gzmlhzmkwq7w3の日記

 自分の趣味とか雑感その他を、気が向いた時に書き連ねる予定です。【2025/9/12追記:筆者がブログを始めるきっかけになったアイドルユニットからメンバーが1人離れる前に公式YouTubeユニット単体動画で1000万回再生を達成するためこの欄で協力を仰ぎ達成できました。再編成を経て、今は8人組バンドアイドルユニットを応援しています。先輩のカバー曲、見ていただけると嬉しいです。https://www.youtube.com/watch?v=A2mshChzqpY】

旧ジャニーズ事務所の性加害問題と宝塚歌劇団のパワーハラスメント・過重労働問題に面した両者のファンの考えを書いておきたい

 X(旧Twitter)アカウントでは筆者の考えをポストしましたが、この日記を更新するにあたって何も触れないままでいるのはおかしいと思い、理路整然とは言い難いと思いますが私見をまとめることにしました。
 ご意見の相違があったり読了できる時間がなかったり、あるいは性的暴行や自殺に関する記述を読むのが辛いという方は、最後の項目だけでも読んでいただければ幸いです。
※問題の性質上、前者については新社名ではなく旧社名を用いています。

 

 

ジャニーズ事務所

 調査報告書の概要版と公表版は、現在SMILE-UP. 社の被害補償特設サイトからダウンロードできます。両者を読みました。また、筆者が既にXのアカウントに投稿した内容の焼き直しが多いと思います。
 この後に宝塚歌劇団が依頼したほうの調査報告書も読むことになったのですが、報告書そのものは宝塚歌劇団が依頼したものに比べると詳細かつ読みやすく感じました。宝塚歌劇団が依頼したほう、そのままでは文章内検索ができない仕様で不便だったんですよね。
https://www.smile-up.inc/s/su/group/detail/info-711?ima=3738

再発防止の意義

 P.42「第3 本事案の原因」に、この企業およびメディアに対応が求められる理由が詰まっていると感じました。補償結果の最終報告や再発防止目的のコンプライアンス研修の内容報告が上がってくるか、この企業の問題をきっかけにして誰が当事者であっても性犯罪を許さない社会に変わっていけるか、を注視し続けることが現段階のファンの役目だと考えています。
 この問題にまつわる意見の一部に「加害者が故人なのになぜ今更対応しないといけないのか」「聞き取りだけで客観的な証拠がない」といったものがあると思いますが、P.19 「3 性加害 (5) その他」の記載から社長以外の加害者も野放しにされていたであろう社内環境がうかがえますし、そこから再出発する必要があるのは明白です。また、あのとき被害を受けたんだと後から認識した人もいるでしょうし、加害するのは社内の人間だけとは限りません。その場合の対応フローまで備えたところでやっと安心だと個人的には思っていたので、SMILE-UP.社のニュースリリース「再発防止策の実施状況について」で内部通報制度における外部窓口の設置および周知がなされているのはその第一歩と捉えています。ハラスメント研修を行った側もしくは受けた側による内容の報告があればなお良いと思います。
https://www.smile-up.inc/s/su/news/detail/10018?ima=2834

この問題について別の仕事の取材で所属タレントに意見を聞くメディアも変だなとは思っていたけど

 筆者が悪手だと思っている点を1つ挙げると、所属タレント(だった人)を矢面に立たせたことです。一連の問題はタレントではなく企業が矢面に立つべき事案でした。またいくら本人に覚悟があったとしても、引退した者を含めタレントがその場にいることで、会見の構図と要点や世の中の関心がかき乱されました。
 そもそも何故こんなに大きな問題になったかというと、大人が多数の子供を傷つける行為が、権力に基づく構造を背景に野放しにされ続けたからなんですよね。所属タレントを応援する身としては今後に不透明さがいくつもあるしタレント本人の心境は計り知れないけれど、それでも一大企業の後始末を他山の石として取引先以外にもあらゆる犯罪を許さない機運が社会全体に高まれば、タレントのことは守りたいけど事務所の悪いところは変えるべきというファンの板挟み感情も報われるだろうと思っていました。
 しかし今現在は大局が見失われているような気がしてなりません。児童虐待や性的暴行、そして告発者への二次加害のニュースが絶えない現在、あの有名な旧ジャニーズ事務所が払った代償と教訓は社会へ還元されているのでしょうか。どこか他人事のように思っている人が大半ではないでしょうか。心当たりがある人は、今すぐ自分の行為を省みて謝り自制することから始めてください

想起した5年前の事件

 旧ジャニーズ事務所の所属タレントたちの出演番組の一部は終了・一新されつつあります。筆者の好きだった「ザ少年倶楽部」(NHK BSプレミアム*1)も「ニュージェネ!」(NHK BSP4K)にリニューアルが決まりました。個人的に恐れているのが、所属タレントがハラスメントを起こしてしまうのではないかということです。ハラスメント研修が適切に行われていれば良いのですが、どうしても思い出してしまうのが「Rの法則」の事件*2。前述の社内環境で少年期や青年期を過ごしてきたことを差し引いても、何か起きた時により厳しい目を向けられるのが所属タレントたち。今回の件で旧ジャニーズ事務所のタレントの出演機会そのものが失われるのを覚悟していましたから、所属事務所に限らず多数のアーティストが出演する番組という形でリニューアルされたのは意外でしたし、タレントだけでなくファンの行動も試されているような気がします。真っ当に仕事をしている所属タレントの活動の場が奪われることが今後ないよう、祈るだけです。

 

宝塚歌劇団

 調査報告書の概要版については2023年12月18日に掲載取り止めとなりましたが、調査報告書を受けての対応については歌劇団ホームページの当該ニュースからダウンロードできます。これを読むとともに、2023年11月4日の歌劇団の会見、遺族代理人弁護士の会見および12月7日の遺族代理人弁護士の会見の映像を見ました。

https://kageki.hankyu.co.jp/news/20231114_1.html
https://www.youtube.com/watch?v=-Fp4uhPPjX8
https://www.youtube.com/watch?v=hqk6uPAMgiQ
https://www.youtube.com/watch?v=f9C7otNm17I
 最初にお詫びさせてください。
 この日記では組配属や舞台上での性別や新人公演の話題が登場する複数の記事を公開しましたが、その当時は新人公演の長の期の仕事がここまで多岐に渡っていたことを知りませんでした。
 新規で用意する必要のある衣装のレポート作成やスケジュール調整作業といった演者にとって必須でない業務を課されていた生徒さんたち、タスクシフトできる状況ではなかったであろう環境のスタッフさんたち、そして筆者のタカラヅカ観に基づく日記を通して取り上げた方々と宝塚歌劇を知った読者の皆さんに、無知な筆者のイメージやバイアスをむやみに広げる内容だったことを恥じています。申し訳ありません。


 旧ジャニーズ事務所と異なり決着のめどが立っていない問題のため、多く語ります。

供述の信頼性をどこに置くか

 第三者委員会の条件を満たしていない、遺族側の証拠を採用せず劇団看護師の聞き取りを採用したといった部分を差し置くにしても、記述の多くが事実認定の矮小化ととられてもやむを得ないとは思いました。
 例えば、ある劇団員の供述を取り上げたうえで「当該供述は自ら直接当該発言を聴いたのか、誰かから聞いたものなのか判然とせず、客観的な証拠もないため、当該発言があったかどうか判断することはできない」としたP.6 「第2 6 (3)全体の話し合い後の経過等」の他の部分にもありましたが、供述を裏付ける客観的な証拠がなかったり少数だったり伝聞だったりといった部分を持ち出して過小評価する記載が続くように映りました。これについては、劇団側の会見でも上記動画の1:47:28~で一部週刊誌の記者から質問がありました。

総合すると想像より過酷な状況なのでは

 筆者が気になったところを他に挙げると、P.13 「第3 6 (1)事実の概要」から複数回登場する「指導」について、具体的な言動は報告書にほぼ出さずに回数と声の大きさ、人格否定の有無などを総合して「社会通念に照らして許容される範囲を超えるものとは言えない」としつつ別項で精神障害を引き起こすような程度の心理的負荷が故人にかかっていた可能性が否定できない」とした点。
 仮にそうした内容だったとしても、亡くなった生徒が置かれた状況を総合して上級生の言動の評価を行わなかったところに違和感があります。芸事を極め舞台を務めるために最年長でも18歳で宝塚音楽学校に入学し少人数の密接な関係下で青年期を過ごしてきた生徒たちにとって、「上級生からの指導」自体が社会通念から離れた重いものとなるのではないでしょうか。しかも亡くなった生徒の場合は

  • 1つ前の本公演稽古期間の組内の全体の話し合いの後、過呼吸を起こして介抱されるほどの心理的ストレスを職場で受けたうえで
  • 1人残されてしまう同期のために在団期間を延長したという逃げ場のない状況にあり
  • 制度変更や公演内容難化などの負担を抱えて十分な睡眠時間もとれないまま長の期の仕事を務める必要があった

状況で、上級生自身が考えるよりも深刻に上級生の言葉や指導を受け止め、亡くなった生徒が自分自身を追い詰めるようになったことは想像に難くないです。

指導の相当性って何だろう

「第3 6~9」で上級生の指導が「相当性を欠くものと言えない」と評価された複数の問題で、亡くなった生徒が新人公演の配役表を研7以下のグループに先行漏洩した理由を聞かれて回答を二転三転させたこと、振り写しの要否についての相談が遅れたことなどを根拠の一部に挙げています。しかし、思うように事が進まなかったり余裕のなかったりといった状況にいる時、不注意や判断ミスや前言撤回を絶対に起こさない自信が筆者にはありません。
 また、舞台に立ったことのない人間に見当もつかないこととして、本役へのお声がけコミュニケーションが舞台稽古1日目と決まっている理由が理解できませんでした。長の期の多数の業務が頭の中にあったか、あるいは前述の状況で集中力を欠いていたかと推測しますが、リハーサルともいえる舞台稽古の日にコミュニケーションを成立するため「芝居中のある場面の出番前に一緒に舞台袖にいた時」に本役に声をかけるのはハードルが高く思えます。コロナ禍から復活したこのコミュニケーションについて機を逸しかねないタイミング設定そのものを変えるという形の問題解決を図った動きは報告書には見当たらないままでしたし、亡くなった生徒自身の落ち度が彼女へのパワーハラスメントを否定する根拠にされていたのは、正直に言うと可哀想だと感じました。

そもそも「生徒間の問題」だと思われている気がする

 これは疑問なんですけど、そもそも演出家を含めたスタッフへのハラスメント研修はしないんでしょうか?外部だとやっているところはあります。そもそも宝塚歌劇団が一部週刊誌に露骨に狙われだしたのって、元演出家のハラスメント行為の記事が発端じゃなかったですか?
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunka_gyosei/kibankyoka/no-harassment/index.html
 https://momocan.co.jp/training/
 勝手に引用させてもらい、また急に口調が荒くなりすみません。今月はこんなこともありました。
https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202312/0017122660.shtml
 演出家ひとりにショーや芝居制作の権力が集中する構造 *3が続いているのを見ると、20年以上前に起きた元作曲家によるセクシャルハラスメント事件*4も過去とはいえないのでしょう。

 

両者に関して思うこと

雄弁な攻撃に晒されると沈黙の声は聞こえなくなる

 旧ジャニーズ事務所の場合、10月に被害者の1人が自ら命を絶ったと報道がありました。各個人の告発内容の妥当性は被害者救済委員会が判断するものと考えている筆者は、一部のゴシップめいた報道のある告発者も含めて是非を判断する材料がないことから、何も言わない姿勢を貫いていました。個人攻撃とも解釈できる言葉を一度でも投げかけてしまったら、その行為を覆したりなかったことにしたりはできないからです。このニュースを見た時、筆者は無力感を覚えました。被害者や家族に対する誹謗中傷について、今でもあくまでSMILE-UP.社は具体的な措置をとると表現していません。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231114/k10014257421000.html
 そして宝塚歌劇団の場合の何が怖いかというと、生徒さんが亡くなった理由について劇団および遺族側代理人弁護士の主張と全く違うものを挙げて訴えるポストが流布されていることなんですよ。サービスのガイドラインに反しない限りポストの内容は自由です。しかし、亡くなった生徒さん自身だけでなく劇団所属の生徒さんが公式に意見を表明する手段がない状態で、そのポストを広めて遺族側の方々を貶めるような言動がウェブ上に散見されるのも事実です*5
 誹謗中傷や二次加害につながる文章を見ない、見ても拡散しない、そして不確かな情報を語らないという姿勢を貫く人たちの努力は、あのような行為に押し流されていきます。

大人の責任

 また逆も然りで、パワーハラスメントとされる行為をしたと一部週刊誌に書かれた生徒さんを貶める言動も許容されないと考えます。彼女たちも大人が介入できなかった環境の被害者だと思うからです。
 事件と関係ないためか調査報告書に言及がない出来事として、今年の小劇場コンサートの舞台上で生徒自身が一部週刊誌の記事内容の弁明をした回がありました。その現場にいなかったので内容の是非について評価はしませんが、筆者は音楽学校の姿勢が「教育的配慮に欠けた」とされた退学裁判事件を想起しました。青年期の人間を預かる身として、適切な対応をとり健全な成長を支えるのが劇団や音楽学校の内部の大人の仕事でしょう。
 音楽学校の改革がここ数年で進んだのは喜ばしいことですが、もっと前に音楽学校にいた現役生徒へのフォローを怠り、自主性に任せた劇団の姿勢が、今回の出来事を招いたのではないでしょうか。

※なお火傷の件が週刊誌から劇団に通知されたのは小劇場コンサートの千秋楽後だそうなので、これについて舞台上で弁明することはできません。

歌劇団も遺族側も公表していない芸名を使用する報道について

 歌劇団も遺族側代理人弁護士も、亡くなった生徒の芸名は公表していません。おそらく両者の協議がある程度合意に達するか決裂するまでは公表しない、もしくはできないという判断がなされているのだと思います。
 疑問なのは、その状態にもかかわらず彼女の芸名を使用して雑誌やウェブ上に掲載するメディアがあることです。該当メディアの記事を直接読んだことがなく芸名を使用したかまでは知りませんが、パワーハラスメントとされる行為をしたとされる生徒のことも特定可能な情報を出して報道したことは把握しています。人命が失われた重大なかつ慎重な問題について人の好奇心をみだりに煽る行為であり、亡くなったか否かに関わらず生徒への配慮に欠ける行為でしょう。歌劇団も遺族側の方々も抗議するつもりはないんでしょうか?
 調査報告書を読み筆者が「供述の過小評価ではないか」と疑念を抱いた点について歌劇団の会見で的確に質問したのがこのメディアの記者でした。しかしそれは別として、芸名を報道に利用するこのメディアの姿勢には疑問を抱いています。会見の質問でも、亡くなった生徒の芸名を出していましたね。
 そして、このメディアというか一部週刊誌が報道した生徒の芸名を広めたり意見発信に使ったりする人たちにも疑問を抱いています。

環境改善が必須なのは、加入者が居ないと成立しない職業だから

 失われた人命や尊厳は元通りにすることができません。旧ジャニーズ事務所の元社長が青少年に性的暴行を加えたこと、宝塚歌劇団が生徒の命を守れなかったことについては、それぞれ旧ジャニーズ事務所宝塚歌劇団が責任を負って補償や謝罪をするべきものと考えています。
 それをふまえて何故ただのファンである筆者がこの問題の行く末にこだわるのか。

 少年期・青年期の芸能活動のほとんどに保護者の協力が不可欠な中、こうした事件や問題が明らかになった場所へ自分の子供を預けたいと思えないな……と感じたのがその理由です。
 旧ジャニーズ事務所のほうは調査報告書公表版P.18「第2 2 (2) エ (ウ)ジャニーズJr. 体制の整備」に記載があるように、元社長の体制下で整備されていなかったジュニアの契約が整備されました。宝塚歌劇団について、入団から5年間の「演技者専属契約」(雇用契約)と6年目以降の「出演契約」(業務委託契約)への切り替えがいつから行われていたか筆者は分かりません。これが決められた当初はそのスタイルが妥当だったのでしょうが、今回の件は社会の流れに応じた検討や変更で防げた悲劇だったのではないか、という思いが残っています。

 そしてひたすらこの文章を書く筆者を突き動かしているのは、旧ジャニーズ事務所の所属アイドルや宝塚歌劇団の生み出す作品にエネルギーとモチベーションを貰ってきたことなんです。辛いときに元気をくれた、知らない世界を教えてくれた。そうした思い出があるからこそ、そこに身を置く方々の心身の健康が損なわれない環境であってほしいし、応援し続けられる存在であってほしい。
 両者の事件が「有名プロデューサーの少年愛」「女の園のいじめ」というスキャンダラスな切り口ではなく、権力構造や労働関係に基づく問題として取り扱われ、これからの社会をよりよくするきっかけになることを願っています。


 正直に言うと、これまで通りの熱量で両者を愛好したり楽しんだりし続けられるのかは筆者自身にもまだ分かりません。
 こんな思いを抱えるのは矛盾じゃないかと思いながら、タカラヅカの別の組の公演の配信を見たり配役決定のニュースを喜んだり、好きな所属タレントの出演番組を見たり感想をポストしたりしています。
 ここまで書き上げるのに2か月以上かかりましたし、結局のところ好きな物事に対する甘さを捨てきれていないと自覚しています。
 この文章を読んで、両者のファンだとこういう思考に至ることもあるんだな、と思っていただければ幸いです。

 

何かを応援するにあたって気を付けねばならないと感じたこと

  • 声を上げた者を傷つける行為はあってはならない。
  • 矢面に立つべき者が誰かを見誤ってはならない。
  • おかしいと思ったことは顧客目線でも発信する。
  • 再発防止・改善の経過と結果を注視し続ける。

 

 筆者個人が好きな物事をこれからも応援するために決めた心構えはこの4つです。

 

 この記事の後には、今秋の観劇旅行記のおまけ編を更新する予定です。少なくともその時々の自分の心の動きそのものに偽りはないので、今の自分がどう思っているかということは関係なく、素直に書いた文章です。
 紹介文にもあるように「自分の趣味とか雑感その他を、気が向いた時に書き連ねる」日記なので、これからもマイペースに更新していきたいと考えています。

 

 読んでいただき、ありがとうございました。

*1:2023年12月1日のNHK BSチャンネル改編前に放送が終了したため便宜上の記載。

*2:2018年2月12日に旧ジャニーズ事務所に所属していた当時46歳のタレントが、NHKEテレの教養バラエティ番組「Rの法則」で共演していた女子高校生に飲酒させた上わいせつな行為をしたとして、強制わいせつ容疑で書類送検されました。番組は打ち切りとなり、このタレントは所属ユニットの脱退および事務所との契約解除に至りました。

*3:例えとして不適当な気はしますが、筆者が今年観劇した公演の芝居の終盤に、歌でもBGMでもない部分で突然ドイツ語の会話が登場しました。どの言語を話しているか分からず客席で戸惑いましたし、観客に不親切な部分を事前に修正するシステムが存在するのか疑問に思いました。

*4:当記事については人名を書かないように努めています。気になる方は「専属作曲家 セクハラ 謹慎」でウェブ検索してヒットするWikipediaの個人名記事に目を通したり、個人名について調べたりしてみてください。

*5:2023年12月8日にNHKで放送した「かんさい熱視線 あるタカラジェンヌの死 宝塚歌劇団で何が…」に個人を特定できない形で現役生徒が出演しましたが、その行為を責めるものではありません。

ヤーレンズ第1回単独ライブツアー2025「熱い胸さわぎ」in東京(北とぴあ・さくらホール)公演を観たので感想を書きたい

 筆者が2024年初頭から興味を持ち、ポッドキャストを含め出演番組をチェックしている漫才師のヤーレンズ。第1回単独ライブツアー開催が発表されたのはちょうど季節が一周巡ろうとしていた頃のことです。
 筆者の居住地に近い会場もあり、折角の機会にということで各地の公演に申し込むも落選続き。厳しいだろうと思っていた東京追加公演の当選は、抽選結果発表日にチケプラから届いた「【チケプラ】入金完了のご連絡」という題名のメールで知りました。
 というわけで、筆者にとって初参加のお笑いライブになった2025年9月4日(木)公演を観に行ってきた感想を書いていきたいと思います。

※あくまで筆者の記憶と主観に基づく感想であり、実際の出来事と異なったり抜けていたりする可能性があります。ご注意ください。
 掲載している写真はすべて会場外、あるいは写真撮影OKタイムの会場内のものです。※

 

 

開演まで

 会場は東京都北区にある北とぴあ さくらホール。JRおよび東京メトロ王子駅の近くです。幸いにも会場の近くにお宿をとっていたので、悠々と19時05分ごろに会場到着。電子チケットを提示し、入場時にスマートフォンの画面にスタンプを押してもらいます。
「わー!地元のホールのキャパの4倍だ!隣の地区のよく使っていた大きめのホールでも2倍!すごい!」とおのぼりさん感覚が抜けないまま着席。

 うまく撮れませんでしたが、チケプラと「パンサー向井の#ふらっと」(TBSラジオ)からのお花も届いていました。

 1階通路より前の、ほぼ正面の座席でした。開演を待つ間は当ツアーのフライヤーが投影されていたのですが、追加公演である北とぴあの情報が掲載されていないバージョンでした。追加公演なんだなあとしみじみ。

本編

 書き始めて思ったんですけど、お笑いライブの感想って難しいですね。ネタの笑い所そのものについて書くと今後参加する人の楽しみを奪ってしまう気がするので、この公演ならではと思った出来事を中心に触れていきます。筆者が観られるのはこの公演だけですが。

 とにかく雑談、無軌道フリートーク、誰が呼んだか“C調漫才”。90分公演でネタ7本を予定している、という宣言を「収まるわけない」というリアクションで受け止める客席。最初の2本で60分使うのは伊達じゃない面白さ。最後のネタなんて本人たちも客席も体力かなり削られてただろうに、会場全体に奇妙な一体感がありました。義務教育の知識から政治いじりまで、幅広い年代の観客を置いてきぼりにしたりしなかったりの話芸に振り回されながら笑いっぱなしでしたね。終演後の参加者アンケート画面で披露ネタ一覧の題名を見られるんですけど、「この雑談ってどのネタのときに喋っていたやつだ……?」と時々ふと思い出してはスクリーンショットを眺めて脳内で点と点を線でつなげてます、今も。

 ボケの楢原真樹さんが変わった人を演じる形式の漫才で名を馳せたコンビですが、そうじゃない形式の漫才もあるんですよね。普通に雑談するタイプのものとか、その中間みたいなものとか。そちらも面白くて好きですね。
 東京開催で平日夜の1公演。終演後に家に帰れるからか、開演直後はおふたりとも元気。特に楢原さんは出てくるたびに手足を楽しそうに動かしてご陽気な感じでした。あとベルトを忘れたとのことで何度もシャツをズボンに仕舞っていたのと、ジャケットの下に着ていたシャツがどんどん汗だくになっていくのが見えたのが印象に残っています。あと、舞台上手の花道っぽいところを駆け抜けていく時にスピーカーからすごい音がしていました。全力お転婆おばさんの擬人化?
 お客さんたちがどこから来たのか質問したなかに夜行バスで兵庫まで帰るという方がいたので、ツッコミの出井隼之介さんが「(シートを)3列にしな!?」としきりに声掛けていました。生で見た出井さんは口跡明瞭で髪型がバッチリ決まっていてお顔がぷくぷくでした。ブレイクタイムのあれはずるい。

 後半のネタに入るたびヤーレンズが客席へ「暑くない?」って質問を投げかけてきたんですけど、筆者の座っている範囲から見える客席ではあまり共感している人がいないように見えたんですよね。1階通路より後方や2階席の皆さんがどう反応していたのか、今更気になっています。筆者個人としては、言われてみれば暑かったかもしれないけどこんなもんかなあくらいに思っていました。公演時間が押しすぎて空調切られた、というのは本当なのか。

 ネタの笑い所そのものについて書くことをここだけは許してほしいんですけど、筆者は宝塚歌劇を観る人間なもので、楢原さんがタカラヅカとかスカーレット(・オハラ)とか言い出したときは心の中でツボッてました。あとトイレットペーパーを蹴っ飛ばす大家さんを生で見られた時は感動しましたね。

写真撮影タイムから終演まで

 北とぴあ さくらホール公演の倍率が3倍(会場ではそう言っていたが実際は5倍らしい)ということもあり1階下手最前列のずっと埋まらなかった空席をネタにしたり2階席を徳がどうのこうのといじったりしていた楢原さんでしたが、写真撮影タイムは2階から登場するという粋な計らい。出井さんは公演グッズのTシャツを持ちながら1階をくまなく移動し、子供の観客とも記念撮影していました。

 公演ごとに撮影している客席集合写真を撮影し、出井さんの口からM-1グランプリ2025出場宣言も聞けたところで閉幕。
 終演直後に個人的な知人へメッセージを送った記録があったのでそれを参考にすると、19時30分開演の21時44分終演なので、上演時間なんと134分。帰りの時間あるなら帰っても大丈夫だよ、的な声を掛けながら漫才するわけです。ちなみに出井さんははける間際まで「3列にしな!?」と言っていました。

筆者の個人的な反省

 ヤーレンズの公式YouTubeチャンネルでは、手作りのお笑いライブ鑑賞マナー動画が公開されています。この単独ツアーでも冒頭で流れました。それを何度も見ていたくせに、頭を動かしてしまって後ろの席の方の視界を遮ってしまった場面がありました。誠に申し訳ない。
 テレビで演芸を見ることに慣れすぎて、見えない場所にあるものを見られて当然と思ってしまうのがいけないなあと反省。前述のとおり筆者は宝塚歌劇を含む舞台のほかアイドルのコンサートにも足を運んだことがあるのですが、そういう時には座席の角度の都合で見えないものを諦めようという精神で臨んでいたのに、お笑いライブができなかったのが悔しいです。次こそは気を付けたい。


 思いの向くままに書いたのでただの駄文乱文になってしまいました。

 当記事では触れていませんが今回の筆者の目的はヤーレンズの漫才を観に行くことだけではありませんでした。そちらについては後日別の記事で公開するかもしれませんので、またの機会にお楽しみいただけると幸いです。

 ブレブレですが撮った写真を順不同で貼り付け。



 関係者の皆さんのポストも貼り付け。


 初めてのお笑いライブがヤレ単で幸せでした!とっても楽しかった!
 ヤーレンズのお二方、ライブの企画と運営にかかわったすべての方々、観客の皆さん、そしてこの記事を読んでいただいたみなさん、ありがとうございました!

今週のお題「ローカルめし」について書きたい

今週のお題「ローカルめし」

 昨年9月某日に四国西部を鉄道で旅行しました。その目当ての1つが宇和島鯛めし。


 愛媛の鯛めしには、鯛を丸ごと1匹炊き込む東予中予のものと、調味だれに漬けた鯛の刺身をご飯にのせる南予のものがあるそうです。今回賞味したのは南予のもの。JR予土線乗りつぶしを計画していたため、宇和島駅からほど近い「かどや駅前本店」でいただきました。
 他のお店ではどのように提供されるか存じ上げませんが、このお店はたれと生卵の入った容器に刺身や海藻などを入れてかき混ぜ、ご飯にのせて食べるという工程まで個人でやる形式です。好きなペースで食べられるのが嬉しかったですね。鯛のお刺身も美味しかったです。

 愛媛、また行きたいな。

 

 読んでいただき、ありがとうございました!

2025年版・好きなジャンルの名前がどれくらい現役タカラジェンヌに近いかを調べたい<大相撲力士>

 当記事は2025年版です。2023年版以前をお探しの方は、お手数ですが「芸名統計2023」もしくは「芸名統計2022」カテゴリから記事をご確認ください。

 

 前回の記事では宝塚歌劇団の現役生徒の芸名に使われる字および読み仮名について調べたデータをもとに、それぞれの芸名に含まれる字を使っている延べ人数を算出しました。

 このデータを用いて、筆者の好きな人たちの名前はタカラジェンヌだとどなたに近いかを調べました。

 なお今年度はおおむね1ジャンル1記事でお送りします。

 

※この記事から読まれた方はおそらく筆者が何をやっているのかよく分からなくなると思われますので、前回の記事に一度目を通していただけると良いかと存じます。※

gzmlhzmkwq7w3.hatenablog.com

 

 

 延べ人数算出ルールを架空の人名に適用した例がこちら。

 延べ人数を算出する際に「代++++い×2+」というふうに通算使用人数を足していき、同じ延べ人数のタカラジェンヌは字部門だと妃華ゆきのさん(雪組)ら3名、読み仮名部門だと飛翔れいやさん(月組)ら3名が該当します。
 同じ字が2回登場した場合に二重に集計する理由は、「代々木だいいち」と「代々木だいち」のように1文字の有無で印象が変わることがあるためです。「々」のような踊り字や「ょ」のような拗音、「眞」と「真」のような旧字体新字体は異なる字として集計します。要するに、字の種類と出現回数だけで判定しています。出てこない文字はゼロ扱いです。
 なお、当記事の「現役タカラジェンヌ」は公式生徒名鑑である「2025年度版 宝塚おとめ」(刊:宝塚クリエイティブアーツ)に顔写真付きで掲載されている計423名を指し、その後の組替えや退団は反映していません。

 

 

 この記事で集計したのは大相撲力士。
 集計対象は、令和七年七月場所の番付が発表された2025年6月30日に日本相撲協会公式ホームページの相撲部屋一覧からプロフィールを閲覧可能であった力士619名です。力士以外の掲載者(師匠・年寄・行司・呼出・床山・若者頭・世話人)は除外します。
また、四股名は前半のみ集計し敬称略で記載していきます。
※例を挙げると、現在の伊勢ヶ濱親方の現役時代の四股名照ノ富士 春雄」は「照ノ富士」部分のみをカウントします。

予想

文字部門

 相撲部屋ごとに受け継がれる字や、師匠の字を四股名にもらう文化のある大相撲。ということで「大」「翔」の多さで堅実に稼ぐ追手風部屋が部屋単位では強いと考えます。

 力士個人としては花の海(二所ノ関部屋)、美ノ海(木瀬部屋)、空海(立浪部屋)、朝乃山(高砂部屋)が強いと考えました。過去に四股名の前半後半を合わせて幕内と十両のみで統計を取った際の1位だった宇良(木瀬部屋)は「宇良和輝」の後半の「輝」で稼いでいたので、今回はそこまで伸びないと予想します。
 なお、読み仮名部門については集計が間に合わなかったため今回は調べていません。

 

結果

力士個人編

 最終結果の表を示します。字は細かいですが、画像のコピーか拡大で読めると思います。


基本データ

 延べ人数の最大値は隈乃花(武隈部屋)と花の海(二所ノ関部屋)の54、その後美ノ海(木瀬部屋)の52、美浜海(玉ノ井部屋)の50、風凰花(押尾川部屋)の48、霧乃華(荒汐部屋)と和気乃風(中村部屋)の47、風桜輝(押尾川部屋)の46、宮乃風(中村部屋)の45、英乃海(木瀬部屋)の44と続きます。最小値は127名の0で、全員の名前の記載は省略します。

傾向

「花」「乃」「風」「海」といったタカラジェンヌ人気の字を持つ力士が上位を占めます。1位の隈乃花は「隈」の字の存在感ゆえにノーマークでした。また四股名でよく用いられる『の』と読ませる字のタカラジェンヌ間の人気は「乃」「の」「ノ」「野」の順なので、トップスリーが綺麗にこの字を使っていたことになります。
 過去にタカラジェンヌ式芸名をとったジャンルでいうとアイドルマスターSideMはひらがな、ジュニアは「斗」「真」「輝」の3つのどれかが入っていると延べ人数が大きくなりやすい傾向にありました。男性だけの業界という共通点がありながら、用いられる字の特徴がバラバラなのも面白いところです。

 

相撲部屋・一門別編

 相撲部屋45か所が5つの一門に分かれているということで、相撲部屋および一門ごとに合計値、平均値および中央値の順に並べ替えた表も作成しました。上記の表のセルの色分けも一門ごとに設定してあります。

基本データ

 合計値の大きい相撲部屋は順に追手風部屋高砂部屋九重部屋と続きます。合計値の小さい相撲部屋は順に雷部屋、朝日山部屋錦戸部屋でした。
 平均値の大きい相撲部屋は順に押尾川部屋中村部屋追手風部屋と続きます。平均値の小さい相撲部屋は順に雷部屋、鳴戸部屋浅香山部屋でした。
 中央値の大きい相撲部屋は順に押尾川部屋追手風部屋九重部屋と続きます。合計値の小さい相撲部屋は順に二所ノ関部屋鳴戸部屋大嶽部屋でした。

 合計値の大きい一門は順に出羽海一門二所ノ関一門高砂一門時津風一門伊勢ヶ濱一門です。
 平均値の大きい一門は順に高砂一門時津風一門出羽海一門二所ノ関一門伊勢ヶ濱一門で、中央値では時津風一門出羽海一門が入れ替わります。

傾向

 タカラジェンヌに人気の字が師匠や部屋由来でつけられた、なおかつ力士の所属数の多い相撲部屋が合計値で上位に来ます。追手風部屋「翔」高砂部屋「朝」九重部屋「千」ですね。所属力士が多い部屋であっても、部屋で受け継がれる字を使用しているタカラジェンヌの人数がゼロまでいく(伊勢ヶ濱部屋「富」「士」玉ノ井部屋「東」がこれにあたります)と合計値はここまで伸びません。
 平均値については、かつて尾車部屋に在籍し現役時代に「風」のつく四股名を名乗っていた親方のいる押尾川部屋中村部屋追手風部屋を追い越してワンツーフィニッシュ。中村部屋は個人でトップテンに入った和気乃風宮乃風が平均値を押し上げています。
 中央値についてはいずれも全体的にタカラジェンヌ人気の字を使用した力士の多い相撲部屋が上位に落ち着きました。

 一門ごとでいうと、合計値については途中まで所属力士の多い順に並ぶのですが途中から時津風伊勢ヶ濱高砂という並びではなくなります。平均値と中央値については所属力士の人数が最少の高砂一門が最大となります。いずれも相撲部屋ごとの合計値の一覧を見れば納得かと思います。

 

 追手風部屋が強い、という予想は的中したのですが個人単位の予想は難しかったですね。

 筆者が自己満足のために急ピッチで行った統計のため集計ミスがなければよいのですが、あれば教えていただけると幸いです。

 読んでいただき、ありがとうございました!

 

 

※当記事に掲載している図表は予告なく修正・変更することがありますのでご注意ください。

2025年版・好きなジャンルの名前がどれくらい現役タカラジェンヌに近いかを調べたい<ジュニア>

 当記事は2025年版です。2024年版以前をお探しの方は、お手数ですが「芸名統計2024」「芸名統計2023」「芸名統計2022」もしくは「芸名統計2021」カテゴリから記事をご確認ください。

 

 前回の記事では宝塚歌劇団の現役生徒の芸名に使われる字および読み仮名について調べたデータをもとに、それぞれの芸名に含まれる字を使っている延べ人数を算出しました。
 このデータを用いて、筆者の好きな人たちの名前はタカラジェンヌだとどなたに近いかを調べました。

 なお今年度はおおむね1ジャンル1記事でお送りします。

 

※この記事から読まれた方はおそらく筆者が何をやっているのかよく分からなくなると思われますので、前回の記事に一度目を通していただけると良いかと存じます。※

gzmlhzmkwq7w3.hatenablog.com

 

 

 延べ人数算出ルールを架空の人名に適用した例がこちら。

 延べ人数を算出する際に「代++++い×2+」というふうに通算使用人数を足していき、同じ延べ人数のタカラジェンヌは字部門だと妃華ゆきのさん(雪組)ら3名、読み仮名部門だと飛翔れいやさん(月組)ら3名が該当します。
 同じ字が2回登場した場合に二重に集計する理由は、「代々木だいいち」と「代々木だいち」のように1文字の有無で印象が変わることがあるためです。「々」のような踊り字や「ょ」のような拗音、「眞」と「真」のような旧字体新字体は異なる字として集計します。要するに、字の種類と出現回数だけで判定しています。出てこない文字はゼロ扱いです。
 なお、当記事の「現役タカラジェンヌ」は公式生徒名鑑である「2025年度版 宝塚おとめ」(刊:宝塚クリエイティブアーツ)に顔写真付きで掲載されている計423名を指し、その後の組替えや退団は反映していません。

 

 

 この記事で集計したのはSTARTO ENTERTAINMENT所属のジュニア。
 集計対象のアイドルは、2025年5月18日にジュニア公式ホームページで「個人一覧」を選択し、個人プロフィールがヒットした146名です。ホームページの表示順は五十音順に変更されていました。また、現役タカラジェンヌと姓名どちらかが同じ読みのアイドルの名前は太字・下線表記です。


青木滉平 安嶋秀生 阿達 アンダーソンフェニックス 猪狩蒼弥 壹岐碧 池川侑希弥 石垣仁 伊藤篤志 稲葉通陽 井上蒼生 井上一太 井上瑞稀 岩倉 岩﨑大昇 岩崎楓士 ヴァサイェガ渉 上垣廣祐 上田凱吏 上原剣心 浮所飛貴 内田煌音 内村颯太 浦陸斗 大内リオン 大澤龍太郎 大田蒼空 大西風雅 夢人 岡﨑彪太郎 岡田耕明 岡野すこやか 岡野すこやか 織山尚大 亀井碧空 亀井海聖 川口拓馬 川﨑皇輝 川﨑星輝 岸蒼太 北川拓実 北野快浬 北村仁太郎 木村来士 久保 黒田光輝 小久保向一朗 小尾颯 小山十輝 今野大輝 嵜本孝太朗 作間龍斗 佐々木大光 笹田陽之介 佐藤龍我 佐野斗真 塩山直太朗 理音 嶋﨑斗亜 新宮楓真 末永 菅田琳寧 鈴木瑛朝 鈴木悠仁 角紳太郎 瀬川嵐太 関翔馬 千田藍生 善如寺來 染谷 高橋奏琉 髙橋曽良 高橋 瀧陽次朗 竹村実悟 田﨑駿斗 田代海瑠 田所蒼大 田仲陽成 谷口尊星 千井野空翔 デービスジョシュ 寺澤小十侑 豊田陸人 永岡蓮王 中川亜音 中川惺太 中崎結翔 長瀬結星 仲田慎平 中村浩大 中村嶺亜 中本 那須雄登 鍋田大成 西中秀太 西野統真 西野湊人 西原至 西巻 西村拓哉 野田開仁 野母一晟 伯井太陽 橋本誠吾 橋本 馬場律樹 濱出顕斗 羽村仁成 蓮音 林田 檜山光成 平田光寛 深田竜生 藤井直樹 藤田真暢 藤本有惺 堀口由翔 松浦銀志 松尾龍 真虎 真弓孟之 丸岡晃聖 三浦慎ノ亮 三原健豊 三村航輝 宮岡大愛 宮部敬太 宮部聡太 元木湧 元重瑛翔 本髙克樹 森ケイン 矢花 山井飛翔 山上琉偉 山岸 山越源斗 山崎旺夏 山中一輝 和田優希 渡辺惟良 渡邉大我

予想

文字部門

 昨年度と同様、唯一のひらがな持ちである岡野すこやかさんが1位と予想。昨年度2位の小松美空さんが事務所を離れ、また今年度の統計時点で新しく事務所に入ったアイドルはいなかったため、佐野斗真さん、和田優希さん、千井野空翔さん、長瀬結星さんが順当に繰り上がると思います。

読み仮名部門

 アイドルマスターSideMで検証した際、読みに「き」が2回入るアイドルが上位に入りました。その法則を信じると川﨑兄弟が有利と思われます。というわけで川﨑皇輝さんを1位に推します。

「ヒダカ」「レイア」「リンネ」「リクト」「ユウリ」「ライ」「カイリ」*1など、名前の響きはタカラジェンヌにいてもおかしくなかったり実際にいたりするのに文字部門で延べ人数が小さいジュニアは何人もいます。読み仮名部門で彼らがどこまで上位に行かが見どころですね。

 

結果

文字部門

 最終結果の表を示します。字は細かいですが、画像のコピーか拡大で読めると思います。





基本データ

 延べ人数の最大値は岡野すこやかさんの49(4減)、その後佐野斗真さんの40(不変)、川﨑星輝さんの38(8増)、和田優希さんの37(1増)、新宮楓真さんと千井野空翔さんの32(新宮さんは1減、千井野さんは不変)と続きます。最小値は14名の0で、全員の名前の記載は省略しますが渋い名前も派手な名前も混ざっています。人数和の平均値は10.23(0.62増)、最頻値は0、中央値は6(3増)。延べ人数が大きい少数のアイドルが平均値を押し上げていて、実際はやや小さめの延べ人数に集中していると考えられます。

傾向

 川﨑星輝さんの8増の原因を探った際に、昨年度の統計で「輝」の使用人数を20とするべきところ9と入力していたため「輝」を名前に持つアイドルの延べ人数が実際より小さいまま発表していたことに気付きました。お詫び申し上げます。
 ひらがなの強さはさすがです。漢字は特に「斗」「真」「輝」の3つのどれかが入っていると延べ人数が大きくなりやすいですね。上位30名まで見ると「音」、上位50名まで見ると「海」も存在感が出てくる印象です。「輝」と同じ読みのある「希」のほうが実はタカラジェンヌ人気が高いので、「希」が入っているジュニアも上位に来ています。

読み仮名部門

 こちらもユニットごとに延べ人数の平均値と中央値も算出して表にしました。

 

基本データ

 延べ人数の最大値は岩﨑大昇さんの671、その後川﨑皇輝さんの648、山中一輝さんの628、山崎旺夏さんの627、中崎結翔さんの625、小久保向一朗さんの616と続きます。最小値は小尾颯さんの119、その後久保廉さんの145、デービスジョシュさんの158と大きくなっていきます。延べ人数の平均値は413.48、最頻値は549、中央値は409.50。延べ人数の平均値と中央値の差は約4で文字のそれとあまり変わりありません。読み仮名部門は延べ人数自体の幅が大きいですが、こちらもまた延べ人数の大きな少数のアイドルが平均値を押し上げていて、実際はやや小さめの延べ人数に集中していると考えられます。

それぞれの傾向

 最大値と予想した川﨑皇輝さんは2位で、1位に輝いたのは個人的に意外だった岩﨑大昇さん。タカラジェンヌで最も人気の読み仮名「き」だけでなく「い」「き」で延べ人数を稼ぐのがカギなのかもしれません。小久保向一朗さん、また8位の大澤龍太郎さんのようにフルネームの読み仮名数が大きいアイドルも上位に入っていますが、アンダーソンフェニックスさんやヴァサイェガ渉さんは異なる傾向を示しました。
 予想のパートで挙げた面々の延べ人数はというと、浮所飛貴さんは498、中村嶺亜さんは549、菅田琳寧さんは250、豊田陸人さんは306、岡佑吏さんは456、善如寺來さんは303、北野快浬さんは546でした。SideM検証で提唱した濁音不利説にはある程度信憑性があるように思えてきます。

 

おまけ

 ユニット間の比較も行いました。最も高かった数字を赤字で表記してあります。

 順位が高いものから、

文字部門
平均値
B&ZAI→SpeciaL→AmBitious→Go!Go!Kids→少年忍者→KEY TO LIT→Boys be→ACEes
中央値
B&ZAI→SpeciaL→Go!Go!Kids・AmBitious→KEY TO LIT→少年忍者→ACEes→Boys be
最大値
B&ZAI→SpeciaL→AmBitious→少年忍者・Boys be→Go!Go!Kids→ACEes→KEY TO LIT
最小値
KEY TO LIT・SpeciaL・Go!Go!Kids→ACEes・Boys be→B&ZAI・少年忍者・AmBitious
全員の和
少年忍者→B&ZAI→AmBitious→Go!Go!Kids・Boys be→SpeciaL→KEY TO LIT→ACEes

読み仮名部門
平均値
KEY TO LIT→Boys be→ACEes→AmBitious→B&ZAI→Go!Go!Kids→少年忍者→SpeciaL
中央値
KEY TO LIT→ACEes→B&ZAI→AmBitious→Boys be→Go!Go!Kids→少年忍者→SpeciaL
最大値
KEY TO LIT→少年忍者→AmBitious→Boys be→B&ZAI→SpeciaL→ACEes→Go!Go!Kids
最小値
KEY TO LIT→Boys be→ACEes→AmBitious→Go!Go!Kids→SpediaL→B&ZAI→少年忍者
全員の和
少年忍者→Boys be→B&ZAI→AmBitious→KEY TO LIT→Go!Go!Kids→ACEes→SpeciaL

といった具合です。
 川﨑星輝さんを擁するB&ZAI、岩﨑大昇さんを擁するKEY TO LITがそれぞれの部門で多数の項目で1位に輝きました。人数の多い少年忍者が全員の和で1位になるのは昨年度の統計結果でも想像できましたね。

 

 濁音不利説をより深掘りできそうな別のジャンルも探して統計を取りたかったところですが、なんというか調べ尽くしたなというのが正直な感想でして、思いつきませんでした。
 というわけで 「2025年版宝塚おとめ」を元にした統計はひとまずこれで終了です。
 何か思いついたらここで発表しますので、その時も読んでいただけると幸いです。

 

 読んでいただき、ありがとうございました!

 

 

※当記事に掲載している図表は予告なく修正・変更することがありますのでご注意ください。

*1:順に浮所飛貴さん、中村嶺亜さん、菅田琳寧さん、豊田陸人さん、岡佑吏さん、善如寺來さん、北野快浬さん。

2025年版・好きなジャンルの名前がどれくらい現役タカラジェンヌに近いかを調べたい<アイドルマスターSideM>

当記事は2025年版です。2024年版以前をお探しの方は、お手数ですが「芸名統計2024」「芸名統計2023」「芸名統計2022」もしくは「芸名統計2021」カテゴリから記事をご確認ください。

 

 前回の記事では宝塚歌劇団の現役生徒の芸名に使われる字および読み仮名について調べたデータをもとに、それぞれの芸名に含まれる字を使っている延べ人数を算出しました。
 このデータを用いて、筆者の好きな人たちの名前はタカラジェンヌだとどなたに近いかを調べました。

 なお今年度はおおむね1ジャンル1記事でお送りします。

 

※この記事から読まれた方はおそらく筆者が何をやっているのかよく分からなくなると思われますので、前回の記事に一度目を通していただけると良いかと存じます。※

gzmlhzmkwq7w3.hatenablog.com

 

 延べ人数算出ルールを架空の人名に適用した例がこちら。

 延べ人数を算出する際に「代++++い×2+」というふうに通算使用人数を足していき、同じ延べ人数のタカラジェンヌは字部門だと妃華ゆきのさん(雪組)ら3名、読み仮名部門だと飛翔れいやさん(月組)ら3名が該当します。
 同じ字が2回登場した場合に二重に集計する理由は、「代々木だいいち」と「代々木だいち」のように1文字の有無で印象が変わることがあるためです。「々」のような踊り字や「ょ」のような拗音、「眞」と「真」のような旧字体新字体は異なる字として集計します。要するに、字の種類と出現回数だけで判定しています。出てこない文字はゼロ扱いです。
 なお、当記事の「現役タカラジェンヌ」は公式生徒名鑑である「2025年度版 宝塚おとめ」(刊:宝塚クリエイティブアーツ)に顔写真付きで掲載されている計423名を指し、その後の組替えや退団は反映していません。

 

 

 この記事で集計したのは、筆者がプレイしていたドラマチックアイドル育成カードゲームに始まる一大アイドルコンテンツアイドルマスターSideM」。キャストではなくアイドルたち自身による合同ライブ「315 Production presents F@NTASTIC COMBINATION LIVE」が全16ユニット無事に完走を果たしたSideM。2025年7月12日と13日には10周年のフィナーレを飾るナンバリングライブを開催する予定です。

idolmaster-official.jp


 集計対象のアイドルは下記の16ユニット49名です。現役タカラジェンヌと姓名どちらかが同じ読みのアイドルの名前は太字・下線表記です。

Jupiter
天ヶ瀬冬馬 御手洗翔太 伊集院北斗
DRAMATIC STARS
天道輝 桜庭 柏木
Altessimo
都築 神楽
Beit
鷹城恭二 ピエール 渡辺みのり
W
蒼井悠介 蒼井享介
FRAME
握野英雄 木村 信玄誠司

猫柳キリオ 華村翔真 清澄九郎
High×Joker
秋山隼人 冬美 榊夏来 若里春名 伊瀬谷四季
神速一魂
紅井朱雀 黒野玄武
Cafe Parade
神谷幸広 東雲荘一郎 アスラン=ベルゼビュートⅡ世 卯月巻緒 水嶋
もふもふえん
岡村直央 橘志狼 姫野かのん
S.E.M
硲道夫 山下次郎 舞田
THE虎牙道
大河タケル 円城寺道流 牙崎漣
F-LAGS
秋月 兜大吾 九十九一希
Legenders
葛之葉雨彦 北村想楽 古論クリス
C.FIRST
天峰秀 花園百々人 眉見鋭心


 SideMには本名ではなさそうなアイドルも数名いるので、ソーシャルゲーム版のアイドルファイルおよび恒常カードの自己紹介台詞をもとに芸名として調べました。つまり、アスランベルゼビュートさん(Cafe Parade)については下線部分が集計対象です。出てこない文字はゼロ扱いです。

予想

文字部門

 昨年の1位から3位である渡辺みのりさん(Beit)、華村翔真さん()、姫野かのんくん(もふもふえん)の順位は堅いと予想しました。タカラジェンヌの使用者数が増えた「花」持ちといえど花園百々人くん(C.FIRST)はこの牙城を崩せないのではと思います。

読み仮名部門

 個人的に意外だったのですが、315プロダクションのアイドルってタカラジェンヌ最多の「き」が2回登場するアイドルが複数人いるんですよね*1。よって悩みましたが、延べ人数最大のアイドルはこの中で秋月涼くん(F-LAGS)と考えました。
 読み仮名数が最大のアスラン=ベルゼビュートⅡ世さん(Cafe Parade)が加点式計算でどこまで延べ人数を延ばせるかも見所です。

 

 

結果

文字部門

 ユニットごとに人数和の平均値と中央値も算出して表にしました。2024年度と比較して延べ人数が増えたアイドルの数字は赤色、減ったアイドルの数字は水色で示してあります。



基本データ

 延べ人数の最大値は85(2増)の渡辺みのりさん(Beit)、そして55の華村翔真さん(彩)と続きます。最小値は0(不変)の硲道夫さん(S.E.M)そして牙崎漣くん(THE虎牙道) 。平均値は14.0(0.2増)、最頻値は2(昨年は3)、中央値8(不変)ですので、延べ人数の大きい少数のアイドルが平均値を押し上げていて、実際はやや小さめの延べ人数に集中していると考えられます。

 ユニット別平均値の最上位はBeit(33.3で0.7減)で、最下位はS.E.M(2.7で0.6減)。中央値の最上位はF-LAGS(32で3増)で、最下位はS.E.M(1で不変)でした。

それぞれの傾向

 昨年4位の冬美旬くん(High×Joker)まで順位に変動はありませんが、「花」「涼」の増加の影響で5~8位に入れ替わりが生じています。この周辺はいつも競っていますね。
 SideMのアイドル49人のうち延べ人数が増えたのは12人、変わらなかったのは27人、減ったのは10人。増えた人数は思いのほか多くなかったのですが、それ以上に減った人数が少なかったです。昨年0だった神谷幸広さん(Cafe Parade)は春真幸さん(研1)の入団により1増となりました。

 ユニット別の傾向は大きく変わりません。S.E.MのほかFRAMEのように実在しそうな姓名、あるいはLegendersのように実在の人物をモチーフにした姓名*2は延べ人数が小さくなりやすいです。

 

読み仮名部門

 こちらもユニットごとに延べ人数の平均値と中央値も算出して表にしました。

基本データ

 延べ人数の最大値は666の秋月涼くん(F-LAGS)、そして633の榊夏来くん(High×Joker)と続きます。最小値は71のピエールくん(Beit)。延べ人数の平均値は422.14、最頻値は340、中央値411ですので、こちらも延べ人数の大きい少数のアイドルが平均値を押し上げているように見えます。

 ユニット別だと平均値・中央値ともに最上位はCafe Parade(平均554.00、中央554)で、最下位は神速一魂(平均292.5、中央292.5)でした。

それぞれの傾向

 最大値の涼くんは予想一致でした。最小値のピエールくんは文字数の少なさのほか、「ピ」「ー」といったタカラジェンヌに使われにくい字を含むための結果と思われます。アスランさんは文字数の多さがプラスに働きましたね。
 文字部門で強さを誇るみのりさんがそこまで伸びなかったのは、「わ」「た」が少なめなのと「べ」がゼロなのが要因でしょう。全体的に濁音は「じ」の20が最多なので、文字数でカバーしたアスランさんや「き」2回で挽回した涼くんのような例外を除くと濁音持ちは不利なのかもしれません。

 ユニット別でいうとCafe Paradeの強さが光ります。神谷幸広さん、卯月巻緒くん、水嶋咲ちゃんといった「き」持ちが多いユニットですね。神速一魂は文字部門でも延べ人数が少なめでした。2人とも中国神話の生物がモチーフの人名なので少々意外でしたが、濁音不利説にのっとれば納得できます。

 

 

 

 

  統計は次回の記事にも続きます。もしよければ引き続きお付き合いいただけると幸いです。

 

 読んでいただき、ありがとうございました!

 

 

※当記事に掲載している図表は予告なく修正・変更することがありますのでご注意ください。

*1:榊夏来(サカキ・ナツキ)、卯月巻緒(ウヅキ・マキオ)、牙崎漣(キザキ・レン)、秋月涼(アキヅキ・リョウ)の4名。

*2:名言されていませんが葛之葉雨彦さんは安倍晴明とその母にまつわる説話伝承、北村想楽くんは北村季吟および河合曾良、古論クリスさんはクリストファー・コロンブス

2025年版・現役タカラジェンヌの芸名によく使われる字と読み仮名について調べたい

 当記事は2025年版です。2024年以前の版をお探しの方は、以下の記事をご覧ください。

gzmlhzmkwq7w3.hatenablog.com

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 いたるところで筆者は人の名前を見るのが好きです。今年度の新たな試みである「読み仮名」を含め、タカラジェンヌの芸名について調べました。

 

 

「2025年度版 宝塚おとめ」(刊:宝塚クリエイティブアーツ)に顔写真付きで掲載されている宝塚歌劇団の現役生徒の芸名に使われている全ての文字(平仮名・片仮名・漢字)および読み仮名をMicrosoft Excelにて集計し、使っている生徒数の多い順に並べた表を作成しました。
 さらにこの表をもとに、芸名に含まれる字および読み仮名を使っている延べ人数が多い生徒を順に並べた表も作成しました。
 所属組による字の傾向の違いについては調査していません。

 仮に「代々木だいいち」という架空の人名を例に挙げてみると、の6文字にそれぞれ1人分ずつ数えた後、延べ人数を算出する際に「++++い×2+」というふうに通算使用人数を足していくことになります。同じ字が2回登場した場合に延べ人数の時だけ二重に集計する理由は、「代々木だいいち」と「代々木だいち」のように1文字の有無で印象が変わることがあるためです。「々」のような踊り字や「ょ」のような拗音、「眞」と「真」のような旧字体新字体は異なる字として集計します。要するに、字あるいは読み仮名の種類と出現回数だけで判定しています。

 併記してある画数は各種漢字・漢和辞典を、平仮名の画数は統一概念がないので幼児教育用資料をもとにしました。参考資料などは記事の最後にまとめて記載します。集計ミスがないか確認したのですが、何かしらのミスがあったりお見苦しい図表になっていたりするかもしれませんのでご注意ください。

 なお所属組は「2025年度 宝塚おとめ」に準拠し、その後の組替えや退団は反映していません。

 

 

せっかくなので集計前に予想を立ててみました。

予想

字部門

 昨年の使用字1位は「り」、2位が「美」、3位が「ら」、4位が「あ」「い」、6位が「み」、7位が「ゆ」、8位が「乃」、9位が「希」、10位が「花」「咲」「真」という顔ぶれでした。漢字トップスリーの「美」「乃」「希」に対し、第111期生に多い「花」がこの布陣に食い込むと期待します。
 昨年に同じく延べ人数最大は華愛りりいさん(宙組)、最小は榊歩さん(雪組)と予想。

読み仮名部門

 使用字でひらがな1位は「り」ですが、宝塚おとめP.5掲載の50音索引で「あ」から始まる生徒が大勢いるため読み仮名1位は「あ」と考えます。「み」「さ」はトップファイブに入るでしょうし、母音がア段の字が全般的に強力なのではないでしょうか。ア段のない芸名ってあまりいない印象なので(パッと思いつく範囲だと一樹千尋さん(専科)、彩みちるさん(月組)、音彩唯さん(雪組)、大路りせさん(宙組)らがいます)。

 直感ですが延べ人数最多は朝香ゆららさん(月組)、最少は諏訪さきさん(雪組)と予想。読みが4文字の生徒が最少になると考えて、馳琉輝さん(星組)との間で迷いました。「す」「わ」が少ないと考えたのが決め手です。

 

結果

字部門

現役タカラジェンヌが芸名に使っている字の一覧(多い順)

 多少ぼやけていますが拡大もしくは画像のコピーで読めるかと思います。

 

基本データ

「2025年度版 宝塚おとめ」に掲載されているタカラジェンヌ全423名(4増)で367種類(6増)の字が使われていました。1字当たりの使用人数の平均値は4.62(0.08減)、最頻値1(不変)、中央値2(不変)ですので、昨年同様使用頻度の低い字に固まっている可能性がありそうです。

 使用者数1位の字は「り」(48名)、次いで「美」(35名。漢字では最多)、「い」(32名)、「ら」「あ」「花」(29名)と続きます。昨年比の増減が1~3名で収まる字がここまでの上位を占めるなか、5名増の「花」の同率4位は予想通りの躍進でした。残りのトップ10は「み」(27名)、「ゆ」「乃」(27名)、「希」「咲」(24名)です。
 もし上位6字だけで芸名を考えるならば、変化球ですが沖縄方言の読みを使って「美ら花あいり」(チュラハナ・アイリ)になるでしょうか。ひらがな4種類と漢字2種類は組み合わせるのが難しいですね。

 今年は下記14字が新たに使用されました(画数順)。

も・凡(3画)、友(4画)、実・幸(8画)、隼(10画)、貴(11画)、貴・湊・琥(12画)、瑚(13画)、橙(16画)、鞠(17画)、羅(19画)

 また、昨年使用されていたものの今年使用されなくなったのは下記の字でした(画数順)。

ど (前年1名)、禾(前年1名)、由(前年1名)、見(前年1名)、栖(前年1名)、理(前年1名)

 そして芸名に使われていそうな字を集計前にピックアップしておいたところ、上記の他にもこれらの字は使われていませんでした(画数順)。

へ(平仮名)、フ、へ(片仮名)、レ、ー(長音符)、ぬ、ウ、エ(片仮名)、オ、カ、ク、コ、セ、ト、ニ(片仮名)、ヌ、ハ、ヒ、マ、ム、メ、ヤ、ユ、ワ、ン、む、を、ぐ、ぞ、ウ、エ、オ、シ、チ、ツ、テ、ミ、モ、ヨ、ロ、ヲ、上、女、弓、ネ、ホ、戸、加、冬、広、氷、玄、玉、生、卯、地、衣、更、秀、冴、依、夜、尚、明、拓、直、知、怜、旺、草、洋、神、哉、耶、倉、庭、恭、恵、時、流、留、萌、惟、晶、裕、蒔、寧、銀、漣、摩、篤、橘、薙、雛、轟

 

現役タカラジェンヌの芸名ごとの延べ人数の一覧(多い順)

 延べ人数についてはこのようになりました。簡単にいうと「100を超える」=「自分と同じ字を芸名に使っている延べ人数が100人超え」ということです。

 これも多少ぼやけていますが拡大もしくは画像のコピーで読めるかと思います。



基本データ

 延べ人数の最大値は163(2増)の華愛りりいさん(宙組)、最小値は3(不変)の榊歩さん(雪組)。平均値は53.95(0.65減)、中央値51(3減)、最頻値は38(前回36、前々回は39・52・62)ですので、平均値と中央値の乖離が少ないことから延べ人数については特に極端な分布は示していないと考えられます。

傾向

 過去4年度分の延べ人数のヒストグラムをご覧ください。

 最大値の突出具合は大きいですが、最頻値の突出具合はさほどではありません。年々まとまったヒストグラムになってきた印象です。

 

読み仮名部門

現役タカラジェンヌが芸名に使っている字の一覧(多い順)

 多少ぼやけていますが拡大もしくは画像のコピーで読めるかと思います。



基本データ

「2025年度版 宝塚おとめ」に掲載されているタカラジェンヌ全423名で65種類の読み仮名が使われていました。1字当たりの使用人数の平均値は36.38、最頻値1、中央値23ですので、使用頻度の低い字に固まっている可能性がありそうです。

 使用者数1位の読み仮名は「き」(152名)で2位の「み」(121名)に30以上の差をつけました。その次がトップ予想した「あ」(114名)、「か」(113名)、「う」(109名)、「い」(107名)と、近い数字で競り合っています。10位までの顔ぶれは「り」(102名)、「な」(101名)、「は」(87名)、「さ」(77名)でした。ア段が5種類、イ段が4種類、ウ段が1種類、エ段とオ段と「ん」が0種類なので、ア段の強さはある程度証明できたと思われます。
 もし上位6つの読み仮名だけで芸名を考えるならば「アイキ・ミウカ」(例:愛妃みう華)、「アキウミ・カイ」(例:秋海快)あたりでしょうか。むしろ上位5つの読み仮名で「ウミカ・アキ」(例:羽美花あき)の方が実際にいそうです。 

 これらの読み仮名は使われていませんでした(五十音順)。

ぁ、ぃ、ぅ、ぇ、ぉ、ぬ、へ、を、ぢ、べ、ぱ、ぴ、ぷ、ぺ、ぽ

 

現役タカラジェンヌの芸名の延べ人数の一覧(多い順)

 延べ人数についてはこのようになりました。簡単にいうと「500を超える」=「自分と同じ読み仮名を芸名に使っている延べ人数が500人超え」ということです。

 これも多少ぼやけていますが拡大もしくは画像のコピーで読めるかと思います。

基本データ

 延べ人数の最大値は681の糸月雪羽さん(花組)、最小値は181の二葉ゆゆさん(宙組)。平均値は431.24、中央値433、最頻値は354ですので、平均値と中央値の乖離が少ないことから延べ人数については特に極端な分布は示していないと考えられます。

傾向

 ア段は強いですが、延べ人数についてはア段が1種類のみの糸月さんが最大値を記録しました。加点式の計算なので最多の読み仮名「き」が複数回あると大きくなりやすいためと思われます。最大・最小ともにタカラヅカ感の強い芸名なので意外な結果でした。
 最大値と予想した朝香ゆららさん(月組)は509(81位)、最小値の予想で最終候補だった諏訪さきさん(雪組)は405(274位)、馳琉輝さん(星組)は337(367位)でした。「き」の影響力を読み切れなかったです。
 ヒストグラムは以下のようになります。字も読み仮名も、平均値と中央値の乖離は同程度です。

 

 

 

 検証で主に使用した生データの表は2つ前と1つ前の記事に掲載してあります。
 この記事を読んだ皆さんにおかれましても、表をコピーしてお手持ちの統計ソフトに貼り付けると、お好きな名前で延べ人数を算出できます。ぜひともどうぞ。

gzmlhzmkwq7w3.hatenablog.com

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 読み仮名部門を設けたことにより、この世のあらゆる日本語の固有名詞を芸名統計に巻き込めるようになったところで当記事はいったんここまで。
 次以降の記事では、筆者の愛好するさまざまなジャンルの名前が現役タカラジェンヌだと誰に近いのか、ひたすら検証していきます。もしよければ引き続きお付き合いいただけると幸いです。

 

 

 読んでいただき、ありがとうございました!

 

 

 

<参考資料>

2025年度版 宝塚おとめ(宝塚クリエイティブアーツ) ※情報源
例解学習漢字辞典第五版(小学館) ※筆者が小学生の時に使っていた漢字辞典
明解漢和辞典第百十七刷(三省堂) ※我が家にある最古の漢和辞典
ちびむすドリル(株式会社パディンハウス) [https://happylilac.net/hiragana-50.htmlおよびhttps://happylilac.net/katakanahyo-kakizyun.html]

 

 

 

※当記事に掲載している図表は予告なく修正・変更することがありますのでご注意ください。

 

【データ単独記事】2025年度版・現役タカラジェンヌの芸名に使用している読み仮名の一覧

【2025年版・現役タカラジェンヌが芸名に使用している読み仮名の使用者数の一覧】

順位 画数 人数
25 1 32
18 1 51
39 1 15
23 1 40
58 っ(拗音) 1 2
52 1 5
20 1 48
21 1 44
17 1 59
30 1 25
13 1 68
6 2 107
5 2 109
40 2 12
26 2 31
27 2 30
33 2 23
11 2 74
34 2 22
2 2 121
37 2 19
12 2 71
34 ゅ(拗音) 2 22
42 2 11
28 ょ(拗音) 2 28
14 2 67
7 り(平仮名) 2 102
21 2 44
38 2 16
3 3 114
16 3 61
4 3 113
48 3 7
10 3 77
23 3 40
54 3 3
9 3 87
15 3 65
54 3 3
48 3 7
18 3 51
61 ゃ(拗音) 3 1
61 3 1
36 3 20
54 3 3
42 3 11
61 3 1
50 3 6
1 4 152
30 4 25
8 4 101
46 4 8
32 4 24
61 4 1
29 4 27
58 4 2
45 5 9
54 5 3
46 5 8
44 5 10
50 5 6
40 6 12
58 6 2
52 6 5
61 6 1

【データ更新日】

初回 : 2025年5月27日