今週のお題「苦手だったもの」
ちょっとしたことでいいから文章をと思ったので、さらりと書いてみます。
筆者が苦手だったものは、「映画館で観る映画」。
未就学児の頃に子供向けではない内容の映画を観てしまったことがきっかけで映画館そのものに対する恐怖心が生まれてしまい、映画館に行くことを全力で拒む子供になってしまいました(テレビで放送する映画だったり、地元のホールでの企画上映だったりは大丈夫でした)。
映画館に行けないのはさすがにまずい、と思ったのか家族が無理やり何度も映画館に連れて行ってくれたのは、今にして思うとありがたいことですね。
大学生の頃になると映画館に対する恐怖心はすっかり薄れ、社会人数年目の2023年は現時点で過去最多の4作鑑賞。グルメ、グッズ、予告編、オープニングロゴ……映画館という場所ごと楽しめるようになりました。
そんな筆者が映画館で鑑賞して最も印象に残った映画は、「第二回・新午前十時の映画祭」というリバイバル上映企画で鑑賞した『砂の器』(1974年)。
社会派の骨太なテーマや推理の行方も見応え十分でしたが、ピアノ協奏曲「宿命」にのせたクライマックスの演出に心を鷲掴みにされたんですよね。これを思いついた瞬間に制作陣はこの映画の成功を確信しただろうと感じましたし、コンサート会場で演奏されるという設定の「宿命」を映画館の音響で聴くという贅沢な体験ができて幸せでしたね。
いつかこれを越える映画体験ができたらなあと思っています。
※「午前十時の映画祭」シリーズは今年も続いているようです。
読んでいただき、ありがとうございました!