gzmlhzmkwq7w3の日記

 自分の趣味とか雑感その他を、気が向いた時に書き連ねる予定です。【2024/9/29追記:筆者がブログを始めるきっかけになったアイドルユニットから10/1(火)午前0時にメンバーが1人離れる前に公式YouTubeユニット単体動画で1000万回再生を達成するためこの欄で協力を仰いでいましたが、達成できました!ご協力ありがとうございます。https://www.youtube.com/watch?v=1-NbRdRW3DQ】

2023年版・好きなジャンルの名前がどれくらい現役タカラジェンヌに近いかを調べたい・後編

 前々回の記事では宝塚歌劇団の現役生徒の芸名に使われる字について調べたデータをもとに、それぞれの芸名に含まれる字を使っている延べ人数(以下「人数和」)を算出したり、字の傾向のみで研1生の組配属を予想したりしました。
 前回の記事ではこのデータを用いて、筆者の好きな人たちの名前はタカラジェンヌだとどなたに近くてどの組に近いかを調べました。

 今回の記事では「人数和の中央値が平均値を上回るのでは?」と筆者が考えたジャンルの検証結果をお送りします。

 

※この記事から読まれた方はおそらく筆者が何をやっているのかよく分からなくなると思われますので、前々回および前回の記事に一度目を通していただけると良いかと存じます。※

gzmlhzmkwq7w3.hatenablog.com

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 せっかくなので人数和算出ルールをタカラジェンヌ以外に適用した例がこちら。

 
 昨年の統計対象の秋月涼くんとともにTHE IDOLM@STER DearlyStarsでプロデュース可能アイドルだった日高愛さんは
++」 = 3+2+19 = 24
となり、同じ人数和のタカラジェンヌ天紫珠李さん(月組)ら3名が該当します。また所属組別の使用人数を全て足したものに対する各組の使用人数の和の割合(以下「手法1」)では雪組、所属組別の使用率の和を全て足したものに対する各組の使用人数の使用率の和の割合(以下「手法2」)では花組っぽい名前ということになります。出てこない文字はゼロ扱いです。
 なお、当記事の「現役タカラジェンヌ」は公式生徒名鑑である「2023年度版 宝塚おとめ」(刊:宝塚クリエイティブアーツ)に顔写真付きで掲載されている計426名を指し、その後の組替えや退団は反映していません。

 

 

 

イマドキガール(めざましテレビ)・ブランチリポーター(王様のブランチ)

 まず調べたのは、テレビ番組のリポーター。「めざましテレビ」(フジテレビ系)や「王様のブランチ」(TBS系)のリポーターは新人のモデルやタレントの起用率が高く、本名・芸名問わず夢夢しい名前のリポーターが多いな、と筆者は番組を見ながら思っていました。
 というわけで「めざましテレビ」からは「イマドキ」コーナーのリポーター・イマドキガールの17名、そして「王様のブランチ」からはブランチリポーター11名を対象に選出。
 現役タカラジェンヌの芸名に使われている字の一覧を用いて人数和を、手法1あるいは手法2でどの組に偏っているかを算出。さらにそれぞれの氏名がタカラジェンヌだと誰の人数和に近いのかを(筆者の独断で2~3名選んで)併記しました。 

結果

基本データ

 イマドキガールは多い順に入江美沙希さん、柚来しいなさん、青山なぎささんと続きます。人数和の最大値は67、最小値は2。平均値は27.4、中央値は22、最頻値も22。イマドキガール全体では手法1は星組、手法2は宙組に偏ります。

 ブランチリポーターは多い順に黒木ひかりさん、榎本ゆいなさん、鈴木美羽さんと続きます。人数和の最大値は84、最小値は10。平均値は40.6、中央値は33、最頻値はありません。ブランチリポーター全体では手法1は花組、手法2は宙組に偏ります。

傾向

 イマドキガールだと柚来しいなさんや麻丘真央さん、糸瀬七葉さんあたりがタカラジェンヌネームだなあと思っていたのですが、結果としては入江美沙希さんが「美」で競り合いを制した形ですね。全体的に星組への偏りが目立つのはこれまでに検証したどの集団にも見られない傾向です。
 ブランチリポーターイマドキガールと対照的に、鈴木美羽さんや長谷川美月さんのような「美」持ちを黒木ひかりさんや榎本ゆいなさんが抑えました。ひらがなオンリーのきなこさんが手法1・2ともに雪組に偏るのは、雪組の傾向を考えると納得です。
 どちらに対しても言えるのは、西原華音さん→天飛華音さん(星組)、鈴木美羽さん→美羽愛さん(花組)のように名前の一部が完全一致する組に引っ張られやすいことですね。

 

THE IDOLM@STER

 次に調べたのは、THE IDOLM@STERのアイドル。筆者が数年来プレイしているドラマチックアイドル育成カードゲームシリーズ「アイドルマスターSideM」の源流にあたるゲームで、菊地真さんや水瀬伊織さんなど男役でも違和感のない名前のキャラクターが何人もいるのが特徴的です。余談ですが筆者がエムマスPになる前からニコマス等で存在を知っていた彼女達には親しみがありまして、高槻やよいさんがメインのお気に入りニコマス作品で「ポジティブ!」が音源に使われていたためにこの楽曲をやよいさんの持ち歌だと思い込んでいた頃もありました*1
 今回はインターネット上で閲覧可能なアイドルマスターシリーズの公式アイドル名鑑でジャンルを「THE IDOLM@STER」に設定した場合にヒットするアイドル13名を調査対象としました。

idollist.idolmaster-official.jp

結果

基本データ

 人数和の最大値は双海真美さんと星井美希さんが同数、そして三浦あずささん、双海亜美さんと続きます。人数和の最大値は80、最小値は6。平均値は39、中央値は29、最頻値は80。全体では手法1は花組、手法2は雪組に偏ります。

傾向

 SideM同様にひらがなを持つアイドルが最大値を取るかと思いきや、全て漢字のアイドル2名が同数フィニッシュです。かといって双子の双海亜美さん・双海真美さん姉妹のワンツーになるわけではないんですね。「星井美希」はなかなかタカラジェンヌっぽい名前なので納得です。
 上位候補として四条貴音さんを予想していましたが、「貴」や漢数字の「四」を使っている生徒がいなかったり、現役タカラジェンヌが使っているのが「條」のほうだったりという要因で小さめの人数和になりました。逆に菊地真さんは「真」だけで人数和をここまで稼ぐとは想定外でした。名前だけだと天海春香さんが雪組っぽいのはなんとなく納得です。

 

少女漫画家のペンネーム

 続いて調べたのは、少女漫画家のペンネーム。主に女性が10-20歳代に自分で考える名前という共通点があるからか、以前から秘かにタカラジェンヌの芸名との親和性を感じていたジャンルの1つです。

 少女漫画といっても対象年齢によって内容は異なりますし、各誌でたくさんの先生が執筆されています。そこで今回は小中学生を読者と設定している月刊少女漫画誌「なかよし」「りぼん」「ちゃお」の3誌それぞれの2023年6月号本誌を購入し、目次にて連載もしくは読み切り作品の作者として表示されているペンネームを検証しました。目次に表示されていれば復刻掲載は対象内*2、読者コーナーなど漫画作品以外や休載作品は対象外です。また原作と作画の担当が分かれている場合は作画担当者のみ、同一作者の別名義作品が同じ本誌に掲載されている場合は両方を集計対象*3としました。ちなみに筆者は元りぼんっ子です。

結果

 漫画雑誌ごとに人数和の多い順の表を作りました。なお記載は創刊年の早い順です。

基本データ

 なかよしの人数和の最大値はあべゆりこ先生、如月えみり先生、森さくら先生と続きます。集計対象15名で全体では最大値108、最小値0。平均値40.067、中央値31、最頻値64。手法1では雪組、手法2では月組に偏ります。
 りぼんの人数和の最大値はえちがわのりゆき先生、梨乃あり先生、いしかわえみ先生と続きます。集計対象21名で最大値116、最小値3。平均値52.048、中央値52、最頻値なし。手法1、手法2いずれも雪組に偏ります。
 ちゃおの人数和の最大値はおりとかほり先生、加藤みのり先生、おのえりこ先生と続きます。集計対象19名で最大値143、最小値3。平均値45.263、中央値42、最頻値はなし。手法1では雪組、手法2では月組に偏ります。

傾向

 なかよしは3誌の中で掲載作家数が最少なだけでなく、アルファベットや記号があるなど他誌に比べて個性的なペンネームが目立つ雑誌です。森さくら先生や雨宮理真先生あたりはタカラジェンヌの芸名で既にあってもおかしくなさそうですし、夏園豪華先生が星組っぽいペンネームなのは何となく納得ですね。
 りぼんは3誌で掲載作家数が最多。ひらがな入りのペンネームが特に多い雑誌ということもあってか、手法1・手法2ともに雪組に偏るという特徴があります。梨乃あり先生や中島みるく先生など、特に新公学年の生徒で姓名の名のほうにありそうなペンネームの存在感が強いですね。虹沢羽見先生はタカラジェンヌの芸名にありそうでなかったラインを絶妙に突いている印象。
 ちゃおもひらがな入りのペンネームは多めですが、手法1・2ともに月組に偏るペンネームがところどころに存在したのがりぼんとの分かれ目です。また今年度これまで集計してきた中で現役タカラジェンヌの最大人数和を超えた記念すべき最初の名前がおりとかほり先生でした。三ツ星しずく先生は星丘しずくさん(月組)とニアピンなペンネームですし、如月ゆきの先生も既にタカラジェンヌにいてもおかしくなさそうです。

 3誌共通の傾向として考えられたのは、キャリアが長くてメディアミックス作品を手掛ける先生は人数和が大きくなりやすいという点です。たかなし♡しずえ先生は「おはよう!スパンク」、あべゆりこ先生は「わんころべえ」、いしかわえみ先生は「絶叫学級」、おのえりこ先生は「こっちむいて!みい子」、おりとかほり先生は「ポケットモンスター~リコの宝物~」といったように、過去にアニメ化、映画化されたもしくはコミカライズ作品を手掛ける先生のペンネームって、ひらがなが多いんですよね。
 CLAMP先生や上北ふたご先生のような例外はいくつもありますしあくまで推測ですが、読者層が低年齢の雑誌という環境は作品の内容だけでなくペンネームの読みやすさもある程度工夫できる箇所なのかもしれません。デビュー年が古いほどペンネームひらがなが多いですとか、そういった形のバイアスを除去しきれていない考察で恐縮です。

 そしてこの項目だけ平均値を小数点以下3桁まで表記した理由は、ここまでしてやっとりぼん作家のペンネームの平均値と中央値が異なると分かるからでした。0.48という数値は平均値と中央値の差として幕内力士に匹敵するほど小さいのですが、惜しくも中央値は平均値を上回りませんでした。

 

 

 

 これにて今年度の統計は終了です。
 元データとなる現役タカラジェンヌ426人を含めて合計657人の名前を検証したのですが、ここまでしても中央値が平均値を上回る集団を見つけられなかったのは残念でした。全部ひらがなの名前もある少女漫画家のペンネームならチャンスがあると思ったんですがね……。
 しかしながら、統計をとるのはとても楽しかったです。来年も統計できそうならば、また検証したいですね。

 

 

 読んでいただき、ありがとうございました!

 

 

※当記事に掲載している図表は予告なく修正・変更することがありますのでご注意ください。

*1:正しくは双海亜美さん・双海真美さん姉妹の持ち歌で、やよいさんの持ち歌は「おはよう!!朝ご飯」。

*2:コジコジ」第1話がりぼん2023年6月号に復刻掲載されていた故さくらももこ先生が該当。

*3:りぼん2023年6月号にて津山ちなみ先生の連載作品「HIGH SCORE」の登場人物が「マドモアゼルゆみこ」のペンネームで執筆したという設定のショート作品が掲載されているため、これに該当。