gzmlhzmkwq7w3の日記

 自分の趣味とか雑感その他を、気が向いた時に書き連ねる予定です。【2023/12/20追記:昨今の問題について筆者のスタンスを書きましたので、ブログトップに表示しています。】

アイドルマスターSideMとHiHi Jetsの共通点を考えたい

 2020年、まさか応援したいアイドルが新たに出来るとは思っていませんでした。
 初めて興味を持った時から半年近く好きな気持ちが持続しているので、きっと筆者が長期的に好きな何かと共通点があるんじゃないかと感じているところです。
 そこで、プロデューサー歴約5年のアイドルマスターSideMと、今年好きになったHiHi Jetsとの共通点を考えつく限り書いてみることにしました。
 なお筆者は両者以外のアイドルに詳しいとは言い切れないため、他のアイドルにもある特徴を挙げていたり、誤解や間違いがあったりするかもしれません。その点をご注意お願いします。

 

 

 

 

  1. 楽曲の主なテーマが「夢・未来・自分たちのこと」で、ラブソングが少ない

 HiHi Jets単独のオリジナル曲には「夢」や「未来」という言葉が幾度となく登場するとともに、エンターテイナーとしての精神や仲間と歩んでいくという決意を表明するような楽曲が多いと感じます。また、ユニット名を冠する楽曲が1曲目というのも印象的。明確にラブソングと言えるのは『baby gone』くらいでしょうか。
 一方、SideMから発売されたオリジナル曲はユニットごとに4曲以上あるのですが明確なラブソングは少なく、そうした曲を貰ったのは早いユニットでも3曲目。最初の2曲のテーマは主に「自分たちはこんなアイドルで、こんな夢や未来に向かって活動します」という決意表明です。1曲目にユニット名を冠するオリジナル曲を持ってきたユニットもいます*1
 SideMの楽曲展開について、いわゆるキャラクターソング感が強いという意見を目にしたこともあります。しかし、実在のアイドルであるHiHi Jetsもキャラクターソング感は結構あると思うんですね。勇気や活力を与えてくれるような楽曲が豊富なだけでなく、どちらもそれぞれの形で絆を歌っているので、ひょっとするとそこに親しみやすさがあったのかもしれません。 

 SideMに興味が湧いたという方には、各ユニット1枚目のCDである「ST@RTING LINE」シリーズの試聴をおすすめしたいです。リリース順通りではありませんがレーベルのプレイリストから手軽に聞けますし、「いいな」と思う楽曲を見つけてもらえたら幸いですね。一般的に初手で聞いていただく定番は『スマイル・エンゲージ』(Beit)や『MOON NIGHTのせいにして』(DRAMATIC STARS)みたいですが、どこに何が引っ掛かるか分からないので可能性を広げておきます。
 HiHi Jetsに興味が湧いたという方には、今年3月に行われた無観客ライブの動画(無料公開中)自己紹介ラップをおすすめしたいです。アイマス的な意味でセクシー異文化交流先でもあったSexy Zoneの次に(15:09~29:45)登場するのですが、短い持ち時間に複数回インパクトを与えたうえで新曲を組み込むセトリ構成が強い。また、自己紹介ラップは他のユニットにもありますがHiHi Jetsのそれは押韻の巧妙さと盛り上がりが秀逸で、きっと何度も見返したくなると思います。作詞は現役高校生の猪狩蒼弥くん(=ガリさん、HiHi Jets)。世界中のあらゆる創作者も、きっとガリさんというアイドルをゼロから生み出すことはできないでしょう。
[2021/7/9追記:とうとうSexy ZoneとSideMとの直接セクシー異文化交流
が発生しました。まさか中島健人さん(Sexy Zone)と伊集院北斗くん(Jupiter)に親和性があるとは。個人的には、どちらも及川光博さんの系譜を感じるアイドルで興味深い存在です。]
[2022/4/16追記:本日放送の「KAT-TUN 亀梨和也のHANG OUT」(FM NACK5)にて、亀梨和也さんが天ヶ瀬冬馬くん(Jupiter)担当プロデューサーと電話するという衝撃的な出来事が起きました。偶然にもKAT-TUNとSideMは今日明日ともにコンサート。演者の皆さんも観客の皆さんも楽しんできてくださいね!]

 

  1. どちらも涼くんがいる

それぞれ秋月涼くん(F-LAGS)、橋本涼くん(=はしもっちゃん、HiHi Jets)のことです。秋月涼くんに関しては、初出の「THE IDOLM@STER Dearly Stars」からの輸入という形で登場しています。
 筆者がHiHi Jetsのことを『だぁ~どら』の愛称*2で呼ぶのはこれが理由。この日記では記述対象の判別しやすさを理由に、基本的に男性(20歳以下)は「名前+くん」、男性(21歳以上)は「名前+さん」、女性は年齢関係なく「苗字+さん」で呼ぶことにしています。しかし、この2人は同じ名前なのにキャラクターが違いすぎて、「涼」という名前を思い浮かべると混線しそうになるんですよ。共通していることといえば、穏和で料理ができることと血液型くらいでしょうか。
 そんなふうに、名前が同じでこんなに違う2人がいるのも面白い点だと思います。
 というかはしもっちゃん、鍛えすぎて衣装が入らなくなった*3のは信玄誠司さん(FRAME)を、もともとダンス習っていて芸歴が長いのは橘志狼くん(もふもふえん)を彷彿とさせます。ひとり『Compass Gripper!!!』*4じゃん。
 ちなみに、同じ誕生日なのは葛之葉雨彦さん(Legenders)と井上瑞稀くん(=みじゅき、HiHi Jets)でした。こちらはもっと共通点が見当たらない2人です。あ、でも雨彦さん誕生日特効のセリフ*5で「瑞兆」って言ってる。 
[2021/1/3追記: CDTV年越しSPで衣装から袖が消えたはしもっちゃん。まさか山下次郎さん(S.E.M)枠でもあるのか君は。]
[2021/4/5追記:HiHiではありませんが、Travis Japan / ジャニーズJr. の川島如恵留さんが、2021年3月30日更新のジャニーズWebの連載「とらまる」にて誕生日が同じSideMのアイドル・秋山隼人くん(High×Joker)および隼人くん役の千葉翔也さんに触れています。まさかこんな形で次元が交差するとは。「語れる人がいたら語り合いたいなあ」とは……?おそらく今後1週間程度で当該記事は閲覧できなくなるので、読める環境のかたはお早めにどうぞ。]

 

  1. 自力でクレイジーな何かを生みだしがち

  枚挙にいとまがなさそうなので、2020年のエピソードを。
 2020年のSideMは他の年に比べてそこまでクレイジーな出来事はなかった分、バレンタインキャンペーンの強烈さに集約された印象があります。
 バレンタインイベントを進めてアイドルからのお返しやボイスを開放するという例年の形式はそのままに、今年は鉢植えからカカオを育てることになりました。「カカオは元気に揺れている。まるで喜んでいるみたいだ!」というテキストを見た時、アイドルを育てるゲームのはずでは……とちょっと困惑しました。板チョコをグラム単位で集めた年があったことを思い返せば、通常運転に戻っただけかもしれません。2019年以前で挙げると、JIGOKUとかパッションタイマーとか、リメンバーショットのディテールの細かさとかでしょうか。
 2020年のHiHi Jetsについては、やはりバナナナナナ。
 今年4月に突然、HiHi Jetsがバナナナナナという5人組女の子アイドル(初出)に自主的になりきってモーニングルーティンを紹介するという動画がISLAND TVに投稿されました。全員が別のベクトルで様子がおかしいし、「バラバラだけど心は一つ!」なのにユニット名の「ナ」の数を誰一人正しく言えていないしという自由さを初めて目の当たりにした時、このユニットやべえと直感しました。あとは、ども(略)春祭りやHiHiの日144本動画投稿がパッと思い浮かびました。こちらは全て2020年の出来事なのが怖ろしいです。
 ただどちらにも言えるもっと怖ろしいことは、これらのクレイジーな何かにGOサインを出した偉い人が必ず居るということですね。HiHi Jets単独ではないですがジャニーズ事務所とSideMがファン同士で邂逅を果たしたバターセトリという出来事もありましたし、アイドルたち自身以外のフットワークやノリの良さも通じるものがあるかもしれません。

 

  1. 週1回の定期更新コンテンツがある

  それぞれ「315プロNight!」(ニコニコ生放送)とジャニーズJr.チャンネル(YouTube)のことです。
 SideMについてはキャストのコンテンツですが、キャストが交替でパーソナリティ(2~3人)を務め、トークを交えながらコーナーに寄せられたメールやゲーム情報を紹介するウェブラジオ番組です。様々な出来事がありましたが、せっかくなので筆者の担当ユニット関連の話を。黒野玄武くん(神速一魂)の口癖にちなみパーソナリティが分担してオリジナルの四字熟語を作ろうというコーナーがあったのですが、玄武くん役の深町寿成さんの斜め上の発想により「恥呼誰?」(読みは「ちこすい~↑」)、「  小指 机角」という四字熟語が誕生しました。11月のパーソナリティは、プロデューサーより語彙力あるのにOPとEDでわざとカオスに走る3人です。最新回のタイムシフト予約はこちらから。金曜更新。
 HiHi Jetsについては普通のバラエティ番組のような企画からダンスリハーサル動画まで毎週何かしら投稿しているのですが、最近だとキャベツ10玉に正気かと思いました。はまりたての頃に投稿されたほぼ事実なノンフィクション回は本気で戸惑いましたし、会話禁止カードゲーム回作間龍斗くん(=作ちゃん、HiHi Jets)の挙動は宇宙人でした。もちろん回もあるのでご安心を。最新回はこちら。日曜更新。
 更新される曜日が来るとSideMまたはHiHi Jetsのことを考えるきっかけになりますし、定期的な楽しみがあることは継続して何かを好きになる上で重要だと思います。

 

  1. 経歴も個性もバラバラ、だからユニットとしてのバランスが的確 

 SideMに登場する全てのアイドルはユニットに所属するだけでなく「前職」という設定があるため、32歳元教師*6から9歳元キッズモデル*7まで(年齢不詳の元作曲家*8も)在籍し、年齢と芸歴の逆転現象が起きています。大半のユニットはメンバー構成に特定のコンセプトがあるとはいえ、大勢の前に出ることの多い前職だった他のメンバーに対し引け目を感じたり*9とか、先輩たちに認めてもらいたい気持ちが空回りしたり*10という展開もありました。
 SideMの良いところの1つは、違う側面を持ったアイドルどうしの絆の深まりがしっかり描かれ、この人たちが互いにこのユニットのメンバーで良かったと感じられることだと思います。
 HiHi Jetsは見ての通りルックスもキャラクターもボイスもタイプ違いの5人を揃えていて、バランスが絶妙なんですよね。そして髙橋優斗さん(=ゆうぴー、HiHi Jets)がユニット内最年長で一番後輩だと知った時に覚えた既視感の正体はSideMだったのかもしれません。野球一筋だった高校生が年下の先輩たちとアイドル活動。経験の少ないローラースケートではフォローしてもらいながら、MCや声出しで頼りにされているのを見ると、彼らもまた互いにこのユニットのメンバーで良かったのだなと感じられます
 HiHi Jetsのメンバー構成はSideMのどのユニットに近いか考えたんですけど、High×Jokerと見せかけてCafe Paradeな気がします*11。でもサウンドの相性が良さそうなのはF-LAGSでしょうか?『RAY OF LIGHT』(THE虎牙道)っぽい楽曲もあった気がします。

  

 以上の分析を踏まえて、HiHiで観たい・聞きたいSideMコンテンツを考えてみました。

 

観たいイベント(劇中劇) 
「超常学園~覚醒スル切札~」

 特殊能力でアクションバトルするHiHi Jets観たくないですか?
 空想配役としては、冬美旬くんの役(鈴重零司)がみじゅき、秋山隼人くんの役(厚木獅子雄)がゆうぴー、若里春名くんの役(春野威吹)がはしもっちゃん、榊夏来くんの役(水無月時雨)が作ちゃん、そして伊瀬谷四季くんの役(拝田丞)がガリさんですね。
 両面SRの2役がみじゅきとガリさんなのは『だぁ~どら』命名の流れから言っても外せません*12。みじゅきは「絶対無零度」を「アイスソード」って呼びそうだし、ガリさんが「力がみなguilty!」、「はぁ~この音たまんねぇ~、最高の頭痛薬だぜ」、「テメェらにでkillわきゃねぇだろぉが!」といったキレッキレの台詞を口にするのを聞いてみたいです。

 

聞きたい楽曲 (どうしても1曲に絞れなかったので4曲)
『JOKER/オールマイティ』(High×Joker) ※「/」は右斜め上向きの矢印

 やっぱりHiHi Jetsの持つ青春・無敵感はこの楽曲と相性が良いのではないかと。
「ねむかった授業さえ 未来予想あふれて 思わず書きこむノートの言葉はそう オレらの夢の一歩だから!」は『だぁ~どら』書いてる時のガリさんだなあと特に思いますが、他にも合いそうな歌詞は何カ所もあります。
 パート分けも何となく考えたんですが、2番終わりのこの部分。

作間 : まわせ!Coolにグルーブ
猪狩 : はじけ!リード キメて
橋本 : 叩け!踊るビート
井上 : 弾いて!歌うように
髙橋 : 「今度はキミの番、準備はいいか?」

 結構いい線いってる気がします。

 

カレイドTOURHYTHM』(Jupiter & W)

 持ち歌といっても違和感ないくらい似合うと個人的に思っている1曲。歌詞通りにどこまでも連れて行ってくれそうな感じがあるからでしょうか。
 歌い出しの名乗りパートは「Mizuki, Yuto, Ryo, Ryuto, Soya!!!!!」の順で。YusukeはYutoだし、ShotaはSoyaです。これは間違いない。

 

Genesis Contact』(冬美旬、天ヶ瀬冬馬、都築圭、東雲荘一郎、華村翔真)

 期間限定イベントから始まり続編イベント2回・CD発売といった展開を経て、ゲーム内コミック連載でつい先日完結したSideMの一大サーガ「Cybernetics Wars」シリーズの公式ソングです。
 ローラースケートでスイスイ進みながら歌うのが目に浮かぶし、いつか映画のタイアップでこういう壮大な楽曲貰ってほしい。
 これもパート分けを考えたんですけど、くんがみじゅき、冬馬くんがゆうぴー、さんがはしもっちゃん、荘一郎さんがガリさん、翔真さんが作ちゃんでお願いしたいです。

 

ミュージアムジカ』(W & Cafe Parade & もふもふえん)

「着の身着のままで バカになれぇ~」が聞いてみたい。歌詞は正直意味不明なのに単語の並べ方が小気味良くて元気が出る楽曲なので、こういう切り口のHiHi Jetsも良いのではないでしょうか。
 BPMが高くてローラーでリズム取るの大変そうな楽曲だけど、『Eyes of the future』の「夢のままもう 終われないと」辺りみたいに膝や踵を使う振付が合いそうです。

 

観たい展開 
全国ツアーに世界ツアー、なんといってもCDデビュー

 ゲーム内イベントという形式を含めれば、SideMが達成していてHiHi Jetsが達成していないこととしてこの3つが挙げられるのかなと。最近のSideMリリースラッシュを体感して思ったんですが、やっぱりHiHi JetsのCDを買いたいし、5人の作り出すエンターテインメントに見知らぬ誰かが触れるきっかけを広げたい。筆者はひょんなことからジャニーズの世界に足を踏み入れた取るに足らない、まだ配信でしか彼らのライブを体験していないファンですが、こうやって夢を口に出すことが彼らの未来を輝かせる手助けになれたら最高、もとい315だなと思います。

 

 どの方面に向けて書いているんだか分からなくなってきましたが、ここまで書けて個人的には満足しました。明日からも、筆者なりの形で両者を応援していきたいと思います。ひとまず「NEW STAGE EPISODE」シリーズたくさん売れてくれー!

 

 

 すごく特殊な共通点があることに気付きました。これは筆者の好きなもう1つのジャンルである宝塚歌劇団にも関係があります。
 こちらの2か所のURLをご確認ください。一方は画像、もう一方は動画(0:11頃に注目)です。[2021/3/28追記:動画のほうは削除されました。]

https://cdn.wikiwiki.jp/to/w/sidem/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89/%E6%A6%8A%20%E5%A4%8F%E6%9D%A5/::attach/%E3%80%90HxJ%E6%AD%8C%E5%8A%87%E5%9B%A3%E3%80%91%E6%A6%8A%20%E5%A4%8F%E6%9D%A5%2B.jpg?rev=55cac54ea425b70da999ff3a3845c1b7&t=20190218004131

https://www.youtube.com/watch?v=sG0C9ZVWctw

 

 何で君たち両方とも花組ポーズ*13っぽいことしているの。

 

 

 読んでいただき、ありがとうございました!

*1:Cafe Paradeの『Cafe Parade!』、通称『歌パレ』。

*2:自己紹介ラップの正式名称は『だぁ~くねすどらごん』、略して『だぁ~どら』。メンバー5人の愛称をコールアンドレスポンスする部分がある。

*3:「ザ少年倶楽部」2020年8月14日放送分より。

*4:FRAME、もふもふえん、F-LAGSの3ユニットによる合同曲。

*5:モバゲー版アイドルマスターSideMにおいて誕生日のアイドルは平常時より発揮値が上昇し、ライブでも誕生日限定のセリフが表示される。

*6:硲道夫さん(S.E.M)。

*7:姫野かのんくん(もふもふえん)。

*8:都築圭さん(Altessimo)。

*9:前職が茶道家清澄九郎くん()。他のメンバーは、前職が落語家の猫柳キリオくんと、前職が歌舞伎役者の華村翔真さん。詳しくは「風雅演舞祭」のイベントストーリーで。

*10:現役高校生バンドのボーカル担当の最年少・伊瀬谷四季くん(High×Joker)。他のメンバーは全員同じ高校の先輩。詳しくは四季くんのSideMemoriesで。

*11:最年少の18歳コンビ、ちょっと年上に高校の同級生コンビ、そして声量のある最年長。

*12:自己紹介ラップの曲名候補を決める時、みじゅきがカタカナのめちゃくちゃ長い名前を提案し、ガリさんがそこに漆黒要素を付け足し、最終的に会場のファン投票で決定したとのこと。

*13:右手を頭の後ろから回して左耳にくっつけるポーズのこと。左手は前から右腰に回すことが多いらしいが、その点については両者異なるポージング。SideMは明言されてないけど宝塚歌劇を意識した期間限定イベントのカードイラストなのでまあ分かる。HiHi Jetsは本当に何故?ジャニーズJr.で流行っているの?

髙橋優斗さんの誕生日を祝いたい

 11月15日は髙橋優斗さん(ジャニーズJr./HiHi Jets)の誕生日です。おめでとうございます。
※この日記は、ゆうぴーの誕生日を祝うのと同時に、まだ知って日が浅いうちにゆうぴーの印象を振り返っておこうという趣旨でお送りします。

 

 ゆうぴーのことを初めて認識したのは、ガリさんの誕生日祝い記事に載せたDecoLuの理想の休日発表会動画だったと思います。
 司会進行をテキパキと務め、藤原丈一郎さん(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)と野球トークに花を咲かせていたゆうぴー。それを見た限りでは、野球好きな一面もある器用なリーダー格のしっかり者なのかなと思っていました。

 

 ゆうぴーは想像以上に興味深い人でした。
 一体どこの野球部でこの子がキャッチャーしてたんですか。複数の芸能事務所に履歴書を送って、唯一返事が来たのがジャニーズ事務所だったという話もすごいです。HiHiのHiは「髙」橋由来だと思っていたので、結成メンバーじゃなかったことにも驚きました。
 そうして分かったのが、ゆうぴーだと意識しないまま筆者の心に強く残っていた出来事があったということ。
 2019年11月8日に放送された、HiHi Jetsからはガリさん、みじゅき、ゆうぴーの3人が出演した「DRONE×鬼」(日本テレビ系)というバラエティ番組。ドローン対人間の鬼ごっこの手に汗握る展開が楽しかったこの番組で、ゆうぴーはステージ突破に必要なアイテムがフタの裏に付いているゴミ箱を見つけたにも関わらず、全く気付かずにフタを閉めてしまうというまるでコントのような行動を取りました。当時の筆者は家族と一緒にテレビでその一部始終を見て、みんなでツッコミを入れたんです。その人がゆうぴーだったと数か月前に気付いた時は、何故か分からないけど感慨深い気持ちになりました。
 もう1つ挙げると、唯一録画を残してあったザ少年倶楽部セレクションスペシャル(2019年3月22日放送)の「ジュニアにQ」で語ったバレンタインデーのエピソードはちょっと切なくて面白かったです。
 前置きが長くなりましたが、どこかツッコミどころもある親近感と、手に届かなさそうなキラキラ感とが絶妙なバランスで配合されているのがアイドル・ゆうぴーの魅力の1つだと考えています。
https://www.youtube.com/watch?v=NkjgzqZx7fs ←2年間のブランクで120km/hの球をキャッチする勇姿が見られる動画

 

 今期はドラマ「#リモラブ~普通の恋は邪道~」(日本テレビ系)に出演中です。視聴者として感じたのは、マスクに負けない眼力。眉毛もまつ毛もバチバチなので、顔の下半分が隠れるマスクを付けても鮮やかに映っているのではないでしょうか。制作協力の会社が同じ「恋の病と野郎組」(BS日テレ)のご縁でしょうが、地上波プライムタイムドラマの初レギュラーが喋って笑ってかき回して……という役なのはすごいことです。
 ちょっと話がずれますが、「#リモラブ」では「野郎組」馬場ちゃん役のついひじ杏奈さんと再び共演しているのも嬉しかったですね。「#リモラブ」で初めて共演した方とも、違う作品でまた共演できたら素晴らしいなと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=7HkvF2OSWGM

 

 バリバリの野球少年がアイドルにという点では、今の時代にこれほど「優」れたジャニーズ適性を持つ人は貴重だと思います。「斗」が意味するような険しさのある芸能界を、俳「優」業も含む様々なお仕事で突き進む1年になりますように。

 

 5人全員の誕生日祝い記事を書き上げられて良かったです。次は何を書こう。

 読んでいただき、ありがとうございました!
※記事タイトルおよび本文ははしごだかに、タグは変換候補通りにはしごだかじゃない方にしました。

月組大劇場公演の千秋楽ライブ配信を見たので今のうちに感想を書きたい

 この日を待っていた。2020年11月1日、宝塚歌劇団月組公演「WELCOME TO TAKARAZUKA」「ピガール狂騒曲」の大劇場千秋楽。
 本来の公演日程と公演日程調整後の2回に渡って連休を移動させたほど楽しみにしていたが、諸般の事情により観劇を断念した。だからこそ、千秋楽はどんな形であっても見逃すわけにはいかなかった。そのぶん社会人として出来ることはお金を落とすことかなと思い、キャトルレーヴオンラインで宝塚GRAPHのバックナンバーを数冊、公演プログラムは買おうとした日に売り切れてしまったためル・サンク(ここ重要)を購入し、可能な限りの心構えを行った。
 そんなわけで、Rakuten TVでの千秋楽のライブ配信を見た感想を思いのままに書いていきたい。作品の内容よりも、出演者に対する感想の割合が高いと思う。時々愛称になるのは許してほしい。何となく入団期も併記。

 

 

 

  • JAPAN TRADITIONAL REVUE「WELCOME TO TAKARAZUKA ―雪と月と花と―」

 すっきり端正でまとまりの良いレビューだった。演目発表の時は珠さま(主演)だから玉さま(監修)という発想先行かと思っていたが、序盤と終盤は舞台そのものが明るく照らされている場面、中盤は打って変わって演者自身の放つ光で舞台を照らしている場面が多いように感じられ、なるほどこれは月組以外考えられないと思った(?)。うまく伝わっている自信がない。
 プロローグで『雪をたずねてどこへ行こう』と歌っていた2名はハモリが良かった。A・B日程でメンバーが異なり、千秋楽では咲彩いちごさん(104期生)と詩ちづるさん(105期生)のコンビだったらしい。
 月城かなとさん(95期生)はしゃべ化粧だと轟悠さん(71期生)のエッセンスを感じる瞬間があった。雪組顔なのかな(轟さんはもともと月組だったそうだが)。
 106期生の口上。上手側の霧乃あさとさん、「加えていただきました!」の語尾が元気。下手側の乙華菜乃さんは可愛かった。106期生39名が同じ舞台に立つのはこの日が最後なんですね。あと衣装が可愛くてほっとした。若紫色の着物に日本髪。
 月が満ちるのをバックに繰り広げる場面、こういう人海戦術宝塚歌劇の醍醐味でもある。はじめは3組の男女以外が顔出ししていなかったので、この顔の出てない人たちも全員美人なこの空間やばいな……と思った。斜めにバーンと並んで、扇子が波のように滑らかに動くのが格好良かった。
 主題歌の歌い出しがキャッチ―なのも好き。『ウェルカム!ウェルカム!タカラヅーカー』ってふとした瞬間に口ずさみそうになる。筆者の好きな他ジャンルの話になるが、こんなにウェルカムウェルカムって言われると歌パレ*1かな?と思った。

 

 原田諒先生がこういう軽快な作品を書くイメージがなかったのでちょっと驚いたし、突っ込みたいところもいくつかあるんだけど、なんやかんやでおめでたく丸く収まる作品が初舞台公演で良かったと思う。
『この世界が劇場なら人は誰もが道化役者』という歌詞。主役じゃなくて道化役者というのが良い。本当の自分を探して新たな人生を始める、ジャック(演:珠城りょうさん、94期生)とガブリエル(演:美園さくらさん、99期生)だから2人が主人公なのだなと。
 ガブリエルのアパルトマンにジャックが現れた時のSEが完全に少女漫画でクスっときてしまった。あと、「私を助けると思って……」と言う弁護士は絶対に頼れない。ビラ配りの男を演じていたのは蘭尚樹さん(100期生)らしいが、出世しそうな感じがした。アンリ・ゴーティエ=ヴィラールもといウィリー役の鳳月杏さん(92期生)が飛びながら台詞を口にするあたり、大人気なさが前面に出ていて面白かった。マルセル役の輝月ゆうまさん(95期生)はいつの間にやら悪役が似合う男役になっていた。そしてがなりが上手い。弁護士・ボリス(演:風間柚乃さん、100期生)がバケツを被ってムーラン・ルージュに潜入した場面、ボリスのいる上手が映るたび笑ってしまった。
 月城さんのロングトーンすごい。今作の月城さんには、ムーラン・ルージュの創業者であるシャルル・ジドレールという役に見合った貫禄をだんだんと感じた。なんとなく若手なイメージがあったけれど、研11。1期上の珠城さんのほうが若々しく感じるのは不思議だ。そしてジャックがシャルルに心惹かれるのも納得できる描写で安心した(過去の原田先生の作品を考えると)。ガブリエルからジャックはともかく、その後のガブリエルとヴィクトール(演:珠城)の恋愛描写がおざなりなのは気になったけど。
 そしてカンカン!やっぱりカンカンは良いな!宝塚のカンカン最高!
 暁千星さん(98期生)が踊ると劇中レビューとしての説得力が段違いに増す。彼女のような華のあるダンサブルなスターが今後も生まれてほしい。回転技(連続11回転くらい?)素晴らしかった。
 仮面を付けたジャックとガブリエルがデュエットダンスする場面、鏡張りになると観劇している側も映るので臨場感が増した。

 フィナーレに入って、106期生の初舞台ロケット。斜めに3分割(?)して踊るシーンや、足上げをしながらつないだ手を高く上げる振付が印象に残った。オールドローズとベビーブルーという淡さのある色味でまとめたトリコロールの衣装も初舞台生らしくて、息の合ったラインダンスを見せてくれた彼女たちの今後に幸あれと祈った。
 珠城さんを囲む淑女たちのナンバー、2人ずつ珠城さんの前に出てくるのが可愛い。ここを誰と誰で組ませるかでセンスや性癖が問われそう。
 続いて打楽器の強い面白いアレンジで始まる紳士たちのダンス。ジャージャー言っていたのはどの楽器だろう。
 そしてトップコンビのデュエットダンス。黒燕尾の珠城さんと、すみれ色の地に銀色の装飾が付いたドレスで舞う美園さんを見ていると、なぜこのコンビにはオーソドックスなレビューが回ってこなかったんだろうと惜しい気持ちになった(タイが舞台のレビューはあったけど、ちょっと変わり種に属する気がする)。
 パレードで大団円。最後の並びだと、下手から水色(美園さん)、白色(珠城さん)、ピンク色(月城さん)の順かつ珠城さんの雉羽根が下手から水色、ピンク色になっていてトリコロールが完成するのは視覚的に面白いと思った(ジャックとヴィクトールの2役だから2色?)。あと娘役の白いドレスにスリット入れたの天才の所業。

 

  • 月組生の頼もしさ ―出演者にまつわる雑感―

 縁があるというか勝手に縁を感じている生徒が何人もいるのが月組だ。学生時代の友人と同郷だとか、別の友人のバレエ教室の後輩だと教えてもらったとか、そういう形で存在を知った生徒がいて、他組には1人もいない。初観劇が月組だったということもあり、月組公演を見ると、芝居の細やかさがなんともしっくり来るというか馴染むな……と思う。
 光月るうさん(88期生)は組長に。初舞台生の口上の際の挨拶をする瞳の強さに、管理職の貫禄を感じた。紫門ゆりやさん(91期生)はいつ見ても顔が良いし、眼鏡も素敵だった。紫門さん研16……?
 筆者が観に行けた最後の初舞台公演「1789」で初舞台を踏んだ101期生のなかでは、2名をあげたい。1人目は、芝居でミスタンゲットという出番の多い役を演じていた天紫珠李さん。あの時は男役だった彼女が、歌も芝居も娘役転向組とは思えないクオリティでやり切っていてほほうと思った。2人目は、彼女のとろんとした可愛らしいお顔は日本物のしゃべ化粧でも判別しやすかった結愛かれんさん。ショーだとプロローグ、芝居だとフィナーレというように珠城りょうさんの後方に映り込む場面がライブ配信では何度もあり、彼女の独特な色っぽさが作り出す彩りは貴重だと感じた。
 同じく「1789」、筆者が観に行った貸切公演でお手伝いをしてくれていたのが、当時研2の風間柚乃さんと夏風季々さん(ともに100期生)。風間さんの大活躍は観劇できていなくても耳に入ってきていたが、筆者がひっそり気にしていたのは夏風さん。月組配属で愛称が「つきこ」なこと、両手でハンドマイクを持っているうちに腕が開いてしまったことが印象的で、「開いちゃうの分かるよ、つきこちゃん」と微笑ましく見守っていた。そんなつきこちゃんが、名前のある役を演じ台詞を貰い、フィナーレの淑女大階段場面では結愛さんと対に立って珠城さんの後ろという絶好のポジションを得ていたことに胸が熱くなった。
 芝居のカンカンでは海乃美月さん(97期生)がソロで5回転くらいしていただろうか。彼女は「1789」では役替わりでトップスターの相手役をしていた。彼女の綺麗で大人っぽい顔立ちは上級生になってから映えてくると思っていたので、今でも宝塚歌劇団に身を置いてくれていることがありがたい。
 そして蒼真せれんさん(98期生)、この作品に欠かせない大役だったがプログラムに載ってなかったらしい。ル・サンク買っていてよかった。背が高くて爽やかで、青系の衣装が似合う。この公演がきっかけで彼女に注目したという人は私含め多数いることだろう。次に観劇できるときは、彼女をさがしてみよう。
 ここまで名前と入団期を並べて書いたことで気付いたが、筆者は102期生以降に対する知識・認識が圧倒的に足りない。ライブ配信は画面で映る範囲しか見えない、という当然のことながら重要な特徴があるため、現地で観劇できていたら、「プロローグで筆者の正面にいたあの人は……」とか「群衆芝居で面白そうな会話をしているように見えたあの人は……」のような独自な視点での新たな発見ができたかもしれない。

 

 最後に、松本悠里さん(44期生)。
 筆者の初ミエコさんは「白鷺の城」(2018年宙組)で、突然のセリフに「直接脳内に……!」とびっくりしたのが思い出された。
 今作ではヴィヴァルディの「四季」より「冬」と鳥居という斬新な組み合わせの場面でじっくりと舞を堪能したが、心なしか瞳が潤んでいるように見えた。伏し目がちになってセリ下がりしていくのも切なかった。
 フィナーレで着用していた黒地に紅白の梅の着物。両肩と背中にかけて白い翼の絵柄が描かれており、今作でミエコさんが退団されるということを実感した。素晴らしい舞を見せてくださり、ありがとうございました。

 

 思いつくままに書いたので、かなり散漫で読みにくい記事になってしまった。

 次の月組公演こそは、宝塚大劇場で見届けたい。

*1:アイドル育成カードゲーム・アイドルマスターSideMに登場するアイドルユニット・Cafe Paradeの持ち歌『Cafe Parade!』のこと。1番も2番も「Welcome!」で始まるし、サビでも「ようこそ」「おいでよ」と歌う楽曲。なおユニット名と曲名が同じなので、区別するために楽曲のほうを「歌パレ」と呼ぶことがある。

井上瑞稀くんの誕生日を祝いたい

 10月31日は井上瑞稀くん(ジャニーズJr./HiHi Jets)の誕生日です。おめでとうございます。
※この日記は、みじゅきの誕生日を祝うのと同時に、まだ知って日が浅いうちにみじゅきの印象を振り返っておこうという趣旨でお送りします。

 

 HiHiの中でもともと顔と名前が一致していたのが、ガリさんとみじゅきでした。
 もともと男性アイドルに関しては中性的な顔の人が好きで、ザ少年倶楽部(NHK BSプレミアム)を何となく見ていた時から、みじゅきのことを良いなと思っていました。ジャニーズの世界に足を踏み入れたと自覚する前に放送された中村嶺亜さん(ジャニーズJr./ 7 MEN 侍)との「チラリズム」(NEWS)も、あまりの可愛さに何度も見返しました。
 そんな「HiHi Jetsの可愛い子」のことがグループ丸ごと気になりだしてからも、みじゅきのイメージが大きく変わることはありませんでした。ただ、ここまでパフォーマンスに死角がない人だとは考えていなかったです。いつ見ても歌もダンスもめちゃくちゃ上手いし、安定感も凄まじい。最近だと「Fight Back」ダンス動画でセンターに来たときのダンスのキレに、画面の前でゾクゾクしました。
 みじゅきの一番すごいと思うところは、どんな楽曲であっても自分の魅せ方について100%を超える正解を常に叩き出す点だと個人的に感じています。キュートからクールまで、振れ幅の大きさを完全に自分のものに出来ているからこその技ですね。「帝王」たる所以を感じずにはいられない。
https://www.youtube.com/watch?v=xMUMXzfcbp0


 ただ、「櫻井・有吉THE夜会」でサソリを食べたのはびっくりしましたし、「バナナナナナ」を編集したのもなんだか意外でした。初見ではゆうぴーのパートでやっと動画の意図を理解できたのが思い出されます。
 総じてメディアをうまく活用していますよね。そしていろんな工夫をしてくれている。Johnny’s net オンラインからの「ザ・みずき倶楽部 俺担にQ」のアンケートお知らせメール、保護してあります。そういうことも実現できるのだと驚いた企画でしたが、裏を返せばソロで4曲回替わりをしても大丈夫だとスタッフ陣に信頼されている証だと思いました。
https://j-island.net/movie/play/id/4964
https://j-island.net/movie/play/id/6639

 

 瑞稀という名前で思い出さずにいられなかったのが、事務所の先輩にあたる生田斗真さんも出演していたテレビドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」の主人公・芦屋瑞稀さん。原作漫画に触れる機会はなかったものの、放映が思春期を直撃した筆者の学校でも人気でした。男装して男子校に入るという設定もクリアして実写に出られそうなくらい、名前とビジュアルが合致しているのが恐ろしい。
 そして「瑞」を使う形容詞「瑞々しい」は「生気に満ちて若々しい」の意。その字を冠する彼が、10代最後の夏に青春ドラマの重要な役を演じたという事実がすごい。「荒ぶる季節の乙女どもよ。」は典元泉くんという役に衝撃的な場面があることを知ってちょっと勇気が必要でしたが、何故かこんな片田舎の放送局でも少し遅れて放送が始まり、決心がつきました(つまりまだ最終回を見ていません)。みじゅきが出演していることを過剰に意識せずに一視聴者として見られているのは、演技力の賜物なのかなと思います。

 

 褒め一辺倒の記事になりましたが、それくらい稀に見るものを持ったアイドルだと思います。
 NHK大河ドラマ出演という大仕事が決まったことですし、吉兆を次々に引き寄せて、おめでたいことが数多く起きる1年になりますように。

 

 悔しいのは、ガリさんともども初めて顔と名前を認識したタイミングを覚えていないことですね。それを覚えていたら、もっと突っ込んだ深いことが書けたかもしれないのに。
 最後はゆうぴーです。書きあがるかな?

 読んでいただき、ありがとうございました!

橋本涼くんの誕生日を祝いたい

 10月30日は橋本涼くん(ジャニーズJr./HiHi Jets)の誕生日です。おめでとうございます。
※この日記は、はしもっちゃんの誕生日を祝うのと同時に、まだ知って日が浅いうちにはしもっちゃんの印象を振り返っておこうという趣旨でお送りします。

 

 ISLAND TVには、グループ別に卵型のキャラクターがありますよね。そのグループ別設定をまとめた画像を見た時、明らかに異彩を放っているグループがいると思ったのがきっかけでHiHi Jetsの設定決め動画を見ることにしました。これが、はしもっちゃんの顔と名前を認識した最初の機会です。
 この動画においてはしもっちゃんは長めの髪型に片耳ピアス、ネックレスに開襟柄シャツといういかにもチャラい装いで、挨拶からふにゃふにゃした笑みを浮かべていました。しかも、次々に挙がるおかしな設定案を「可愛い」と肯定し続けている。「チャラくてモテそう」と感じると同時に、「彼をうかつに好きになったらまずい」と勝手に警戒心を抱いていました。
 話は反れますが設定決め動画、他のグループは自らにちなんだ設定を各所に盛り込む一方で、HiHiの場合その点はそこそこに架空の女子高生の設定をワイワイしながら作り上げているのが面白おかしい。
 https://j-island.net/movie/play/id/9

 

 HiHiのYouTube動画を毎週チェックするうち、はしもっちゃんへの印象は少しずつ転換しました。見た目に反して控えめ、想像以上の天然ボケ、ギャルみたい、など思っていたのと違う一面が見えてきて興味深かったです。あと髪型や眉で結構雰囲気変わりますよね(特に眉)。
 決定的だったのはSummer Paradise 2020(以下「サマパラ」)の初日に投稿されたHiHiの日動画144本ノック。五者五様に趣向を凝らした動画を作ってくれた中で、はしもっちゃんが個人で担当した動画は、端的に言えば「癒し」。料理したりTシャツに絵を描いたりといった企画性のある動画もさることながら、おおと思ったのが「HiHiの日 No.7」と「HiHiの日 No.71」。生きているだけで褒めてくれる人って現実に居るんですね(多少の語弊あり)。思いやりのある語り掛けに心をぐっと掴まれたその瞬間に、前述の警戒心はすでに消し飛んだことに気付きました。
https://j-island.net/movie/play/id/6695
https://j-island.net/movie/play/id/6759

 

 サマパラのソロ曲に選んだ「Your WURLITZER」(関ジャニ∞)も印象的に映りました。『もうみんな僕に預けて』という歌詞を、優しいと形容されることの多いはしもっちゃんに重ねるという意図はきっとあったでしょう。それでも、ギター1本持って現れてこの曲を歌うのを見ていると、カッコいいなあと素直に思う気持ちもあったけれど、あなたも預けていいんだよと思わずにはいられなかった。
 過去のHiHiのパフォーマンスを見返すたびに感じるのは、2020年のはしもっちゃんのパフォーマンスはそれまでと何かが違う気がするということ。芸歴の長い人ではあるけれど、そこから伸びることってたくさんあるのだなあ、と素人ながら思います。

 

 はしもっちゃんの名前「涼」はオアシスのイメージです。人々にすずしい空気と水をもたらす、爽やかな憩いの場。己の強みや押し出し方をどう捉えているかは分からないけれど、オアシスのような癒しや安らぎを与えるだけでなく、はしもっちゃん自身も得られるような1年になりますように。

 

 最初に書いたガリさんの誕生日祝い記事があっさりすぎて申し訳なくなってきました。
 次というか明日はみじゅきです。無事にアップできるかな。

 読んでいただき、ありがとうございました!

宝塚歌劇団のレビュー「バビロン~浮遊する摩天楼~」を315プロダクションで配役したい・後編

 タイトル通りの空想配役・後編です。
 諸注意については前編の記事と同じですので、先にご確認をお願いします。

 

 それでは、場面と配役について解説していきます。

 

 

第六景 砂塵

 ベドウィンの男A<桜庭薫>が「災いの予感を静かに歌う……」と切り出します。砂塵の女たちにオアシスの男たち<クーフィーヤ(アラビア半島文化で男性が被る頭巾)ありが天道輝硲道夫ら、なしが秋月涼古論クリスら>もコーラスし、来るべき波乱を予感させます。
 マレーネ<舞田類>と外人部隊の男<順不同で伊集院北斗鷹城恭二木村龍若里春名>たちによる魅惑のダンスタイム。外人部隊の男A<天ヶ瀬冬馬>はマレーネに迫るも、かわされます。他にも堅気ではなさそうな人物だらけの空間に、白のスーツを着た男S<華村翔真>とオレンジのジャケットとスカートを着た女S<都築圭>のカップルがセリ上がりで登場します。
 ベドウィンの歌手<東雲荘一郎>の「赤い月上る時……」という歌をバックに、出迎えたマレーネの魅力に惑わされる男Sと女S。赤い衣装の酒場の女<渡辺みのり北村想>たちも歌に加わり、サロメ<赤色の衣装が蒼井悠介、水色の衣装が蒼井享介>や外人部隊の男Aも加担して倒錯的な場面が繰り広げられます。
 2人で逃げ出そうとしたところに立ちはだかるベドウィンの男A。2人を引き離します。踊る砂塵の女たちとオアシスの男たちに阻まれ、女Sの姿も砂嵐に隠され、男Sはとうとう彼女を見失ってしまいます。

 ポップで明るい持ち味の類さんですが意外とこういう役のポテンシャルを持っている気がして、思い切ってマレーネに配役しました。ちょっとつり目なのが良いですよね。そしてどこがとは上手く言えませんがこの作品における真飛聖さんに冬馬くんを感じるので、全編に渡って真飛さん→冬馬くんにしています。外人部隊の男たちは20歳3人と、Dance値で選出した春名くん。
 ベドウィンの歌手は秋園美緒さん→想楽くんという構図通りにそのまま配役していたんですけど、この記事を書いている途中に荘一郎さんがあの曲を歌っている画が突然頭に浮かび、いけるんじゃないかと思って配置転換しました。おそらく『Reversed Masquerade』(Café Parade)の荘一郎さんパート「あなたのSecret それはきっとInvitation」に魔の片鱗を感じ取っていたんだと思います。でもクリスさんに「セイレーンのよう」と評されていた想楽くんの歌声*1も捨てがたい、ということで想楽くんにも同じ楽曲を歌ってもらうことに。みのりさんには赤を着せたい。
 サロメは運動神経を重視して。実際、27:19からの赤色衣装のサロメが画面外から登場する振付は運動神経良くないとできないんじゃないでしょうか。あと18歳ならこの役をあててもギリギリ大丈夫かなと。オアシスの男のクーフィーヤの有無は直感で決めました。輝さんは自ら被りたいと言いそう。

 

第七景 遺跡(イシュタルの門)

「何もかも誰かの夢」という歌詞から始まる『白日夢』を独りで歌い上げる男S<華村翔真>。その間、女S<都築圭>の幻が少しだけ現れ、男の分身<衣装が赤っぽい順に握野英雄舞田類(髪色が明るいほう)、天ヶ瀬冬馬>がドラマチックに舞います。「もう一度立ち上がれ 誰でもない自分のために」と歌い終わると、男Sは自らの右手に口付けをして舞台から消えます。 

 第五景で女Sがしたのと同じ場所に口付けするんですよ。ロマンですね。
 翔真さんってあんまりエモーショナルな歌い方をする印象がないので、こういう楽曲のパフォーマンスを見てみたいという期待を込めました。
 男の分身、配役を決めた後に気付いたのですが属性と得意ステータスがきれいに3種類にばらけました*2

 

第八景A 古代幻想(祝祭)~マルティグラ

 落雷とともに現れた、白い衣装のベドウィンの男A<桜庭薫>。「いつか見た夢の続きを話そう せめて悲しみを紛らわせるために」と歌うと、古代の王女S<都築圭>と黄金の神殿が地底から蘇ります。古代の王女Sの歌とともに、古代の王子<順不同で清澄九郎九十九一希>と古代の王女<順不同で神楽麗冬美旬>が優雅に踊ります。 

 薫さんの歌唱力なら、たった1人で舞台に出てアカペラに近い状態での場面の導入を担えると思います。
 圭さん→トップ娘役に配置した理由その1の場面です。古代の王女Sの衣装を着てほしくて。このスタイリング、筆者大好きなんですよ。ドレスの刺繍も髪飾りの細やかさも素晴らしい。あと圭さんは実年齢が不明ということもあいまって、時空を超えられそうなイメージがあるので。
 古代の王子と王女ともに、優雅さと美しさのあるアイドルを選びました。麗くんと旬くんに関しては、圭さんと同じ場面に出したかったのもあります。

 

第八景B 古代幻想(祝祭)~マルティグラ

「砂煙を上げて地の果てから響く 真夜中の嵐は千年の時を超える……」という重厚な合唱とともに、黄金の衣装を身に着けた古代の人々が次々に現れます。全身を黄金に包まれた神官S<円城寺道流>の朗々としたソロを交えつつ、四天王っぽい神殿の男A<36:27の並びで天ヶ瀬冬馬木村龍大河タケル神谷幸広>が登場したり、古代の獣A<牙崎漣>と古代の獣<紅井朱雀橘志狼>が飛び跳ねて暴れ回ったり、踊り子A(シェヘラザード)<榊夏来>率いる女たちのダンスがあったりと、酒池肉林といった様相で繰り広げられる祝宴。最後は古代の王子A<桜庭薫>が登場して宴を締めくくります。
  宴の終わった神殿に現れたバビロンの王<華村翔真>。「密かに流れゆく時の岸辺に立ち……」という歌い出しの『永遠の岸辺』で、黄金の巫女S<都築圭>との二重唱に。そして神殿の男A<冬馬>と踊る巫女<御手洗翔太>、神殿の男A<幸広>と踊る巫女<北村想>という計3組のデュエットダンスに移ります。 

 神官Sの衣装を着てあの強いインパクトに勝てるアイドルって相当限られると思うのですが、「The Desert kings Live」*3や「Gurdians of Sanctuary」*4での道流さんを見て、彼なら勝てそうな気がしました。初風緑さんとはかなり声質が異なりますし、道流さんの低音でハキハキした歌唱力だとまた違った印象になるような気がします。
 この作品における真飛さんがだいたい冬馬くんなように、柚希礼音さんはだいたい牙崎漣くんです。あと37:22で登場して古代の獣Aを退散させる神殿の男Aをタケルくんのつもりで配役したので、THE 虎牙道的な意味でもここは漣くん。古代の獣たち3人はDance値高くて獣感のあるアイドルで固めました。踊り子A(シェヘラザード)は流し目がクールで素敵なので夏来くんに。
 幸広さんのデュエットダンスが見たくて彼を神殿の男Aに配役しました。3組のデュエットダンス、よく見ると驚異のメンタル属性アイドル率(5/6)。そしてまさかのJupiter同士。

 

第八景C 古代幻想(祝祭)~マルティグラ

※ここから先の場面では、この公演を以て退団する人にのみ衣装にお花が付いています(千秋楽限定)※
 舞台は現代の祝祭へ。マルティグラの男A<映る順に葛之葉雨彦桜庭薫>は歌わず銀橋を渡るだけという贅沢な人選。マルティグラの女(ソロ)<山下次郎>からマルティグラの男女(トリオ)<秋山隼人鷹城恭二秋月涼>へと歌い継ぎつつ、近代的なタキシードとドレスを着たマルティグラの男女<最前列中央の組み合わせは伊集院北斗水嶋咲>たちによる明るく華やかなダンスとなります。
 曲調が変わり、赤と黒が基調の衣装を着たマルティグラの男S<華村翔真>とマルティグラの女S<都築圭>が銀橋の両側から登場。マルティグラの女(オブリガード)<伊瀬谷四季>の情熱的なスキャットが盛り上げるなか、マルティグラの男女たちと入れ替わったオレンジ色のロケット(ラインダンスをする下級生たち。44:56からのソロダンス担当は兜大吾)に見守られながらデュエットダンスをします。そしてアップテンポに編曲された『永遠の岸辺』に合わせてのラインダンスでこの場面は終了です。 

「マルティグラの女(ソロ)<山下次郎>」という表記に違和感ありますが、大人のお洒落さと渋みのある歌唱を期待してこの配役に。隼人くん、恭二くん、涼くんのトリオはそれぞれソロを当てたかった3人なのですが、これだというパートがなかなか見つからなくて申し訳なかった。そして北斗くんと咲ちゃんはこういう場面で最前列中央に居てほしい。
 四季くんそもそもスキャットの意味を知らなさそうだけど、彼自身が持つパッションと歌への気持ちを糧にめちゃくちゃ練習して気持ちの良いスキャットを聞かせてくれるんじゃないかなと思います。Dance値上位5人のアイドル*5でロケットソロが一番しっくり来たのが大吾くんでした。

 

第九景A 終焉

 ここからフィナーレ。
 フィナーレの男2人<順不同で若里春名卯月巻緒>が先に登場してゆったりと踊り、歌い継ぎが始まります。順番は、フィナーレの男A<握野英雄>、フィナーレの女S<都築圭>、フィナーレの男A<渡辺みのり>、フィナーレの男A<伊集院北斗>、フィナーレの女A<アスラン=ベルゼビュート2世>、フィナーレの男女A<英雄アスラン北村想>。フィナーレの男S<華村翔真>は黒燕尾、それ以外の全員が純白の衣装を身にまとい、歌詞に登場する降り注ぐ雪を思わせる場面です。
 続いて一部の男役だけが舞台に残り、フィナーレの男Sからフィナーレの男A<桜庭薫>、再びフィナーレの男Sへと『別れのテーマ』を歌い継ぐと、フィナーレの男Sが銀橋に出て、惜別と決意の表情を浮かべて立ち去ります。

  巻緒くんの天然王子様感は男役かなと思いつつそれを活かした場面をここまで作れなかったので、巻緒くんと春名くんという年代の近い2人を選んで見せ場を作ります。
 英雄さんに「やわらかな陽だまり」って歌ってほしいし、みのりさんに「もしもまだ迷うならこの場所へ帰っておいで」って歌ってほしくて、フィナーレなのに配役を変則的に。英雄さんが白似合うのは過去のいろんな衣装で証明済みですし、みのりさんってどちらかというと自ら旅立つよりは誰かの旅立ちを見守って待つ側の人っぽくないですか?
 フィナーレで突然サヨナラ公演っぽくなるように見えますが、プロローグですでに「吹きすさぶ風に舞い上がる砂は 遠い日の空の幻の雪」という歌詞が登場しているので、砂から雪へモチーフが遷移するのは決して唐突ではないんですよね。荻田浩一先生の作品に総じて言えることですが、いったいどんな人生を送ったらこんなに美しい歌詞を書くことができるんだろう、としみじみ思います。

 

第九景B 終焉

 入れ替わりで銀橋に現れたフィナーレの男女A<ソロで映る順に北村想伊集院北斗握野英雄円城寺道流天ヶ瀬冬馬>5人が、「長い旅の終わりを人はいつか知るでしょう……」から始まる重唱を担当します。その終わりと同時に幕が上がり、大階段にスタンバイして白の羽根扇を振るフィナーレの男女たちの姿が映ります。
 フィナーレの女S<都築圭>による「愛するあなたと巡り会うために……」という足跡をたどるような長尺のソロ歌唱。その間にフィナーレの男A<葛之葉雨彦桜庭薫>までの全員が階段を下ります。そして登場したフィナーレの男S<華村翔真>が自身の歌う『別れのテーマ』で階段下り。最後は全員で『別れのテーマ』を歌い、閉演です。

 真飛さんはこの作品でだと自分以外の出演者が全員退団者ってシチュエーションになりがちで、この場面のフィナーレの男女もまた真飛さん(→冬馬くん)以外全員退団者。冬馬くんもまた旅立ちを見守る側だなあと思います。
 圭さん→トップ娘役に配置した理由その2の場面がここです。一般的な宝塚歌劇ではフィナーレのパレードで複数のスターが歌い継ぐのがほとんどです。ストーリー性のある壮大な歌詞に美しい深みを与えつつ、たった1人で歌うことに説得力を持たせられるのは誰だろうと考えたら、やはり圭さんがベストだと思いました。
 衣装は全員白色なのですが、フィナーレの男S(トップスター)が背負う大羽根は紫色なんですよね。翔真さんに似合う色だと思います。翔真さんの履歴書を読んだことがある人ならば、大階段のど真ん中という光あふれる舞台の一番まぶしい場所に立って観客席を見つめながら独唱する翔真さんに、心を動かされないはずはないでしょう。
 そしてこの作品を締めくくる歌詞が「再び出会えるその日まで」アイドルマスターシリーズの有名なキャッチフレーズ「きらめく舞台で、また逢える」に通ずるものがある気がして、やっぱりこの組み合わせは315だなと感じました(と、強引に締めさせていただきます)。

 

 なんでわざわざ18年前の作品を選んでこういう試みをしたかというと、実は理由がもう1つありました。
 この作品と同じ形式名*6である「レビュー・アラベスク」を冠したレビューが2021年1月から上演予定なんです。

https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2021/fortississimo/index.html

「バビロン」の作者である荻田先生はすでに退職されていてその後は宝塚の作品を手掛けていらっしゃらないですが、違う演出家の先生が同じ形式名をあえて付けた意味を考えずにはいられません。ワクワクしますね!

[2021/4/19追記:レビュー・アラベスクシルクロード」を鑑賞しました。https://gzmlhzmkwq7w3.hatenablog.com/entry/2021/04/18/200733

 

 書いていてとっても楽しかったです。読んでいただき、ありがとうございました!

*1:事務所におみやを置くと見られるMiniクリスさんの台詞にあった気がするんですけど、残念ながら手元に画像がありません。

*2:英雄さん・類さん・冬馬くんの順にインテリ・メンタル・フィジカル、Dance・Visual・Vocal。

*3:2017年11月16日~24日に開催されたSideMゲーム内イベント。

*4:2018年1月17日~24日に開催されたSideMゲーム内イベント。

*5:信玄誠司さん、紅井朱雀くん、橘志狼くん、牙崎漣くん、兜大吾くんの5人。

*6:平たく言うとジャンル名のこと。プロデューサー向けにアイドルマスターSideMでいうと、「ドラマチックアイドル育成カードゲーム」の部分。

宝塚歌劇団のレビュー「バビロン~浮遊する摩天楼~」を315プロダクションで配役したい・前編

 筆者は宝塚歌劇団のファンかつ315プロダクションのプロデューサーなのですが、最近は両者の情報供給が増えてきて、楽しいファンライフを送っています。
 宝塚については、初舞台生の組配属といった人事異動や先行画像などが更新されるようになり、毎日仕事終わりに新着情報の有無をチェックしていた筆者にとっては嬉しい限り。
 315プロについては、「アイドルマスターSideM NEW STAGE EPISODE」シリーズや「ビーストクロニクル~Risin’ Soul~」といったCDの発売が始まりました。特にNEW STAGE EPISODEは、担当ユニットのターンも待ち遠しくなる仕上がりです。
 そんなわけで再び空想配役をしました。

 

 315プロもといアイドルマスターSideMはすでに野郎組の記事で紹介したので今回は省略。
「バビロン~浮遊する摩天楼~」は、2002から2003年に宝塚歌劇団星組で上演されたレビューです。作・演出は荻田浩一先生。破滅と栄華、そして再会への希望を、息をつく間もない展開で耽美的に描いた作品です。
 この作品を選んだ理由はいくつかあります。
 まず、単純に筆者が好きな作品だから。
 次に、9歳から32歳までの幅広い年齢層、多種多様な経歴のアイドルを擁する315プロの一大カンパニー感を考えれば、出来るんじゃないかと思ったから。
 そして、誰でも同じ条件で同じ映像(東京公演の千秋楽、ほぼ全編)にアクセスできるから、です。
 とにかく1度観ていただきたい。なんならこの記事は後編の最後から2つ目の段落だけ読んでくれたらそれで十分なので。タカラヅカ・オン・デマンドとして各種配信サイトで購入できるので!少なくともRakuten TVGYAO!ストアVideo Marketにはありますので!7日間レンタルで550円とかなりお得な価格設定なので是非……(筆者は現行公演のライブ配信に備えてRakuten TV派ですが、回し者ではありませんのでお好きなほうをどうぞ)!

 

※上記の有料配信で画面に映る範囲のみを独断に基づいて配役しました。映りが小さかったり役名の断定ができなかったりした役は配役していません。なお曲名については実況音源のタイトルから推測、場面および役の名前については宝塚歌劇団第82期生ファンサイト「Cherry Blossoms」さんの公演データを参考としました。あと環境依存文字は適宜書き換え。
 当初メインキャストだけを315プロから選抜して配役するつもりでしたが、「もしかして全員出せるんじゃ?」と思った結果、1人のスターの役を数人のアイドルで兼ねる場合があります。ただしトップコンビ(香寿たつきさんと渚あきさん)のポジションは演出上望ましいと思ったので固定。また、アイドル46人全員の名前が必ず1度は登場するようにしましたが、頻度は偏っているのでご注意を。ユニット名および敬称は部分的に省略、名前を列挙する場合は特に断りがない限り舞台下手(画面向かって左)から。ちなみに筆者の担当アイドルはそんなに名前が出ません。
 そして、何人ものスターが一気に退団したこの作品を当時観ていた方々からするとあまり良い気にはならない記事かもしれませんが、失礼のないように書いていきますのでどうかお許しください。※

 

 それでは、場面と配役について解説を始めます。

 

 

第一景A 序(廃都)

 妖しげなメロディーが聞こえてきたかと思うと、「風が歌う通り過ぎた背中の死」という歌詞から始まる楽曲に乗せて豹柄の男<牙崎漣>と豹柄の女<御手洗翔太>、中国の娘<姫野かのん水嶋咲岡村直央>、ホームレス<信玄誠司山下次郎>が次々に登場し、異世界へと誘います。そして開演アナウンス。
 白い衣装に身を包んだ男S<華村翔真>が効果音とともに登場。不安げに彷徨い走る彼は、中国の老人<猫柳キリオ>と中国の美人<渡辺みのり>が出迎える廃都にたどり着きます。「この世界のどこにも帰る家を失くした巡礼の群れ……」とショッピングバッグレディー<アスラン=ベルゼビュート2世>が歌うなか、人混みから姿を現したのは、同じく白い衣装に身を包んだ女S<都築圭>と黒マントの男<桜庭薫>。男Sと女Sは巡り会いを喜び踊りますがそれも束の間、背後に控えるショッピングバッグレディー4人<順不同でアスラン東雲荘一郎神楽麗冬美旬>の重唱が響く廃都の人混みに、2人は引き離されてしまいます。
「迷い込んだ廃墟の街……」と歌い出す男S。背後には黒マントの男が付きまといます。「今は誰が知る 砂に埋もれ消えた都 妖し都 奇しきさだめ バビロン」と言い残すと、男Sの姿は沈んでいきます。

 翔真さんを舞台のど真ん中に立てるならどんな作品が良いだろうかと、数年間考えてきました。当記事はその結論でもあるので、翔真さん→トップスターという構図は絶対に外せなかったです。あとこれは異論あるかもしれないんですけど、翔真さんって花組雪組・専科を経て星組でトップスターになってそうな感じありませんか?*1
 圭さん→トップ娘役という構図の理由はもっと後の場面にあるんですけど、圭さんは身長の割に体重が軽いので、3人で女Sをリフトするシーン(3:31)も大丈夫そうだなと思います。むしろ軽すぎて心配。
 長めのソロを歌うショッピングバッグレディー役の矢代鴻さんの歌声はアスランさんの歌声とやや系統違いではありますが、歌声の迫力を重視して配役しました。そしてショッピングバッグレディーはVocal値の高いアイドルで固めました。
 豹柄の男女はDance値で選びましたし、翔太くんの髪型が豹柄の女のそれにちょっと似ているのもあります。中国の娘は可愛さ重視。ホームレスは年齢が上めのアイドルで身長を揃えたかった。
 キリオくんは大人から子供まで変幻自在に演じてくれそうなので。みのりさんはワートレ中国の衣装*2が良かったなーと思って配役。

 

第一景B 空中庭園1(バビロン・タワー)

「悠久の時の狭間にたゆたう……」と、2人のバビロンの女A<ピエール北村想>を従えたバビロンの男A<桜庭薫>が歌います。そこから「愛しいあなたの秘密をたどって……」をバビロンの男A<葛之葉雨彦>(5:32からソロで映るバビロンの男Aは伊集院北斗)、「果てることを知らぬ夜を月が照らし……」をバビロンの男B<円城寺道流>、「吹きすさぶ風に舞い上がる砂は……」をバビロンの女S<都築圭>と歌い継ぎ、青い羽根を背負ったバビロンの男S<華村翔真>と黒い極楽鳥<映る順に黒野玄武天ヶ瀬冬馬>のダンスパートに突入。バビロンの男Sの歌が終わると摩天楼がゆっくりと立ち上がり、主題歌『別れのテーマ』で総踊りとなります。多くの出演者は一旦退きますが、舞台に残ったバビロンの男A<北斗>が中心となって『別れのテーマ』をもう一度歌い踊ります。
 ここまでがプロローグ。

「バビロン」は全体的にダークな世界観の作品なのですが、主題歌『別れのテーマ』は別れの先に待つ希望を歌う楽曲でもあります。暗いだけじゃないのが315プロダクションで配役したいと思ったきっかけでした。
 薫さんにガンガン歌ってもらうため、安蘭けいさんのポジションに置きました。雨彦さんをトップスターに配置する考えも浮かんだのですが今回は見送りに。道流さんは初見の直感を重視してキャスティング。
 黒い極楽鳥は17歳から選抜。玄武くんはかなり背が高くて冬馬くんとのバランスがどうかなと思いましたが、黒い衣装を着せたい気持ちが勝りました。
 北斗くんは筆者のなかで1990~2000年辺りの星組男役っぽさを感じるので、目立つ場面を持たせてみたいと。というか雨彦さんといい北斗くんといい、もともと髪型が男役っぽいので何かとしっくりきます。夢輝のあさんの流し目カッコいいなあと思いながら見ていましたが、北斗くん上手そう。
 ちなみにこの空想のモットーは「Vocal値上位5人のアイドル*3に歌をたくさん充てる」なので、この5人は今後もたくさん歌います。

 

第二景 間奏曲

 バビロンの男Z<山下次郎>が、白の衣装と小道具を身にまとった娘A<ピエール>に歌いかけます。娘Aの無邪気さに手を焼くバビロンの男Z、そこに現れたのは美女Z<猫柳キリオ>。
 ここで場面は飛び、白銀のスーツに身を包んだ青年S<葛之葉雨彦>と娘Aが1つの傘に収まり、青い衣装の娘B<伊瀬谷四季卯月巻緒>が加わり雨の中を楽しそうに歩き去っていくところで第二景が終わりとなります。

 次郎さんのたはは笑い(恒常N+チェンジ後の台詞とか)や軽妙で枯れた雰囲気が、意外と合う気がしたのでここです。娘Aに足を踏まれておう……ってなっているのが想像できました。あと「砂漠の摩天楼に砂の色の空から下りた天使よ」って歌詞ですね。役とかじゃない限り人間のことは天使だと思わないのですが、ピエールくんなら有り得てしまうなと。
 実はこの場面のカットされた部分を未だに見られておらず、美女Zのくだりの意味もいまいち分かっていなくて申し訳ないです。『夜は千の目を持つ』を歌っていたらしいので、割と明るい場面だったんじゃないかと想像はできるのですが。こういう雨彦さんもいつか見てみたいと思って、第一景での配役を継続しました。

 

第三景 空中庭園2(浮遊する摩天楼)

 ベージュのコートをまとった男S<華村翔真>が登場し、娘C<赤色の衣装が蒼井悠介、紫色の衣装が蒼井享介>をあしらって歩き出します。その先に広がっていたのは、無数の鳩たち<天道輝信玄誠司秋山隼人橘志狼ら>が横たわる光景。純黒の衣装に身を包んだ黒い鳩<桜庭薫>の「灰色の空から真下へと 力尽きて落ちた まだ幼い白い鳩……」という歌が純白の衣装に身を包んだ白い鳩<柏木翼>を呼び寄せ、灰色のコートを身にまとった鳩たちと男Sはともに踊ります。
 ここからの展開を、筆者の感性では上手く言葉に出来ませんでした。鳩たちのダイナミックな振付と、白い鳩の無垢さが胸をつかんで離さない名シーンなので、是非ともご覧あれ。

 315プロで鳥のモチーフが似合うアイドルといえば柏木翼さんと鷹城恭二くんだと思い(紅井朱雀くんは鳥というより四神)、恭二くんだと白より黒っぽい気がして翼さんに。
 冷静に考えると、ここで男Sを天道輝さんにしたらDRAMATIC STARSの3人で踊るシーンがあったんですよ。トップスターの役を固定にしたのでそれは叶いませんが、輝さんには鳩の一員に入ってもらいました。12:39で男Sの前で立ち上がるのは輝さんで、12:29で男Sと黒い鳩の背後で踊っているのは信玄誠司さんです。
 この場面で黒い鳩が歌う『heaven(空中庭園)』は音程の正確さと表現力が要求されるかなりの難曲ですが、薫さんなら歌いこなしてくれるはず。
 娘Cはまるで双子みたいだと思って、ストレートに悠介くんと享介くんを配役。でもどちらがどちらでもいいって訳ではなく、正面に向かうのが悠介くんっぽいし、背後をとるのが享介くんっぽいかなという筆者なりのイメージが根拠になっています(?)。

 

第四景 魔都

 摩天楼に響く鈴の音。取り残された男S<華村翔真>の前に、ヴェールを被った女Sが現れます。彼女に気を取られる間に、忍び寄って歌う黒衣の歌手<アスラン=ベルゼビュート2世>。舞台にネオンが灯った瞬間、場面は一気に魔都へと変貌します。
 退廃的にダンスをする男女に取り囲まれ、男Sも赤いチャイナドレス風の衣装を着た街の女A(マンダリン)<北村想>と踊ります。青いスーツの紳士A<葛之葉雨彦>と赤いドレスの街の女A(ルージュ)<水嶋咲>のダンスをバックに、黒衣の歌手と街の女A(マンダリン)のハーモニーが男Sを酔わせます。
「青白い肌に刻みつけたタトゥーは……」から始まる長尺のソロを歌いながら紳士Aが街の女たちを一手にはべらせたり、スーツの男<黒野玄武天ヶ瀬冬馬伊集院北斗円城寺道流>やタキシードの男<19:58から紳士Aの真後ろかつ中央で踊っているのが硲道夫>たちが踊ったりといったシーンを経て、コートを脱いだ男Sと街の女A(マンダリン)を中心としたクールなダンスが終わるとここでいったん暗転。

 紳士Aのソロって、アイドルの雨彦さんなら絶対に歌わなさそうなくらい、治安の悪い歌詞や突き放したような表現がたくさん出てくるんです。それをあえて歌わせたいし、街の女たちをはべらせる雨彦さんも見たい。見たくないですか?
 雨彦さんと咲ちゃんって身長差が30cm以上あるので組み合わせるのをちょっとためらったのですが、そもそも翔真さんと想楽くんは身長同じだし圭さんに至っては翔真さんより身長が高いので、気にし出したらキリがないと思いこのままにしました。
 道夫さんには最年長Dance型アイドルとしてバリバリ踊るポジションを与えたい。
 スーツで踊る翔真さんは絶対にカッコいいだろうなと思います。想楽くんもチャイナドレス(和製英語なので実際は「マンダリンドレス」らしい)っぽい衣装は「Best Game2」*4で経験済みですし、堂に入ったパフォーマンスを見せてくれそう。

 

第五景 月光

 男S<華村翔真>が街の女A(マンダリン)<北村想>と連れ立とうとしたところに、再び現れた女S。ショッピングバッグレディー<猫柳キリオ>が「見つめ合う瞳の奥は闇 黒い闇」と口ずさむと、紳士A<葛之葉雨彦>がヴェールを外して女S<都築圭>を強引に抱き寄せます。互いに引かれ合いながらも近づかない男Sと女S。銀橋で「青ざめた月が眠る街を照らし……」と『月光』を歌う男S越しに、紳士Aと女Sのダンスや、チェロを引きずりながら歩く辻音楽師<神谷幸広>の姿が映ります。
 銀橋を渡り終えて再び巡り会った男Sと女Sが手を取り合い踊り出すと、いつの間にか豹柄の男<牙崎漣>と豹柄の女<御手洗翔太>も現れて同じ振付を踊り始めます。意味ありげな反応を見せて去っていく紳士A。
 女Sは男Sの右手に口付けをすると突然、走り去りろうとします。そして固く抱き合った2人は、ゆっくりと砂の中に沈んでいくのでした。

『もくろみインディアNight』のキリオくんパート「視線で」にゾクゾクした身としては、キリオくんにソロを与えずにはいられませんでした。問題は、プロローグでキリオくんを配役した中国の老人がこの場面にも居ることですね(見えなかったけど)。
 辻音楽師も実はプロローグから登場していて、淡い色の飾り付きシルクハットと燕尾服を着てチェロを弾いている役です。幸広さんこういう衣装が似合いそうだなと思って配役しました。さらにプロローグつながりでいうと、21:48で画面を横切るのは中国の娘(岡村直央姫野かのん)です。
 23:55~の「ほう……」って感じの表情を浮かべる紳士Aはやっぱり雨彦さんで観たいですね(雨彦さんについての文章量が多いですね)。

 

 作品の内容としては、この場面で一区切りといった印象です。
 記事が長くなりすぎたので。続きは後編で。

 ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

*1:「バビロン」主演の香寿たつきさんは、実際に→専科→と異動しました。

*2:2018年8月1日~8月9日に開催されたSideM LIVE ON ST@GE!ゲーム内イベント「WORLD TRE@SURE in CHINA」をモチーフにした楽曲『千客万来ニーハオサァカス!』における、みのりさん固有衣装のこと。

*3:桜庭薫さん、都築圭さん、アスラン=ベルゼビュート2世さん、円城寺道流さん、北村想楽くんの5人。

*4:2019年8月8日~19日に開催されたSideMゲーム内イベント「Best Game2~命運を賭けるトリガー~」にて、想楽くんは眼帯のチャイニーズマフィア・楽歌を演じました。