gzmlhzmkwq7w3の日記

 自分の趣味とか雑感その他を、気が向いた時に書き連ねる予定です。

宝塚歌劇団のレビュー「バビロン~浮遊する摩天楼~」を315プロダクションで配役したい・後編

 タイトル通りの空想配役・後編です。
 諸注意については前編の記事と同じですので、先にご確認をお願いします。

 

 それでは、場面と配役について解説していきます。

 

 

第六景 砂塵

 ベドウィンの男A<桜庭薫>が「災いの予感を静かに歌う……」と切り出します。砂塵の女たちにオアシスの男たち<クーフィーヤ(アラビア半島文化で男性が被る頭巾)ありが天道輝硲道夫ら、なしが秋月涼古論クリスら>もコーラスし、来るべき波乱を予感させます。
 マレーネ<舞田類>と外人部隊の男<順不同で伊集院北斗鷹城恭二木村龍若里春名>たちによる魅惑のダンスタイム。外人部隊の男A<天ヶ瀬冬馬>はマレーネに迫るも、かわされます。他にも堅気ではなさそうな人物だらけの空間に、白のスーツを着た男S<華村翔真>とオレンジのジャケットとスカートを着た女S<都築圭>のカップルがセリ上がりで登場します。
 ベドウィンの歌手<東雲荘一郎>の「赤い月上る時……」という歌をバックに、出迎えたマレーネの魅力に惑わされる男Sと女S。赤い衣装の酒場の女<渡辺みのり北村想>たちも歌に加わり、サロメ<赤色の衣装が蒼井悠介、水色の衣装が蒼井享介>や外人部隊の男Aも加担して倒錯的な場面が繰り広げられます。
 2人で逃げ出そうとしたところに立ちはだかるベドウィンの男A。2人を引き離します。踊る砂塵の女たちとオアシスの男たちに阻まれ、女Sの姿も砂嵐に隠され、男Sはとうとう彼女を見失ってしまいます。

 ポップで明るい持ち味の類さんですが意外とこういう役のポテンシャルを持っている気がして、思い切ってマレーネに配役しました。ちょっとつり目なのが良いですよね。そしてどこがとは上手く言えませんがこの作品における真飛聖さんに冬馬くんを感じるので、全編に渡って真飛さん→冬馬くんにしています。外人部隊の男たちは20歳3人と、Dance値で選出した春名くん。
 ベドウィンの歌手は秋園美緒さん→想楽くんという構図通りにそのまま配役していたんですけど、この記事を書いている途中に荘一郎さんがあの曲を歌っている画が突然頭に浮かび、いけるんじゃないかと思って配置転換しました。おそらく『Reversed Masquerade』(Café Parade)の荘一郎さんパート「あなたのSecret それはきっとInvitation」に魔の片鱗を感じ取っていたんだと思います。でもクリスさんに「セイレーンのよう」と評されていた想楽くんの歌声*1も捨てがたい、ということで想楽くんにも同じ楽曲を歌ってもらうことに。みのりさんには赤を着せたい。
 サロメは運動神経を重視して。実際、27:19からの赤色衣装のサロメが画面外から登場する振付は運動神経良くないとできないんじゃないでしょうか。あと18歳ならこの役をあててもギリギリ大丈夫かなと。オアシスの男のクーフィーヤの有無は直感で決めました。輝さんは自ら被りたいと言いそう。

 

第七景 遺跡(イシュタルの門)

「何もかも誰かの夢」という歌詞から始まる『白日夢』を独りで歌い上げる男S<華村翔真>。その間、女S<都築圭>の幻が少しだけ現れ、男の分身<衣装が赤っぽい順に握野英雄舞田類(髪色が明るいほう)、天ヶ瀬冬馬>がドラマチックに舞います。「もう一度立ち上がれ 誰でもない自分のために」と歌い終わると、男Sは自らの右手に口付けをして舞台から消えます。 

 第五景で女Sがしたのと同じ場所に口付けするんですよ。ロマンですね。
 翔真さんってあんまりエモーショナルな歌い方をする印象がないので、こういう楽曲のパフォーマンスを見てみたいという期待を込めました。
 男の分身、配役を決めた後に気付いたのですが属性と得意ステータスがきれいに3種類にばらけました*2

 

第八景A 古代幻想(祝祭)~マルティグラ

 落雷とともに現れた、白い衣装のベドウィンの男A<桜庭薫>。「いつか見た夢の続きを話そう せめて悲しみを紛らわせるために」と歌うと、古代の王女S<都築圭>と黄金の神殿が地底から蘇ります。古代の王女Sの歌とともに、古代の王子<順不同で清澄九郎九十九一希>と古代の王女<順不同で神楽麗冬美旬>が優雅に踊ります。 

 薫さんの歌唱力なら、たった1人で舞台に出てアカペラに近い状態での場面の導入を担えると思います。
 圭さん→トップ娘役に配置した理由その1の場面です。古代の王女Sの衣装を着てほしくて。このスタイリング、筆者大好きなんですよ。ドレスの刺繍も髪飾りの細やかさも素晴らしい。あと圭さんは実年齢が不明ということもあいまって、時空を超えられそうなイメージがあるので。
 古代の王子と王女ともに、優雅さと美しさのあるアイドルを選びました。麗くんと旬くんに関しては、圭さんと同じ場面に出したかったのもあります。

 

第八景B 古代幻想(祝祭)~マルティグラ

「砂煙を上げて地の果てから響く 真夜中の嵐は千年の時を超える……」という重厚な合唱とともに、黄金の衣装を身に着けた古代の人々が次々に現れます。全身を黄金に包まれた神官S<円城寺道流>の朗々としたソロを交えつつ、四天王っぽい神殿の男A<36:27の並びで天ヶ瀬冬馬木村龍大河タケル神谷幸広>が登場したり、古代の獣A<牙崎漣>と古代の獣<紅井朱雀橘志狼>が飛び跳ねて暴れ回ったり、踊り子A(シェヘラザード)<榊夏来>率いる女たちのダンスがあったりと、酒池肉林といった様相で繰り広げられる祝宴。最後は古代の王子A<桜庭薫>が登場して宴を締めくくります。
  宴の終わった神殿に現れたバビロンの王<華村翔真>。「密かに流れゆく時の岸辺に立ち……」という歌い出しの『永遠の岸辺』で、黄金の巫女S<都築圭>との二重唱に。そして神殿の男A<冬馬>と踊る巫女<御手洗翔太>、神殿の男A<幸広>と踊る巫女<北村想>という計3組のデュエットダンスに移ります。 

 神官Sの衣装を着てあの強いインパクトに勝てるアイドルって相当限られると思うのですが、「The Desert kings Live」*3や「Gurdians of Sanctuary」*4での道流さんを見て、彼なら勝てそうな気がしました。初風緑さんとはかなり声質が異なりますし、道流さんの低音でハキハキした歌唱力だとまた違った印象になるような気がします。
 この作品における真飛さんがだいたい冬馬くんなように、柚希礼音さんはだいたい牙崎漣くんです。あと37:22で登場して古代の獣Aを退散させる神殿の男Aをタケルくんのつもりで配役したので、THE 虎牙道的な意味でもここは漣くん。古代の獣たち3人はDance値高くて獣感のあるアイドルで固めました。踊り子A(シェヘラザード)は流し目がクールで素敵なので夏来くんに。
 幸広さんのデュエットダンスが見たくて彼を神殿の男Aに配役しました。3組のデュエットダンス、よく見ると驚異のメンタル属性アイドル率(5/6)。そしてまさかのJupiter同士。

 

第八景C 古代幻想(祝祭)~マルティグラ

※ここから先の場面では、この公演を以て退団する人にのみ衣装にお花が付いています(千秋楽限定)※
 舞台は現代の祝祭へ。マルティグラの男A<映る順に葛之葉雨彦桜庭薫>は歌わず銀橋を渡るだけという贅沢な人選。マルティグラの女(ソロ)<山下次郎>からマルティグラの男女(トリオ)<秋山隼人鷹城恭二秋月涼>へと歌い継ぎつつ、近代的なタキシードとドレスを着たマルティグラの男女<最前列中央の組み合わせは伊集院北斗水嶋咲>たちによる明るく華やかなダンスとなります。
 曲調が変わり、赤と黒が基調の衣装を着たマルティグラの男S<華村翔真>とマルティグラの女S<都築圭>が銀橋の両側から登場。マルティグラの女(オブリガード)<伊瀬谷四季>の情熱的なスキャットが盛り上げるなか、マルティグラの男女たちと入れ替わったオレンジ色のロケット(ラインダンスをする下級生たち。44:56からのソロダンス担当は兜大吾)に見守られながらデュエットダンスをします。そしてアップテンポに編曲された『永遠の岸辺』に合わせてのラインダンスでこの場面は終了です。 

「マルティグラの女(ソロ)<山下次郎>」という表記に違和感ありますが、大人のお洒落さと渋みのある歌唱を期待してこの配役に。隼人くん、恭二くん、涼くんのトリオはそれぞれソロを当てたかった3人なのですが、これだというパートがなかなか見つからなくて申し訳なかった。そして北斗くんと咲ちゃんはこういう場面で最前列中央に居てほしい。
 四季くんそもそもスキャットの意味を知らなさそうだけど、彼自身が持つパッションと歌への気持ちを糧にめちゃくちゃ練習して気持ちの良いスキャットを聞かせてくれるんじゃないかなと思います。Dance値上位5人のアイドル*5でロケットソロが一番しっくり来たのが大吾くんでした。

 

第九景A 終焉

 ここからフィナーレ。
 フィナーレの男2人<順不同で若里春名卯月巻緒>が先に登場してゆったりと踊り、歌い継ぎが始まります。順番は、フィナーレの男A<握野英雄>、フィナーレの女S<都築圭>、フィナーレの男A<渡辺みのり>、フィナーレの男A<伊集院北斗>、フィナーレの女A<アスラン=ベルゼビュート2世>、フィナーレの男女A<英雄アスラン北村想>。フィナーレの男S<華村翔真>は黒燕尾、それ以外の全員が純白の衣装を身にまとい、歌詞に登場する降り注ぐ雪を思わせる場面です。
 続いて一部の男役だけが舞台に残り、フィナーレの男Sからフィナーレの男A<桜庭薫>、再びフィナーレの男Sへと『別れのテーマ』を歌い継ぐと、フィナーレの男Sが銀橋に出て、惜別と決意の表情を浮かべて立ち去ります。

  巻緒くんの天然王子様感は男役かなと思いつつそれを活かした場面をここまで作れなかったので、巻緒くんと春名くんという年代の近い2人を選んで見せ場を作ります。
 英雄さんに「やわらかな陽だまり」って歌ってほしいし、みのりさんに「もしもまだ迷うならこの場所へ帰っておいで」って歌ってほしくて、フィナーレなのに配役を変則的に。英雄さんが白似合うのは過去のいろんな衣装で証明済みですし、みのりさんってどちらかというと自ら旅立つよりは誰かの旅立ちを見守って待つ側の人っぽくないですか?
 フィナーレで突然サヨナラ公演っぽくなるように見えますが、プロローグですでに「吹きすさぶ風に舞い上がる砂は 遠い日の空の幻の雪」という歌詞が登場しているので、砂から雪へモチーフが遷移するのは決して唐突ではないんですよね。荻田浩一先生の作品に総じて言えることですが、いったいどんな人生を送ったらこんなに美しい歌詞を書くことができるんだろう、としみじみ思います。

 

第九景B 終焉

 入れ替わりで銀橋に現れたフィナーレの男女A<ソロで映る順に北村想伊集院北斗握野英雄円城寺道流天ヶ瀬冬馬>5人が、「長い旅の終わりを人はいつか知るでしょう……」から始まる重唱を担当します。その終わりと同時に幕が上がり、大階段にスタンバイして白の羽根扇を振るフィナーレの男女たちの姿が映ります。
 フィナーレの女S<都築圭>による「愛するあなたと巡り会うために……」という足跡をたどるような長尺のソロ歌唱。その間にフィナーレの男A<葛之葉雨彦桜庭薫>までの全員が階段を下ります。そして登場したフィナーレの男S<華村翔真>が自身の歌う『別れのテーマ』で階段下り。最後は全員で『別れのテーマ』を歌い、閉演です。

 真飛さんはこの作品でだと自分以外の出演者が全員退団者ってシチュエーションになりがちで、この場面のフィナーレの男女もまた真飛さん(→冬馬くん)以外全員退団者。冬馬くんもまた旅立ちを見守る側だなあと思います。
 圭さん→トップ娘役に配置した理由その2の場面がここです。一般的な宝塚歌劇ではフィナーレのパレードで複数のスターが歌い継ぐのがほとんどです。ストーリー性のある壮大な歌詞に美しい深みを与えつつ、たった1人で歌うことに説得力を持たせられるのは誰だろうと考えたら、やはり圭さんがベストだと思いました。
 衣装は全員白色なのですが、フィナーレの男S(トップスター)が背負う大羽根は紫色なんですよね。翔真さんに似合う色だと思います。翔真さんの履歴書を読んだことがある人ならば、大階段のど真ん中という光あふれる舞台の一番まぶしい場所に立って観客席を見つめながら独唱する翔真さんに、心を動かされないはずはないでしょう。
 そしてこの作品を締めくくる歌詞が「再び出会えるその日まで」アイドルマスターシリーズの有名なキャッチフレーズ「きらめく舞台で、また逢える」に通ずるものがある気がして、やっぱりこの組み合わせは315だなと感じました(と、強引に締めさせていただきます)。

 

 なんでわざわざ18年前の作品を選んでこういう試みをしたかというと、実は理由がもう1つありました。
 この作品と同じ形式名*6である「レビュー・アラベスク」を冠したレビューが2021年1月から上演予定なんです。

https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2021/fortississimo/index.html

「バビロン」の作者である荻田先生はすでに退職されていてその後は宝塚の作品を手掛けていらっしゃらないですが、違う演出家の先生が同じ形式名をあえて付けた意味を考えずにはいられません。ワクワクしますね!

[2021/4/19追記:レビュー・アラベスクシルクロード」を鑑賞しました。https://gzmlhzmkwq7w3.hatenablog.com/entry/2021/04/18/200733

 

 書いていてとっても楽しかったです。読んでいただき、ありがとうございました!

*1:事務所におみやを置くと見られるMiniクリスさんの台詞にあった気がするんですけど、残念ながら手元に画像がありません。

*2:英雄さん・類さん・冬馬くんの順にインテリ・メンタル・フィジカル、Dance・Visual・Vocal。

*3:2017年11月16日~24日に開催されたSideMゲーム内イベント。

*4:2018年1月17日~24日に開催されたSideMゲーム内イベント。

*5:信玄誠司さん、紅井朱雀くん、橘志狼くん、牙崎漣くん、兜大吾くんの5人。

*6:平たく言うとジャンル名のこと。プロデューサー向けにアイドルマスターSideMでいうと、「ドラマチックアイドル育成カードゲーム」の部分。