gzmlhzmkwq7w3の日記

 自分の趣味とか雑感その他を、気が向いた時に書き連ねる予定です。【2023/12/20追記:昨今の問題について筆者のスタンスを書きましたので、ブログトップに表示しています。】

ファンレターにまつわる2020年の回想録を書いてみたい

 新年早々、空想も感想も祝福もない記事を初めて書くことにする。

 

 3年前、初めてファンレターを書きたいという気持ちを抱いた。
 その相手は、今のところ最後に宝塚大劇場で観劇した公演に出演していたタカラジェンヌのひとり。
「あのシーンの肩肘の張ったドレスの裾の持ち方が、△△という役のプライドの高さを表現しているようでとても格好良かったです」
ただこれだけを伝えたいと思った。
 だから躊躇した。そんな動機で書いていいものなのかと。
 そして油断していた。高い技量と存在感で舞台を力強く支えるその人は、きっと次にその組を観に行く時もいてくれるに違いないと。便箋も封筒も切手も持っていないし、またの機会で大丈夫だろうと。
 その人が、筆者が行けなかった次の公演で退団してしまうとも知らずに。
(なおその人自身は現在宝塚歌劇と少し違うフィールドで活躍されているのだが、もしもあの時のあの気持ちを今から手紙にしたためようとしても、きっと今の自分には再現できないだろうし、再現すること自体が今のその人に失礼だとも思えてくる。) 

 

 前置きが長くなった。

 

 2020年は、何かを応援するという行為に対するハードルが軽くなった年だったと個人的には感じている。
 Uターン就職と同時に広がった大劇場への距離も、東京のどこかで繰り広げられていることすら知らなかったコンサートへの参加資格も、予想だにしなかった形で近づいた。エンターテインメントに関わるあらゆる方々のおかげで、遠くに出かけることなく応援したい人たちのパフォーマンスを見られた。そうして得られた前向きな気持ちが、行われなかった別のエンターテインメントを引き続き応援することへのモチベーションになった。だから感謝と称賛の気持ちを、どうにかして伝えねばならないと思った。
 そんなわけで、人生で初めてファンレターを書いたことが筆者にとって2020年最大の出来事だった。しかも2人分。

 とはいえ勇気が必要だったのは間違いなく、1通目については、コンサートのMCで名前が挙がった場所で昔購入していたレターセットと劇中のパフォーマンスに関係のあるデザインの切手を持っていたという偶然がなければ書き始められなかったと思う。2通目を書く頃には、偶然はもう必要なくなっていた。
(幻のファンレターに対する後悔はふとした瞬間に筆者の頭をよぎり、旅行先でいろんなモチーフのレターセットを探してみたり、封緘に使えそうなシールを手に取ってみたりという行動に結びついていた。切手については仕事に関する申請のために購入する必要があり、何となく選んだ切手シートのテーマが合致するという奇跡が起こった。)

 

 こうした行為の裏には、「送った相手がいつかいなくなってしまうのでは」という不安を解消したいという気持ちも少なからずあった気はする。このご時世に見知らぬ人間からの贈り物という形をとって良いのだろうか、という気持ちは正直今もある。
 ただ何というか、窓口と衝動と実行力がある限りは続けても良いんじゃないかと思える。感情は刻一刻と変わって然るべきだし、その時の自分の気持ちを好きな見た目にプロデュースして誰かに届けられるって面白いなあとも思う。誰かを応援する人間として恥じない礼儀と人間性は必要だけど。
 黎明に有望な未来への軌道を描いて見せた格好いい人たちや、現地で観劇できなかったと正直に伝えたのに年賀状を届けてくれた素敵な人に思いを馳せるうち、取り留めもなくそんなことを元日の夜に考えたのだった。

 

 去年初めて届いたファンレターの送り主がこんな空想癖のある人間だと何かの間違いでバレていないか、それだけが心配である。

 

 

(もう日付変わりかけですが、2021年1月2日(土) 午前10:30~午後0:00にNHK BSプレミアムにて「新春・宝塚スペシャル WELCOME TO TAKARAZUKA」が放送されます。
 筆者が泣く泣く千秋楽ライブ配信での観劇に絞った宝塚歌劇団月組公演のショーが高画質で見られるチャンス。「お着物のショー?」と戸惑うことなかれ、まとまりの良い端正なショーです。しかも初舞台公演なので第106期生による口上がついている貴重な公演。受信できる環境のかたは是非ともご覧ください……!)

「年下彼氏」を315プロダクションでも見たい

 ジャニーズの世界に興味を持ち始めた頃に放送されていたのが、「年下彼氏」でした。
 メインキャストがアイドルで、オムニバス形式だけど世界観が共有されている連続ドラマというのが興味深く、SideMでもこんな感じの事務所総出演作品をやって欲しいと思いながら毎週見ていました。その願望はほぼ同時期に315シネマコレクション*1という形で部分的に実現したので、それはそれで驚きましたが。

 今年の空想は今年のうちにというわけで、何度目かの315プロ空想配役です。

 

※「年下彼氏」は、2020年4月クールに朝日放送ほかで放送されたテレビドラマです。年下の男性と年上の女性の淡い恋物語を、30分枠のA・Bパートそれぞれを活用したオムニバス形式で放送していました。メインキャストは関西ジャニーズJr.。番組公式ホームページはこちら
 そしてSideMもとい「アイドルマスターSideM」は、THE IDOLM@STERの世界をモチーフにしたソーシャルゲームです。315プロダクションという事務所に所属するプロデューサーとなり、前職持ちの個性豊かな男性アイドルたちとトップアイドルを目指すゲームで、リズムゲームをプレイできるアプリ「LIVE ON ST@GE!」も展開中。公式ホームページはそれぞれこちらこちら

 

 今回は全20エピソードで関西ジャニーズJr. が演じていた登場人物23人を、24歳以下の315プロのアイドルから1人1役で配役しました。その結果、配役に登場しないアイドルが複数名いますのでご注意ください。後半ほど文章量が多いです。ちなみに筆者は「恋の病と野郎組」見たさに登録したHuluで「年下彼氏」をもう一度見てから配役を考えました(「野郎組」のHulu独占見逃し配信は2020年12月時点で既に終了しています)。
 解釈違いがあればごめんなさい。それではいきます。

 

 

#1「年上のカノジョ」
 子供っぽい言動から年上の彼女とケンカしてしまう拓海(19)蒼井悠介くん(W)に。「野郎組」の空想配役記事にも書きましたが、これは心に決めていました。演じている大西流星くん(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)と声や背丈が似ているし、直球の恋愛物をする悠介くんが見たいです。

#2「ちゃん付けで呼びたくて」
 ラジオドラマの練習として憧れの部長と敬語抜きに話すことになった放送部員・洋平(17)は、伊瀬谷四季くん(High×Joker)に。演じている小島健さん(Aぇ! group/関西ジャニーズJr.)と雰囲気は大きく異なりますが、モノローグやひとり芝居のような場面が多くて、喋りのハキハキした四季くんに合いそうかなと。あと、タメ口慣れしてなくて読み合わせでヘロヘロになる場面がきっと可愛い。

#3「チェーン」
 通学路での先輩との出会いをきっかけに単調な毎日に変化が起きる高校1年生・篤史(16)は、悩みに悩んで天ヶ瀬冬馬くん(Jupiter)に。SideMにおいては頼れる先輩ポジションなことが多い冬馬くんが少女漫画の短編のようなテイストの作品で後輩を演じたらどんな風になるんだろうと思ったのと、自転車が似合うので。演じている道枝駿佑くん(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)みたいなアイドルが315プロには思い当たらなくて、めちゃくちゃ難しかったです。

#4「論理的な彼女」
 才色兼備な先輩に年下男性と付き合うメリットを伝えようとする情熱的な大学生・皆川真吾(21)は、舞田類さん(S.E.M)に。福本大晴さん(Aぇ! group/関西ジャニーズJr.)が瞳をらんらんとさせながら演じているのを見ているうちに、類さんを連想しました。あと、ドラえもんひみつ道具みたいなグッズが出てくる展開だったり、文系大学生という設定だったりが類さんと相性良さそうな気がして。

#5「机上の恋論」
 恋愛小説を書くために担当編集と疑似デートをする若き小説家・雲雀友也(19)は、北村想楽くん(Legenders)に。前職でいうと九十九一希くん(F-LAGS)のほうが設定に近いんですが、サスペンダーと眼鏡を想楽くんに身に着けてほしい気持ちが勝りました。未知の感情への動揺と大胆な行動を、想楽くんらしい芯の通った表現で見せてくれそうな気がします。あと、雲雀先生のヒット作「魔術師対完全犯罪」すごく読みたいんですがどこで読めますか?
 

#6「優等生の苦悩」
 臨時担任への一目惚れがきっかけで迷走する学級委員長・白鳥(16)は、蒼井享介くん(W)に。小柄で真面目で綺麗好きな眼鏡っ子といえば享介くんです。ST@RTING LINEシリーズ06のドラマパートの享介くんと山下次郎さん(S.E.M)のやり取り*2を改めて聞いて確信しました。「あるのであーる!」も脳内再生できました。後から知ったのですが、演じている西村拓哉くん(Lilかんさい/関西ジャニーズJr.)の特技がサッカーなんですね。享介くんは元サッカー選手です。
 

#7「男らしいところあるじゃん」
 しっかり者の生徒会長と急接近するうっかり者の生徒会役員・山村旭(16)は、秋月涼くん(F-LAGS)に。2人きりになってから生徒会長に見せるギャップが、穏やかで優しく女子に間違われる容姿の涼くんだと一層際立つような気がしました。ちなみに筆者は旭くんが計画的に生徒会長の気を引こうとしていると思っているのですが、そうともとれる長尾謙杜くん(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)の細やかな演技を、涼くんでも是非見てみたいですね。
 

#8「笑いの女神」
 上京してできた初めてのファンに思いをぶつける駆け出しの漫才師・太一(22)は、円城寺道流さん(THE虎牙道)に。このドラマは意外と関西弁のキャラクターが珍しいので、関西弁を話してツッコミ担当する道流さんという意外性を持ってきてみたい。好きな人を悲しませた男を殴ってしまったり逆ギレしたりと太一さんのキャラクターにはおいおいと思うところもありますが、演じている草間リチャード敬太さん(Aぇ! group/関西ジャニーズJr.)とは違った味付けになりそうで、それもまた一興かと。

#9「最初で最後の告白」#10「最後で最初の告白」
 ずっと好きだったパティシエが店を辞める日にラブレターを渡そうとするバイト店員の大地(19)は、卯月巻緒くん(Cafe Parade)。そして元彼としてある思いを秘めてパティシエに会いに来た大学生の康祐(22)は、伊集院北斗くん(Jupiter)に。
 このエピソードは2話完結で大地と康祐のそれぞれの目線から展開していくので、雰囲気が全く異なる2人を配役しようと考えました。ラブレターを渡そうとドタバタするお芝居、そしてケーキとの組み合わせの良さで巻緒くんはすんなり決まりました。一方、康祐さんの配役は大人っぽさで神谷幸広さん(Café Parade)、ギャップ狙いで柏木翼さん(DRAMATIC STARS)も考えたのですが、巻緒くんと近い雰囲気があるのと広告代理店が似合わなさそうだったので最終的に北斗くんに。
 

#11「着せ替え彼氏」
 初デートにドクロのシャツを着たことが発端で彼女に着せ替えを提案される大学生・幸一(20)は、猫柳キリオくん(彩)に。共感してもらえる自信はないのですが、演じている大橋和也さん(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)を見ていると筆者は何故かキリオくんを思い出すんですね。ほわーんと捉えどころのない人に見せかけて自分のスタイルを譲らない芸達者なところでしょうか。ドクロの似合わなさとウキウキしたお芝居がキリオくんっぽい気がしたので配役しました。
 

#12クロネコの宅配便」
 いなくなった飼い猫だと名乗り、ケンカ別れした彼氏の代わりに恋人に立候補する少年・ユズ(推定11)は、橘志狼くん(もふもふえん)に。年齢がぴったりなこともありますが、動物が人間になったという設定と活発で少しやんちゃな振る舞いが馴染みそうなのが決め手です。演じている伊藤篤志くん(関西ジャニーズJr. )の可愛らしさは志狼くんと系統違いな気はしますし、志狼くんもこういう役を演じている印象があまりないので面白そうかなと。
 

#13「シュートを決めたなら」
 幼馴染の彼氏の座を賭けてバスケ部のレギュラー部員に3ポイントシュート対決を挑む補欠部員・工藤歩(16)大河タケルくん(THE虎牙道)に。バスケ部員としては身長が低いですが、低めの声質と台詞回しが高橋恭平さん(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)のそれと近い気がします。胸キュン作品で主演するタケルくんが夢だったんですよね。「本気。俺のほうが唯(ヒロイン)のことずっと知ってるし」って台詞、聞きたくないですか?
 

#14「できる彼女、できない彼氏」
 テレビ制作部の先輩プロデューサーとこっそり交際している半人前のAD・観月律(25)握野英雄さん(FRAME)に。英雄さんの笑顔ってすごくパワーがあると思っているので、後輩設定だとさらに破壊力が増しそうでそこに期待して配役しました。アドリブだったというラストシーン*3のやり取りも然り。カメラ持ってニコッてしているシーンも、あすなろ抱きするシーンも英雄さんで見たいです。
 

#15「オトナのオトコ大作戦」
 インターネットで知り合った社会人の女性に高2だとバレないよう同級生の力を借りてデートを乗り越えようとするジュン(17)は、木村龍(FRAME)くん。ジュンに協力する同級生のうち、鶴田(17)御手洗翔太くん(Jupiter)亀山(17)榊夏来くん(High×Joker)に。
 ジュンくんを演じている佐野晶哉くん(Aぇ! group/関西ジャニーズJr.)の大人っぽさと若さの絶妙なバランスを再現するのは難しく、高校生でも社会人でも通用するようなビジュアルかつ台詞を脳内再生できるアイドルを探した結果、龍くんになりました。そして3人は属性と所属ユニットをばらけさせたいと思い、台詞のイメージを膨らませて大西風雅くん(Lilかんさい/関西ジャニーズJr.)と岡﨑彪太郎くん(Lilかんさい/関西ジャニーズJr.)の役を決めていきました。
 

#16「にどめのはつこい」
 記憶が少女に戻ってしまった同級生の祖母に初恋の人のふりをして会う高校生の三﨑翼冬美旬くん(High×Joker)、祖母に会うよう彼に頼む孫で同級生の鈴谷光兜大吾くん(F-LAGS)に。
 恋をしたことのない少年が誰かを思う気持ちを知っていく、という設定と旬くんとの親和性が高い気がしました。そして光を演じている當間琉巧くん(Lilかんさい/関西ジャニーズJr.)のようにハキハキしたお芝居で物語を支えるおばあちゃん思いの大吾くんが見たい。翼くん役の嶋﨑斗亜くん(Lilかんさい/関西ジャニーズJr.)の透明感と繊細な演技力が輝くこのエピソード、個人的には一番心に残りました。斗亜くんが実写版の旬くんなんじゃないかと思えてくるほど(?)。
 

#17「アナログな夜に」
 帰省した社会人の彼女を自宅に呼んで誕生日を祝おうと張り切るもギクシャクしてしまう大学生・ミツル(21)若里春名くん(High×Joker)に。年齢以上に無邪気で陽気な部分と、いい雰囲気になった時の差異を自然に出してくれそうかなと。それと、演じている藤原丈一郎さん(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)がパーティーグッズの眼鏡をつけて「次のヒント、なーんて書いてある?」ってやってたところが春名くんで想像できました。
 

#18「あの頃から好きでした」
 10年前に会ったきりの初恋の人と運命的な再会を果たす居酒屋バイト店員の大学生・夏樹(20)は、鷹城恭二くん(Beit)に。等身大な役を演じる恭二くんってあまり見られない気がして、不器用な実直さやちょっと冴えない感じのある役を見たいと思いました。演じている正門良規さん(Aぇ! group/関西ジャニーズJr.)と持っている雰囲気が違うのも面白いかなと。他の候補としては、清澄九郎くん(彩)東雲荘一郎さん(Cafe Parade)が浮かびました。

#19「僕らの初恋物語 前編」#20「僕らの初恋物語 後編」
 父親から継いだ映画館を閉めることになった兄弟と突然帰郷した年上の幼馴染との初恋をめぐる物語で、消極的な兄の九十九一希くん(F-LAGS)、積極的な弟の秋山隼人くん(High×Joker)に。
 海を演じている西畑大吾さん(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)が姿勢や表情から徹底的にアイドルを消すお芝居をしていたのが印象に残っていて、自分ではない誰かに対する洞察力と表現力の高い一希くんはどんなふうに海を演じるんだろうと思って配役しました。思い出の映画をモチーフにしたやり取りをする場面も見たいし、海のぎこちない微笑みも一希くんだったらカワウソみたいになる*4のかなと。
 涼役については候補が浮かんでは消えを繰り返して最終的に7~8人挙がったのですが、「ビーストクロニクル~Risin’ Soul~」*5での演技に未知のポテンシャルを感じたので隼人くんに。大小関係は逆転しますが、海と涼の体格差は残したかったんです。次点は冬馬くんで、今にして思えば冬馬くんと隼人くんとを入れ替えたほうがしっくり来る気がしてきました。駿佑くんのようなタイプのアイドルは315プロになかなかいないので、何度も書きますが本当に難しかったです。

 

 こういうの考えるのとても楽しいんですけど、悔いがあるとすれば柏木翼さん(DRAMATIC STARS)を配役できなかったことですね。彼もまた演技力の高さが垣間見えるアイドルなので、ギャップのある役に充ててみたかったです。筆者の担当ユニットのアイドルもできればどこかに配役したかった。

 読んでいただき、ありがとうございました!

*1:インテリ・メンタル・フィジカルの3属性から選抜された315プロのアイドルが3部作の壮大な映画を製作するという、2020年のSideMゲーム内イベント。それぞれ「シャドウ・ナイン」(3月31日~4月10日)、「ランページ」(8月22日~8月31日)、「アンダーエッジ」(11月30日~12月9日)が該当します。

*2:5:15から「まるで小さいはざまさんだ」辺りまで。

*3:「年下彼氏」について出演者の側から語った「#AぇTV」の7:00頃~、演じていた末澤誠也さん(Aぇ! group/関西ジャニーズJr.)の発言より。

*4:モバゲー版SideMでの、一希くんと大吾くんのライブ掛け合い台詞より。一希くん自身がこう表現しています。

*5:2020年10月6日~18日に開催されたSideMゲーム内イベント、および同年10月21日に発売されたドラマCDのこと。

宝塚歌劇団の好きなポスターを語りたい

 宝塚歌劇で毎回楽しみにしているのが公演ポスターです。
 チェコの映画ポスターの展覧会を見に京都へ足を運んだくらいにはもともとポスターが好きで(専門的な勉強は一切していませんが)、何かの機会に語りたかった気持ちが、最近ふつふつと蘇ってきました。
 そういうわけで、筆者が観劇し始めた2014年以降の公演ポスターから筆者の趣味で10選してみました。実際の公演を見ていない作品が多く含まれており深いところまでは触れられない気がするので、あくまで一個人の感想としてとらえてもらえればと思います。クリックすると歌劇団ホームページのポスター画像に飛びます。
 早速いきます。

 

 

1. 「TOP HAT」 (宙組・2015年)

 新トップコンビプレお披露目公演ということで、華やかで明るい雰囲気が好きです。朝夏まなとさんのベストと実咲凜音さんのドレスがどちらも金色で素敵。後ろに紫色の大きなシルクハットが配置されていて、トップコンビが精巧なミニチュアみたいに見えるのも可愛いです。 

 

2. 「星逢一夜(ほしあいひとよ)」 / 「La Esmeralda(ラ エスメラルダ)」 (雪組・2015年)

 見ての通りお芝居が前面に出たポスター。夏の公演だったので、寒色でまとめたことによる清涼感も魅力。エメラルド色っぽい感じもあるので、ひょっとするとショーの要素も入っていたのかもしれません。深海のような色合いゆえに画像中央に散在する白い効果は泡だと思っていたのですが、もしや蛍だったのでは。既にどこかで解説されていたらすみません。

 

3.  「双頭の鷲」 (宙組・2016年)

 白と黒のコントラスト、硬質で美しい2人が強い。というかこの構図そのものが強い。筆者は「少女革命ウテナ」のオープニングを連想しました。このポスターについてはいくら言葉を探しても陳腐な表現しか出てこないので、多くは語りません。

 

4. 「不滅の棘(とげ)」 (宙組・2018年)

 ここまでは2人映りのポスターを紹介しましたが、1人映りの場合もあります。 真っ白な衣装に真っ白な背景、そこに投げかけられる灰色の陰影が、見る者の心を疑わせます。瞳が赤~茶色っぽいのにも引き込まれます。愛月ひかるさんのクラシカルかつ骨太さのある男役像をいかに押し出すかという点で、撮影者のこだわりも感じ取れる1枚です。

 

5. 「群盗 -Die Räuber-」 (宙組・2019年)

 物語の時代背景や設定が一切伝わらない珍しい公演ポスターで、芹香斗亜さんの耽美的なビジュアルを堪能できる仕様になっています。筆者としては時々こういうポスターがあってもいいんじゃないかと。芹香さんと4. の愛月さんとは同期生(93期)どうしで、白の愛月・黒の芹香といった対照的な仕上がりですね(それぞれの持ち味としては白の芹香・黒の愛月っぽい気がします)。

 

6. 「阿弖流為 -ATERUI-」 (星組・2017年)

 一言でいえば劇画。礼真琴さんと有沙瞳さんの勇壮な姿が印象的で、確かに森や土の匂いが感じ取れる画面作りとなっています。日本物のポスターでアルファベットがドーンと表示されているのはちょっと不思議かもしれませんが、文字の勢いが迫力の演出に一役買っていて、個人的には違和感がありませんでした。

 

7. 「MESSIAH(メサイア) -異聞・天草四郎-」 / 「BEAUTIFUL GARDEN -百花繚乱-」 (花組・2018年)

 日本物のポスターが違う方向に行くとこうなります。人物は劇画ではなくCGというかゲームのキャラクターのような仕上がり。紙でできているポスターに燃える炎をデザインし、余白を大きめに残しているのがなんか好きです。中央下に鎮座する「MESSIAH」がクール。この公演は芝居・ショーともにタイトルがアルファベット表記だったため、こうして見ると「日本物とは……?」という気持ちにはなりました。

 

8. 「WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-」 / 「ピガール狂騒曲~シェイクスピア原作「十二夜」より~」 (月組・2020年)

 公演ポスターのなかにはエフェクトがちょっと強いかなあと思うような作品も時折ありますが、それが良い方面に作用しています。赤紫色を基調にムーディーでお洒落に仕上がっており、初めて見た時に観劇意欲がぐっと沸いたのが思い出されます。公演ポスターの目的を再確認する1枚です。

 

9. 「龍の宮(たつのみや)物語」 (星組・2019年)

 初見での衝撃は未だに忘れられません。ノスタルジーを感じさせる色調と公演タイトルロゴ、そしてポスターに映る2名の構図が、物語への期待を掻き立てました。先行画像は水中を思わせるような背景で瀬央ゆりあさんが1人で映っているというものだったため、「陸に上がった!」という衝撃もありました。
 公演ポスターにありがちなのが、主演の男役はこちらを見ているのに、相手役の娘役はこちらでも主演の男役でもない方向を見つめているという構図。見ている方向が合わないことが、切ない心のすれ違いを予感させるんですね。宝塚歌劇団での演出家デビュー作でこのポスターを世に送り出した指田珠子先生が凄いです。

 

10. 「ダル・レークの恋」 (月組・2021年予定)

 ポスターを見てからしばらくの間「はわわわわ……」となったのは人生で初めてでした。当記事の執筆動機はこのポスターが公開されたからです。
 月城かなとさんの端正な美の万能性が本当に素晴らしくて、瞳に吸い込まれそうですね。海乃美月さんの往年の娘役を思わせる仕上がりのお化粧がとても良いです。公演案内をスクロールするとこのポスターだけ2021年とは思えない古典感を醸し出しており、それが非日常の夢の世界であることを際立たせていると思います。絵画かな?

 

 

 宝塚歌劇団関係のポスターのデータベースはこれだけではありません。なんと阪急文化アーカイブズにて、阪急文化財団の資料として検索および閲覧が可能です。1919年から2014年までの公演ポスターのみならず、毎年異なる生徒がモデルを務める阪急初詣ポスターが1967年の分まであるという充実度(いずれも筆者調べ)。もちろん阪急電鉄そのものや不動産・ショッピング事業からのお知らせポスターも多数所蔵されています。ポスター好きにはたまらないコンテンツ。

 2013年以前のポスターだと、「LUNA」 / 「BLUE・MOON・BLUE」(月組・2000年)横尾忠則さんによるアバンギャルドなデザインでビビりますね。宝塚大劇場版もなかなかですが、Takarazuka1000days劇場版でショーのタイトルを分断するように立つ紫吹淳さんと上部の月が強烈です。

 

 ディナーショーやミュージック・サロン、宝塚巴里祭のポスターが公演バックナンバーにないのは残念ですが、こうして振り返るといろんなポスターがあって興味深かったです。
 読んでいただき、ありがとうございました!

アイドルマスターSideMとHiHi Jetsの共通点を考えたい

 2020年、まさか応援したいアイドルが新たに出来るとは思っていませんでした。
 初めて興味を持った時から半年近く好きな気持ちが持続しているので、きっと筆者が長期的に好きな何かと共通点があるんじゃないかと感じているところです。
 そこで、プロデューサー歴約5年のアイドルマスターSideMと、今年好きになったHiHi Jetsとの共通点を考えつく限り書いてみることにしました。
 なお筆者は両者以外のアイドルに詳しいとは言い切れないため、他のアイドルにもある特徴を挙げていたり、誤解や間違いがあったりするかもしれません。その点をご注意お願いします。

 

 

 

 

  1. 楽曲の主なテーマが「夢・未来・自分たちのこと」で、ラブソングが少ない

 HiHi Jets単独のオリジナル曲には「夢」や「未来」という言葉が幾度となく登場するとともに、エンターテイナーとしての精神や仲間と歩んでいくという決意を表明するような楽曲が多いと感じます。また、ユニット名を冠する楽曲が1曲目というのも印象的。明確にラブソングと言えるのは『baby gone』くらいでしょうか。
 一方、SideMから発売されたオリジナル曲はユニットごとに4曲以上あるのですが明確なラブソングは少なく、そうした曲を貰ったのは早いユニットでも3曲目。最初の2曲のテーマは主に「自分たちはこんなアイドルで、こんな夢や未来に向かって活動します」という決意表明です。1曲目にユニット名を冠するオリジナル曲を持ってきたユニットもいます*1
 SideMの楽曲展開について、いわゆるキャラクターソング感が強いという意見を目にしたこともあります。しかし、実在のアイドルであるHiHi Jetsもキャラクターソング感は結構あると思うんですね。勇気や活力を与えてくれるような楽曲が豊富なだけでなく、どちらもそれぞれの形で絆を歌っているので、ひょっとするとそこに親しみやすさがあったのかもしれません。 

 SideMに興味が湧いたという方には、各ユニット1枚目のCDである「ST@RTING LINE」シリーズの試聴をおすすめしたいです。リリース順通りではありませんがレーベルのプレイリストから手軽に聞けますし、「いいな」と思う楽曲を見つけてもらえたら幸いですね。一般的に初手で聞いていただく定番は『スマイル・エンゲージ』(Beit)や『MOON NIGHTのせいにして』(DRAMATIC STARS)みたいですが、どこに何が引っ掛かるか分からないので可能性を広げておきます。
 HiHi Jetsに興味が湧いたという方には、今年3月に行われた無観客ライブの動画(無料公開中)自己紹介ラップをおすすめしたいです。アイマス的な意味でセクシー異文化交流先でもあったSexy Zoneの次に(15:09~29:45)登場するのですが、短い持ち時間に複数回インパクトを与えたうえで新曲を組み込むセトリ構成が強い。また、自己紹介ラップは他のユニットにもありますがHiHi Jetsのそれは押韻の巧妙さと盛り上がりが秀逸で、きっと何度も見返したくなると思います。作詞は現役高校生の猪狩蒼弥くん(=ガリさん、HiHi Jets)。世界中のあらゆる創作者も、きっとガリさんというアイドルをゼロから生み出すことはできないでしょう。
[2021/7/9追記:とうとうSexy ZoneとSideMとの直接セクシー異文化交流
が発生しました。まさか中島健人さん(Sexy Zone)と伊集院北斗くん(Jupiter)に親和性があるとは。個人的には、どちらも及川光博さんの系譜を感じるアイドルで興味深い存在です。]
[2022/4/16追記:本日放送の「KAT-TUN 亀梨和也のHANG OUT」(FM NACK5)にて、亀梨和也さんが天ヶ瀬冬馬くん(Jupiter)担当プロデューサーと電話するという衝撃的な出来事が起きました。偶然にもKAT-TUNとSideMは今日明日ともにコンサート。演者の皆さんも観客の皆さんも楽しんできてくださいね!]

 

  1. どちらも涼くんがいる

それぞれ秋月涼くん(F-LAGS)、橋本涼くん(=はしもっちゃん、HiHi Jets)のことです。秋月涼くんに関しては、初出の「THE IDOLM@STER Dearly Stars」からの輸入という形で登場しています。
 筆者がHiHi Jetsのことを『だぁ~どら』の愛称*2で呼ぶのはこれが理由。この日記では記述対象の判別しやすさを理由に、基本的に男性(20歳以下)は「名前+くん」、男性(21歳以上)は「名前+さん」、女性は年齢関係なく「苗字+さん」で呼ぶことにしています。しかし、この2人は同じ名前なのにキャラクターが違いすぎて、「涼」という名前を思い浮かべると混線しそうになるんですよ。共通していることといえば、穏和で料理ができることと血液型くらいでしょうか。
 そんなふうに、名前が同じでこんなに違う2人がいるのも面白い点だと思います。
 というかはしもっちゃん、鍛えすぎて衣装が入らなくなった*3のは信玄誠司さん(FRAME)を、もともとダンス習っていて芸歴が長いのは橘志狼くん(もふもふえん)を彷彿とさせます。ひとり『Compass Gripper!!!』*4じゃん。
 ちなみに、同じ誕生日なのは葛之葉雨彦さん(Legenders)と井上瑞稀くん(=みじゅき、HiHi Jets)でした。こちらはもっと共通点が見当たらない2人です。あ、でも雨彦さん誕生日特効のセリフ*5で「瑞兆」って言ってる。 
[2021/1/3追記: CDTV年越しSPで衣装から袖が消えたはしもっちゃん。まさか山下次郎さん(S.E.M)枠でもあるのか君は。]
[2021/4/5追記:HiHiではありませんが、Travis Japan / ジャニーズJr. の川島如恵留さんが、2021年3月30日更新のジャニーズWebの連載「とらまる」にて誕生日が同じSideMのアイドル・秋山隼人くん(High×Joker)および隼人くん役の千葉翔也さんに触れています。まさかこんな形で次元が交差するとは。「語れる人がいたら語り合いたいなあ」とは……?おそらく今後1週間程度で当該記事は閲覧できなくなるので、読める環境のかたはお早めにどうぞ。]

 

  1. 自力でクレイジーな何かを生みだしがち

  枚挙にいとまがなさそうなので、2020年のエピソードを。
 2020年のSideMは他の年に比べてそこまでクレイジーな出来事はなかった分、バレンタインキャンペーンの強烈さに集約された印象があります。
 バレンタインイベントを進めてアイドルからのお返しやボイスを開放するという例年の形式はそのままに、今年は鉢植えからカカオを育てることになりました。「カカオは元気に揺れている。まるで喜んでいるみたいだ!」というテキストを見た時、アイドルを育てるゲームのはずでは……とちょっと困惑しました。板チョコをグラム単位で集めた年があったことを思い返せば、通常運転に戻っただけかもしれません。2019年以前で挙げると、JIGOKUとかパッションタイマーとか、リメンバーショットのディテールの細かさとかでしょうか。
 2020年のHiHi Jetsについては、やはりバナナナナナ。
 今年4月に突然、HiHi Jetsがバナナナナナという5人組女の子アイドル(初出)に自主的になりきってモーニングルーティンを紹介するという動画がISLAND TVに投稿されました。全員が別のベクトルで様子がおかしいし、「バラバラだけど心は一つ!」なのにユニット名の「ナ」の数を誰一人正しく言えていないしという自由さを初めて目の当たりにした時、このユニットやべえと直感しました。あとは、ども(略)春祭りやHiHiの日144本動画投稿がパッと思い浮かびました。こちらは全て2020年の出来事なのが怖ろしいです。
 ただどちらにも言えるもっと怖ろしいことは、これらのクレイジーな何かにGOサインを出した偉い人が必ず居るということですね。HiHi Jets単独ではないですがジャニーズ事務所とSideMがファン同士で邂逅を果たしたバターセトリという出来事もありましたし、アイドルたち自身以外のフットワークやノリの良さも通じるものがあるかもしれません。

 

  1. 週1回の定期更新コンテンツがある

  それぞれ「315プロNight!」(ニコニコ生放送)とジャニーズJr.チャンネル(YouTube)のことです。
 SideMについてはキャストのコンテンツですが、キャストが交替でパーソナリティ(2~3人)を務め、トークを交えながらコーナーに寄せられたメールやゲーム情報を紹介するウェブラジオ番組です。様々な出来事がありましたが、せっかくなので筆者の担当ユニット関連の話を。黒野玄武くん(神速一魂)の口癖にちなみパーソナリティが分担してオリジナルの四字熟語を作ろうというコーナーがあったのですが、玄武くん役の深町寿成さんの斜め上の発想により「恥呼誰?」(読みは「ちこすい~↑」)、「  小指 机角」という四字熟語が誕生しました。11月のパーソナリティは、プロデューサーより語彙力あるのにOPとEDでわざとカオスに走る3人です。最新回のタイムシフト予約はこちらから。金曜更新。
 HiHi Jetsについては普通のバラエティ番組のような企画からダンスリハーサル動画まで毎週何かしら投稿しているのですが、最近だとキャベツ10玉に正気かと思いました。はまりたての頃に投稿されたほぼ事実なノンフィクション回は本気で戸惑いましたし、会話禁止カードゲーム回作間龍斗くん(=作ちゃん、HiHi Jets)の挙動は宇宙人でした。もちろん回もあるのでご安心を。最新回はこちら。日曜更新。
 更新される曜日が来るとSideMまたはHiHi Jetsのことを考えるきっかけになりますし、定期的な楽しみがあることは継続して何かを好きになる上で重要だと思います。

 

  1. 経歴も個性もバラバラ、だからユニットとしてのバランスが的確 

 SideMに登場する全てのアイドルはユニットに所属するだけでなく「前職」という設定があるため、32歳元教師*6から9歳元キッズモデル*7まで(年齢不詳の元作曲家*8も)在籍し、年齢と芸歴の逆転現象が起きています。大半のユニットはメンバー構成に特定のコンセプトがあるとはいえ、大勢の前に出ることの多い前職だった他のメンバーに対し引け目を感じたり*9とか、先輩たちに認めてもらいたい気持ちが空回りしたり*10という展開もありました。
 SideMの良いところの1つは、違う側面を持ったアイドルどうしの絆の深まりがしっかり描かれ、この人たちが互いにこのユニットのメンバーで良かったと感じられることだと思います。
 HiHi Jetsは見ての通りルックスもキャラクターもボイスもタイプ違いの5人を揃えていて、バランスが絶妙なんですよね。そして髙橋優斗さん(=ゆうぴー、HiHi Jets)がユニット内最年長で一番後輩だと知った時に覚えた既視感の正体はSideMだったのかもしれません。野球一筋だった高校生が年下の先輩たちとアイドル活動。経験の少ないローラースケートではフォローしてもらいながら、MCや声出しで頼りにされているのを見ると、彼らもまた互いにこのユニットのメンバーで良かったのだなと感じられます
 HiHi Jetsのメンバー構成はSideMのどのユニットに近いか考えたんですけど、High×Jokerと見せかけてCafe Paradeな気がします*11。でもサウンドの相性が良さそうなのはF-LAGSでしょうか?『RAY OF LIGHT』(THE虎牙道)っぽい楽曲もあった気がします。

  

 以上の分析を踏まえて、HiHiで観たい・聞きたいSideMコンテンツを考えてみました。

 

観たいイベント(劇中劇) 
「超常学園~覚醒スル切札~」

 特殊能力でアクションバトルするHiHi Jets観たくないですか?
 空想配役としては、冬美旬くんの役(鈴重零司)がみじゅき、秋山隼人くんの役(厚木獅子雄)がゆうぴー、若里春名くんの役(春野威吹)がはしもっちゃん、榊夏来くんの役(水無月時雨)が作ちゃん、そして伊瀬谷四季くんの役(拝田丞)がガリさんですね。
 両面SRの2役がみじゅきとガリさんなのは『だぁ~どら』命名の流れから言っても外せません*12。みじゅきは「絶対無零度」を「アイスソード」って呼びそうだし、ガリさんが「力がみなguilty!」、「はぁ~この音たまんねぇ~、最高の頭痛薬だぜ」、「テメェらにでkillわきゃねぇだろぉが!」といったキレッキレの台詞を口にするのを聞いてみたいです。

 

聞きたい楽曲 (どうしても1曲に絞れなかったので4曲)
『JOKER/オールマイティ』(High×Joker) ※「/」は右斜め上向きの矢印

 やっぱりHiHi Jetsの持つ青春・無敵感はこの楽曲と相性が良いのではないかと。
「ねむかった授業さえ 未来予想あふれて 思わず書きこむノートの言葉はそう オレらの夢の一歩だから!」は『だぁ~どら』書いてる時のガリさんだなあと特に思いますが、他にも合いそうな歌詞は何カ所もあります。
 パート分けも何となく考えたんですが、2番終わりのこの部分。

作間 : まわせ!Coolにグルーブ
猪狩 : はじけ!リード キメて
橋本 : 叩け!踊るビート
井上 : 弾いて!歌うように
髙橋 : 「今度はキミの番、準備はいいか?」

 結構いい線いってる気がします。

 

カレイドTOURHYTHM』(Jupiter & W)

 持ち歌といっても違和感ないくらい似合うと個人的に思っている1曲。歌詞通りにどこまでも連れて行ってくれそうな感じがあるからでしょうか。
 歌い出しの名乗りパートは「Mizuki, Yuto, Ryo, Ryuto, Soya!!!!!」の順で。YusukeはYutoだし、ShotaはSoyaです。これは間違いない。

 

Genesis Contact』(冬美旬、天ヶ瀬冬馬、都築圭、東雲荘一郎、華村翔真)

 期間限定イベントから始まり続編イベント2回・CD発売といった展開を経て、ゲーム内コミック連載でつい先日完結したSideMの一大サーガ「Cybernetics Wars」シリーズの公式ソングです。
 ローラースケートでスイスイ進みながら歌うのが目に浮かぶし、いつか映画のタイアップでこういう壮大な楽曲貰ってほしい。
 これもパート分けを考えたんですけど、くんがみじゅき、冬馬くんがゆうぴー、さんがはしもっちゃん、荘一郎さんがガリさん、翔真さんが作ちゃんでお願いしたいです。

 

ミュージアムジカ』(W & Cafe Parade & もふもふえん)

「着の身着のままで バカになれぇ~」が聞いてみたい。歌詞は正直意味不明なのに単語の並べ方が小気味良くて元気が出る楽曲なので、こういう切り口のHiHi Jetsも良いのではないでしょうか。
 BPMが高くてローラーでリズム取るの大変そうな楽曲だけど、『Eyes of the future』の「夢のままもう 終われないと」辺りみたいに膝や踵を使う振付が合いそうです。

 

観たい展開 
全国ツアーに世界ツアー、なんといってもCDデビュー

 ゲーム内イベントという形式を含めれば、SideMが達成していてHiHi Jetsが達成していないこととしてこの3つが挙げられるのかなと。最近のSideMリリースラッシュを体感して思ったんですが、やっぱりHiHi JetsのCDを買いたいし、5人の作り出すエンターテインメントに見知らぬ誰かが触れるきっかけを広げたい。筆者はひょんなことからジャニーズの世界に足を踏み入れた取るに足らない、まだ配信でしか彼らのライブを体験していないファンですが、こうやって夢を口に出すことが彼らの未来を輝かせる手助けになれたら最高、もとい315だなと思います。

 

 どの方面に向けて書いているんだか分からなくなってきましたが、ここまで書けて個人的には満足しました。明日からも、筆者なりの形で両者を応援していきたいと思います。ひとまず「NEW STAGE EPISODE」シリーズたくさん売れてくれー!

 

 

 すごく特殊な共通点があることに気付きました。これは筆者の好きなもう1つのジャンルである宝塚歌劇団にも関係があります。
 こちらの2か所のURLをご確認ください。一方は画像、もう一方は動画(0:11頃に注目)です。[2021/3/28追記:動画のほうは削除されました。]

https://cdn.wikiwiki.jp/to/w/sidem/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89/%E6%A6%8A%20%E5%A4%8F%E6%9D%A5/::attach/%E3%80%90HxJ%E6%AD%8C%E5%8A%87%E5%9B%A3%E3%80%91%E6%A6%8A%20%E5%A4%8F%E6%9D%A5%2B.jpg?rev=55cac54ea425b70da999ff3a3845c1b7&t=20190218004131

https://www.youtube.com/watch?v=sG0C9ZVWctw

 

 何で君たち両方とも花組ポーズ*13っぽいことしているの。

 

 

 読んでいただき、ありがとうございました!

*1:Cafe Paradeの『Cafe Parade!』、通称『歌パレ』。

*2:自己紹介ラップの正式名称は『だぁ~くねすどらごん』、略して『だぁ~どら』。メンバー5人の愛称をコールアンドレスポンスする部分がある。

*3:「ザ少年倶楽部」2020年8月14日放送分より。

*4:FRAME、もふもふえん、F-LAGSの3ユニットによる合同曲。

*5:モバゲー版アイドルマスターSideMにおいて誕生日のアイドルは平常時より発揮値が上昇し、ライブでも誕生日限定のセリフが表示される。

*6:硲道夫さん(S.E.M)。

*7:姫野かのんくん(もふもふえん)。

*8:都築圭さん(Altessimo)。

*9:前職が茶道家清澄九郎くん()。他のメンバーは、前職が落語家の猫柳キリオくんと、前職が歌舞伎役者の華村翔真さん。詳しくは「風雅演舞祭」のイベントストーリーで。

*10:現役高校生バンドのボーカル担当の最年少・伊瀬谷四季くん(High×Joker)。他のメンバーは全員同じ高校の先輩。詳しくは四季くんのSideMemoriesで。

*11:最年少の18歳コンビ、ちょっと年上に高校の同級生コンビ、そして声量のある最年長。

*12:自己紹介ラップの曲名候補を決める時、みじゅきがカタカナのめちゃくちゃ長い名前を提案し、ガリさんがそこに漆黒要素を付け足し、最終的に会場のファン投票で決定したとのこと。

*13:右手を頭の後ろから回して左耳にくっつけるポーズのこと。左手は前から右腰に回すことが多いらしいが、その点については両者異なるポージング。SideMは明言されてないけど宝塚歌劇を意識した期間限定イベントのカードイラストなのでまあ分かる。HiHi Jetsは本当に何故?ジャニーズJr.で流行っているの?

髙橋優斗さんの誕生日を祝いたい

 11月15日は髙橋優斗さん(ジャニーズJr./HiHi Jets)の誕生日です。おめでとうございます。
※この日記は、ゆうぴーの誕生日を祝うのと同時に、まだ知って日が浅いうちにゆうぴーの印象を振り返っておこうという趣旨でお送りします。

 

 ゆうぴーのことを初めて認識したのは、ガリさんの誕生日祝い記事に載せたDecoLuの理想の休日発表会動画だったと思います。
 司会進行をテキパキと務め、藤原丈一郎さん(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)と野球トークに花を咲かせていたゆうぴー。それを見た限りでは、野球好きな一面もある器用なリーダー格のしっかり者なのかなと思っていました。

 

 ゆうぴーは想像以上に興味深い人でした。
 一体どこの野球部でこの子がキャッチャーしてたんですか。複数の芸能事務所に履歴書を送って、唯一返事が来たのがジャニーズ事務所だったという話もすごいです。HiHiのHiは「髙」橋由来だと思っていたので、結成メンバーじゃなかったことにも驚きました。
 そうして分かったのが、ゆうぴーだと意識しないまま筆者の心に強く残っていた出来事があったということ。
 2019年11月8日に放送された、HiHi Jetsからはガリさん、みじゅき、ゆうぴーの3人が出演した「DRONE×鬼」(日本テレビ系)というバラエティ番組。ドローン対人間の鬼ごっこの手に汗握る展開が楽しかったこの番組で、ゆうぴーはステージ突破に必要なアイテムがフタの裏に付いているゴミ箱を見つけたにも関わらず、全く気付かずにフタを閉めてしまうというまるでコントのような行動を取りました。当時の筆者は家族と一緒にテレビでその一部始終を見て、みんなでツッコミを入れたんです。その人がゆうぴーだったと数か月前に気付いた時は、何故か分からないけど感慨深い気持ちになりました。
 もう1つ挙げると、唯一録画を残してあったザ少年倶楽部セレクションスペシャル(2019年3月22日放送)の「ジュニアにQ」で語ったバレンタインデーのエピソードはちょっと切なくて面白かったです。
 前置きが長くなりましたが、どこかツッコミどころもある親近感と、手に届かなさそうなキラキラ感とが絶妙なバランスで配合されているのがアイドル・ゆうぴーの魅力の1つだと考えています。
https://www.youtube.com/watch?v=NkjgzqZx7fs ←2年間のブランクで120km/hの球をキャッチする勇姿が見られる動画

 

 今期はドラマ「#リモラブ~普通の恋は邪道~」(日本テレビ系)に出演中です。視聴者として感じたのは、マスクに負けない眼力。眉毛もまつ毛もバチバチなので、顔の下半分が隠れるマスクを付けても鮮やかに映っているのではないでしょうか。制作協力の会社が同じ「恋の病と野郎組」(BS日テレ)のご縁でしょうが、地上波プライムタイムドラマの初レギュラーが喋って笑ってかき回して……という役なのはすごいことです。
 ちょっと話がずれますが、「#リモラブ」では「野郎組」馬場ちゃん役のついひじ杏奈さんと再び共演しているのも嬉しかったですね。「#リモラブ」で初めて共演した方とも、違う作品でまた共演できたら素晴らしいなと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=7HkvF2OSWGM

 

 バリバリの野球少年がアイドルにという点では、今の時代にこれほど「優」れたジャニーズ適性を持つ人は貴重だと思います。「斗」が意味するような険しさのある芸能界を、俳「優」業も含む様々なお仕事で突き進む1年になりますように。

 

 5人全員の誕生日祝い記事を書き上げられて良かったです。次は何を書こう。

 読んでいただき、ありがとうございました!
※記事タイトルおよび本文ははしごだかに、タグは変換候補通りにはしごだかじゃない方にしました。

月組大劇場公演の千秋楽ライブ配信を見たので今のうちに感想を書きたい

 この日を待っていた。2020年11月1日、宝塚歌劇団月組公演「WELCOME TO TAKARAZUKA」「ピガール狂騒曲」の大劇場千秋楽。
 本来の公演日程と公演日程調整後の2回に渡って連休を移動させたほど楽しみにしていたが、諸般の事情により観劇を断念した。だからこそ、千秋楽はどんな形であっても見逃すわけにはいかなかった。そのぶん社会人として出来ることはお金を落とすことかなと思い、キャトルレーヴオンラインで宝塚GRAPHのバックナンバーを数冊、公演プログラムは買おうとした日に売り切れてしまったためル・サンク(ここ重要)を購入し、可能な限りの心構えを行った。
 そんなわけで、Rakuten TVでの千秋楽のライブ配信を見た感想を思いのままに書いていきたい。作品の内容よりも、出演者に対する感想の割合が高いと思う。時々愛称になるのは許してほしい。何となく入団期も併記。

 

 

 

  • JAPAN TRADITIONAL REVUE「WELCOME TO TAKARAZUKA ―雪と月と花と―」

 すっきり端正でまとまりの良いレビューだった。演目発表の時は珠さま(主演)だから玉さま(監修)という発想先行かと思っていたが、序盤と終盤は舞台そのものが明るく照らされている場面、中盤は打って変わって演者自身の放つ光で舞台を照らしている場面が多いように感じられ、なるほどこれは月組以外考えられないと思った(?)。うまく伝わっている自信がない。
 プロローグで『雪をたずねてどこへ行こう』と歌っていた2名はハモリが良かった。A・B日程でメンバーが異なり、千秋楽では咲彩いちごさん(104期生)と詩ちづるさん(105期生)のコンビだったらしい。
 月城かなとさん(95期生)はしゃべ化粧だと轟悠さん(71期生)のエッセンスを感じる瞬間があった。雪組顔なのかな(轟さんはもともと月組だったそうだが)。
 106期生の口上。上手側の霧乃あさとさん、「加えていただきました!」の語尾が元気。下手側の乙華菜乃さんは可愛かった。106期生39名が同じ舞台に立つのはこの日が最後なんですね。あと衣装が可愛くてほっとした。若紫色の着物に日本髪。
 月が満ちるのをバックに繰り広げる場面、こういう人海戦術宝塚歌劇の醍醐味でもある。はじめは3組の男女以外が顔出ししていなかったので、この顔の出てない人たちも全員美人なこの空間やばいな……と思った。斜めにバーンと並んで、扇子が波のように滑らかに動くのが格好良かった。
 主題歌の歌い出しがキャッチ―なのも好き。『ウェルカム!ウェルカム!タカラヅーカー』ってふとした瞬間に口ずさみそうになる。筆者の好きな他ジャンルの話になるが、こんなにウェルカムウェルカムって言われると歌パレ*1かな?と思った。

 

 原田諒先生がこういう軽快な作品を書くイメージがなかったのでちょっと驚いたし、突っ込みたいところもいくつかあるんだけど、なんやかんやでおめでたく丸く収まる作品が初舞台公演で良かったと思う。
『この世界が劇場なら人は誰もが道化役者』という歌詞。主役じゃなくて道化役者というのが良い。本当の自分を探して新たな人生を始める、ジャック(演:珠城りょうさん、94期生)とガブリエル(演:美園さくらさん、99期生)だから2人が主人公なのだなと。
 ガブリエルのアパルトマンにジャックが現れた時のSEが完全に少女漫画でクスっときてしまった。あと、「私を助けると思って……」と言う弁護士は絶対に頼れない。ビラ配りの男を演じていたのは蘭尚樹さん(100期生)らしいが、出世しそうな感じがした。アンリ・ゴーティエ=ヴィラールもといウィリー役の鳳月杏さん(92期生)が飛びながら台詞を口にするあたり、大人気なさが前面に出ていて面白かった。マルセル役の輝月ゆうまさん(95期生)はいつの間にやら悪役が似合う男役になっていた。そしてがなりが上手い。弁護士・ボリス(演:風間柚乃さん、100期生)がバケツを被ってムーラン・ルージュに潜入した場面、ボリスのいる上手が映るたび笑ってしまった。
 月城さんのロングトーンすごい。今作の月城さんには、ムーラン・ルージュの創業者であるシャルル・ジドレールという役に見合った貫禄をだんだんと感じた。なんとなく若手なイメージがあったけれど、研11。1期上の珠城さんのほうが若々しく感じるのは不思議だ。そしてジャックがシャルルに心惹かれるのも納得できる描写で安心した(過去の原田先生の作品を考えると)。ガブリエルからジャックはともかく、その後のガブリエルとヴィクトール(演:珠城)の恋愛描写がおざなりなのは気になったけど。
 そしてカンカン!やっぱりカンカンは良いな!宝塚のカンカン最高!
 暁千星さん(98期生)が踊ると劇中レビューとしての説得力が段違いに増す。彼女のような華のあるダンサブルなスターが今後も生まれてほしい。回転技(連続11回転くらい?)素晴らしかった。
 仮面を付けたジャックとガブリエルがデュエットダンスする場面、鏡張りになると観劇している側も映るので臨場感が増した。

 フィナーレに入って、106期生の初舞台ロケット。斜めに3分割(?)して踊るシーンや、足上げをしながらつないだ手を高く上げる振付が印象に残った。オールドローズとベビーブルーという淡さのある色味でまとめたトリコロールの衣装も初舞台生らしくて、息の合ったラインダンスを見せてくれた彼女たちの今後に幸あれと祈った。
 珠城さんを囲む淑女たちのナンバー、2人ずつ珠城さんの前に出てくるのが可愛い。ここを誰と誰で組ませるかでセンスや性癖が問われそう。
 続いて打楽器の強い面白いアレンジで始まる紳士たちのダンス。ジャージャー言っていたのはどの楽器だろう。
 そしてトップコンビのデュエットダンス。黒燕尾の珠城さんと、すみれ色の地に銀色の装飾が付いたドレスで舞う美園さんを見ていると、なぜこのコンビにはオーソドックスなレビューが回ってこなかったんだろうと惜しい気持ちになった(タイが舞台のレビューはあったけど、ちょっと変わり種に属する気がする)。
 パレードで大団円。最後の並びだと、下手から水色(美園さん)、白色(珠城さん)、ピンク色(月城さん)の順かつ珠城さんの雉羽根が下手から水色、ピンク色になっていてトリコロールが完成するのは視覚的に面白いと思った(ジャックとヴィクトールの2役だから2色?)。あと娘役の白いドレスにスリット入れたの天才の所業。

 

  • 月組生の頼もしさ ―出演者にまつわる雑感―

 縁があるというか勝手に縁を感じている生徒が何人もいるのが月組だ。学生時代の友人と同郷だとか、別の友人のバレエ教室の後輩だと教えてもらったとか、そういう形で存在を知った生徒がいて、他組には1人もいない。初観劇が月組だったということもあり、月組公演を見ると、芝居の細やかさがなんともしっくり来るというか馴染むな……と思う。
 光月るうさん(88期生)は組長に。初舞台生の口上の際の挨拶をする瞳の強さに、管理職の貫禄を感じた。紫門ゆりやさん(91期生)はいつ見ても顔が良いし、眼鏡も素敵だった。紫門さん研16……?
 筆者が観に行けた最後の初舞台公演「1789」で初舞台を踏んだ101期生のなかでは、2名をあげたい。1人目は、芝居でミスタンゲットという出番の多い役を演じていた天紫珠李さん。あの時は男役だった彼女が、歌も芝居も娘役転向組とは思えないクオリティでやり切っていてほほうと思った。2人目は、彼女のとろんとした可愛らしいお顔は日本物のしゃべ化粧でも判別しやすかった結愛かれんさん。ショーだとプロローグ、芝居だとフィナーレというように珠城りょうさんの後方に映り込む場面がライブ配信では何度もあり、彼女の独特な色っぽさが作り出す彩りは貴重だと感じた。
 同じく「1789」、筆者が観に行った貸切公演でお手伝いをしてくれていたのが、当時研2の風間柚乃さんと夏風季々さん(ともに100期生)。風間さんの大活躍は観劇できていなくても耳に入ってきていたが、筆者がひっそり気にしていたのは夏風さん。月組配属で愛称が「つきこ」なこと、両手でハンドマイクを持っているうちに腕が開いてしまったことが印象的で、「開いちゃうの分かるよ、つきこちゃん」と微笑ましく見守っていた。そんなつきこちゃんが、名前のある役を演じ台詞を貰い、フィナーレの淑女大階段場面では結愛さんと対に立って珠城さんの後ろという絶好のポジションを得ていたことに胸が熱くなった。
 芝居のカンカンでは海乃美月さん(97期生)がソロで5回転くらいしていただろうか。彼女は「1789」では役替わりでトップスターの相手役をしていた。彼女の綺麗で大人っぽい顔立ちは上級生になってから映えてくると思っていたので、今でも宝塚歌劇団に身を置いてくれていることがありがたい。
 そして蒼真せれんさん(98期生)、この作品に欠かせない大役だったがプログラムに載ってなかったらしい。ル・サンク買っていてよかった。背が高くて爽やかで、青系の衣装が似合う。この公演がきっかけで彼女に注目したという人は私含め多数いることだろう。次に観劇できるときは、彼女をさがしてみよう。
 ここまで名前と入団期を並べて書いたことで気付いたが、筆者は102期生以降に対する知識・認識が圧倒的に足りない。ライブ配信は画面で映る範囲しか見えない、という当然のことながら重要な特徴があるため、現地で観劇できていたら、「プロローグで筆者の正面にいたあの人は……」とか「群衆芝居で面白そうな会話をしているように見えたあの人は……」のような独自な視点での新たな発見ができたかもしれない。

 

 最後に、松本悠里さん(44期生)。
 筆者の初ミエコさんは「白鷺の城」(2018年宙組)で、突然のセリフに「直接脳内に……!」とびっくりしたのが思い出された。
 今作ではヴィヴァルディの「四季」より「冬」と鳥居という斬新な組み合わせの場面でじっくりと舞を堪能したが、心なしか瞳が潤んでいるように見えた。伏し目がちになってセリ下がりしていくのも切なかった。
 フィナーレで着用していた黒地に紅白の梅の着物。両肩と背中にかけて白い翼の絵柄が描かれており、今作でミエコさんが退団されるということを実感した。素晴らしい舞を見せてくださり、ありがとうございました。

 

 思いつくままに書いたので、かなり散漫で読みにくい記事になってしまった。

 次の月組公演こそは、宝塚大劇場で見届けたい。

*1:アイドル育成カードゲーム・アイドルマスターSideMに登場するアイドルユニット・Cafe Paradeの持ち歌『Cafe Parade!』のこと。1番も2番も「Welcome!」で始まるし、サビでも「ようこそ」「おいでよ」と歌う楽曲。なおユニット名と曲名が同じなので、区別するために楽曲のほうを「歌パレ」と呼ぶことがある。

井上瑞稀くんの誕生日を祝いたい

 10月31日は井上瑞稀くん(ジャニーズJr./HiHi Jets)の誕生日です。おめでとうございます。
※この日記は、みじゅきの誕生日を祝うのと同時に、まだ知って日が浅いうちにみじゅきの印象を振り返っておこうという趣旨でお送りします。

 

 HiHiの中でもともと顔と名前が一致していたのが、ガリさんとみじゅきでした。
 もともと男性アイドルに関しては中性的な顔の人が好きで、ザ少年倶楽部(NHK BSプレミアム)を何となく見ていた時から、みじゅきのことを良いなと思っていました。ジャニーズの世界に足を踏み入れたと自覚する前に放送された中村嶺亜さん(ジャニーズJr./ 7 MEN 侍)との「チラリズム」(NEWS)も、あまりの可愛さに何度も見返しました。
 そんな「HiHi Jetsの可愛い子」のことがグループ丸ごと気になりだしてからも、みじゅきのイメージが大きく変わることはありませんでした。ただ、ここまでパフォーマンスに死角がない人だとは考えていなかったです。いつ見ても歌もダンスもめちゃくちゃ上手いし、安定感も凄まじい。最近だと「Fight Back」ダンス動画でセンターに来たときのダンスのキレに、画面の前でゾクゾクしました。
 みじゅきの一番すごいと思うところは、どんな楽曲であっても自分の魅せ方について100%を超える正解を常に叩き出す点だと個人的に感じています。キュートからクールまで、振れ幅の大きさを完全に自分のものに出来ているからこその技ですね。「帝王」たる所以を感じずにはいられない。
https://www.youtube.com/watch?v=xMUMXzfcbp0


 ただ、「櫻井・有吉THE夜会」でサソリを食べたのはびっくりしましたし、「バナナナナナ」を編集したのもなんだか意外でした。初見ではゆうぴーのパートでやっと動画の意図を理解できたのが思い出されます。
 総じてメディアをうまく活用していますよね。そしていろんな工夫をしてくれている。Johnny’s net オンラインからの「ザ・みずき倶楽部 俺担にQ」のアンケートお知らせメール、保護してあります。そういうことも実現できるのだと驚いた企画でしたが、裏を返せばソロで4曲回替わりをしても大丈夫だとスタッフ陣に信頼されている証だと思いました。
https://j-island.net/movie/play/id/4964
https://j-island.net/movie/play/id/6639

 

 瑞稀という名前で思い出さずにいられなかったのが、事務所の先輩にあたる生田斗真さんも出演していたテレビドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」の主人公・芦屋瑞稀さん。原作漫画に触れる機会はなかったものの、放映が思春期を直撃した筆者の学校でも人気でした。男装して男子校に入るという設定もクリアして実写に出られそうなくらい、名前とビジュアルが合致しているのが恐ろしい。
 そして「瑞」を使う形容詞「瑞々しい」は「生気に満ちて若々しい」の意。その字を冠する彼が、10代最後の夏に青春ドラマの重要な役を演じたという事実がすごい。「荒ぶる季節の乙女どもよ。」は典元泉くんという役に衝撃的な場面があることを知ってちょっと勇気が必要でしたが、何故かこんな片田舎の放送局でも少し遅れて放送が始まり、決心がつきました(つまりまだ最終回を見ていません)。みじゅきが出演していることを過剰に意識せずに一視聴者として見られているのは、演技力の賜物なのかなと思います。

 

 褒め一辺倒の記事になりましたが、それくらい稀に見るものを持ったアイドルだと思います。
 NHK大河ドラマ出演という大仕事が決まったことですし、吉兆を次々に引き寄せて、おめでたいことが数多く起きる1年になりますように。

 

 悔しいのは、ガリさんともども初めて顔と名前を認識したタイミングを覚えていないことですね。それを覚えていたら、もっと突っ込んだ深いことが書けたかもしれないのに。
 最後はゆうぴーです。書きあがるかな?

 読んでいただき、ありがとうございました!