gzmlhzmkwq7w3の日記

 自分の趣味とか雑感その他を、気が向いた時に書き連ねる予定です。【2023/12/20追記:昨今の問題について筆者のスタンスを書きましたので、ブログトップに表示しています。】

2022年版・好きなジャンルの名前がどれくらい現役タカラジェンヌに近いかを調べたい・中編<アイドルマスターSideM>

当記事は2022年版です。2021年版をお探しの方は、以下の記事をご覧ください。

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 前々回の記事では宝塚歌劇団の現役生徒の芸名に使われる字について調べ、それぞれの芸名に含まれる字を使っている延べ人数(以下「人数和」) と、それぞれの字の所属組別の使用率を算出しました。
 このデータを用いて、筆者の好きな人たちの名前はタカラジェンヌだとどなたに近くてどの組に近いかを調べました。

 

※この記事から読まれた方はおそらく筆者が何をやっているのかよく分からなくなると思われますので、前回そして前々回の記事に一度目を通していただけると良いかと存じます。※

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 今回調べたのは、筆者がプレイしているドラマチックアイドル育成カードゲーム「アイドルマスターSideM」そしてアイドルプロデュース&リズムゲームアイドルマスターSideM GROWING STARS」(いわゆる「サイスタ」)。宝塚歌劇もSideMも学生時代からずっとマイペースに触れ続けている貴重なコンテンツです。このブログでは昨年からSideMのアイドルたちを宝塚歌劇団に組配属してみたいという記事を数人分ずつ更新していて、残すところはサイスタから登場したユニット・C.FIRSTのみとなりました。
 何を隠そう、今年のタカラジェンヌ芸名統計で所属組別の使用字の傾向を探ろうとおもったきっかけはC.FIRSTです。昨年の追加検証編天峰秀くんのことを「雪組っぽい名前」と表現したのですが、後から「むしろ『天』は星組に多くない?」と思ったんですよね。そして花園百々人くんのことは「花」の使用人数の多さから同様に「宙組っぽい名前」と表現したのですが、それこそ所属組別の使用率という観点で考えると違う答えになりそうで、どうしても気になっていたんです。

 そんなわけでSideMに登場する315プロダクション所属アイドル49名16ユニットが対象。
 現役タカラジェンヌの芸名に使われている字の一覧を用いて人数和を、所属組別の使用人数の和および比率を算出。さらにそれぞれの氏名がタカラジェンヌだと誰の人数和に近いのかを(筆者の独断で2~3名選んで)併記しました。昨年と今年の2年連続で人数和の変動が一致したタカラジェンヌの芸名は太字で示しました。

 せっかくなので人数和算出ルールをSideMに関係する名前に適用した例がこちら。


 モバゲー版SideMで続編が決定していて筆者もお気に入りの期間限定イベント「超常学園~覚醒スル切札~」でHigh×Jokerの5名が演じた役名を例とします。
 SideMのアイドルは必ずユニットに所属しているため、この5名からなるユニットの傾向を探るために人数和と使用率をひたすら足していきます。そうして所属組別の使用人数を全て足したものに対する各組の使用人数の和の割合(以下「人数基準」)では月組雪組、所属組別の使用率の和を全て足したものに対する各組の使用人数の使用率の和の割合(以下「比率基準」)では花組っぽいユニットということになります。
 また、この5名で最も人数和の大きい役名「水無月時雨」は
++++」 = 7+0+17+1+1 = 26
となり、同じ人数和のタカラジェンヌ水月胡蝶さん(研1生)が該当し、人数基準・比率基準ともに月組っぽい名前ということになります。ただしSideMに関しては集計対象人数が多く1人ずつの計算式を掲載すると画像の数が大変なことになるので、画像に掲載する計算式はユニットごとおよび315プロ全体のみとしました。

 SideMには本名ではなさそうなアイドルも数名いるので、ゲーム内のアイドルファイルおよび恒常カードの自己紹介台詞をもとに芸名として調べました。つまり、アスランベルゼビュートさん(Cafe Parade)については下線部分が集計対象です。出てこない文字はゼロ扱いです。

 なお、当記事の「現役タカラジェンヌ」は公式生徒名鑑である「2022年度版 宝塚おとめ」(刊:宝塚クリエイティブアーツ)に顔写真付きで掲載されている計424名を指し、その後の組替えや退団は反映していません。

 

 

 前回にならい、集計前に予想を立てました。

予想

 昨年と同じく1位は渡辺みのりさん、2位は華村翔真さんで、花園百々人くんは上位5名以内に入ると予想しました。315プロ全体では、事務所ロゴからの連想で星組に傾いていると予想してみます。なんとなくですがJupiterとDRAMATIC STARS星組、Beitは花組、彩は雪組High×JokerとF-LAGSは月組、S.E.MとLegendersは宙組に傾いて欲しいです。

結果

 ユニットごとに人数和の平均値と中央値も算出して表にしました。


 ここからはユニットごとおよび315プロ全体での所属組別の使用率の和および比率を掲載します。

 

基本データ

 人数和の最大値は83(3減)の渡辺みのりさん(Beit)、そして60の華村翔真さん()と続きます。最小値は0(不変)の神谷幸広さん(Cafe Parade)、硲道夫さん(S.E.M)、牙崎漣くん(THE虎牙道)、古論クリスさん(Legenders)そして眉見鋭心くん(C.FIRST)。人数和の平均値は13.9(0.8減)、最頻値は複数あり6(4減)・1(1減)・0(2減)、中央値8(1減)ですので、人数和が大きい少数のアイドルが平均値を押し上げていて、実際はやや小さめの人数和に集中していると考えられます。
 ユニット別平均値の最上位はBeit(33.7で1.3減)で、最下位はS.E.M(3.3で0.2減)。中央値の最上位はF-LAGS(27で7減)で、最下位はS.E.MLegenders(1で不変)でした。315プロ全体だと人数基準、比率基準ともに宙組に偏ります。

傾向(全体的に)

 平仮名を持つアイドルであるみのりさんと姫野かのんくん(もふもふえん)の間に翔真さんが入り、続いて「希」「咲」などの頻出字を持つアイドルたちが上位に入るという構図。人数和が大きいアイドルたちの顔ぶれはほぼ変わっていません。男性名で出てくることの珍しい「美」を持つ冬美旬くん(High×Joker)に次いで人数和の大きい5位が花園百々人くん(C.FIRST)はという、容姿端麗な女性の集う夢の花園・タカラヅカらしい結果となりました。
 その一方で変化が目立つのは昨年の人数和が小さい、特に5以下だったアイドルたち。前回の記事にも書いた通り全体的に人数和は減る傾向にあるため、現役タカラジェンヌ最小人数和である3未満のアイドルの人数が増えました。なかには人数和2以上だったのがこの1年で一気にゼロになったアイドルもおり、片や神谷幸広さん(Cafe Parade)、片や古論クリスさん(Legenders)という、名前の二次元アイドルっぽさでいえば真逆の2名がそうなるとは想像していませんでした。最頻値が3種類に増えたのはすごく意外だったのですが、ある程度人数和が大きい場合1~4程度の変動で自分と同じ人数和になるアイドルの人数が限られるため、と解釈すれば納得です。

傾向(ユニットごとに)

Jupiter

 平均値7位、中央値5位のユニット。人数基準では宙組、比率基準では花組に偏ります。昨年に引き続き人数和の大きい順にアイドルを並べると一番先に全員登場するという、安定感のある結果でした。天ヶ瀬冬馬くんはいずれも星組御手洗翔太くんは人数基準が花組で比率基準が宙組伊集院北斗くんは「斗」1字でいずれも花組雪組星組宙組に偏ります。

DRAMATIC STARS

 平均値8位、中央値8位のユニット。人数基準、比率基準ともに星組に偏ります。「天」「輝」「桜」星組に多いんですね。個人での人数基準と比率基準に関しては、天道輝さんと桜庭薫さんはいずれも星組柏木翼さんはいずれも宙組に偏ります。

Altessimo

 平均値13位、中央値13位のユニット。人数基準では月組、比率基準では研1生に偏ります。昨年の集計時に「『神』『楽』は使われにくい字なのでしょうか」と書いたところに華楽逸聖さん(研1生)が入団したため、神楽麗くんの人数和が増えました。2人とも使用字が少ないため、都築圭さんは人数基準が専科・花組月組雪組星組で比率基準が雪組、麗くんは人数基準が月組宙組・研1生で比率基準が研1生に偏ります。

Beit

 平均値1位、中央値3位のユニット。人数基準、比率基準ともに宙組に偏ります。片仮名芸名の減少の影響を平仮名および「城」の安定感で抑えた形です。鷹城恭二くんは人数基準が月組で比率基準が宙組ピエールくんはいずれも星組渡辺みのりさんは人数基準が雪組宙組で比率基準が宙組に偏ります。元花屋のみのりさんを擁していますが花組にはなりませんでした。

W

 平均値15位、中央値14位のユニット。人数基準、比率基準ともに雪組星組に偏ります。昨年あった兄弟の人数和の差5は今年3に縮みました。現役タカラジェンヌには15組(うち双子3組)の姉妹がいるのですが、蒼井兄弟と同じ人数和の差3の組み合わせとして聖乃あすかさん(花組)・水城あおいさん(月組)姉妹がいます*1蒼井悠介くんは人数基準が専科・月組雪組星組宙組で比率基準が雪組星組蒼井享介くんはいずれも雪組星組に偏ります。

FRAME

 平均値12位、中央値10位のユニット。人数基準では花組月組、比率基準では花組に偏ります。実は昨年と平均値と中央値の両方が全く変動していないユニットの1つです。握野英雄さんはいずれも月組雪組木村龍くんはいずれも花組月組宙組信玄誠司さんはいずれも花組に偏ります。

 平均値2位、中央値10位のユニット。人数基準では星組、比率基準では月組に偏ります。日本の伝統文化に縁のある彩ですが雪組への偏りは小さめ。猫柳キリオくんはいずれも月組華村翔真さんは人数基準が星組で比率基準が宙組清澄九郎くんは人数基準が宙組で比率基準が月組宙組に偏ります。

High×Joker

 平均値6位、中央値3位のユニット。人数基準では花組、比率基準では宙組に偏ります。フルネームの字すべてがタカラジェンヌに使用されているアイドルを2人も擁し、人数基準は「美」、比率基準は「秋」「山」の影響を受けました。秋山隼人くんはいずれも宙組冬美旬くんはいずれも花組榊夏来くんもいずれも花組若里春名くんはいずれも宙組伊瀬谷四季くんもいずれも宙組と、偏り方が綺麗に分かれました。

神速一魂

 平均値11位、中央値12位のユニット。人数基準、比率基準ともに花組月組雪組星組に偏ります。字の使用者が少なく偏り方も比較的均等なためこうなりました。昨年と平均値と中央値の両方が全く変動していないユニットの1つです。紅井朱雀くんはいずれも花組星組黒野玄武くんはいずれも雪組に偏ります。

Cafe Parade

 平均値9位、中央値6位のユニット。人数基準では月組雪組、比率基準では雪組に偏ります。個人的に雪組は意外だったのですが、理由はおそらくアスラン=ベルゼビュートⅡ世さん。片仮名および「世」は雪組率が高いんです。神谷幸広さんは使用字なし、東雲荘一郎さんはいずれも月組アスランさんはいずれも雪組卯月巻緒くんはいずれも月組水嶋咲ちゃんはいずれも星組に偏ります。

もふもふえん

 平均値4位、中央値8位のユニット。姫野かのんくんの人数和は昨年も風間柚乃さん(月組)と同じでした。強い。一方で「央」「橘」が減少という現象もありました。岡村直央くんはいずれも星組橘志狼くんは宙組・研1生、かのんくんは宙組に偏ります。

S.E.M

 平均値16位、中央値15位のユニット。人数基準では花組、比率基準では宙組に偏ります。ほとんとの人数和を「舞」の字で得ているのですが、「山」が宙組生のみの使用だったためこのような結果になりました。硲道夫さんは使用字なし、舞田類さんはいずれも花組山下次郎さんはいずれも宙組に偏ります。

THE虎牙道

 平均値10位、中央値6位のユニット。人数基準では月組、比率基準では星組に偏ります。現役に奏碧タケルさん(星組)がいること、「城」が月組に比較的多いことを考えると納得。大河タケルくんはいずれも星組円城寺道流さんはいずれも月組に偏り、牙崎漣くんは使用字なしです。昨年まで「漣」姓の生徒が在籍していたんですよね。

F-LAGS

 平均値3位、中央値1位のユニット。人数基準では花組、比率基準では宙組に偏ります。「月」の使用者が10人近く減ったものの「涼」が増えた結果中央値1位をキープできたといえるでしょう。秋月涼くんは人数基準が月組雪組で比率基準が宙組兜大吾くんはいずれも月組星組九十九一希くんはいずれも花組に偏ります。

Legenders

 平均値13位、中央値15位のユニット。人数基準では花組、比率基準では宙組に偏ります。「楽」を使用する生徒の入団で北村想くんの人数和が増えた一方、「リ(片仮名)」を使用する生徒の退団で古論クリスさんの人数和が減りました。人数和の大半は葛之葉雨彦さんです。雨彦さんは人数基準が花組で比率基準が雪組、想楽くんはいずれも研1生に偏り、クリスさんは使用字なしです。

C.FIRST

 平均値5位、中央値2位のユニット。人数基準では宙組、比率基準では雪組に偏ります。人数基準に関しては雪組星組宙組にあと一歩と迫りました。「天」はやはり星組に多かった。天峰秀くんは人数基準が雪組星組で比率基準が雪組花園百々人くんは人数基準が宙組で比率基準が雪組眉見鋭心くんは使用字なしです。

 

 

 人数和が大きくなるアイドルの傾向はなんとなく掴めてきましたが、字の傾向となるとなかなか難しかったなと思います。どの組の傾向に近いかという観点で予想が完全一致したといえるのはDRAMATIC STARSだけではないでしょうか。ユニット名に「STAR」を含んでいるので、星組っぽい名前という結論にはテンション上がりました。
 人数和に減少傾向があると書いてきた通り1~4程度減っているアイドルが大半なのですが、実は人数和が全く変動していないアイドルが約4分の1を占めていて、むしろ人数和が増えたアイドルは3名いるんですね。記事内で言及した「楽」使用者の入団以外だと、タカラジェンヌにおける「輝」の使用者増加の波に乗ったと考えられます。これが来年どうなるかは全く予想がつかないのが面白いところですね。

 

 前回の記事では実在のアイドルで、それをふまえて今回は二次元アイドルで検証を行っていた最中、筆者の脳裏にとある疑問が浮かびました。
それは、
「一般的な姓名、あるいは平仮名を含む名前は宙組に偏りやすいのでは?」
というもの。今年の検証記事で「宙組」を目にした回数が多い気がするのは、きっと筆者だけではないはずです。

 

 というわけでこの記事は中編。後編では、これまで筆者がこのブログで触れたことのなかった別ジャンルでの調査結果を書いていきたいと思います。

 

 読んでいただき、ありがとうございました!

 

※当記事に掲載している図表は予告なく修正・変更することがありますのでご注意ください。

*1:実は人数和の差がより小さい組み合わせがあり、愛海ひかるさん(宙組)・紀城ゆりやさん(雪組)姉妹が人数和の差2です。