gzmlhzmkwq7w3の日記

 自分の趣味とか雑感その他を、気が向いた時に書き連ねる予定です。【2023/12/20追記:昨今の問題について筆者のスタンスを書きましたので、ブログトップに表示しています。】

8周年を迎えたアイドルマスターSideMにまつわる筆者の思い出を振り返りたい

アイドルマスターSideM」8周年おめでとうございます!

 しがないプロデューサーなりに勢いのままに、SideMにまつわる筆者の思い出をゲーム内イベントごとに書き連ねたいと思います。

※普段と異なる環境で書いているので読み苦しい点があると思います。申し訳ありません※

 

 

 

プロデューサーになった「Xmas Live 2015 -Side:Knights Live-」

 アイドルマスターシリーズのことはもともと知っていた、というかニコマス経由の知識があるくらいでした。それが大学生の頃に、何がきっかけかは忘れましたが「315プロNight!」(ニコニコ生放送)を聞くようになり、試聴が公開されていた楽曲を好きになり、アイドルたちの個性豊かさを面白そうに感じ、という経緯でゲームを始めました。

 筆者のマイデータのこの日付を見てピンと来る方もいらっしゃるでしょうか?筆者のゲーム開始はSideM 1stライブの日。正確には昼公演と夜公演の間にプロデューサーになりました。ソシャゲ未経験かつラジオから入った人間がPになっていいのか、自宅でめちゃくちゃ悩んだし勇気が要りました。ラジオから入ったP、ひょっとして結構珍しいのではと思います。

 そんなわけでこのイベントは半分以下の期間しかプレイできずストーリーは未開放。1枚だけ手に入れた黒野玄武くん(神速一魂)の限定Rは男子寮に未チェンジのまま入寮してあります。

 ちなみにこのイベントに出ていたアイドルたち「バイト神フレセム道」、ネーミングセンスとメンバーのバランスが印象的過ぎたのかエムステでこの5人でプレイしたり、サイスタのピクチャースタジオで2枚目に撮ったりしました。

 

この人が担当かもと思い始めた「執事たちとの優雅な日々」

 周りにPがいなかったので、恒常R+が強いとされるアイドルを調べてイチオシユニットに入れて営業していたら、我ながら意外なアイドルが気になり始めました。その人が現在の担当の片割れである紅井朱雀くん(神速一魂)。信頼度が上がる時の台詞と恒常Rのイラストの取り合わせに「この子なんだか面白いな」と思い始めたんですよね。

 ただこれも珍しいと思うのですが筆者はヤンキーや不良の文化が得意ではなく、プロデューサーになってから担当を決めればいいやと考えていたとはいえ朱雀くんが気になること自体が不思議で仕方なかったんです。

 そんな時にこのイベント。割ってしまった食器を手にする朱雀くんのRを複数枚入手したものの、育成に使うRが欲しかった筆者は違うカードのレッスンに費やしてしまいチェンジができなくなりました。何してるんだ当時の自分、という苦い思い出もあります。未だにパッションチェンジしてません。

 で、この後割とすぐCV発表ニコ生(2016/1/29)がありました。

 

このユニットを担当すると腹を決めた「熱春!さくらフェスティバル」

 気になり始めたアイドルにCVが実装されることが決まった訳ですが筆者の心は逡巡。この頃になるとCV未実装アイドル全員の声が脳内再生できるようになっていて愛着もあったものですから、「公式で実装されるCVごとアイドルを愛せるのか?」という自問自答をする分岐点になったんです。

 そうして迎えたCV実装イベントは、岡村直央くん(もふもふえん)のお弁当エピソードにグッときたことも思い出深いイベントです。そしてプロフィールに付いた2人のボイスを聞き、諸般の事情によりガシャはできなかったなかで、初めて使った限定SR2%チケットで限定SRの朱雀くんをお迎えした瞬間に筆者はやっと神速一魂のプロデューサーになったと感じました。

 この後2ヶ月ほどは大学の卒業論文作成がラストスパートに差し掛かっていたため、「金曜まで乗り切ったら神速のCD買いに行ける!」ということをモチベーションに学業に励んでいたのも懐かしいです。

 

レポートから限定SRがやってきた「和気あいあい!メロンフェアライブ」

 私情を込めすぎたのでこの後はさくさくっと書いていきます。

 メロンフェアはタイトルの通り和気あいあいとしていて増刊号もかわいいイベントでした。そしてイベントレポート提出ボックスから初めてSRのアイドルをスカウトできたイベントでもあります。これがきっかけという訳ではありませんが、筆者は神速一魂の2人と1匹の次に清澄九郎くん(彩)が好きです。雅やかで情熱的なところが素敵ですね。

 

敗北を経験した「にっぽん伝統工芸体験隊」

 筆者にとって実質的に初の担当アイドル上位報酬SRイベントでした。当時のアイテム量では到底及ばず2000位よりちょっと上でフィニッシュ。アイテム貯蓄の重要性を思い知りました。

 

イベントストーリーの妙を知った「三国瞬星録~神彩英抜の軍師~」「傍白のFamille~繋がれた希望~」

 少し間はありますが神速一魂にとってはストーリーに繋がりのある2イベント。

 筆者がエ厶マスを始めた頃はWの2人の仲がぎくしゃくするストーリーがイベントをいくつも跨いで展開されていて「イベントストーリーってこんな感じなの!?」と戸惑ったことがあったのですが、これもまたこの年の「アイドルTV!秋の大運動会2016」で大団円を迎えてホッとしたんですよね。

 イベントストーリーをつなげていくのって結構勇気のある取り組みなのかなと思っています。エムマスは続編イベントだったり315シネマコレクションだったり「サマー・グッバイ」だったり、いろんな形でストーリーをつなぐ試みを繰り広げているところがすごいなと感じています。

 

勝利を掴み取った「Pirate's treasure~不滅の海賊船~」

 テーマパークを満喫する神速一魂とLegendersが良かったですね。身長190cm前後のアイドルが複数人いる組み合わせなので乗り物の身長制限が心配になって有名どころのテーマパークを調べたら全員セーフで安心した記憶があります。

 そして担当アイドル上位報酬SRイベントとしてリベンジを果たした思い出もあります。この後は可能な範囲で1枚獲りを狙い続けています。

 

初めてのチーム戦「Xmas Live 2017-Side:Prelude-」

 人見知りなどを理由にチーム入りを避け続けていましたが、この限定R朱雀くんをどうしてもスカウトしたくてソロチームで挑みどうにか叶えました。

 あとは続編の「Xmas Live 2017 -Side:Happiness-」の面々と一緒に『Song of X'smap』(SMAP)を歌ってほしくてパート割まで考えた、というなかなかクレイジーなこともしました。

 

「ホワイトデーライブ2018」

 同僚の結婚式のため東京へ向かう新幹線の中で必死にプレイした記憶があります。確かレッスン2倍キャンペーンの最終日で、ホテルについてからも追い込みかけてました。誕生日特効目的でこのイベント限定R+の蒼井享介くん(W)と榊夏来くん(High×Joker)を男子寮から呼び戻すたびに思い出します。

 

「Write for someone~追憶の空~」

 マジでボイスついて欲しいイベントの1つです。是非ともtheater315でお願いします。以下にP有志の盛り上がった記録があるのですが、もしもTwitterをやってたら参加してたかもしれません。

[2022/9/18追記: 2022年9月4日実施の#Wfs実況に参加しました!不慣れですが楽しかったです。]

 

ムーブメントに衝撃を受けた「のびのび牧場☆COWBOY LIVE!」

 当時はジャニーズファンではなかった筆者ですが、この頃から両者の業界の親和性は感じていました。冷静に考えて「バターセトリ」って何。

 

住んでる地方に担当ユニットがやってきた「加賀絢爛歌謡祭」

 そもそもツアーで来たことはあるわけでその流れかもしれませんが、いろんな地域に行くゲーム内イベントの流れは今も続いていて嬉しいです。いつか我が地元にもお越しください!

 

ライビュ会場で知らされた「Cybanetics Wars 2 ~希望を繋ぐ解放者~」

 エ厶マス初のイベント続編投票企画でいわゆるサイバネBに投票していたので、ライブのライビュ会場(住んでる県の映画館)で告知を見た時に「サイバネB?」と驚きの声を出した覚えがあります。自分で言うのもアレですが割と大人しそうな見た目のPなので、なおのこと近くの席の人を驚かせてしまったのではと反省。

 壮大なイベントストーリーでしたがゲーム内コミックという形で完結を見届けられて良かったです。神速PとしてはEp. 2の第9話が衝撃的で……。

 

ねらいうちだった「絢爛☆青春のH×J歌劇団!」

 筆者は宝塚歌劇団のファンでもあるので、筆者を含む兼任Pにはたまらなかったイベント。事務所での1コマで予告された時点では「少女革命ウテナ的なの?」と思いきやバッチリ自ジャンルでした。

 舞台装置のディテールといいシャンシャン的な小道具といい、きっとスタッフさんにもある程度タカラヅカの知識を持つ人がいるに違いありません。というかそもそもアイドルのキャストに年季の入ったタカラヅカファンがいるんでした。イベント開始日の、秋山隼人くん(High×Joker)役の千葉翔也さんのツイートがこちら。

 

懐かしくなった「学校で会おう!~文化祭スペシャルライブ~」

 過去にも記事にしたようにこのイベントと近い時期に「学校へ行こう!2021」(TBS系)のテレビスペシャルが放送されたので、オマージュを感じずにはいられないイベントだったなとしみじみ。

伊東家の食卓」(日本テレビ系)などいろんな番組を通して親しみを持つばかりかこのブログで記事をたくさん書くきっかけにもなったV6とSideMにできたつながり、大切にしたいものです。

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初めて限定ガシャった「バレンタインライブ2022」

 これまでどうにか無課金を通してきた筆者ですが、いろいろ考えてバレンタインキャンペーンのタイミングで初課金しました。進捗がかなり楽になる……。

 エ厶ステでP名をライブ会場に出せるみたいなパックを販売したことがあったとき筆者は買わなかったんですけど、その後「今度こそ買います」と要望を送っても同じような企画がないままエ厶ステが稼働終了してしまったんです。あの時買っておけば良かったなーって未だに思うんですよ。後悔ないように、ただし引き際を見極めて課金しようかなと考えています。いわゆる無(理のない)課金ですね。

 

両面SRを初めて手に入れた「Jet-Black Shadow!!ライブ」

 神速一魂の両面SRイベントということでこれは頑張りました。無(理のない)課金の誓いと早速向き合うことになりましたが。

  最近の神速一魂はチェンジ後に髪型変えがちなのでそろそろ普段通りのスタイルも見たいなと思っています。

 

 

 

 筆者がSideMのプロデューサーになってからの6年半にいろんなことがありました。社会人になって収入ができたり、かえって時間のゆとりがなくなったり、それ以外にもたくさん。不器用な筆者はこのシンプルなゲームシステムだからこそこれまで続けてこれている気がします。時間がなくても大半のデイリーミッションをササッとできるし、パソコンでもスマートフォンでも同じデータでプレイできるし。もはやログインが日課になっているので、どんなに遅く帰った日もエ厶マスに触れると「今日1日頑張ったな、明日もやっていくか!」という、少しだけ生活が彩られるような気持ちになる筆者です。

 SideMに息づく個性豊かなアイドルたちは、過去を振り返り、現在を生き抜き、明日を変える強さを教えてくれる存在だなと改めて感じています。8周年記念のこの日ももうすぐ終わりますが、明日も、ずっとずっとその先も、できる限りアイドルたちとマイペースに歩んでいけたら幸いです。

 

 おめでとう。ありがとう。そしてこれからもよろしくねSideM!

 

 

 読んでいただき、ありがとうございました!

2022年版・好きなジャンルの名前がどれくらい現役タカラジェンヌに近いかを調べたい・後編<大相撲力士>

 昨年に引き続き宝塚歌劇団の現役生徒の芸名に使われる字について調べ、それぞれの芸名に含まれる字を使っている延べ人数(以下「人数和」) と、それぞれの字の所属組別の使用率を算出しました。
 そして前回そして前々回の記事ではこのデータを用いて、筆者の好きな人たちの名前はタカラジェンヌだとどなたに近くてどの組に近いかを調べました。
 今回は、算出の過程で思い浮かんだ仮説を検証するべく、もう1ジャンルの名前で同じ調査を行いました。

 

※この記事から読まれた方はおそらく筆者が何をやっているのかよく分からなくなると思われますので、前回そして前々回の記事に一度目を通していただけると良いかと存じます。※

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 今回調べたのは、大相撲力士の四股名。ひょんなことから取り口にスケールとロマンを感じてとある力士の動向を気にするようになり、それがきっかけで数年前からテレビ越しですが大相撲を観るようになりました。大相撲は力士の大半が四股名を名乗る業界ということで、日本の芸名文化という意味でタカラヅカとは興味深い共通点を持っています。

 大相撲力士は幕内から序の口までで600名以上が該当するため、今回は「関取」と呼ばれる幕内と十両の力士が対象。
 現役タカラジェンヌの芸名に使われている字の一覧を用いて人数和を、所属組別の使用人数の和および比率を算出。さらにそれぞれの四股名タカラジェンヌだと誰の人数和に近いのかを(筆者の独断で2~3名選んで)併記しました。
 そして過去の集計時に思いついた3つの仮説の正誤と、幕内と十両それぞれで最も人数和の大きい力士を予想し検証しました。

 

 せっかくなので人数和算出ルールを大相撲に関係する名前に適用した例がこちら。


 現・二所ノ関親方の現役時代の四股名である「稀勢の里」は
++++」 = 10+0+10+5+0 = 25
となり、同じ人数和のタカラジェンヌ鳳月杏さん(月組)ら4名が該当します。また所属組別の使用人数を全て足したものに対する各組の使用人数の和の割合(以下「人数基準」)、所属組別の使用率の和を全て足したものに対する各組の使用人数の使用率の和の割合(以下「比率基準」)ともに宙組っぽい名前ということになります。出てこない文字はゼロ扱いです。
 四股名はスポーツニュースなどで短縮して呼ばれがちですが、今回は四股名全体で人数和を算出することにしました。四股名の確認は、2022年5月21日時点で日本相撲協会ホームページの「力士を探す」機能を用い、番付の条件を「幕内」「十両」それぞれに設定してヒットする力士の情報から行いました。すなわち令和4年5月場所の幕内力士42名および十両力士28名が集計対象です。

 なお、当記事の「現役タカラジェンヌ」は公式生徒名鑑である「2022年度版 宝塚おとめ」(刊:宝塚クリエイティブアーツ)に顔写真付きで掲載されている計424名を指し、その後の組替えや退団は反映していません。

 

 

予想

 筆者が立てた3つの仮説はこちらです。

仮説1:関取の四股名宙組に偏りやすい
 →正と予想。特に四股名の後半は一般的な姓名の要素を含む事例が多いと考えられるため。

仮説2:幕内より十両のほうが人数和は大きい
 →正と予想。十両は「美」「海」の付く四股名が多いため。

仮説3:関取全体の人数和の分布は、平均値より中央値が低く一部の人数和の大きい少数派の力士が平均値を引き上げる「SideM型」をとる
 →正と予想。四股名は「勝」「雄」などが頻出であることから、人数和の大きな四股名が少なく、人数和の小さな四股名がたくさんあるという分布をとる可能性が高そうなので。「SideMって何?」と思われたかたは前回の記事をご覧ください。

 最大人数和の力士については幕内と十両それぞれで本命、対抗および大穴の3名を決めます。
 幕内の本命は志摩ノ海関、対抗は大栄翔関、大穴は遠藤関と予想しました。志摩ノ海関は「海」持ちで一番人数和が大きくなりそうなこと、大栄翔関はタカラジェンヌに使われている文字が最低でも3つ以上見込めること、遠藤関は四股名の後半が強そうなことから選出です。特に志摩ノ海関に関しては婚約者が元タカラジェンヌ*1という意地を見せてほしいと思いました。
 十両の本命は空海、対抗は美ノ海関、大穴は朝乃若関と予想しました。天空海関は字の並びの雄大さがいかにも芸名らしいですし、美ノ海関は人数和の大きい字「美」と「海」の両方を、そして朝乃若関はさらに人数和の大きい字「乃」を持っていることから選出しました。十両は3名選ぶのが難しかったです。

 

結果

 今回は関取全体のみで人数和が大きい順の表および計算表を掲載し、所属組別の使用率の偏りが分かりやすいように併記しました。



基本データ

 関取全体では最大値57、最小値0。平均値14.9、中央値12、最頻値2。人数基準、比率基準いずれも宙組に偏ります。
 幕内では最大値31、最小値0。平均値11.7、中央値11、最頻値2。人数基準、比率基準いずれも宙組に偏ります。
 十両では最大値57、最小値0。平均値19.6、中央値18、最頻値0。人数基準では月組、比率基準では宙組に偏ります。
 基本データだけでも仮説の検証は可能ですが、ここから詳しく考察していきます。

傾向

幕内

 人数和の大きい順に宇良関隠岐の海(同数で人数和31)、佐田の海(人数和29)、照強関(人数和28)と続きます。人数和最大候補と予想した志摩ノ海関は人数和24、大栄翔関は人数和18、遠藤関は人数和12でした。
 なんといっても思わぬ伏兵・宇良関ですね。「海」や「翔」そして文字数の多い四股名は人数和が大きくなると考えていたところ、まさかの本名四股名が幕内最大を記録しました。照強関にも言えるのですがタカラジェンヌで使用者が増加した「輝」を含んでいるため、振り返ってみれば納得の結果です。

十両

 人数和の大きい順に美ノ海関(人数和57)、空海英乃海関(同数で人数和50)、朝乃若関(人数和43)と続きます。人数和最大候補と予想した関取全員が上位4人に入りました。
 幕内より予想が当たりやすかった理由は、タカラジェンヌでよく使用される「乃」「海」が頻出で傾向を読みやすかったためだと考えられます。
 関取全体および幕内と毛色の異なる傾向として、人数基準で月組に偏ったことが挙げられます。これは前述の「乃」「海」の使用者が比較的多くかつ月組生に多い字であったことが影響していると言えるでしょう。

関取全体

 人数和の大きい順に並べると、上位6名が全員十両の力士。そして人数和が大きい力士は月組に偏っていき、小さい力士ほど花組に偏っていき、人数和の大小にかかわらず宙組への偏りが散見されるのがなんとなく分かるかと思います。月組への偏りについては十両の項目で考察したので省略しますが、花組は「太」「龍」が使用者が少なくかつ使用率の高い字に該当するため、宙組は使用者の多い「輝」「翔」「の」だけでなく使用者の少ない「山」「明」なども使用率が高いためこのような結果になりました。関取の四股名タカラジェンヌに使用されている字のみを抽出すると最も多い組み合わせが「山・太」で*2、それぞれ宙組花組に1名ずつしか使用者が居ないため偏りも全く同じになります。
 SideMは人数和の平均値が13.9、中央値が8で両者の差が約4ということで、関取の人数和のそれとはやや開きがありますが、大小関係は同じ。また、SideMと関取の人数和を同じグラフに収めるとこうなります。

 分布の形としては結構近いといえるのではないでしょうか?

 

仮説の正誤

 これより、仮説の正誤が確定しました。

仮説1: 関取の四股名宙組に偏りやすい
 →正。ただし十両は人数基準で月組に偏る。

仮説2: 幕内より十両のほうが人数和が大きい
 →正。

仮説3: 関取全体の人数和の分布は、平均値より中央値が低く一部の人数和の大きい少数派の力士が平均値を引き上げる「SideM型」をとる
 →正。ただし平均値と中央値の差は大きくない。

最大人数和の力士

 幕内では宇良関隠岐の海十両では美ノ海関。関取全体では美ノ海関が最大となる。

 

 

 以上の結果になりました。予想が多めに的中して楽しかったですね。

 こうしていくつものジャンルの集計を行っているうちに気付いたことを書いておきます。
 1つ目は、一般的な姓名ほど宙組に偏るとは限らないということ。
 宙組生の使用率が高い字に「山」「松」「木」が含まれることから上記の疑問を抱いたのですが、いわゆる本名四股名の力士4名のうち2名は宙組への偏りを示す一方、残り2名は宙組ではなく花組への偏りを示すんです*3。しかも幕内最大の人数和を記録した宇良関が花組に偏るとなると、「一般的な姓名」というくくりで宙組に偏ると結論付けそうになったのはやや乱暴だったなと感じました。

 2つ目は、「の」と読む字について。
「の」と読む字は使用者の多い順に「乃」>「の」>「ノ」であり、使用者が少ないほど比率基準で特定の組が上位になりやすいことがなんとなく分かってきます。例えば平仮名の「の」は宙組生が最多のため宙組に、片仮名の「ノ」は雪組生1名のみ使用のため雪組に偏りやすいんです。実はSideMのアイドルで平仮名が入っている2名はどちらも「の」が入っており、前回の記事で思い浮かんだ「平仮名が入っていると宙組に偏りやすい」はバイアスを否定できない考察でした。関取の四股名に使われる平仮名も大半は「の」なので、関取での検証だけではバイアスを除外できません。

 

 バイアス除外のためには他のジャンルでも検証を行うべきなのでしょうが、正直なところデータ元と例を含め4ジャンル575名の検証で今年は精一杯でした。来年も同じ作業を出来るかは自信がありませんが、統計作業、仮説の設定および検証という一連の作業はとても楽しかったです。

 

 また筆者が動向を気にしている力士は本来集計対象外の番付なのですが、計算してみたところ人数和45で同じ人数和のタカラジェンヌ万里柚美さん(専科)ら4名、人数基準では月組、比率基準では宙組に偏ります。集計対象内だったなら結構大きいほうなのですが残念。這い上がってこい!

 

 というわけで、4回に渡る調査は今回で完結です。

 

 読んでいただき、ありがとうございました!

 

 

※当記事に掲載している図表は予告なく修正・変更することがありますのでご注意ください。

*1:志摩ノ海関の婚約者は宝塚歌劇団第92期生で、宙組花組に在籍した天咲千華さん。先代の井筒親方(元関脇 逆鉾)のご息女ということでも婚約発表時に話題になりました。

*2:荒篤山関豊山武将山関の3名。

*3:宙組に偏るのは正代関遠藤関の2名、花組に偏るのは高安関宇良関の2名。正代関は雪組、高安関は専科へも偏ります。

2022年版・好きなジャンルの名前がどれくらい現役タカラジェンヌに近いかを調べたい・中編<アイドルマスターSideM>

当記事は2022年版です。2021年版をお探しの方は、以下の記事をご覧ください。

gzmlhzmkwq7w3.hatenablog.com

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 前々回の記事では宝塚歌劇団の現役生徒の芸名に使われる字について調べ、それぞれの芸名に含まれる字を使っている延べ人数(以下「人数和」) と、それぞれの字の所属組別の使用率を算出しました。
 このデータを用いて、筆者の好きな人たちの名前はタカラジェンヌだとどなたに近くてどの組に近いかを調べました。

 

※この記事から読まれた方はおそらく筆者が何をやっているのかよく分からなくなると思われますので、前回そして前々回の記事に一度目を通していただけると良いかと存じます。※

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 今回調べたのは、筆者がプレイしているドラマチックアイドル育成カードゲーム「アイドルマスターSideM」そしてアイドルプロデュース&リズムゲームアイドルマスターSideM GROWING STARS」(いわゆる「サイスタ」)。宝塚歌劇もSideMも学生時代からずっとマイペースに触れ続けている貴重なコンテンツです。このブログでは昨年からSideMのアイドルたちを宝塚歌劇団に組配属してみたいという記事を数人分ずつ更新していて、残すところはサイスタから登場したユニット・C.FIRSTのみとなりました。
 何を隠そう、今年のタカラジェンヌ芸名統計で所属組別の使用字の傾向を探ろうとおもったきっかけはC.FIRSTです。昨年の追加検証編天峰秀くんのことを「雪組っぽい名前」と表現したのですが、後から「むしろ『天』は星組に多くない?」と思ったんですよね。そして花園百々人くんのことは「花」の使用人数の多さから同様に「宙組っぽい名前」と表現したのですが、それこそ所属組別の使用率という観点で考えると違う答えになりそうで、どうしても気になっていたんです。

 そんなわけでSideMに登場する315プロダクション所属アイドル49名16ユニットが対象。
 現役タカラジェンヌの芸名に使われている字の一覧を用いて人数和を、所属組別の使用人数の和および比率を算出。さらにそれぞれの氏名がタカラジェンヌだと誰の人数和に近いのかを(筆者の独断で2~3名選んで)併記しました。昨年と今年の2年連続で人数和の変動が一致したタカラジェンヌの芸名は太字で示しました。

 せっかくなので人数和算出ルールをSideMに関係する名前に適用した例がこちら。


 モバゲー版SideMで続編が決定していて筆者もお気に入りの期間限定イベント「超常学園~覚醒スル切札~」でHigh×Jokerの5名が演じた役名を例とします。
 SideMのアイドルは必ずユニットに所属しているため、この5名からなるユニットの傾向を探るために人数和と使用率をひたすら足していきます。そうして所属組別の使用人数を全て足したものに対する各組の使用人数の和の割合(以下「人数基準」)では月組雪組、所属組別の使用率の和を全て足したものに対する各組の使用人数の使用率の和の割合(以下「比率基準」)では花組っぽいユニットということになります。
 また、この5名で最も人数和の大きい役名「水無月時雨」は
++++」 = 7+0+17+1+1 = 26
となり、同じ人数和のタカラジェンヌ水月胡蝶さん(研1生)が該当し、人数基準・比率基準ともに月組っぽい名前ということになります。ただしSideMに関しては集計対象人数が多く1人ずつの計算式を掲載すると画像の数が大変なことになるので、画像に掲載する計算式はユニットごとおよび315プロ全体のみとしました。

 SideMには本名ではなさそうなアイドルも数名いるので、ゲーム内のアイドルファイルおよび恒常カードの自己紹介台詞をもとに芸名として調べました。つまり、アスランベルゼビュートさん(Cafe Parade)については下線部分が集計対象です。出てこない文字はゼロ扱いです。

 なお、当記事の「現役タカラジェンヌ」は公式生徒名鑑である「2022年度版 宝塚おとめ」(刊:宝塚クリエイティブアーツ)に顔写真付きで掲載されている計424名を指し、その後の組替えや退団は反映していません。

 

 

 前回にならい、集計前に予想を立てました。

予想

 昨年と同じく1位は渡辺みのりさん、2位は華村翔真さんで、花園百々人くんは上位5名以内に入ると予想しました。315プロ全体では、事務所ロゴからの連想で星組に傾いていると予想してみます。なんとなくですがJupiterとDRAMATIC STARS星組、Beitは花組、彩は雪組High×JokerとF-LAGSは月組、S.E.MとLegendersは宙組に傾いて欲しいです。

結果

 ユニットごとに人数和の平均値と中央値も算出して表にしました。


 ここからはユニットごとおよび315プロ全体での所属組別の使用率の和および比率を掲載します。

 

基本データ

 人数和の最大値は83(3減)の渡辺みのりさん(Beit)、そして60の華村翔真さん()と続きます。最小値は0(不変)の神谷幸広さん(Cafe Parade)、硲道夫さん(S.E.M)、牙崎漣くん(THE虎牙道)、古論クリスさん(Legenders)そして眉見鋭心くん(C.FIRST)。人数和の平均値は13.9(0.8減)、最頻値は複数あり6(4減)・1(1減)・0(2減)、中央値8(1減)ですので、人数和が大きい少数のアイドルが平均値を押し上げていて、実際はやや小さめの人数和に集中していると考えられます。
 ユニット別平均値の最上位はBeit(33.7で1.3減)で、最下位はS.E.M(3.3で0.2減)。中央値の最上位はF-LAGS(27で7減)で、最下位はS.E.MLegenders(1で不変)でした。315プロ全体だと人数基準、比率基準ともに宙組に偏ります。

傾向(全体的に)

 平仮名を持つアイドルであるみのりさんと姫野かのんくん(もふもふえん)の間に翔真さんが入り、続いて「希」「咲」などの頻出字を持つアイドルたちが上位に入るという構図。人数和が大きいアイドルたちの顔ぶれはほぼ変わっていません。男性名で出てくることの珍しい「美」を持つ冬美旬くん(High×Joker)に次いで人数和の大きい5位が花園百々人くん(C.FIRST)はという、容姿端麗な女性の集う夢の花園・タカラヅカらしい結果となりました。
 その一方で変化が目立つのは昨年の人数和が小さい、特に5以下だったアイドルたち。前回の記事にも書いた通り全体的に人数和は減る傾向にあるため、現役タカラジェンヌ最小人数和である3未満のアイドルの人数が増えました。なかには人数和2以上だったのがこの1年で一気にゼロになったアイドルもおり、片や神谷幸広さん(Cafe Parade)、片や古論クリスさん(Legenders)という、名前の二次元アイドルっぽさでいえば真逆の2名がそうなるとは想像していませんでした。最頻値が3種類に増えたのはすごく意外だったのですが、ある程度人数和が大きい場合1~4程度の変動で自分と同じ人数和になるアイドルの人数が限られるため、と解釈すれば納得です。

傾向(ユニットごとに)

Jupiter

 平均値7位、中央値5位のユニット。人数基準では宙組、比率基準では花組に偏ります。昨年に引き続き人数和の大きい順にアイドルを並べると一番先に全員登場するという、安定感のある結果でした。天ヶ瀬冬馬くんはいずれも星組御手洗翔太くんは人数基準が花組で比率基準が宙組伊集院北斗くんは「斗」1字でいずれも花組雪組星組宙組に偏ります。

DRAMATIC STARS

 平均値8位、中央値8位のユニット。人数基準、比率基準ともに星組に偏ります。「天」「輝」「桜」星組に多いんですね。個人での人数基準と比率基準に関しては、天道輝さんと桜庭薫さんはいずれも星組柏木翼さんはいずれも宙組に偏ります。

Altessimo

 平均値13位、中央値13位のユニット。人数基準では月組、比率基準では研1生に偏ります。昨年の集計時に「『神』『楽』は使われにくい字なのでしょうか」と書いたところに華楽逸聖さん(研1生)が入団したため、神楽麗くんの人数和が増えました。2人とも使用字が少ないため、都築圭さんは人数基準が専科・花組月組雪組星組で比率基準が雪組、麗くんは人数基準が月組宙組・研1生で比率基準が研1生に偏ります。

Beit

 平均値1位、中央値3位のユニット。人数基準、比率基準ともに宙組に偏ります。片仮名芸名の減少の影響を平仮名および「城」の安定感で抑えた形です。鷹城恭二くんは人数基準が月組で比率基準が宙組ピエールくんはいずれも星組渡辺みのりさんは人数基準が雪組宙組で比率基準が宙組に偏ります。元花屋のみのりさんを擁していますが花組にはなりませんでした。

W

 平均値15位、中央値14位のユニット。人数基準、比率基準ともに雪組星組に偏ります。昨年あった兄弟の人数和の差5は今年3に縮みました。現役タカラジェンヌには15組(うち双子3組)の姉妹がいるのですが、蒼井兄弟と同じ人数和の差3の組み合わせとして聖乃あすかさん(花組)・水城あおいさん(月組)姉妹がいます*1蒼井悠介くんは人数基準が専科・月組雪組星組宙組で比率基準が雪組星組蒼井享介くんはいずれも雪組星組に偏ります。

FRAME

 平均値12位、中央値10位のユニット。人数基準では花組月組、比率基準では花組に偏ります。実は昨年と平均値と中央値の両方が全く変動していないユニットの1つです。握野英雄さんはいずれも月組雪組木村龍くんはいずれも花組月組宙組信玄誠司さんはいずれも花組に偏ります。

 平均値2位、中央値10位のユニット。人数基準では星組、比率基準では月組に偏ります。日本の伝統文化に縁のある彩ですが雪組への偏りは小さめ。猫柳キリオくんはいずれも月組華村翔真さんは人数基準が星組で比率基準が宙組清澄九郎くんは人数基準が宙組で比率基準が月組宙組に偏ります。

High×Joker

 平均値6位、中央値3位のユニット。人数基準では花組、比率基準では宙組に偏ります。フルネームの字すべてがタカラジェンヌに使用されているアイドルを2人も擁し、人数基準は「美」、比率基準は「秋」「山」の影響を受けました。秋山隼人くんはいずれも宙組冬美旬くんはいずれも花組榊夏来くんもいずれも花組若里春名くんはいずれも宙組伊瀬谷四季くんもいずれも宙組と、偏り方が綺麗に分かれました。

神速一魂

 平均値11位、中央値12位のユニット。人数基準、比率基準ともに花組月組雪組星組に偏ります。字の使用者が少なく偏り方も比較的均等なためこうなりました。昨年と平均値と中央値の両方が全く変動していないユニットの1つです。紅井朱雀くんはいずれも花組星組黒野玄武くんはいずれも雪組に偏ります。

Cafe Parade

 平均値9位、中央値6位のユニット。人数基準では月組雪組、比率基準では雪組に偏ります。個人的に雪組は意外だったのですが、理由はおそらくアスラン=ベルゼビュートⅡ世さん。片仮名および「世」は雪組率が高いんです。神谷幸広さんは使用字なし、東雲荘一郎さんはいずれも月組アスランさんはいずれも雪組卯月巻緒くんはいずれも月組水嶋咲ちゃんはいずれも星組に偏ります。

もふもふえん

 平均値4位、中央値8位のユニット。姫野かのんくんの人数和は昨年も風間柚乃さん(月組)と同じでした。強い。一方で「央」「橘」が減少という現象もありました。岡村直央くんはいずれも星組橘志狼くんは宙組・研1生、かのんくんは宙組に偏ります。

S.E.M

 平均値16位、中央値15位のユニット。人数基準では花組、比率基準では宙組に偏ります。ほとんとの人数和を「舞」の字で得ているのですが、「山」が宙組生のみの使用だったためこのような結果になりました。硲道夫さんは使用字なし、舞田類さんはいずれも花組山下次郎さんはいずれも宙組に偏ります。

THE虎牙道

 平均値10位、中央値6位のユニット。人数基準では月組、比率基準では星組に偏ります。現役に奏碧タケルさん(星組)がいること、「城」が月組に比較的多いことを考えると納得。大河タケルくんはいずれも星組円城寺道流さんはいずれも月組に偏り、牙崎漣くんは使用字なしです。昨年まで「漣」姓の生徒が在籍していたんですよね。

F-LAGS

 平均値3位、中央値1位のユニット。人数基準では花組、比率基準では宙組に偏ります。「月」の使用者が10人近く減ったものの「涼」が増えた結果中央値1位をキープできたといえるでしょう。秋月涼くんは人数基準が月組雪組で比率基準が宙組兜大吾くんはいずれも月組星組九十九一希くんはいずれも花組に偏ります。

Legenders

 平均値13位、中央値15位のユニット。人数基準では花組、比率基準では宙組に偏ります。「楽」を使用する生徒の入団で北村想くんの人数和が増えた一方、「リ(片仮名)」を使用する生徒の退団で古論クリスさんの人数和が減りました。人数和の大半は葛之葉雨彦さんです。雨彦さんは人数基準が花組で比率基準が雪組、想楽くんはいずれも研1生に偏り、クリスさんは使用字なしです。

C.FIRST

 平均値5位、中央値2位のユニット。人数基準では宙組、比率基準では雪組に偏ります。人数基準に関しては雪組星組宙組にあと一歩と迫りました。「天」はやはり星組に多かった。天峰秀くんは人数基準が雪組星組で比率基準が雪組花園百々人くんは人数基準が宙組で比率基準が雪組眉見鋭心くんは使用字なしです。

 

 

 人数和が大きくなるアイドルの傾向はなんとなく掴めてきましたが、字の傾向となるとなかなか難しかったなと思います。どの組の傾向に近いかという観点で予想が完全一致したといえるのはDRAMATIC STARSだけではないでしょうか。ユニット名に「STAR」を含んでいるので、星組っぽい名前という結論にはテンション上がりました。
 人数和に減少傾向があると書いてきた通り1~4程度減っているアイドルが大半なのですが、実は人数和が全く変動していないアイドルが約4分の1を占めていて、むしろ人数和が増えたアイドルは3名いるんですね。記事内で言及した「楽」使用者の入団以外だと、タカラジェンヌにおける「輝」の使用者増加の波に乗ったと考えられます。これが来年どうなるかは全く予想がつかないのが面白いところですね。

 

 前回の記事では実在のアイドルで、それをふまえて今回は二次元アイドルで検証を行っていた最中、筆者の脳裏にとある疑問が浮かびました。
それは、
「一般的な姓名、あるいは平仮名を含む名前は宙組に偏りやすいのでは?」
というもの。今年の検証記事で「宙組」を目にした回数が多い気がするのは、きっと筆者だけではないはずです。

 

 というわけでこの記事は中編。後編では、これまで筆者がこのブログで触れたことのなかった別ジャンルでの調査結果を書いていきたいと思います。

 

 読んでいただき、ありがとうございました!

 

※当記事に掲載している図表は予告なく修正・変更することがありますのでご注意ください。

*1:実は人数和の差がより小さい組み合わせがあり、愛海ひかるさん(宙組)・紀城ゆりやさん(雪組)姉妹が人数和の差2です。

2022年版・好きなジャンルの名前がどれくらい現役タカラジェンヌに近いかを調べたい・前編<主にHiHi Jets>

当記事は2022年版です。2021年版をお探しの方は、以下の記事をご覧ください。

gzmlhzmkwq7w3.hatenablog.com

 

 前回の記事では宝塚歌劇団の現役生徒の芸名に使われる字について調べ、それぞれの芸名に含まれる字を使っている延べ人数(以下「人数和」)と、それぞれの字の所属組別の使用率を算出しました。
 このデータを用いて、筆者の好きな人たちの名前はタカラジェンヌだとどなたに近くてどの組に近いかを調べました。

 

※この記事から読まれた方はおそらく筆者が何をやっているのかよく分からなくなると思われますので、前回の記事に一度目を通していただけると良いかと存じます。※

gzmlhzmkwq7w3.hatenablog.com



 

 今回調べたのは、筆者が応援しているジャニーズJr.内の5人組ユニット「HiHi Jets」。彼らがテレビ番組でカバーした『$10』(SMAP)を宝塚歌劇団の各組スター揃い踏みと思って見ているくらいには両者とも好きな存在。昨年11月に放送された別のテレビ番組では、宝塚歌劇団72期生で現在はメイクアップアーティストのCHIHARUさんにHiHi Jetsがメイクを施されて化粧品CM風の女性に大変身するという衝撃のクロスオーバーが発生したのも記憶に新しいです。橋本涼さんはステージに立っている時の姿に男役感があり、猪狩蒼弥くんは整った骨格かつさっぱりめの顔立ちなので宝塚歌劇メイクが映えそうなんですよね。特にディズニー作品を好きな蒼弥くんには、月組舞浜アンフィシアター公演「Rain on Neptune」*1が正式に映像化されたらフィナーレだけでも見てほしいです。『コンパス・オブ・ユア・ハート』をはじめとしたディズニー関連楽曲メドレーがあるので。

 

 そんなわけでHiHi Jetsの5名、そしてISLAND TVのJjおよびJemmy Channelから2022年5月8日時点で新着動画を2022年1月1日まで遡って見つけたジャニーズJr. のなかから10名をピックアップ。
 現役タカラジェンヌの芸名に使われている字の一覧を用いて人数和を、所属組別の使用人数の和および比率を算出。さらにそれぞれの氏名がタカラジェンヌだと誰の人数和に近いのかを(筆者の独断で2~3名選んで)併記しました。昨年と今年の2年連続で人数和の変動が一致したタカラジェンヌの芸名は太字で示しました。

 せっかくなので人数和算出ルールをジャニーズJr.に適用した例がこちら。

 
 前回の記事で例に出した苗字と同じということで選んだ佐々木大光くんは
++++」 = 0+4+3+6+7 = 20
となり、同じ人数和のタカラジェンヌ舞空瞳さん(星組)ら4名が該当します。また所属組別の使用人数を全て足したものに対する各組の使用人数の和の割合(以下「人数基準」)では月組宙組、所属組別の使用率の和を全て足したものに対する各組の使用人数の使用率の和の割合(以下「比率基準」)では宙組っぽい名前ということになります。出てこない文字はゼロ扱いです。

 ピックアップの10名は以下の通りです。昨年計算して今年も事務所に所属する人は継続ということにしました。

  • 大西風雅くん(理由:現役で「風雅」姓のタカラジェンヌがいるため。)
  • 織山尚大くん(理由:継続。全文字がランクインしていたはず。)
  • 川﨑皇輝くん・川崎星輝くん(理由:継続。昨年と今年で兄弟の人数和にどのような変化があるのか調べたい。また「輝」は今年増えたので。)
  • 川島如恵留さん(理由:継続。見返すたび「タカラジェンヌがいる……」と思っていた「ジャニーズカウントダウンコンサート2019→2020」の録画はテレビの故障で消失してしまいましたが、Travis Japan (ジャニーズJr. 内ユニット)で最もタカラジェンヌに近いのは如恵留さんなので計算し続けます。)
  • 鈴木瑛朝くん(理由:全文字がランクインしていたはず。)
  • 滝本海都くん(理由:使用者数上位かつ増加傾向の「海」を持っているため。また研1生しか持たない「滝」の影響を見るため。)
  • 千井野空翔くん(理由:継続。昨年はスゴツヨ娘役陣4名と同じ人数和だったので、近い人数和のタカラジェンヌを今年も確認したい。)
  • 矢花黎さん(理由:継続。昨年はタカラジェンヌの最頻値と同じ人数和を記録したので今年も確認したい。)
  • 和田優希さん(理由:「希」の強さを検証したい。)

 なお、当記事の「現役タカラジェンヌ」は公式生徒名鑑である「2022年度版 宝塚おとめ」(刊:宝塚クリエイティブアーツ)に顔写真付きで掲載されている計424名を指し、その後の組替えや退団は反映していません。

 

 

 

 

 前回にならい、集計前に予想を立てました。

 

予想

HiHi Jets

 昨年と同じく1位は髙橋優斗さん、2位は作間龍斗くんで、順位の変動は一切ないと予想しました。2人使用者が居る「斗」の組別比率は割とばらけているはずなので予想が難しいのですが、「瑞」「蒼」「弥」「間」などの100%を記録しそうな字の偏りでHiHi Jets全体では雪組に傾きそうです。

筆者がピックアップしたジャニーズJr. 10名

 昨年と同じく1位は矢花黎さん、2位は千井野空翔くん、3位は滝本海都くんと予想しました。今年も川﨑兄弟の人数和の差は15のままだと思います。なんとなくですが矢花黎さんは雪組に傾いて欲しいです。

 

結果

HiHi Jetsの宝塚的人数和の一覧(多い順)

 早速ご覧ください。

基本データ

 多い順に髙橋優斗さんと作間龍斗くん、井上瑞稀さん、橋本涼さん、猪狩蒼弥くん。人数和の最大値は18(2減)、最小値は3(1減)。平均値は11.6(0.4減)、中央値は11(不変)となりました。またHiHi全体では人数基準だと宙組、比率基準だと花組に偏ります。なんか分かる。

それぞれの傾向

 髙橋優斗さんは「優」の宙組率が高いためにどちらも宙組に偏る形。ちなみにですが彼がはしご高ではない「高橋優斗」名義だったら昨年に同じ人数和を記録した鏡星珠さん(花組)、和波煌さん(星組)と同じ人数和になっていました。

 HiHi内で同率1位になった作間龍斗くん。全体的に昨年と比べると人数和は減る傾向があるのですが、彼の場合「間」「龍」の使用者がこの1年間で誰も退団しなかったために減少を最小限に抑えられたと考えられます。唯一の3文字使用ということでどの組に偏るかも気になるところでしたが、人数基準では「龍」「斗」で積み上げた花組、比率基準では1人しか使用していない「間」の月組に。

 井上瑞稀さんはある程度の使用者数がある「稀」と1人しか使用していない「瑞」それぞれの結果を反映し、人数基準では同率で星組宙組、比率基準では雪組に傾きます。5人の中では3番目をキープ。それどころか昨年と比べると人数和が全く変動していない、まさに「絶対的など真ん中」を証明したリーダー・瑞稀さんはすごいです。

 橋本涼さんのように使用字が1種類しかない場合は人数基準・比率基準の両方とも同じ偏り方になります。タカラヅカにおいて減少傾向にある片仮名を用いた芸名と並ぶのは彼らしい気がしました。涼さんがタカラジェンヌだったら片仮名入りの芸名にしそうじゃないですか(?)。

 昨年は神社仏閣にゆかりのある芸名と並ぶ強さを見せ、今年はタカラジェンヌの最小の人数和タイとなった猪狩蒼弥くん。「蒼」「弥」の使用者がすべて異なる組所属ということで人数基準は綺麗に3等分、比率基準は「弥」の使用者が所属する花組に偏りました。結果的に花組雪組星組になるのもなんとなく分かりませんか?

 

筆者がピックアップしたジャニーズJr. 10名の宝塚式人数和の一覧(多い順)

 

基本データ

 多い順に、和田優希さん、川﨑星輝くん、千井野空翔くん、矢花黎さん、大西風雅くん、滝本海都くん、川﨑皇輝くん、鈴木瑛朝くん、織山尚大くん、川島如恵留さん。ピックアップの人数が増えたので一概には言えませんが最大値は39(7増)、最小値は1(不変)となりました。平均・最頻・中央値は算出していません。

それぞれの傾向

 和田優希さんは堂々の第1位。実は「優」より「和」のほうが多いんですね。コンスタントに使用者を重ねた星組が強かったです。

 川﨑星輝くんは第2位に躍り出ました。名前に「星」が含まれていますが意外と星組は強くなくて、花組宙組に偏ります。予想通り川﨑兄弟の人数和の差は15で、現役タカラジェンヌだと涼香希南さん(花組)・甲海夏帆さん(月組)姉妹と同じです。

 千井野空翔くんは昨年と不変の人数和で、昨年囲まれていたスゴツヨ娘役の中では詩ちづるさん(星組)と同じ挙動となりました。姓の「千」「野」が多い雪組に偏ります。昨年は空翔くんのことをよく知らないままピックアップしたのですが、あの大東立樹くんと対称の位置で踊っている様子を時々テレビ番組で見るようになって、手足の長い子だなという印象を持つようになりました。

 矢花黎さんは昨年にタカラジェンヌの最頻値と同じ人数和を叩き出したためか、人数和の変動が一致した生徒が最も多いアイドルとなりました。宙組率の高い「花」、使用者が1人しかいない「黎」それぞれの影響が出た形です。

 大西風雅くんは「風」が圧倒的宙組率のため人数基準では宙組に偏り、比率基準ではコンスタントに使われていた月組に偏りました。同じ人数和の生徒も花組宙組のみ。現役に風雅奏さん(雪組)がいるため雪組に偏る可能性を考えていましたが的中せず。

 滝本海都くんは研1生しか使っていない「滝」の存在感が強く、比率基準では研1生に偏ります。「海」は月組生に多いんですね。作間くんと撮影したISLAND TVで名前を知り、背が高い大人びた子だなと思っています。

 人数和の減る人が多い中、川﨑皇輝くんは人数和が増えた貴重なアイドルです。今年使用者の増えた「輝」の力が大きかったですね。使用者が1人しかいない「皇」の影響で比率基準は月組に偏ります。

 鈴木瑛朝くんは姓名の4文字全てが使用されているアイドルの1人。比率基準に関しての決め手は意外にも「木」な気がします。「朝」は月組生に多く、人数基準では月組に偏りました。HiHiが主演しているテレビドラマに幼少期役で出演していた子ですね。

 織山尚大くんは前回に引き続き姓名の4文字全てが使用されているアイドルの1人。瑛朝くんより使用者の所属組がばらけており、人数基準では月組宙組の同率、比率基準はおそらく「山」の影響で宙組に偏りました。

 川島如恵留さんは前回に引き続き「留」1字のみの使用のため、人数基準・比率基準ともに宙組に。特に使用が難しそうな「如」は、2019年まで如月姓のタカラジェンヌが所属していたのでそろそろ再登場を期待しています*2

 

 昨年も検証したため予想が結構当たるんじゃないかと思いながら計算してみたところ、意外な結果の連続でした。やはり実在の芸能人の本名で人数和40を超えるのはなかなか大変そうです。タカラジェンヌジャニーズ事務所所属アイドルはどちらも歌って踊ってステージに立つ職業で、兼任ファンのかたが一定数いそうなところがまた興味深いんですけどね。ジャニーズJr. じゃありませんが「宝塚おとめ」の瀬央ゆりあさん(星組)の映りに藤原丈一郎さん(なにわ男子)を思い出すのは筆者だけじゃないと思っています。これは一度「おとめ」を見ていただきたいくらい。去年より丈一郎さん度上がってますもん(?)。

 話が逸れました。タカラジェンヌの芸名に使用される字の流行の変化を受けて、1人あたり1~3程度は人数和が変動し、大小関係もわずかに変わることがお分かりいただけたと思います。
 ならば昨年も計算した、いわゆる二次元のアイドルにも変動はあるのでしょうか?

 

 というわけで、検証はまだ続きます。次回をお楽しみに。

 

 読んでいただき、ありがとうございました!

 

※当記事に掲載している図表は予告なく修正・変更することがありますのでご注意ください。

*1:2022年5月14日~23日に開催された、宝塚歌劇団月組のコンサート公演。なお宝塚歌劇団は過去にも舞浜アンフィシアターでコンサート公演を数回開催しています。

*2:タカラジェンヌの芸名に関し、現役の生徒と同じ姓や、過去にあった芸名と近すぎるものは避けるルールがあると言われています。

2022年版・現役タカラジェンヌの芸名によく使われる字について調べたい

当記事は2022年版です。2021年版をお探しの方は、以下の記事をご覧ください。

gzmlhzmkwq7w3.hatenablog.com

 相変わらず筆者は人の名前を見るのが好きです。
 昨年挑戦したタカラジェンヌの芸名統計が楽しかったので、今年は「所属組による字の傾向の違いはあるのか?」というテーマを設けて挑戦しました。

 

 

「2022年度版 宝塚おとめ」(刊:宝塚クリエイティブアーツ)に顔写真付きで掲載されている宝塚歌劇団の現役生徒の芸名に使われている全ての文字(平仮名・片仮名・漢字)をMicrosoft Excelにて集計し、使っている生徒数の多い字を順に並べた表を作成しました。
 さらにこの表をもとに、芸名に含まれる字を使っている延べ人数(以下「人数和」)が多い生徒を順に並べた表も作成しました。
 そして、使っている字を専科・花組月組雪組星組宙組・研1生ごとにMicrosoft Excelにて集計し、所属組ごとに使っている生徒数(以下「使用人数」)および使用者全体に対する比率(以下「使用率」)を順に並べた表も作成しました。

 仮に「佐々木ななお」という架空の人名を例に挙げてみると、の5文字にそれぞれ1人分ずつ数えた後、人数和を算出する際に「+++な×2+」というふうに通算使用人数を足していくことになります。同じ字が2回登場した場合に人数和の時だけ二重に集計する理由は、「佐々木ななお」と「佐々木なお」のように1文字の有無で印象が変わることがあるためです。「々」のような踊り字や「ょ」のような拗音、「眞」と「真」のような旧字体新字体は異なる字として集計します。要するに、字の種類と出現回数だけで判定しています。

 併記してある画数は各種漢字・漢和辞典を、平仮名の画数は統一概念がないので幼児教育用資料をもとにしました。参考資料などは記事の最後にまとめて記載します。集計ミスがないか確認したのですが、何かしらのミスがあったりお見苦しい図表になっていたりするかもしれませんのでご注意ください。

 なお所属組は「2022年度版 宝塚おとめ」に準拠し、その後の組替えや退団は反映していません。

 

 

せっかくなので集計前に予想を立ててみました。

予想

 昨年の使用字1位が「り」、2位が「美」、3位が「ら」、4位が「あ」、5位が「花」、6位が「乃」、7位が「希」、8位が「ゆ」「月」「真」という顔ぶれだったので、昨年11位の「い」および「み」、昨年27位の「星」は108期生に多い気がすることから逆転トップ10入りすると予想しました。
 所属組ごとに使用率の高い字については使用率40%以上を「高い」と判定することにしました*1。よって昨年集計時の雑感および「生徒一覧」ページから、専科は「美」花組「希」月組「城」雪組「あ」星組「央」宙組「風」、研1生は「星」の使用率が高いと予想しました。
 また昨年と同じく人数和最大は華雅りりかさん(花組)、人数和の小さい生徒ほど1年間で変動が大きいと考えて最小は榊歩さん(研1生)と予想しました。

 

結果

現役タカラジェンヌが芸名に使っている字の一覧(多い順)

 多少ぼやけていますが拡大もしくは画像のコピーで読めるかと思います。

 

基本データ

「2022年度版 宝塚おとめ」に掲載されているタカラジェンヌ全424名(19名減)で366種類(5種類減)の字が使われていました。1字当たりの使用人数の平均値は4.7(0.1減)、最頻値1、中央値2(いずれも不変)ですので、全体として使用頻度の高い字に固まっているわけではなさそうです。

 使用者数1位の字は「り」(47名)で、使用者の人数だけで例年の初舞台生の人数を超えています。次いで「美」(35名。漢字では最多)、「ら」(31名)、「花」(28名)、「い」「あ」(27名)、「み」「乃」(26名)、「希」「華」「真」(25名)というトップ10となりました。

 今年は下記の字が新たに使用されました(画数順)。

八(2画)、じ(3画)、ふ、比(4画)、利、沢、杜(7画)、苑、茉(8画)、重、胡(9画)、逸(11画)、渦(12画)、新、楽、滝、椿、馳(13画)、榊(14画)、蝶(15画)、耀(20画)、纏(21画)

 また、昨年使用されていたものの今年使用されなくなったのは下記の字でした(画数順)。

イ(前年1名)、リ(片仮名、前年2名)、ぞ(前年1名)、エ(片仮名、前年1名)、ミ(片仮名、前年1名)、更(前年1名)、冴(前年1名)、幸(前年2名)、拓(前年1名)、知(前年1名)、旺(前年1名)、哉(前年1名)、耶(前年2名)、倉(前年1名)、庭(前年1名)、隼(前年1名)、望(前年1名)、裕(前年1名)、湊(前年1名)、寧(前年1名)、漣(前年1名)、摩(前年1名)、篤(前年1名)、橘(前年1名)、薙(前年1名)、鞠(前年2名)、雛(前年2名)、轟(前年1名)

 そして芸名に使われていそうな字を集計前にピックアップしておいたところ、上記の他にもこれらの字は使われていませんでした(画数順)。

へ(平仮名)、フ、へ(片仮名)、レ、ー(長音符)、ぬ、ウ、オ、ク、コ、ス、セ、ト、ニ(片仮名)、ヌ、ハ、ヒ、マ、ム、メ、ヤ、ユ、ラ、ワ、む、も、を、ウ、エ、オ、シ、チ、ツ、テ、モ、ヨ、ロ、ヲ、上、女、弓、ネ、ホ、心、冬、広、氷、玄、玉、生、卯、地、衣、秀、見、夜、実、宙、直、怜、洋、神、恭、恵、流、道、晶、絵、銀

 

 

所属組ごとの使用字の傾向

 これも多少ぼやけていますが拡大もしくは画像のコピーで読めるかと思います。

専科


 専科は40%以上で多い判定する基準を設けた結果、2人のうち1人使用した字「京」「高」「三(漢数字)」「圭」の50%がボーダーラインになり該当する字が13種類。使用率の高い字の傾向として、「門」「汝」「子」などここ数年の流行にはないものがある程度目立ちます。33.3%の字「凪」「英」「悠」「穂」を含めて検討すると、季節感のある字が少なめなのも特徴かもしれません。
 一番使用者数が多いのは「美」の3人(8.6%)。

花組


 花組は使用率40%以上の基準に該当する字が56種類。使用者3名で100%を記録する「来」があります。使用率「航」「司」など男性名に使われそうな字、「湖」「葉」「芹」など自然にまつわる字、「二」「三」「七」など漢数字が高く、「高」「空」「矢」「翼」など飛ぶことをイメージするような字が高いのも特徴的。
 一番使用者数が多いのは「美」の11人(31.4%)。で、平仮名が結構人気です。予想に入れた「希」は7人(28.0%)。ちなみに「花」は3人(10.7%)。

月組


 月組は使用率40%以上の基準に該当する字が49種類。使用率「佳」「時」「歌」など人間が作り出した概念や物事にまつわる字、「ア」「ナ」などの片仮名、そして「楠」「李」「葵」など植物でも他の組での使用が珍しい字が高いです。
 一番使用者数が多かったのは「り(平仮名)の9人(19.1%)。予想に入れた「城」は5人(35.7%)。ちなみに「月」は6人(35.3%)と僅差ですし、実はそのどちらよりも「蘭」の6人(46.2%)のほうが使用率は高いです。

雪組


 雪組は使用率40%以上の基準に該当する字が56種類。他の組と比較して片仮名と漢字が使用率上位に位置します。「黎」「野」「夢」など10画以上の字、「絢」「綾」「織」など糸にまつわる字のほか、「京」「圭」など専科生に多い字と共通するものもいくつかあります。
 ただし使用者数に限っては上位4つがすべて平仮名「み」「り」「ゆ」「あ」、そこに「月」「愛」「華」など夢々しい字が続くのは他の組にない特徴。一番使用者数が多かったのは「み」「り(平仮名)の8人(順に30.8%、17.0%)。予想に入れた「あ」は7人(25.9%)。ちなみに「雪」は0人。かつて「彩」が多いと言われていたこともありましたが、実は3人(16.7%)で今は月組のほうが多いです。

星組


 星組は使用率40%以上の基準に該当する字が53種類。使用者4人で100%を記録する字「碧」があるのはすごいです。また使用率については「碧」だけでなく「藍」「蒼」「紫」など寒色系の字、「瞳」「綺」「煌」「渚」などキラキラ系の字、「御」「極」など厳かな字が高い一方、自然にまつわる字の使用率は低いです。
 一番使用者数が多かったのは「り(平仮名)の13人(27.7%)。予想に入れた「央」は4人(50%)で、「咲」が使用者数2位の7人(30.4%)なのは特徴的。ちなみに「星」は3人(18.8%)で、「華」は7人(28%)とどの組よりも多いです。

宙組


 宙組は使用率40%以上の基準に該当する字が58種類。雪組同様使用率上位には平仮名があまり入らないのは特徴の1つです。予想に入れた「風」の使用者数が10人(50%)と多いのは本当でしたし、「楓」「嵐」「吹」「帆」使用率が高いので風が吹きまくっています。あとは「山」「鷹」「秋」など自然と季節にまつわる字、「松」「木」「明」「保」など一般的な姓名に使用される字が目立ちます。
 一番使用者数が多かったのは「風」とともに同数の「り(平仮名)(21.3%)。ちなみに「宙」は前述の通り0人で、「空」は1人(14.3%)。「花」が9人で使用者数3位(32.1%)で、実はどの組よりも多いです。

研1生


 研1生は使用率40%以上の基準に該当する字が33種類。使用率「恋」「苑」「蝶」など夢々しい字とともに、「比」「利」「渦」というちょっと意外性のある字が高いです。特に50%ゾーンの「丘」「歩」「粋」など星組との重複が多いかもしれません。
 一番使用者数が多かったのは「い」の6人(22.2%)で、そこに「輝」「咲」「ら」「美」の4人が続く構図は、使用者数上位一覧でみると花・星・宙組の傾向に近いです。予想に入れた「星」は2人(12.5%)。
 明日5月31日(火)付で組配属される研1生の皆さん、各組で羽ばたいてくださいね!

 

現役タカラジェンヌの芸名の人数和の一覧(多い順)

 人数和についてはこのようになりました。簡単にいうと「人数和100を超える」=「自分と同じ字を芸名に使っている延べ人数が100人超え」ということです。
 これも多少ぼやけていますが拡大もしくは画像のコピーで読めるかと思います。



基本データ

 人数和の最大値は146(1減)の華雅りりかさん(花組)、最小値は3(不変)の榊歩さん(研1生)。人数和の平均値は55.4(1.4減)、最頻値35(3増)、中央値54(2減)ですので、平均値と中央値の乖離が少ないことから人数和については特に極端な分布は示していないと考えられます。

傾向

 平仮名を使った芸名が上位を占めました。これは「2022年度版 宝塚おとめ」71ページのコラムにも書かれていますが、平仮名を使った芸名が現役タカラジェンヌの約半数を占めていることも大きいでしょう。
 一方で片仮名を使った芸名は昨年の9名から6名へ減少しました。平仮名に比べて芸名としてバランスをとるハードルが高いのか、片仮名を使った芸名は年に1名いれば多いほう。そして昨年度退団した3名が94期~97期生と研10以上だったというタイミングが重なったのも要因と考えられます。
 人数和の減少した生徒が多いのは、生徒数が減ればおのずと1字あたりの使用者数が減るためある意味当然です。最多の「り(平仮名)は48人から47人へと減少しましたが、使用者数を足していく形式においては力の強い数字であり、人数和が最も大きい生徒と2番目に大きい生徒との差がむしろ開きました。

 

 

 人数和に関する予想は割と上手く行ったのですが、集計時の実感をふまえて予想した所属組別の使用字に関してはなかなか的中しませんでした。でもやっぱり楽しかったです。
 そういえば、集計しながら「『月』こんなに減る?(26→17)」と思って去年の表と見比べたところ、こんなに減ってましたね……一気に退団されました*2 。使用人数20以上の字の顔ぶれはおおむね変わらず、「い」は昨年と使用人数がほぼ変わらなかったのですが「月」との入れ替わりのような形でトップ10入りしました。

 

 

 

 こうして人数和および所属組別の使用率を計算してきたわけですが、このデータを使えば世の中の様々な名前がタカラジェンヌだと誰に近いかだけでなく、どの組っぽいのか算出するのも可能なわけです。実に酔狂な試み。
 というわけで今年も筆者自ら検証しました。
 そのために作成した使用字の一覧および所属組別の使用率の一覧(画数ごと)を掲載しておきます。果たしてどうなったのでしょうか?次回をお楽しみに。

 

 読んでいただき、ありがとうございました!



<参考資料>

2022年度版 宝塚おとめ(宝塚クリエイティブアーツ) ※情報源
例解学習漢字辞典第五版(小学館) ※筆者が小学生の時に使っていた漢字辞典
明解漢和辞典第百十七刷(三省堂) ※我が家にある最古の漢和辞典
ちびむすドリル(株式会社パディンハウス) [https://happylilac.net/hiraganahyo-kakizyun.htmlおよびhttps://happylilac.net/katakanahyo-kakizyun.html]

 

 

※当記事に掲載している図表は予告なく修正・変更することがありますのでご注意ください。

*1:使用人数4人以下なら50%以上、5人以上なら40%以上で「多い」と言えるかな、という考えです。

*2:冴月瑠那さん(花組)、愛月ひかるさん(星組)、美月悠さん(宙組)ら10名)。

サイスタ的HiHi Jetsのメンバー編成を考えたい

 筆者はいわゆる二次元のアイドルコンテンツであるアイドルマスターSideMを数年来プレイしてきました。そんな自分が三次元のアイドルであるHiHi Jetsのファンになりもうすぐ3年目を迎えようとしているとは、昔の筆者は全く想像していなかったです。
 このブログでは両者の共通点を探すだけでなく、HiHiにカバーしてほしいSideM楽曲を考えたり、SideMのアイドルをHiHiの出演したドラマに空想配役したりしてきました。
 今回は逆にHiHiをSideMの世界で再現できないかと思い、タイトル通りの発想に至りました。

gzmlhzmkwq7w3.hatenablog.com

gzmlhzmkwq7w3.hatenablog.comgzmlhzmkwq7w3.hatenablog.com


 

 ※サイスタこと「アイドルマスターSideM GROWING STARS」は、315プロダクションという芸能事務所で49人のアイドルたちとトップアイドルを目指すアプリゲーム。モバゲー版SideMはサイスタと異なるゲームなのでご注意を。

www.youtube.comHiHi Jetsは、ジャニーズJr. 内で結成された5人組アイドルユニット。こんな感じの若人たちです。

www.youtube.comそして、当記事は実在および架空の人物、事務所等と一切関係はございません。

 

 

 

 

 

1.     Side:概念

 サイスタには、SideMのアイドルたちを既存の背景素材などと組み合わせて画像を作成できるピクチャースタジオという機能があります。
 SideMとHiHiのどちらも、得意分野や特徴がバラバラな個性派アイドル揃い。まずはこうした個性を拾い上げ、SideMのアイドルの中からHiHiの5人のメンバーそれぞれに最も近いと思うアイドルを選び、ISLAND TVの宣材写真(パソコンでアクセスしてブラウザサイズ最大化した際に表示されるほう)と同じ並びにしてピクチャースタジオで撮影しました。
 こうして出来上がった概念Jetsのメンバー編成がこちらです。

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 作間龍斗くんは佇まいと話し声の低さが鷹城恭二くん(Beit)と近いかなと思って選びました。機械に詳しい理系という共通点もあります(カメラとか家電とか)。
 橋本涼さんはあんなに顔が良いのに自己評価が低そうな節があって、そこがちょっと若里春名くん(High×Joker)と似ている気がします。春名くんが着けているヘアバンドきっと似合うだろうなーと思っていたら新曲『JET』の衣装で大体叶いました。
 髙橋優斗さんは野球が好きで親しみのあるタイプのアイドルということで秋山隼人くん(High×Joker)に。髙橋さんはスーパーヒーローになりたいとも公言しているのでそちらの方向で考えるか迷いました。
 井上瑞稀さんは高音の際立つ歌唱力を重視して北村想楽くん(Legenders)に。毒気というかサディスティックな振る舞いもものにする表現力が2人の共通点かなと思います。『Make You Wonder』の井上さんを見てると時々想楽くんを思い出すんですよね。
 猪狩蒼弥くんは概念Jetsで一番迷ったのですが、自信にあふれた若きトラックメイカーということで天峰秀くん(C.FIRST)を選びました。秀くんクラファのコンサートで完全自作のソロ曲歌ってそう。

 

 

2.     Side:歌声

 サイスタに収録されている一部の楽曲には、リズムゲームおよびMVを編成中のアイドルたちが歌唱している音源にできる機能があります。
 理論上5人それぞれに近い歌声のアイドルを配置すれば5人が歌っているように聞こえるんじゃないかと思い、声の専門家でもなんでもないなりに、時間をかけて考えてみました。

『DRIVE A LIVE』

 概念Jetsをベースにあらゆる組み合わせを検討した結果、以下のメンバー編成になりました。

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 作間くんのポジションは榊夏来くん(High×Joker)。作間くんは地声が低めなのですがHiHiの楽曲では思いのほか高い部分を担当することがあり、その時の声の響きが夏来くんのそれと似ている気がしたんですよね。
 猪狩くんは幼さと甘さとちょっとひねた感じの歌い方が近いかなと思って御手洗翔太くん(Jupiter)に。というか猪狩くんはCV:猪狩蒼弥でしかないのでかなり悩みました。もしもHiHi Jetsがアニメ化することになったら、キャスト選定にもっとも難航するのは猪狩くんに違いありません。
 髙橋さんはどこを歌っても声の太さが一定なところが近いように感じた大河タケルくん(THE虎牙道)に。声そのものが似ているというわけではなく、タケルくんより濃くて鋭い歌声だなと思います。
 橋本さんに関してはいろいろと試していた時にあてていたパートの山下次郎さん(S.E.M)がめちゃくちゃ橋本さんに聞こえた瞬間があり、そのミラクルに賭けた形です。HiHiの低音担当2名(橋本さんと作間くん)、どちらも筋肉から声出てるタイプではないじゃないですか。だからこっちかなと。
 井上さんは想楽くんのままかなとも思ったのですが、歌声を想像しながら聞いてみて最もしっくりきたのが冬美旬くん(High×Joker)でした。鮮やかでクリアだけど温かい芯があって、癒し系かというとちょっと違う、みたいな特徴を追い求めるほど315プロにはいないな……となり難しかったです。

 筆者はHiHi Jetsのことをフィジカル:メンタル:インテリ=1:2:2の属性に分けられると考えているので、やっぱりHiHiにも315プロの5人組ユニットみたいにメンタルハードンしてほしくてこの配置になりました。個人的にはもっと力強いハードンが理想ですね。主に夏来くんが作間くんっぽく、次郎さんが橋本さんっぽく聞こえるようにパートを分けたらこうなりました。
 筆者がプレイしている端末ではどうしても綺麗に録音できず申し訳ないのですが、下記のパート分けに聞こえていたら筆者的には成功です。アンダーライン部は全員で歌うパートです。

www.youtube.com

[髙]ずっとずっと その先へ
[井・猪]世界は動きだす
[橋・作]今 始まるストーリー SideM

[猪]見上げる空へ Fly To The Sky 昨日より遠く高く
[作]声が聴こえる So Faraway 見えない虹の向こう
[橋]心が叫ぶ Shaking My Heart まっすぐに前を向いて
光の中走りだせ 響けメロディ

[髙]いつだってDrive a Live
[井]鼓動(ハート)がドンドン鳴るよ まちわびた夢の予感
オレたちのステージ 始まる今! 315!

ずっとずっと その先へ
世界は動きだす
[猪・作]もう迷うことなんてないさ

自由にもっと輝いて
きらめく星のように
[橋・井]今 始まるストーリー
[髙]未来はそこにあるよ SideM

 

『Beyond The Dream』

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『DRIVE A LIVE』と同じメンバーで、可能な限りHiHiがそれぞれ歌っているように聞こえるパートを割り振っていきました。やっぱり「どんな苦しい時でも背筋伸ばせ」は髙橋さんだと思ったのでここは譲れなかったです。井上さんと猪狩くん、もとい旬くんと翔太くんのポジションを入れ替えるかは結構迷いました。ここを入れ替えるとユニゾンで声の相性が変わるんですよね。

www.youtube.com

[髙]We can be whatever want
[髙]We can go anywhere

[井・猪]Keep on smiling beside,
[橋・作]You can sing it alright.
Let’s jump, Everybody go.

Start! [井]スポットライト Dance! [猪]キメていこう
[井・猪]気合を入れたら 準備はOK
Voice! [橋]聞こえてくる Flash! [作]光のシャワー
[橋・作]そう みんなが待っている

[髙]どんな苦しい時でも背筋伸ばせ
[橋・猪]俺たちに勇気をくれる [井・作]いつでも

We can be whatever want (tell me your dream)
We can go anywhere (to find yourself)

[橋・井]本当に大事な宝物さ

そのキラキラの(眩しい) ハートを連れ出して
[猪・作]進めまっすぐ [髙]夢の向こうへ

[井・猪]Keep on smiling beside,
[橋・作]You can sing it alright.
[髙・井]Keep on smiling beside,
[髙・橋]You can sing it alright.
(Beyond The Dream)
[髙・猪]Keep on smiling beside,
[髙・作]You can sing it alright.
Let’s jump, Everybody go.

 

『Growing Smiles!』

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「とびっきりの」で井上さんの高音を光らせたいと思ったのでセンターに旬くんを配置。あとは絶対にはしゆと(橋本さんと髙橋さん)パートを作りたかった。
「だからもっともっとって」(次郎さん、旬くん、タケルくんのパート)がモアレっぽい響きになるのはどうしても解決できなかったです。メンバー変更も考えたのですが、翔太くんと旬くんの歌声はユニゾンを高めにキープするのに必要でした。猪狩くんと作間くん、もとい翔太くんと夏来くんは逆でもいい気がします。

www.youtube.com

Smile! [猪]照らしに行こうぜ Shine! [作]眩しく輝いて
[髙・橋]準備はOK [井・猪・作]飛び立てる理由は
[井]ここにあるよ
(Start! Growing Smiles!
We are the stars by your side. Aim for the sky!)


[髙]遥か遠いって場所へいくって決めたんだ
[橋]熱い気持ちが原動力(エネルギー)さ 無我夢中でいよう
[猪・作]振り返らなきゃ気づけないこともあって
[髙・橋]だから一緒に笑えるんだ 君もそうだろ?

[橋・猪]いつだって消えない想いが [髙・作]抱きしめていた情熱が
(Growing Up!) [井・猪・作]勇気になってくんだ
(Growing Up!) [髙・橋・井]だからもっと!もっと!って心が騒ぐ

Drive! (Hey!) 始めていこうぜ
Dream! (Hey!) 終わらないStoryを

[髙・橋]待っていてくれる 瞳に届けよう
[井]とびっきりの
Smile! (Hey!) 照らしたいんだ
Shine! (Hey!) 眩しく輝いて

[猪・作]準備はOK
[橋・作]俺たちの未来[髙・猪]描き出すのさ
(We are growing up!)
[井]始まるんだ 最高のStage!
(Start! Growing Smiles!
We are the stars by your side. Aim for the sky!)



 実際のHiHiの音源だと井上さんが強めなんですが、サイスタの歌い分け機能だと音量調整がないのかどうしても全体的に低音強めに仕上がります。というのも、歌い分け機能のない楽曲で撮るMVは、同じ音量なのに音割れが抑えめになるんですよね。そもそも実在の人物に近そうな歌声の持ち主といっても全く同じ歌声ではないので、ユニゾンさせて似るというのはかなりハードルが高いんだと分かりました。

 

 ちなみにですが、実際に編成を試したアイドルは以下の通りです(敬称略かつ順不同)。
髙橋 …… 大河タケル(THE虎牙道)、秋山隼人(High×Joker)、木村龍(FRAME)、天道輝(DRAMATIC STARS)
橋本 …… 山下次郎(S.E.M)、若里春名(High×Joker)、渡辺みのり(Beit)、古論クリス(Legenders)、眉見鋭心(C.FIRST)
井上 …… 冬美旬(High×Joker)、北村想楽(Legenders)、神楽麗(Altessimo)
猪狩 …… 御手洗翔太(Jupiter)、天峰秀(C.FIRST)、伊瀬谷四季(High×Joker)、榊夏来(High×Joker)、卯月巻緒(Cafe Parade)、兜大吾(F-LAGS)
作間 …… 榊夏来(High×Joker)、鷹城恭二(Beit)、黒野玄武(神速一魂)、円城寺道流(THE虎牙道)、葛之葉雨彦(Legenders)、古論クリス(Legenders)、眉見鋭心(C.FIRST)

 

おまけ

 せっかくなので概念JetsでもSideM楽曲のMVを撮りました。
 選んだのは315 STARS(インテリVer.)の 『ANYWHERE』です。歌い分け機能の実装されていない楽曲なので、完全に筆者の好みで配置を選びました。どうぞ。

www.youtube.com

 

 もしこの記事を読まれている兼任ファンのかたがいらっしゃったら、「概念ならこのアイドルのほうが合ってる」とか「このアイドルをあてたほうがそれらしく聞こえる」とかご意見をいただけると筆者が喜びます。あとサイスタをプレイされている場合は実際にご自身の端末でユニット編成してMVを再生したほうが遥かに高音質なので、ぜひとも試してみてください。

 

 読んでいただき、ありがとうございました!

最近の気になる番組について語りたい

お題「気になる番組」

 とにかく文章を書きたいと思いお題スロットを引いてみたところ、良さそうなお題が一発で出ました。
 というわけで今年に入って筆者が見たなかで印象に残っている番組を媒体問わずに選び、どこが「気になる」のかを取り留めもなく綴っていきたいなと思います。今回はいつも以上にとっ散らかった文章になっていますのでご注意ください。

 

 

 

 

  1. 恋の病と野郎組 Season2 (日本テレビ系)

 前シーズンを楽しく見ていたぶん期待と不安が半々の気持ちで続編を待っていたのですが、やっぱり面白いです。今シーズンから加わった2年生・フレッシュ野郎組がいい味出してますね。
 ノンストレスで見られるのは何故かなと思ったら、たぶん脚本を1人で担当しているからではないかと。キャラブレが小さいんですよね。相変わらずミムリンが書く歌詞に「刹那」が入っていたのもたまらなかったです。それに、前シーズンからですが野郎組の恋のお相手役がみんな可愛いらしいし、こういうドラマがきっかけで俳優さんをたくさん知ることができてありがたい。特に印象的だったのは、ロクちゃん回と迷ったんですがゴトゥー回のレイカ役の河合優実さん。公式HPに飛んだら全然雰囲気が違っていて驚きました。それに「年下彼氏」でお見かけした後所属事務所を辞めたらしくどうされていたのかなと思っていた花坂椎南さんが出演していて安心しました。馬場ちゃん再登場も嬉しかったです。筆者は十一奏くんがお気に入りですねー。川﨑星輝くんかわいい。この記事を書いているのは第7話公開直前。前シーズンでは第8話でぐっとストーリーが展開したので、そろそろ今シーズンも話が動き出すんじゃないかと「気になる」番組です。
 これは蛇足ですが、第1話放送直後、一緒に住んでいる家族の1人が携帯電話でTVerの野郎組Season2第1話の映像を再生しながら「このドラマ知ってる?」と筆者に話しかけてきたんです。残念ながらその家族に野郎組は刺さらなかったようですが、あの時は本当に新手のドッキリかと思いました。

 

  1. F4 Thailand / BOYS OVER FLOWERS (テレ朝チャンネル)

 前述の家族は2005年以降に国内で実写ドラマになった「花より男子」が大好きで、タイ版「花より男子」にあたるこの作品の第2話が放送されていたのを偶然見つけ、そこに風呂上がりの筆者が合流する形で、ワイワイガヤガヤしながら第3話まで一緒に見ることになりました。
 筆者はタイの俳優さん(短いニックネームを付ける文化でもあるんでしょうか)にも「花より男子」にも詳しくないのですが、原作の牧野つくしさんにあたる「ゴヤー」役のトゥさんがデビュー当時の石原さとみさんみたいな感じで良いですね。前述の家族は原作の美作あきらくんにあたる役の名前が「エムジェー」と知って「MJは松潤だからおかしくない?」なんて不満げでしたが、第3話が終わる頃には「エムジェーが一番カッコよくない?」と言っていました。あと原作の藤堂静さんにあたる「ミラー先輩」(劇中でもそう呼ばれています)があまりにメイク映えするため場面が変わるたびに誰だか分からなくなったのはきっと筆者だけではないはず。聞き間違いじゃなければ犬の名前が「ダンゴ」なのはちょっと笑いました。実は最近見られていてないので来週は見ようかな、と思い出してはじわじわ「気になって」います。

 

  1. 黄金の定食 (テレビ東京)

 シソンヌの長谷川忍さんとなにわ男子の大橋和也さんが定食屋で食べたいメニューを選んで美味しく食べる、その過程をエンターテインメントに落とし込んだ30分番組。この番組に影響されて近隣に定食屋があるのか「気になって」調べました。美味しいものを食べたい、という気持ちを増幅させてくれるんですよね。
 長谷川さんと大橋さんがぶつかり過ぎることなく比較的和やかに進めるのも面白いなあと思っていたら、第6話でまさかのカジキマグロ被りからの展開は強烈でした。実際にメニューの大半を食べてみたスタッフとその定食屋の常連さんという2通りの意見を聞いてから決めるという流れから店員さんに自主的に質問するという新機軸が生まれたことにも驚きましたし、大橋さんの質問が「出禁です」という何じゃそれなフレーズ*1から始まるのがもうおかしくておかしくて。この回で訪れたお店に既に行ったことがあると自白する羽目になったり、メニュー被りの際に的確なツッコミを入れたりと、バラエティ番組的な意味での長谷川さんの振る舞いにも安定感があって、いい組み合わせに見えます。

 

  1. なにわ男子のオールナイトニッポンPremium (ニッポン放送ほか)

 ジャニーズ事務所続きですが、実は筆者が今こうしてブログを書いているのは、とあるテレビ番組でなにわ男子を見て、なんだか面白そうな子だちだなーと「気になった」ことがきっかけの1つと言ってもいいでしょう。
 なにわ男子は面白くて明るくて可愛くお喋り上手だなーと何となく毎週聴いていたのですが、パーソナリティの組み合わせの妙でとんでもない回もあったのではと思い至りました。最近だと2月26日放送回。「時刻は午後7時―」という定型文が混ざって「ごこくは」と豪快に第一声を読み間違えた大橋さんも然ることながら、高橋恭平さんと大西流星くんの二大現代っ子ギャルがトークを翻弄していましたよね?
 この番組は1曲目に彼らのデビューシングル曲『初心LOVE』を流すのが恒例で、聞かせる気あるのかなレベルで楽曲をバックに喋ったり歌ったり、道枝駿佑くんのキメフレーズ「ねえ、今もだよ」をスタジオでアレンジしたりするのが流行った時期がありました。思い返せば、楽曲を流すコーナーでスタジオ音声が乱入するの、筆者は315プロNight!*2でめちゃくちゃ慣れ親しんでいたんですよね。懐かしさの理由はこれか……。長尾謙杜くんの合いの手ばりの「ヤー!」回も面白かったですが、トークの流れで道枝くん本人がキメフレーズにはにゃバルタン星人」をねじ込んだ回は何度もテーブル叩いて笑いました。

 

  1. アイドルマスターSideMラジオ 315プロNight! (ニコニコ生放送)

 筆者が数年来プレイしているゲームの公式ウェブラジオ。現在のパーソナリティは新ゲームアプリに登場した16番目のユニット・C.FIRSTのキャストである3人の声優さんが務めています。昨年10月からパーソナリティを担当し大型ライブも経験しているわけで絆の深まり具合も「気になる」ところではありますが、筆者としては何が「気になって」いるかというと、パーソナリティ3人のキャラクターなんですよね。
「いせゆー」こと伊瀬結陸くんは、真面目で落ち着いた雰囲気にパフォーマンスの安定感を兼ね備えた SideM3人目のセンター。「みやたん」こと宮﨑雅也さんは、芯を捉えた表現力と舞台度胸の賜物かツッコミや進行の言葉選びがハイセンス。そして「たけしん」こと大塚剛央さんは、年長であることを活かしてリードしたり逆に引っ掻き回したりするという自由度の高い立ち位置。このバランスが上手く嚙み合ったラジオになっているなあと思う訳です。
 筆者のお気に入りは2月25日放送回のおまけ放送。人の名前を見るのが好きなので前半のお便りがきっかけでキャストの名前の由来を聞けて楽しいなあと思っていたら、3人が分担してイラストを作成する後半のコーナーで世にも恐ろしいクリーチャーが爆誕しました。ニコニコ生放送の利点の1つはリアルタイムに映像を出せることだと思いますが、完成したイラストが出た瞬間から視聴者のコメントが過去見ないレベルで戦慄していたんですよ。テーマと描画担当のいせゆーとみやたんが完成の瞬間から阿鼻叫喚な一方、色塗り担当のたけしんが妙に穏やかなトーンで喋っているのが非常にシュールでした。
 いせゆーが演説コーナーで勝ちたいと強く主張したり、やたらと解像度の高いギャルを演じたりするのを聞くたび再認識するのが、彼まだ10代なんですよね。出生年は公式プロフィールに載っていませんがラジオで話していた情報を総合すると2002年生まれらしいので、筆者は時々心の中でいせゆーのことを「My Lifeの1ページ目2002年11月の男……」と思っています*3

 

  1. 風さやか 愛と夢♡永遠のタカラジェンヌ (ラジオ関西)

 ラジオ関西(兵庫県)では月曜午後8時台に宝塚歌劇団関連番組が編成されていまして、そのうち1つがこの番組です。大学時代に宝塚歌劇団を知って以来のマイペースなファンですが、初期の貴重な情報源がこの時間帯の番組でした。
 もう1つの番組「ビバ!タカラジェンヌ」は宝塚大劇場での公演時期の近い現役生徒かOGをゲストに迎えてのトークとリクエスト特集中心の編成ですが、こちらの番組はOG ・風さやかさんのトークと歌が中心の編成。歌のジャンルも宝塚歌劇で有名な楽曲のみならずポップスから民謡まで幅広いですし、多重録音によるコーラスを取り入れることも、番組内で流すCMを生で歌うこともあるんです。大学時代に初めて聴いた時は風さんのパワーとバイタリティーに圧倒されましたのをよく覚えていますし、radikoでこの番組を数年ぶりに聴いた時は風さんの変わらぬ元気さがありがたくて、それ以来可能な限り視聴するようになりました。
 自らの活動で神戸を盛り上げようとされているのが番組を通して伝わってきますし、時々ラジオ関西の局長さんも収録を見にいらっしゃっているようですし、先月で放送1200回を迎えたご長寿番組っぷりも「気になる」ところ。風さんは第48期生で、なんと今年4月に初舞台を踏む宝塚歌劇団第108期生の60期上。いつまでも明るくお元気に放送を続けていただきたいものです。

 

  1. 暴太郎戦隊ドンブラザーズ (テレビ朝日系)

 有言実行ということで昨日放送の第1話を見ました。なんかめちゃくちゃ濃密じゃなかったですか……?30分に展開が詰め込まれて、話についていけなくなるかと何度も思いました。でもなんかめっちゃ「気になる」。仮想空間で戦うので実際の街にはどれだけ壊れても影響ないのがいいですよね。ヨッピーがいなくなったことを除いて。
「これ見ているちびっ子たち置いて行かれない?」とも感じたのですが、思い返せば筆者が子供の頃に見ていた特撮ってストーリーは全然覚えていないけど映像はとっても印象に残っていた気がするので、意外と子供たちも面白く見ていそうな気がします。この際なので、振り落とされるまで付いて行ってみようかなと。ドンモモタロウのアフレコスキルが上がっていくのも楽しみです。

 

  1. 全力!クリーナーズ (朝日放送ほか)

 まだ放送していない作品は反則だろうと思いつつ、挙げずにはいられませんでした。なぜなら筆者の好きなアイドルユニット・HiHi Jetsが全員で主演するドラマなんです。許してください。
 せっかくなのでいろいろ言ってもよいでしょうか。筆者は好きなコンテンツどうしに共通点を見出さずにはいられない性質なので、情報を見ていてアイドルマスターSideMじゃんと思ったところを挙げていきます。

  • 街の悪を一掃する「闇の掃除屋」
    → (芸能界の汚れを掃除するためにアイドルになった)葛之葉雨彦さん?
  • 今時珍しいリーゼントのヤンキー
    → (今時珍しいヤンキーファッションを貫くユニットの)神速一魂?
  • 役名が「ジロー」の登場人物
    → (ジローこと榎本二郎を演じる橋本涼くんと同じく低音ボイスで袖がなくなりがちな)山下次郎さん?
  • 職場に住み込み
    → (勤務先の店舗兼住宅に居候している元暗黒シェフアイドルの)アスラン=ベルゼビュートⅡ世さん?
  • 正義感が強く、華麗な身のこなしで悪を懲らしめる若者
    → (アイドルになる前から街をパトロールし必殺技で窃盗犯を捕まえたり、見ず知らずの人(後の相棒)を助けるために単身で助太刀に入ったりした)紅井朱雀くん?というか公開されているあらすじが神速一魂っぽくない?

 TVer配信も確定とのことで地方在住の身にはありがたいです。青春・成長・成敗という3つのキーワードがどのように収束してくのか、「闇の」が付くことから決して明るいだけの作風にはならないと考えられますが実際はどうなのか。楽しみでもあり「気になる」作品です。

 

 

 

 偶然にも3月をめどに終わる、あるいは始まる番組が半数近くを占めるチョイスになりました*4
 終わる番組もあれば始まる番組もあるということで、年度末のバタバタも、これらの番組を楽しみにしながら乗り切りたいなと思います。

 私事ですが先週は連休をいただきまして、SideMのプロミCDが届いたり担当アイドルの両面SRイベントが到来したりとなんだかんだ忙しい休日を送っておりました(ガシャにつぎ込んだ金額は楽しくありませんでしたが……明細見るの怖いなー)。リスアニも受け取り待ちですし、日販キャンペーンも早く行きたいし(筆者はHiHiのガリサククリアファイルを逃しました)、レジェのCDも届いたし、今週末がプロミだし。ということで個人的には3月15日までSideM一色になりそうです。

 読んでいただき、ありがとうございました!

*1:「ありえないことですが、もしも今後出入り禁止になるとしたら最後に食べたいのはどのメニューですか?」という質問をしたいことはよくわかるのですが、いきなり「出禁です」という言葉を選んだ衝撃が未だに忘れられません。

*2:「315プロNight!」そのものについては後述ですが、第1回の放送で楽曲を流すコーナーの最中、当時のパーソナリティ・DRAMATIC STARSのキャスト3名がイントロで一緒に歌ったりパーカッションっぽいメロディを口ずさんだりした音声がノーカットで流れて以来、特にDRAMATIC STARSパーソナリティ回はスタジオ音声の乱入が恒例行事になっていました。

*3:「My Lifeの―」の元ネタはこちら。筆者が好きなアイドルコンテンツにいる2002年生まれ(猪狩蒼弥、作間龍斗、伊瀬結陸)は名前の並びだけでも才気煥発って感じで最高です。

*4:「恋の病と野郎組Season2」は2022年1月クールの番組、「F4 Thailand」は全16話のためおそらく4月中に最終話放送、「黄金の定食」は1クール限定番組、「なにわ男子のオールナイトニッポンPremiiun」はプロ野球ナイターオフ期限定番組。「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」は3月放送開始、「全力!クリーナーズ」は4月放送開始予定。