目が向きます。この紙面構成の潔さが好きですね。解説文にあるように、認知症当事者と向き合うにあたってのヒントを与えてくれるような広告です。

「ちょっと一緒に」で守れるライフライン – 新聞広告部門 準グランプリ受賞作品

 お年を召した方々の運転免許にまつわる問題を当事者だけの問題にしないこと、当事者以外にもできることがたくさんあることを伝える広告。ドーンと大写しになった田舎の雪景色は、湿気の多い冷たい空気まで感じられるように綺麗に撮れています。
 テレビCM部門に続き、新聞広告部門もグランプリと準グランプリで同じスペースの使い方がここまで違うか、と興味深く感じました。

 

 

 総評としては、災害時など不測の事態にたくさん放映されてもいいようになのか、緊迫感のある表現を用いたキャンペーンはやはり少ないなと感じました。ここ10年前後でACジャパン知名度と注目度は変わってきましたし、それに応じてキャンペーンの表現手法も変えていくのは自然なことですね。

 実は筆者が見たことを覚えている最古の公共広告が2003年度の骨髄バンク支援キャンペーンです。白血病で他界された女優・夏目雅子さんの生前の映像を中心に構成した広告で、筆者の幼少期に再放送されていたテレビドラマ「西遊記」(1978-1980年放送版)で三蔵法師を演じる夏目さんの高潔な佇まいが幼心に印象的だったこともあり、夏目さんの存在を通して公共広告そのものを意識するようになりました。残念ながら筆者は骨髄バンクのドナー登録要件を満たしていないので、先日クレジットカードのポイント枠で募金してきました。こうやって一人一人ができる形の支援を広めていくのが、視聴者にできることでありACジャパンの活動の目的なんですよね。

 ※肩入れが強く見えるかもしれませんが筆者は日本骨髄バンクの関係者ではありません。ドナー登録要件を満たしていないのは処方薬服用中のためで、献血は問題ないことを確認したので可能な限り協力しています。

 

 ACジャパンのキャンペーンは開始翌年の6月30日をもって終了し、7月1日から新年度キャンペーン開始というサイクルをとります。かつては公式アーカイブに動画も載っていたのですが今はサムネイルと解説文の掲載に限定されているため、これら2022年度キャンペーン作品を見られるのは来年6月30日まで。
 できることなら、広告枠がACジャパンに差し変わるような不測の事態が今後起きないまま、2022年度キャンペーンが残り10か月強を完走できることを願っています。

 

 読んでいただき、ありがとうございました!

*1:2021年8月1日放送の「つるぎみゆき エンタメパレード」(ニッポン放送)水樹奈々さんゲスト回より